2023年最後のブログは、2023年の旅の振り返りです。長かったコロナによる行動制限がなくなり、海外との行き来にも手続きや書類が不要になったことで、久しぶりに海外に出かけることができました。海外に出かけて感じたのは、年を取るとともに長距離の移動は体力的に厳しくなり、行きたい場所があるのなら、どんどん行かなくては、ということです。海外にも行けましたが、温泉にも行けたので、今年泊まった温泉宿の中から、ここは良かった! と思えた宿ベスト5も載せました。
久しぶりの海外
スイスの絶景と観光列車三昧の旅
コロナになる前に予約も済ませていたスイス旅行がキャンセルとなり、それから3年、待ちに待ってのスイス旅行です。日本では鉄道の車窓から4000m級の山並みや氷河を眺める、なんていう体験はできないので、本当に行けて良かったです。
旅行会社の添乗員さん同行のツアーで行きましたが、添乗員さんがいて下さるのは本当に楽チン。添乗員さんの知識、スキルやホスピタリティには本当に驚きましたし、心から感謝です。
スイスは直行便でも15時間ほどかかります。国際線の飛行距離としては最も長いレベルと思います。欧州は遠いと思いましたが、一方で15時間のフライトを経験すると、カナダに行くのは近いなーと思いました。ということで、カナダにオーロラを見に行きました。
一生に一度は見たい神秘のオーロラ
オーロラはカナダのイエローナイフで鑑賞しました。オーロラは自然現象でかつ天候に左右されるので、現地に行ったから必ず見られる保証はないのですが、今回の旅では現地に4泊して2勝2敗。オーロラが出現した2晩はいずれも動きのある素晴らしいオーロラで、高い旅費を払ってはるばるきた甲斐があったと思えました。
写真で撮ると緑のカーテンのように見えるのに、肉眼では緑には見えず、白っぽい雲のような感じに見えるのだと、現地に行って知りました。次々と形を変えるオーロラは本当に神秘的で、一生に一度は見ておきたい自然現象だと思いました。
ここ2年くらいは太陽活動が活発でオーロラを観測しやすい時期が続くそうですので、是非海外旅行の目的に加えたら良いのでは、と思いました。
個人旅行の練習にシンガポール
コロナ明けの海外旅行一発目は、添乗員さんが何から何までサポートしてくれる団体ツアーでしたが、今までの私の海外旅行では団体ツアーを利用することはほとんどなく、たいてい飛行機もホテルも自分で予約して出かけていました。一人でもまだ行けるかな?と思い練習を兼ねて2泊3日でシンガポールにも出かけました。
出国審査や入国審査が無人化されていたり、帰国時の税関申告もWEBで入力しておけば、帰りの機内で紙に書かなくても済むし、便利な世の中になりました。
海外旅行の練習と書きましたが、実はANAマイル会員の上級ステータス獲得の修行も兼ねておりました。はたしてダイアモンドに届いたのか。楽しみです。
国内のはじっこ旅
ついに最西端の地へ
日本最北端とか、最南端の駅とか、そういう端っこに行くのが好きな私は、2023年ついに日本最西端の地に行くことができました。これで一般人が行くことができる日本の最東西南北北端すべてに行けたことになります。
日本最西端はドクターコトーのロケ地でもある、与那国島にあり、沖縄本島や石垣島から飛行機で割と簡単にアクセスできます。石垣島に泊まると、日本最南端がある波照間島行きの船も毎日でているので、石垣島に滞在して日本の端っこを訪ねる旅というのも良いですよ。
日本最南端の始発・終着駅
はじっこ旅の一つとして、枕崎線の終着駅である枕崎駅にも行けました。
2019年に北海道の稚内駅に下りた時に、稚内駅が最北端の始発・終着駅で、最南端側は枕崎駅であることを知り、行ってみたいと思っていました。
次に枕崎駅に行く時には、枕崎駅から稚内駅までの乗車券を作って鉄道旅をしてみたいなぁ、と思ったのでした。
クルーズ船の旅にデビュー
今年はクルーズ船にも乗ることができました。コロナの流行初期にダイヤモンドプリンセス号のニュースがあったので、クルーズ船の旅が再開されたというのは、本当にコロナ禍が開けたんだな、と思いました。
私がクルーズ船デビューに選んだのは、にっぽん丸です。美食の船として人気なのも理解できる美味しい食事を楽しめました。また乗ってみたいです。
夜行フェリーにもデビュー
今年はクルーズ船だけでなく、夜行フェリーにも初乗船。クルーズ船のような豪華さはないですが、すごーく快適でした。次回は周囲の景色が見える昼間に航行しているフェリーに乗ってみたいです。
2023年に初めて乗った鉄道路線
今年は海外にも出かけたので、その分国内の鉄道旅の機会は減りました。それでも今までに乗ったことがない路線に乗る機会がありました。
九州の日南線
台風などの災害で長期の運休になっていた日南線が復旧したので、宮崎から志布志まで乗車することができました。気動車1両で走る風景はいかにも日本のローカル線といった感じ。盲腸線ですが、終点の志布志からは夜行フェリーで大阪に戻れるので、同じ路線を引き返してくることなく、一筆書きの旅ができたのも良かったです。
四国の予土線
伊予と土佐を結ぶ予土線は、高知県側では四万十川の眺めがとても楽しめました。春で桜の時期ということもあり、お花見鉄道になったのも思い出です。
木次線
木次線ではホントは「おろち」に乗りたかったけれど、2023年で営業終了ということで人気があり、座席が確保できなかったので、普通列車で木次線を旅しました。スイッチバックがある路線です。この時には姫新線にも乗りました。
観光列車の旅
週末などにお食事とセットで楽しめる列車が各地で走っています。そういう特別な列車に乗るのも、私の鉄道旅の楽しみの一つです。
四国まんなか千年ものがたり
JR四国内を走る観光列車の一つで、多度津駅 - 大歩危駅間を走ります。グリーン扱いでということもあり、車内の雰囲気も良く、お食事はアテンダントさんが座席まで運んで来てくれます。
京都丹後鉄道くろまつ号
天橋立から西舞鶴までランチコースで乗車しました。途中車窓から見える日本海の景色はなかなか美しく、お食事も美味しかったです。
九州 36ぷらす3
JR九州の観光列車の一つ、36ぷらす3は、曜日によって走行ルートがかわり、九州をぐるっと一周します。私が乗ったのは木曜日に走行する「赤の路」で、博多駅から鹿児島中央駅までを走り、36ぷらす3の中では最も長いコースです。途中今はおれんじ鉄道線になってしまった区間も走るので、新幹線とは違った景色が楽しめるのも魅力です。
スイス 氷河特急
スイスは鉄道網が発達していて、観光列車的な位置づけの列車も多く走っています。中でも氷河特急は有名です。スイスのツアーに組み込まれていて、しかも座席数がとても少ないエクセレンスクラスに乗車できました。サンモリッツからツェルマットまで約8時間かけて走行しますが、フルコースのお料理と、素晴らしい景色の連続に、8時間飽きることなく楽しめました。
2023年に泊まって良かった温泉宿ベスト
今年は海外にも行きましたが、相変わらず温泉も楽しみました。今年泊まった温泉宿の中から、特に良かったと思える宿をご紹介します。
島根県玉造温泉 玉井館
美人の湯で有名な玉造温泉は、温泉街の中央を流れる川沿いに大型旅館が目立ちます。玉井館はそんな玉造温泉の中では一番小さな宿で、客室数は6室のみ。こういうこじんまりした宿が私は大好きなのです。古い木造3階建の建物もステキです。お湯良し、お料理良し、接客良しの旅館です。玉造温泉に行くのならまた是非泊まりたいです。
兵庫県有馬温泉 花小宿
こちらも客室数が9室と少ない小さな宿です。有馬温泉のトロリとした金泉を貸し切りで楽しめるのがとても良かったです。一人でも泊まれるのも嬉しい。是非また行きたい宿です。
鹿児島県妙見温泉 おりはし旅館
古くからの「きず湯」が楽しめる旅館です。リニューアル後は離れ形式の客室になり、各お部屋に源泉かけ流しの内湯と露天風呂がついています。お部屋にいながらにして温泉三昧できました。お料理は大正時代に建てられた、歴史を感じる本館でいただきます。鹿児島空港からタクシーで20分程度とアクセスも良いです。ただ一人では泊まれなさそう。
山形県白布温泉 中屋別館不動閣
フワフワと大量の湯の花が舞うお湯がとーっても私好みで気に入ってしまいました。雪の時期に泊まったので、雪見風呂も楽しめました。2人で泊まりましたが、ひとり旅のお客さんを食事処では数名見かけたので、1人でも泊まれる宿です。
神奈川県湯河原温泉 オーベルジュ湯楽
湯河原温泉は東京から近い割に、箱根や熱海よりも空いている印象があり、好きな温泉地の一つです。今年はお料理の評判がとても良いこちらの宿に泊まりました。オーベルジュというだけあり、お料理がどれをとっても見た目も味も素晴らしく、人気なのも頷けました。
まとめ
2023年は久しぶりに海外に行けた年となりました。行けなかった3年の間に、私自身も3つ年をとり還暦を過ぎました。感じたのは体力や集中力、判断力などが落ちたな、ということです。
海外に行ってみると、キャッシュレスが進んでいて、現金を使う機会が減っていたり、スマホがないと入国すら怪しい国(シンガポール)があったりと、こういう技術の進化についていけないと、行きづらいのかもと思いました。
こうした状況を考えると、移動に時間がかかる場所には体力があるうちに行っておかなくては、と思います。また旅費も高くなりましたが、円安や世界の政情を考えると、こ先旅費が安くなるようなことは考えにくく、年を取ればとるほど海外には行きづらい状況になると思っています。なので行ってみたい場所には仕事を休んででも行こう、そう思った1年でした。
年末年始は2024年の旅をあれこれ考えたいと思います。みなさん良いお年をお迎えください。