鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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予土線ホビートレインで四万十川とお花見を楽しむ1人鉄道旅

2023年3月にJR四国の観光列車の一つ「四国まんなか千年ものがたり」に乗車した翌日、以前から乗ってみたかった予土線に乗ることにしました。2023年は桜の開花が例年より早く、計画した時には桜が楽しめるとは思っていませんでしたが、予土線の車窓からは四万十川の景色だけでなく、満開の桜を楽しめました。予土線にはデザインがユニークな「予土線三兄弟」が走っていまして、今回乗車したのは、え!? 新幹線? という笑える車両でした。2度目の乗車です。

予土線は四国のローカル線

予土線は伊予の「予」と土佐の「土」から名付けられているのでしょう。文字通り伊予(愛媛)と土佐(高知)を結ぶ路線です。以下のようなルートで76キロくらいあります。

窪川駅と宇和島駅を結ぶと書きましたが、起点駅は高知の若井駅、終点は愛媛県の北宇和島駅という駅で、上の地図の表示区間より起点も終点も一駅分短いことになりますが、列車は窪川駅と宇和島駅が出発・終着駅となっています。ただし、窪川駅と宇和島駅を通しで走る列車は一日4往復と少ないのです。

窪川駅を出発する予土線列車は1日4本のみ

四万十川の上流部に沿って走る路線であることから、「しまんとグリーンライン」の愛称があるので車窓が楽しみですが、結構な雨に見舞われました。さて、私の予土線の旅は?

窪川駅で0系新幹線?に乗り込む

前日は「四国まんなか千年ものがたり」に乗車した後、ごめん・なはり線に乗ったりして、高知駅近くのホテルに泊まりました。数少ない予土線の中で現実的なプランは10:43窪川発の列車に乗ることです。そのために高知駅を8:20に出発するしまんと1号に乗って窪川駅までやってきました。

手前が高知から乗ってきた特急「しまんと」

窪川駅には9:26に到着してしまい、10:43の予土線出発まで暇でしたが、幸い予土線の列車はすでに乗車可能な状態だったので、改札は出ずに車両の中で待つことにしました。乗り込んだ列車はこちらの新幹線風の車両です。

予土線のホビートレイン

観光列車と言うわけではないのですが、予土線には「予土線三兄弟」というユニークな車両が走っていて、こちらの新幹線風もその兄弟の一つで「鉄道ホビートレイン」と言います。以前1度乗ったことがあります。

shikoku-tourism.com

似たような名前ですが「海洋堂ホビートレイン」という車両もあり、こちらは河童が乗っています。

海洋堂ホビートレイン

新幹線風の「鉄道ホビートレイン」の車内です。4席分だけ新幹線の座席がありますが、あとはロングシートです。

「鉄道ホビートレイン」の車内

模型の展示コーナーもあります。さすがホビートレインという名前がつくだけのことはあります。

車内には模型の展示も

予土線はお花見路線

定刻通りに10:43に窪川駅を出発し、宇和島に向かいます。車両は1両でお手洗いの設備はありません。宇和島まで2時間46分の長旅なので、お手洗い無しは女性にはちょっとつらいと思いました。途中の駅で長めに停まる時に駅のトイレを使ってくださいと案内されました。この日はコーヒーを飲まず、水分控えめで乗車しました。

宇和島に向けて出発!

窪川駅の次の駅は若井駅です。この先、予土線と土佐くろしお鉄道中村線が分岐するので、隣の駅の名前が上下2つに表示されています。「いえぢがわ」が予土線の駅です。

若井駅

若井駅を出発して間もなく、線路上で停止しました。川奥信号場です。ここが予土線と中村線の分岐点です。

川奥信号場で一旦停止

予土線の列車は宇和島方向に進みます。右手に中村線のループトンネルの入り口が見えました。

右に分かれてトンネルに入る中村線の線路を見送る

次の駅は家地川駅です。こちらの駅には桜の木があるのですが、雨で残念。

お花見ができそうな家地川駅

次の駅は打井川駅です。ホームの向こう側には四万十川が見えています。

打井川駅からの四万十川

川の反対側は国道381号線です。昨年(2022年)の10月はレンタカーでこの国道を走りました。

四万十川の向こうには桜並木の国道381号線

続いて土佐大正駅に到着しました。ここでは対向列車との待ち合わせで26分ほど停車します。運転士さんからは車両にトイレ設備がないので、ホーム上のトイレや駅のトイレを使ってくださいとアナウンスがありました。

土佐大正駅で26分停車

こちらの駅もホームから美しい桜並木を楽しめます。ちなみに隣の駅は土佐昭和ですが、土佐平成とか土佐令和という駅はありませんでした。

土佐大正駅の桜

反対側から山吹色の車両がやってきました。

山吹色の列車がやってきた

やってきたのはトロッコ車両がくっついた予土線三兄弟の長男「しまんトロッコ」でした。

しまんトロッコ

時間通りに列車交換が終わり、こちらの列車が出発します。しまんトロッコの車掌さんが乗り込んできたので、前面展望は楽しめなくなったのが少々残念ですが、運転士さんと一緒に安全確認などをされていたので、ここは致し方なしです。

前面展望が楽しめず少し残念

土佐昭和駅、十川駅と停車して次の駅は半家(はげ)駅という、ちょっとビミョーな駅名の駅の辺りは、すぐ近くを四万十川が流れ、時々四万十川の名物、沈下橋も見えます。

沈下橋と桜

この辺りも桜がきれいに咲いていて、沈下橋も見えます。たくさんの乗客の方が写真を撮っていました。

半家(はげ)駅付近

半家駅から江川崎駅の間はもうずーっと桜並木です。

桜並木

おっと前方に特徴ある建物が見えました。昨年10月に旅した時にあの建物の下にある「ホテル星羅四万十」という宿に泊まりました。江川崎駅近くにあるので、どうしても予土線の途中で宿泊したいという時に便利な宿です。対応も良かったです。宿泊記はこちらです。

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この鉄橋を渡ったら四万十川ともお別れです。そして間もなく江川崎駅に到着です。

江川崎駅手前の鉄橋

時刻表通りに江川崎駅に到着しました。この駅も桜が楽しめます。

江川崎駅

江川崎駅では5分の停車時間の予定でした。その間にトイレ休憩がとれるのですが、ちょっと出発が遅れてしまいました。というのも、乗客の年配の女性が出発時間になってもトイレから戻らなかったのです。これは致し方ないことでした。トイレの場所が少々離れているので、往復に少し時間がかかること、女性用のトイレがいくつあるのか私は行かなかったのでわかりませんが、仮に2つあったとしても、それ以上に女性の乗客が多いとどうしても時間がかかります。車掌さんはトイレまで行って乗客の状況を確認し、取りこぼし内容に配慮して出発しました。約3分の遅れでしたが、その後の駅でも少し停車時間が長い駅があり、そこで挽回しました。

その後の駅でも桜が満開。ホントに予土線の駅は桜が楽しめる駅が多いです。

桜が楽しめる駅が多い予土線

もう四万十川から離れてしまいましたが、ここにも沈下橋。葛川沈下橋かな?だとすれば愛媛県に入ったことになります。

沈下橋

江川崎で数分の遅れがありましたが、吉野生駅で取り返し、終点の宇和島にはほぼ時刻表通りに到着できました。

宇和島に到着

宇和島駅の扇形車庫と転車台

宇和島駅には懐かしい扇形車庫と転車台があります。2016年に来た時に撮った写真がこちらです。

2016年当時の車庫と転車台

今回の旅で列車内から見た車庫は骨組みだけになっていました。もう解体しちゃうのかもしれませんね。

骨組みだけの車庫になっていた

まとめ

窪川駅から2時間46分という長旅で、ちょっとお尻が痛くなりかけましたが、乗ってみたいと思っていた予土線を完乗できて嬉しかったです。

桜の時期を狙ったわけではないのですが、2023年は例年より早く桜が満開となり、ドンピシャのタイミングで、沿線の桜とゆったりとした四万十川の景色を楽しめました。桜の時期にはおススメの鉄路です。ただ女性にとってはトイレ問題は重要な課題と思いました。

2021年までに乗った路線の中から、車窓の景色が素晴らしい路線を10か所選んだ記事があるのですが、予土線はこの中に入れても良い路線だと思いました。

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関連リンク

今回の旅のルート

今回は一筆書き切符で途中下車をしながらの旅でした。3泊4日で乗車した鉄路はこんなルートです。赤は新幹線、緑が在来線です。全部で980kmほどだと思います。運賃は13,520円だと思いますが、ジパング割引で9,400円で済みました。新幹線や特急券も割引になるので、とても助かります。

 

予土線乗車の前日にはJR四国のステキな観光列車、四国まんなか千年ものがたりに乗車しました。こちらの乗車記をまとめました。

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四国まんなか千年ものがたりに乗った後には、ごめん・なはり線でチューリップ畑と太平洋の景色も楽しんでいます。

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2022年10月には四万十川沿いを車で旅しました。その時に景色が良かったので是非予土線にも乗りに来ようと決心したのでした。

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