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主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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山形県白布温泉 中屋別館不動閣で唯一温泉が出る内湯付きのお部屋「せせらぎ」の宿泊記

2023年1月の大人の休日倶楽部パスを利用して、冬の山形に温泉旅行に出かけました。普段は一人旅ですが、今回は旦那さんとの二人旅です。せっかくの2人旅なので、1泊目は1人旅ではなかなかプランが出てこない銀山温泉に泊まり、隈研吾氏の建築と貸し切り湯を楽しみました。

www.frostmoonweb.com

2泊目は白布温泉の中屋別館不動閣に宿泊しましたので、宿泊記をまとめました。温泉は私好みの湯の花たっぷり、お肌ツルツルで温まるお湯、しかも雪見温泉を楽しめました。宿泊したのは、宿内で唯一温泉が出る内湯がついた「せせらぎ」というお部屋です。記事内の情報は宿泊した2023年1月時点のものです。

中屋別館不動閣の概要

  • 客室は不動閣、黎明館、渓谷館の3つの棟に分かれていて全部で25室(楽天トラベル情報)。不動閣は大正時代の木造建築。
  • 食事は夕食・朝食ともに食事処
  • 金曜日の夜に温泉が出る内湯付きのお部屋に2人で泊まって2食付きで18,000円/人
  • お部屋・館内ともWifi快適に使用できた。不動閣のお部屋は建物が古いのでコンセントが少ないが、コンセントの場所を選ばなければ支障なし
  • お支払いはクレジットカード使用可
  • 米沢駅からの無料送迎あり(事前予約必要)

 公式サイト

www.fudokaku.com

源泉かけ流しの内風呂がついた「せせらぎ」に宿泊

こちらの宿には大正時代の木造建築の不動閣、全室にバストイレがついた黎明館、昭和の東京オリンピックの時に建てられた渓谷館の3つの建物があります。今回泊まったのは、宿の中で唯一、源泉かけ流しの温泉が出る内湯がついたお部屋「せせらぎ」です。大浴場も夜通し入浴できますが、お部屋の外に出なくても温泉に入れるのが良いなと思い、こちらのお部屋をチョイスしました。温泉付きのお部屋なのに、全国旅割使わなくても1人2万円以下で泊まれるのも選んだ理由の一つです。

お部屋は6畳二間プラス広縁という広さ。入り口を入ると、冬の温泉旅館の風物詩、炬燵がありました。

6畳2間の客室

奥の6畳にはすでにお布団が敷いてあり、滞在中に宿のスタッフがお部屋に入ることはありません。温泉入ったら炬燵でくつろぐも良し、お布団でゴロゴロするも良しです。どちらのお部屋にも石油ファンヒーターがあり、22度くらいにキープされていました。

奥の6畳にはお布団が2組

横幅がある広縁にはテーブルと椅子。窓の外は雪景色です。

広縁

広縁側から客室方向を見ると、テレビ、電気ポット、ファンヒーターが見えます。こたつの上にはスプレータイプの消毒液の用意もありました。

テレビもあります

お部屋の入り口を入って右側が客室、左側に洗面台やトイレ、温泉が出る内湯などの水回りがあります。水回りスペースは暖房がないので寒いです。洗面台は手を洗うにはちょっと熱すぎるお湯もでます。

洗面台

こちらがお部屋の温泉です。もちろん24時間源泉かけ流しです。いつでも温泉に入れると楽しみにしていたのですが、水回り側には暖房がないため、脱衣所も浴室内も寒いのと、お湯の温度がぬるくて、お湯に入るにもお湯から出るにも縮こまっちゃうので、結局1回しか入りませんでした。もうちょっと寒くない時期の方が楽しめそうです。ただ湯船の底に届く長さのホースの先からはコンコンと温泉が出ていて、湯の花も舞っていました。浴室は寒かったけれど、お湯に肩までつかってしまえば長湯できました。

お部屋のお風呂は温泉

お部屋のアメニティとしては、定番の浴衣に半纏、バスタオルと宿名入りタオルに足袋とビニールポーチが用意されています。基礎化粧品類はありません。

浴衣やタオルなど

お茶のセットは緑茶とほうじ茶の2種類が用意されていて、私にはとても嬉しい。

ほうじ茶の用意もある

入口に冷蔵庫があり、中には冷水が用意されていました。

冷蔵庫と庫内の冷水

上の写真でカーテンを引いてあるところが出入り口です。このカーテンを開けると部屋の戸はこんな格子状で中が丸見えなので、部屋にいる時もいない時もカーテンは必須です。

部屋の入り口

お部屋の鍵はややたよりないですが、外からの内側からも鍵はかけられました。

お部屋入口の鍵

湯の花たっぷりの温泉

こちらの宿にはオリンピック風呂と名付けられた内湯と、内湯とは別の場所に露天風呂が男女別に用意されていて、時間帯による暖簾の入れ替えはありません。不動閣はオリンピック風呂と露天風呂にはとても近い場所にあり、お風呂に行くには便利でした。

不動閣に泊まるとお風呂が近い

オリンピック風呂

なぜオリンピック風呂と言う名前なのか、きっと誰もがそう思うと思います。宿のサイトによると、1964年の東京オリンピックと同じ時に新しくオープンした大浴場ということでこの名がついたようです。現在使われているオリンピック風呂は1991年に完成した2台目のオリンピック風呂だそうです。

オリンピック風呂の手前には、聖火リレーが山形県を通過する際に山形県庁に設置された聖火台が展示されています。

山形県庁で使用された聖火台

聖火台の前の通路を奥に進むと大浴場であるオリンピック風呂です。

オリンピック風呂

脱衣所内は暖房が効いていて暖かいです。籠が整然と市松模様のように並んでいました。

脱衣所

洗面台もあり、ドライヤーの用意もありますが、化粧水などの基礎化粧品はないので持参した方が良いです。ブレーカーが落ちるのでドライヤーの使用は1台用意されているのみです。今回はあまり他のお客さんとかちあわず、問題ありませんでした。

洗面台にドライヤーあり

浴室への入り口には湯の花についての貼り紙も。こういう貼り紙があると湯の花がフワフワ舞っていることがよそうでき、とてもワクワクします。

いざ浴室へ

オリンピック風呂は横に細長い湯船が特徴です。10mくらいありそうです。公式サイトによると女湯は13m、男湯は18mあるそうです。

オリンピック風呂

やや熱めのお湯ですが、かけ湯をたっぷりしてそろりとお湯に体を沈めると、目の前のガラス窓から外の景色を楽しみながら温泉につかれます。1月は雪見温泉です。

雪見温泉

湯口は奥のはじっこにあります。湯口の近くの浴槽の底にはびっしりと湯の花が沈んでいて、手でお湯をかき混ぜるとふわ~っと舞い上がります。

大量の湯の花

湯口から離れた場所でもお湯の中には白い湯の花がフワフワ。これぞ温泉という感じです。

フワフワと舞う湯の花

浴室が広いので洗い場も10か所くらいあります。この日はお客さんが少なく、貸し切りになることが多かったです。

露天風呂

露天風呂はオリンピック風呂とは別の場所にあるので、一度服を着てから向かいます。

露天風呂の入り口

露天風呂の入り口の奥には冷水の用意もあります。

冷水

露天風呂入り口のドアを開けて中に入ると、脱衣所なのですがそこはもうすでに外で、めちゃ寒いです。棚はなく脱衣籠が置いてあるだけです。

露天風呂の脱衣所はすでに外

縮こまりながら浴室に入るかけ湯をざぶざぶしてから湯船に入ります。ここで湯の温度が高いとなかなか入れず凍えてしまいますが、露天風呂はオリンピック風呂よりいくぶん湯の温度が低くて、すんなり入れました。湯に入ってしまえばもう天国です。雪景色を楽しみつつ、長湯できました。露天風呂ですが屋根がついているので雨や雪でも頭を濡らさずに入れるのはありがたいです。

雪見露天風呂

お風呂から身を乗り出してみると、最上川の源流が流れています。

露天風呂の近くを最上川の源流が流れている

泉質

温泉成分表が掲示されています。泉質はカルシウム-硫酸塩泉で、源泉の温度は56.8℃。自然湧出の温泉だそうで、湧出量は見当たらなかったのですが、湯口から投入されているお湯は結構勢いがありましたので、湧出量も多いのでしょう。新鮮に温泉に入れるのはとても幸せです。

温泉成分表

お湯の使用状況は、源泉の温度が高いので温度調整のための加水はしていますが、他はなしです。湯上りはお肌がスベスベになりとても気持ちの良いお湯でした。

源泉かけ流し

お食事

夕食・朝食ともに食事処でいただきます。食事処は宴会場のような感じですが、掘りごたつ形式でした。

お食事会場

夕食

いつくかグレードがありますが、今回はスタンダードな「吾妻善」のコースです。まずはお品書き。

夕食のお品書き

ノンアルコールの飲み物はサイダーとかコーラとか一般的な飲み物のみでしたが、ノンアルコールの梅酒があり、こちらをいただきました。

ドリンクメニュー

温泉旅館さんには、アルコール飲まない人のために、ご当地サイダーとか、地元の果物などを使ったノンアルのカクテルなどを工夫してほしいなと思います。普通のサイダーが280円だったとして、仮にご当地サイダーが500円でも注文しますよ。山形はフルーツはいろいろと取れるので是非工夫してほしいなーと思います。

いただきます

米沢の郷土料理の一つとして鯉料理があるそうで、お造りと蓋物に鯉が使われていました。

お造りは鯉のあらい

蓋物も鯉料理です。

鯉の骨切り揚げと鯉煎餅

米沢と言えば、肉食の私にとっては米沢牛です。昼に米沢駅前で米沢牛のステーキを食べたばかりですが、夕食の米沢牛は陶板焼きでいただきます。

米沢牛の陶板焼き

もう一つ卓上コンロの献立があり、こちらは鳥鍋です。お蕎麦を入れていただきました。

鳥鍋

どのお料理もこの土地らしいお料理で美味しくいただきましたが、出てくるのが早くて、熱いものは熱いうちに・・・と思っていると次のお料理が出てくるし、卓上コンロもどんどん火をつけて下さり、あー、お蕎麦がのびちゃう・・・などと思いながら食べました。食卓に着火マンかマッチを置いていただき、好きなタイミングで火をつけられると良いなと思いました。どんどん食べたせいか、1時間くらいでお食事終了でした。

朝食

朝食も夕食と同じ会場でいただきます。夕食時はもう暗くて外の景色は見えませんでしたが、朝は障子を開けると御覧の雪景色を見ることができました。

朝食会場からも雪景色

朝食はこちら。温泉卵に湯豆腐、納豆など、温泉旅館らしい朝ご飯で体にも優しそうです。

朝食

館内や建物など

こちらの宿名にもある不動閣は、もともとは大正時代に酒屋さんのご自宅として建てられたものをこちらに移築して、不動閣と名付けられたそうです。玄関の上に扁額がかかっています。

雪の不動閣

こちらは不動閣の玄関を内側から見たところです。

不動閣の玄関

不動閣以外にも客室があります。こちらの絵は宿の公式サイトからお借りしました。真ん中が不動閣で右側の緑の屋根の建物はフロントや食事処などがある渓谷館です。

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渓谷館は6畳一間もあれば12畳のお部屋もあるようで、トイレもついているので比較的リーズナブルに泊まれそうです。

渓谷館の廊下

館内には自販機があります。私達が宿泊した「せせらぎ」のお部屋の目の前が自販機コーナーでした。

館内に自販機あり

外を歩いてみたら、こんな門もありました。

通に面したところにある門

アクセス

米沢駅まで宿の無料送迎があります。事前予約が必要です。ちょうどチェックイン・チェックアウトタイムに合わせての送迎なのが大変ありがたいです。

米沢駅まで無料送迎あり

表の道路に出てみるとバス停があるので、路線バスで来ることもできそうです。

路線バスもある

米沢駅から宿まで送迎車で30分ほどでした。

 

まとめ

温泉がとっても良いのが印象に残りました。かなり大きな湯船を源泉かけ流しにできているので、湧出量が多いのだと思います。実際この白布温泉にあるその他の宿でも豪快に湯滝にしてかけ流している宿もあるほどです。こういう湯量豊富な温泉地の温泉は本当に気持ちが良いです。と思って湧出量を調べると、1分間に1,300~1,500リットルとありました。

www.pref.yamagata.jp

宿よりもっと奥まで行くと天元台高原があり、ここにはスキー場があります。チェックインの時にスキー場から帰ってきたお客さんを見かけたり、翌朝スキーやスノボを持って出かけていく姿を見かけました。天元台高原はロープウェイとリフトがあり、グリーンシーズンも動いているので、天元台高原や西吾妻山のトレッキングも楽しめそう。次回は連泊でハイキングと温泉を堪能したいと思いました。

www.green.tengendai.jp

いやー、それにしても温泉最高でした!!

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