2023年6月に、初めてスイスを訪れました。旅行の全体としては行き帰りの移動含めて10日間。雄大なアルプスの景色が素晴らしく、スイスらしい絶景路線の鉄道にもいくつか乗車できました。是非また行きたいと思える場所が多かったです。こちらの記事では2020年に完成したばかりのアイガーエクスプレスというロープウェイを使ってのスフィンクス展望台へのアクセスや宿泊したホテルと、次回個人旅行でスイスに行く時のために活用したい情報サイトへのリンクなどをまとめました。
- 今回のスイス旅の全体日程
- アイガーが聳えるグリンデルワルト
- グリンデルワルト駅からスフィンクス展望台へ
- 帰りはずっと鉄道でグリンデルワルトに戻る
- 欧州最高地点の鉄道駅までのお値段
- ユングフラウヨッホをどの展望台から眺めるのか?はツアー選びの重要ポイント
- グリンデルワルトで宿泊したホテル
- まとめ
- 今回のスイス旅行記の他の記事
- スイス旅行に必要になりそうなサイト
今回のスイス旅の全体日程
初日: 成田から直行便でスイスのチューリッヒ空港へ。この日はチューリッヒ泊
2日目: アイガーがあるグリンデルワルトへ。ユングフラウヨッホを観光し、グリンデルワルト泊(今回の記事はここ)
3日目: ゴッタルド・パノラマエクスプレス乗車。サンモリッツ泊
4日目: ベルニナ線に乗車。サンモリッツ泊
5日目: 氷河特急に乗車してツェルマットへ。ツェルマット泊
6日目: ツェルマット自由行動。ツェルマット泊
7日目: バスでジュネーブへ。ジュネーブ泊
8日目: モンブラン観光のためシャモニーへ日帰り。ジュネーブ泊
9日目: チューリッヒから直行便で日本へ
10日目: 朝、成田空港へ到着
アイガーが聳えるグリンデルワルト
こちらの記事では、スイス旅行2日目のグリンデルワルトでの観光をご紹介します。チューリッヒのホテルからバスでグリンデルワルトに向かいました。チューリッヒからは途中でトイレ休憩も入れて、2時間半くらいでした。
グリンデルワルトはアイガーの麓の街なので、アイガーがどーんと出迎えてくれます。この景色だけでも、おおっという感じでした。
グリンデルワルトは標高が1000mちょいで、6月の街中は暑すぎず寒すぎずという感じ。私は駅周辺では薄手の長袖シャツ1枚で歩いていました、陽射しが強いので長袖なら日焼け防止にも役立ちます。
グリンデルワルト駅からスフィンクス展望台へ
グリンデルワルト駅です。背後にはアイガーが聳えています。
ここから鉄道で一駅乗り、グリンデルワルトTerminalという駅で降りて、新しくできたロープウェイ、アイガーエクスプレスに乗車です。遠目からもアイガーエクスプレスのゴンドラが見えました。
こちらはアイガーエクスプレスの乗車口です。人でごった返しているかと思っていましたが、意外に人が少なく、行列もできていませんでした。
ゴンドラは大型で、25人くらいが一度に乗れる感じです。私達のツアーは15人のグループでしたが、貸し切りで乗れました。それでもゴンドラ内の座席には余裕がありました。
ゴンドラの駅を出発するとぐんぐん高度を上げて行くので、グリンデルワルトの街を上から見下ろすような感じです。
ホントにアイガー間近を通過していきます。
ゴンドラの中からアイガーの壁を見上げるには、そっくり返るような感じでした。登っていく登山電車の斜度がものすごくてびっくりです。
アイガーエクスプレスができる前は、登山電車で行くしかなかったのですが、アイガーエクスプレスのおかげで、ずいぶんと途中駅のアイガーグレッチャー駅までのアクセス時間が短くなりました。眼下にはその登山電車が見えました。帰りはこの鉄道で下ってきました。
麓のターミナル駅を出発してだいたい20分くらいでゴンドラの終点であるアイガーグレッチゃー駅に到着です。あっと言う間に標高2320mまで上がってきました。
ここからは登山電車に乗り換えて、ヨーロッパの鉄道の駅としては最も標高の高い場所にあるユングフラウヨッホ駅まで行きます。
アイガーグレッチゃー駅の標高が2320mで、終点のユングフラウヨッホ駅は3454mです。標高差1000m以上ありますが、この鉄道は45分くらいで上ってしまいます。傾斜が急なので、鉄の車輪とレールでは滑り落ちてしまいますので、アプト式を採用しています。なんだか地元の大井川鉄道を思い出しました。
こちらの登山鉄道は、アイガーグレッチゃー駅を出た後は、アイガー、メンヒ両山の胎内に掘られたトンネルの中を走ります。海抜3454mの地点まで、岩山の中にトンネルを掘って鉄道を通すなんて、スイスの人はものすごいことを考えたものです。
この山の中にトンネルが掘られているとは。
そんなわけで、鉄道は出発するとすぐにトンネルに入ります。
車内はツアー会社が予約してくれてあったせいか、空いていてボックス席を1組ずつ使える状態でした。
途中のアイスメーア駅(Eismeer)で少し停車します。すでに3000mを超えています。
こちらの駅には展望台があって窓ガラス越しに外が見えるようになっていました。外は雪と氷の世界という感じでした。
アイスメーア駅のガラス窓は、夜になると内部の明かりが外に漏れ、麓のグリンデルワルトからも確認できるのだそうですが、私はすっかり忘れて寝入ってしまい、アイガーに灯る窓の灯を見ることができず、残念。
さて、登山電車が終点のユングフラウヨッホ駅に到着しました。相変わらずトンネルの中なので、ここがヨーロッパで一番標高が高い鉄道駅と言われてもピンときませんでした。
駅からエレベーターで展望台で上がると、そこは標高3571m。富士山よりは低いけれど、いやー、こんなに簡単にアクセスできるとは、スイス人の技術力すごいです。
外に出られるので、防寒対策をしっかりして出てみると、雲の中で周囲は真っ白でした。案内によると右手方向にユングフラウヨッホが見えるようなんですが、まったくわかりませんでした。残念。
雪の上を歩ける場所もあって、風が強くて寒かったけれど、せっかく来たので歩いてみました。転ばないように気を付けて歩きました。
この雪の上を歩ける場所からは、展望台がものすごい場所に建設されているのがわかります。ちょっとガスがかかってぼんやりですが、もう絶壁に張り付いている感じです。
下の写真が展望台ですが、こちらの写真はユングフラウ鉄道のサイトからお借りしました。
展望台の中には、登山鉄道工事の写真や、氷の宮殿などもあって、仮に周囲が見えなくても、TOP OF EUROPEを楽しめる施設もありました。


なんとなく見慣れたポストもありました。日本の郵便局が寄付したようで、実際このポストに投函すると配達されるそうです。投函に必要な切手は、施設内の売店で売っています。そういえば売店のスタッフの方に日本人のスタッフがいまして、日本語で買い物ができました。
帰りの列車の出発時間まで少し時間があったので、施設内のレストランでカフェタイムをしていたら、一瞬霧が晴れて、世界遺産に登録されたアレッチ氷河を眺めることができました。
氷河を初めてみました。水が流れる川は日本のあちこちにありますが、氷河ってなんかピンとこなかったのですが、こうやって眺めてみると、ホントに氷の河という感じがして感動しました。
帰りはずっと鉄道でグリンデルワルトに戻る
帰りの列車に乗ります。来る時にはアイガーグレッチゃーまではアイガーエクスプレスというゴンドラを利用しましたが、帰りはずっと鉄道です。クライネシャイデック駅で列車を乗り換えました。
さっきまでは雪と氷の世界でしたが、クライネシャイデックまで下りてくると、周囲は緑豊かなグリンデルワルトらしい景色が広がります。
途中、キツネやマーモットがいたり、トレイルを歩く人がいたり。アイガーなどの山並みを眺めながらのハイキングは気持ちよさそうです。


欧州最高地点の鉄道駅までのお値段
グリンデルワルトからユングフラウヨッホ駅の往復分は、ツアー料金に含まれていたのですが、後で料金を調べたら232スイスフラン(CHF)と表示されました(2023年6月現在)。1CHFを160円として計算すると37,120円という価格。かなり高額ですが、鉄道が敷設されている場所や展望台の位置を考えると、このお値段はしかたないですねー。これから円安が進むともっと高額チケットになりそうです。
ちなみにお値段はこちらで検索できます。かなり便利なつくりで、行き帰りの交通手段としてアイガーエクスプレスを利用するか、しないかも指定できますし、出発地点をグリンデルワルトなのか、グリンデルワルトターミナルなのか、インターラーケンなのかと言った指定も可能です。事前に座席の予約をしておく方が良いとも書かれていて、私たちのツアーでは乗車時間をあらかじめ指定してくれてありました。
ユングフラウヨッホをどの展望台から眺めるのか?はツアー選びの重要ポイント
今回のツアーでは、スフィンクス展望台へのアクセスが最初から組み込まれていました。スイスのパッケージツアーを検討する際、ユングフラウでどこの展望台に行くことになっているか?はチェックした方が良いと思います。というのも、スフィンクス展望台以外にもユングフラウヨッホを眺められる展望台は周辺にいくつかあります。でも初めて行くのなら、TOP OF EUROPEと呼ばれるスフィンクス展望台に行ってみたいもの。ツアー選ぶ時にはどの展望台に行くのかは要チェックです。
グリンデルワルトで宿泊したホテル
グリンデルワルトでは「ロマンティック ホテル シュヴァイツァーホフ」というホテルに1泊しました。古風なイメージですが、館内ではWifiもばっちり、コンセントの数も多くてスマホやカメラの充電は全く問題ありませんでした。スイスは水道の水が飲めるのも地味に嬉しいです。
宿泊したお部屋はダブルベッドに小さいながらもテラスがついていて、テラスには灰皿があって、喫煙家の旦那さんには優しい宿でした。
水回りも広々していて、バスタブ以外にシャワーブースもついたお部屋でした。
お風呂・洗面とトイレがセパレイトされているのも使いやすいかったです。
コーヒーマシンの用意もありました。ベッドサイドにコンセントもあり、スマホやカメラの充電も問題ありません。ただヨーロッパのコンセントの形状に対応するアダプタは必要です。また電圧が日本より高いです。最近のデジタル製品はほとんどが海外でも使用可能ですが、日本から電化製品を持って行く時には、念のため対応している電圧をチェックいましょう。
翌朝は朝日に染まるアイガーを部屋から眺めることができ、かなり感動しました。
こちらのホテルはグリンデルワルト駅から徒歩5分ほどと鉄道でのアクセスも良いです。
公式サイトで1泊のお値段調べたら、朝食付きで80,000円ほどでした。こちらのホテルには屋内プールなんかもあるような高級ホテルなので、お値段はまぁこんなものでしょう。
駅の近くには3つ星や4つ星のホテルがあるので、ホテルを選べばもう少しお安く泊まれるのではないかと思います。
まとめ
スイス到着後最初の観光地がグリンデルワルトで、スイスらしい景色を楽しめました。スフィンクス展望台は3571mの高所にあり、そこまで鉄道とエレベーターで一気に上がるので、高山病が心配でしたが、私の場合は大丈夫で、空気が薄いと感じることもなく過ごせました。
チューリッヒを朝8時くらいに出発すると、午前中にはグリンデルワルトに到着できたので、まずは各々ランチを食べたのち、グリンデルワルト駅に集合となりました。グリンデルワルトの街はメインストリートは10~15分ほど歩くと終わり、というコンパクトな街です。モンベルのお店もあり、ご当地Tシャツを記念に買いました。
初めてのスイスだったので、今回はツアーに参加しましたが、スイスは鉄道網が発達していて時間も正確なので、次回は個人旅行で来てみたいと思いました。というのも、グリンデルワルト周辺には今回行ったユングフラウのスフィンクス展望台以外にも眺めの良い展望台やロープウェイがあり、できればもう一泊して終日自由時間があれば良いなと思ったからです。
今回のスイス旅行記の他の記事
行き帰り含めて10日間の旅なので、旅行記はいくつかに分けてupしています。
スイス旅行に必要になりそうなサイト
次回個人旅行で行くのなら必要になりそうなサイトをリストアップ。ここは完全に自分用のメモです。
スイスの鉄道時間を調べるサイト
シルトホルン展望台のサイト
今回行かなかったシルトホルン展望台のサイト。グリンデルワルトからは鉄道で1時間半くらいかかりそうですが、007の舞台にもなった有名な展望台なので、次回スイスに行く時には是非行ってみたいと思います。
メンリッヒェン(Mannlichen)
ユングフラウ・メンヒ・アイガーを眺めることができるポイント。ヨーロッパ最長のロープウェイを利用して登るそうです。グリンデルワルトとは反対側のヴェンゲン側にもロープウェイがあって、こちらのロープウェイはゴンドラの上に乗車することもできるらしいので、乗り物好きの私としては乗ってみたいわー。
シーニゲ・プラッテ(Schynige Platte)
インターラーケンの隣町から出発する鉄道で向かう展望台。標高は1967mとそれほど高くないけれど、かわいい鉄道に乗ってみたい。
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