鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。

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2026年最初の旅。静岡も同じ城下町なのに、なぜ金沢はこんなに洗練されて見えるのか?

2026年最初の旅は、夫婦で北陸へ向かいました。2泊3日で金沢の街を歩き、山代温泉でゆっくりと過ごす旅です。

金沢と静岡。どちらも城下町ですが、実際に歩いてみると、街の空気や賑わい、洗練された印象に大きな違いを感じました。同じ城下町なのに、なぜこんなに雰囲気が違うのか。今回の旅の記録とともに、その理由を自分なりに考えてみたいと思います。



2026年最初の旅は、少し遠回りをして北陸へ

静岡から金沢へは、東京経由で北陸新幹線に乗るのが一般的です。
今回は少し違うルートで、羽田から富山空港へ飛び、そこから新幹線で金沢に向かいました。

なぜ富山経由?|移動時間も楽しむ大人の旅

理由は二つ。

  • 小松空港から金沢まで32kmほどあり、バス移動(約45分)を避けたかった
  • 北アルプスを越えて飛ぶ、空からの景色を楽しみたかったから

富山経由の実際

羽田から富山までは1時間ほど。離陸後進路を富山に向けると、まずは進行方向左手に富士山が見えます。

左手に富士山

その後北アルプス上空飛びますが、今回は曇っていてアルプスの景色は楽しめませんでした。

曇りがちで山の景色が楽しめたのはここまで

以前この路線に乗った時の窓からの景色はこちらです。富士山が見えるよりも感動しました。国内路線の中では一番のお気に入り路線です。

山の景色が素晴らしい

富山空港から富山駅まではバスで約23分。ちょうどお昼時だったので、駅前でお寿司を食べました。

駅前でお寿司のランチ

富山駅から新幹線に乗れば、金沢まではわずか20分ほど。

富山から新幹線で金沢へ

座席に座っていなければならない時間も新幹線よりは短いし、タバコを吸う旦那さんにとっても、乗り物を乗り継ぐ都度、一服できる方が都合が良いのです。
移動の流れがとてもスムーズで、快適な旅のスタートになりました。

金沢のシンボル、鼓門

金沢の街歩き1日目

大きな荷物を預けやすい駅前ホテル

金沢観光は1泊2日。初日は富山経由で昼過ぎに到着し、まずは駅前のホテル日航金沢に大きな荷物を預けました。こちらのホテルは地下でも直結していて、天候に左右されずにたどり着けるのが良いところ。身軽になったところで、さっそく街へ出発です。

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城下まち周遊バスで兼六園へ|冬の庭園をゆっくり散策

金沢駅前から城下まち周遊バスに乗り兼六園へ向かいました。兼六園下というバス停でバスを降り、階段を上ると兼六園の入場口の一つ、桂坂口です。

兼六園には入り口が複数ある

冬の澄んだ空気の中で歩く兼六園は、凛とした美しさ。池や石橋、雪吊りの風景を眺めながら、ゆっくり園内を一周しました。雪の兼六園を期待してこの時期に旅を計画しましたが、雪はまったくありません。

兼六園と言えばこの景色

観光客はいますが、かの国からの団体ツアーが泊まっているせいか、園内は騒がしさは感じず、静かな時間が流れています。

こちらの噴水は動力を使わず、霞ヶ池との水面の高低差を利用した自然の水圧のみで噴き上げているそうです。

動力を使わずに噴き上げる噴水

こちらは瓢池(ひさごいけ)。この池の周辺は、かつて蓮池庭と呼ばれていて、兼六園の作庭はここから始まったと言われています。

瓢池

池に面した建物ではお抹茶とお菓子をいただくことができます。建物の中は畳にテーブルなので、外国人の方はちょっと座りづらそうでしたが、日本の文化を楽しんでいるようでした。静かな良い時間を過ごせました。

お抹茶で一服

瓢池内の浮島に、ものすごく立派な望遠レンズをつけたカメラマンがいたので、何を撮っているのか聞いたら、カワセミがいるとのこと。肉眼では全く見えませんでしたが、カメラをズームにすると分かりました。

枝にとまるカワセミ

園内の梅園では梅が咲き始めていました。ロウバイの良い匂いも漂っていました。

梅園の梅とロウバイ

午後2時過ぎに入場したので、園内を歩いたりお抹茶で休憩しているとあっと言う間に3時を過ぎてしまいました。この時は季節外れの暖かさとは言え、3時を過ぎると冷えてきたので、1時間ちょっと滞在で兼六園を後にしましたが、今回回れていない場所も園内にはあり、金沢自体が魅力的な街なので再訪したいと思います。

金沢城公園を歩く|加賀百万石のスケールを感じる

その後は、隣接する金沢城公園へ。
広々とした園内を歩きながら、城下町・金沢のスケールの大きさを改めて実感しました。石垣や城壁の重厚さに、かつての加賀百万石の力を感じます。

金沢城公園

金沢城公園を後にし、そこからはホテルまで、街の様子を楽しみながら歩いて戻ることにしました。

近江町市場|夕方でも活気あふれる金沢の台所

途中で立ち寄ったのが、近江町市場。もう17時近くなって、売り場は店じまいの時間だったので、活気にあふれという感じではありませんでしたが、売り切ろうと値下げした商品をアピールする威勢の良い声が響いていました。日中に来れば新鮮な魚介類や惣菜がずらりと並び、歩いているだけで楽しくなるのでは、と思いました。

近江町市場

観光名所から市場、そして駅前へ。
すべてが無理のない距離でつながっているため、移動のストレスがほとんどありません。
金沢が「歩いて楽しい街」と言われる理由を、実感した一日でした。

夕飯とお土産を駅ナカで

ホテルにチェックインして一息ついた後、お土産を買いに駅構内へ。飲食店街もあるので、居酒屋さんでおでんなどをいただき夕飯としました。

夕飯は居酒屋さんでおでんなど

金沢の街歩き2日目

城下町周遊バスで再び街へ

2日目の朝は、ホテルで朝食をとったあとチェックアウト。
大きな荷物はホテルに預け、身軽な状態で再び街歩きに出かけました。

金沢駅前から城下町周遊バスに乗り、この日の最初の目的地である武家屋敷跡へ向かいます。前日は右回りの周遊バスでしたが、武家屋敷跡へは左回りのバスに乗車しました。

土塀と石畳が美しい「長町武家屋敷跡」

香林坊というバス停でバスを降りて少し歩くと、そこには一気に時代がさかのぼったかのような風景が広がります。
土塀が続く細い道は、直角に折れ曲がっている個所があり、見通しをあえて悪くすることで、外敵の侵入を防ぐための工夫なのでしょう。城下町あるあるかも。

武家屋敷跡の街並み

足元には石畳。静かで落ち着いた雰囲気は、城下町・金沢らしさを強く感じられるエリアです。冬の時期は壁を寒さや雪から守るために「こも掛け」がされています。

冬の風物詩、こも掛け

観光地でありながら、どこか生活感も残る街並みは、歩いているだけで心が和みます。
冬の澄んだ空気の中をゆっくり散策する時間は、とても贅沢でした。

武家屋敷跡 野村家

長町武家屋敷跡では邸宅を公開しているお家があります。野村家というお宅で、加賀藩の重臣を務めた方のお屋敷とのことです。

邸宅を公開している野村家

外観はそれほどすごいお屋敷という感じがしなくて、お金払って入ろうかどうしようか迷いましたが、入ってみると曲水を生かしたお庭がとてもステキで見る価値がありました。

野村家の庭園

2階には茶室があり、お抹茶を頂いている方もいました。茶室の窓から眺める庭園もなかなか素敵です。

2階からのお庭

各お部屋の襖絵なども素晴らしく、特に上段の間は格天井が採用されたりして、なかなか見どころがありました。

上段の間

武家屋敷跡から、徒歩でにし茶屋街へ

武家屋敷跡を見学した後、歩いて向かったのはにし茶屋街です。歩くと15分くらい。

 

にし茶屋街は、観光客で賑わうひがし茶屋街に比べると、町並みもコンパクトで、どこか落ち着いた空気が流れていました。

にし茶屋街

石畳の道に木造の建物が並び、歩いているだけで城下町の風情を感じます。
この日は、ここでランチをいただき、しばしゆっくりとした時間を過ごしました。

にし茶屋街

外国人にも人気がありそうな街並みですが、かなりひっそりとした印象でした。こちらには落雁の老舗、諸江屋さんの店舗もありました。

金沢と言えば落雁

ひがし茶屋街|金沢らしさが凝縮された華やかなエリア

広小路というバス停から再び周遊バスに乗り、今度はひがし茶屋街へ。
にし茶屋街とは対照的に、こちらは観光客で賑わい、華やかな雰囲気に包まれています。格子戸の町家が並ぶ通りは、どこを切り取っても絵になる景色。

ひがし茶屋街

和菓子店やカフェ、工芸品のお店などが軒を連ね、歩くだけで自然と気分が高まります。同じ茶屋街でも、東と西では表情が違うことに、金沢という街の奥深さを感じました。

ひがし茶屋街の散策を終えた後は、再びバスに乗って金沢駅へ。ホテルで預けていた荷物を受け取り、次の目的地である山代温泉に向かいました。

金沢には1泊2日という短い滞在でしたが、歩くほどに魅力が広がり、「また来たい」と自然に思わせてくれる場所でした。

ふと感じた疑問 同じ城下町なのに、なぜこんなに印象が違うのか?

金沢の街を2日間歩きながら、ずっと心の中にあったのが、「同じ城下町なのに、なぜこんなにも印象が違うのだろう?」という疑問でした。私の住む静岡も、徳川家康ゆかりの城下町。歴史もあり、自然にも恵まれた土地です。
それなのに、金沢の街には、歩いているだけで心が弾むような、独特の華やぎと洗練された空気がありました。

城下町の残し方の違い

金沢では、兼六園、金沢城、武家屋敷、茶屋街といった歴史的なエリアが、街の中に自然に溶け込みながら、今も大切に守られています。これは金沢市は静岡市とは違って、空襲を受けなかったので、古い街並みを残せたのでしょう。

城下町周遊バスを利用すれば、主要な観光地を無理なく巡ることができ、初めて訪れる人でも迷うことがありません。外国人もバスを乗りこなして観光していました。
歩けば次の見どころが自然と現れ、そんな「心地よい導線」が、街全体として丁寧に設計されているように感じました。

 

観光客目線で整えられた街づくり

金沢の街歩きで、特に「よく考えられているな」と感じたのが、旅行者向けのサービスの充実ぶりです。

城下町周遊バス

城下町周遊バスの存在は、旅の快適さを大きく高めてくれました。
主要な観光スポットを効率よく巡れるだけでなく、本数も多いため、時間に縛られることなく、自分のペースで行動できました。ルートマップをもらっておくと、観光スポットの場所を把握し易いし、どこのバス停が最寄りか、左回り、右回りどちらが良いかをつかみやすいです。ルートマップは金沢駅のバス乗り場などで配付されています。

周遊バスのルートマップ

周遊バスの運賃はクレジットカードでも交通系ICでも支払い可能なのも助かりますし、バスがどの辺りにいるかがわかるサービスも良かったです。

マップのQRコードを読み込むとバスの位置が表示される

周遊バス以外にも路線バスもたくさん走っていました。世の中働き手不足と言われていますが、バスもタクシーもたくさん走っていて驚きました。ひがし茶屋からの帰りは金沢駅まで路線バスに乗りましたが、こちらのバスは交通系ICは使えず、クレジットカードで払いました。

駅の観光案内所での手荷物配送サービス

私達は駅前ホテルに泊まったので利用しませんでしたが、駅から少し離れた位置にあるホテルに泊まる人にはこのサービスはとてもありがたいと思います。こちらのサービスは、金沢市内だけでなく、加賀温泉郷の宿にも送れるのが素晴らしい。

www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp

まとめ

今回の北陸旅は、私にとって2026年最初の旅でした。
金沢と山代温泉を2泊3日で巡り、街を歩き、景色を眺め、食を楽しみながら、さまざまなことを感じ、考える時間となりました。

金沢は、同じ城下町である静岡と比べて、なぜこんなにも魅力的に感じるのだろう。
その答えは、ひとつの要素だけではなく、歴史の残し方、街の見せ方、観光の導線、工芸品や芸術、そして旅行者に嬉しいサービスなど、そうした積み重ねの中にあるのだと、旅を終えてあらためて思います。

名所を巡るだけでなく、「どう巡れるか」「どう過ごせるか」まで考えられているからこそ、金沢の街には、歩いているだけで心が弾むような心地よさがあるのでしょう。

私にとって初めての金沢は、入口にほんの少し触れただけという感じがするので、また近いうちに訪れたいと思いました。

関連リンク

今回の旅で宿泊した宿

金沢では駅前のホテル日航金沢に宿泊

www.frostmoonweb.com

金沢を観光した後は、山代温泉に1泊しました。

www.frostmoonweb.com

北陸観光の記事

2024年には富山のチューリップを見に行きました。

www.frostmoonweb.com

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