鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

50代から始めた乗り鉄で温泉とご当地マンホールの捕獲を楽しんでいます。女一人旅の旅行記メインのブログです。

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他人に会わずに温泉を楽しみたい人におススメ 長湯温泉「丸長旅館」は客室6部屋のみで3つの貸切風呂に完全個室食

長湯温泉は大分県の山間にあります。大分県と言えば別府、由布院という大規模温泉地が有名ですが、長湯温泉は日本では珍しい炭酸泉が豊富に湧く温泉地です。交通アクセスがやや不便なせいか、温泉街の中はとても静かで観光客はまばら(平日だったこともある)。数軒の宿があり、ネットで調べたところ一人泊を受け入れてくれる宿の中から「丸長旅館」を選びました。こちらは客室数が6部屋と少なく、大浴場はなくて3つの貸し切り湯でお湯を楽しみます。人との接点を少なくしたい人にぴったりの宿です。

建物と館内

丸長旅館はこじんまりとした木造2階建て。玄関はガラガラっと手であけるガラス戸。ちょっとレトロな感じがして良いですね。ガラス戸をあける音とともに宿のご主人が迎えに出て下さいました。

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丸長旅館

靴を脱いで館内へ。館内は畳敷きなのでスリッパはありません。

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館内は畳敷き

ご主人がお部屋まで案内してくれました。建物がまだ新しいですね。客室は2階にあります。1階は食事処と3つの貸切風呂があります。

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館内(2階)

2階には談話室があり、図書コーナーもありました。

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談話室

客室

客室数6部屋というコンパクトな宿です。下の館内図で左側に4つ並んでいるお部屋が河原の名物露天風呂「がに湯」に面したお部屋です。両端の長楽と高砂は10畳、利休と法師は8畳。白玉と侘助は6畳のお部屋です。

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客室数は6部屋

川側から旅館を見るとこんな感じ。2階にある4つの窓が館内図にあった長楽、利休、法師、高砂の4つの和室です。

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川側から見た丸長旅館

案内されたのは「利休」という川に面した8畳のお部屋のでした。

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今回のお部屋は「利休」

 8畳の客室プラス障子に奥は川に面した広縁です。太陽の光が降り注ぐ明るいお部屋。お掃除も行き届いていました。

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8畳の客室

広縁にはテーブルと椅子が用意されています。窓の向こうには名物の「がに湯」。滞在中人が入っているのはもちろん、がに湯を見学に来る人の姿すら見ませんでした。本当に静かな温泉街です。窓には網戸があるので、虫の進入を気にせず、外の空気を取り入れることも可能です。ささいなことですが、網戸付きの開けられる窓があるというのは、快適な滞在に欠かせないなぁ、と今回の旅で思いました。

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広縁

 広縁には冷蔵庫やお茶のセットのコーナーが窓に向かって右手に。左手はクローゼットです。クローゼットの中に金庫があります。

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広縁の両サイド

ポットは沸かす機能が付いた電気式。お茶っ葉は緑茶のみ。冷蔵庫の上にはチェックインの時から冷水ポットが用意されていました。残念なことにお茶菓子がないんです。ホームページを拝見すると、通常だと抹茶でのおもてなしがあるようですが、コロナ禍の中で人との接触をなるべく減らすということでしょう。これは仕方ありません。自分でお茶を入れて、持参したお菓子をつまみました。

夕食の間にお布団をしてくれますが、その間に昼間に使った急須、冷水のガラスポットは新しいものに交換してくれていました。ちょっとしたことですが、快適な滞在になります。

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お茶っ葉緑茶のみ

クローゼットの中にはバスタオル、お風呂で使うタオル、浴衣、半纏、足袋が用意されています。

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浴衣と半纏など

各部屋には洗面所とウォシュレット付きトイレが設置されています。これも他のお客さんに会わずに過ごすには必須の設備です。

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部屋には洗面所・トイレ完備

洗面所にはドライヤーもあります。貸切とはいえ、浴室で他の人が触ったドライヤーを使わずに済むのも助かります。

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お部屋のドライヤー

部屋に入った時、あれ?テレビがない、と思いました。まぁ私はテレビ見ない人なのでなくても良いのですが、探してみたら障子に隠れていました。

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テレビは障子の影にありました

 部屋にはエアコン完備。自分の好きな温度に調整できるのは快適な滞在に欠かせません。特に最近のように暖冬化傾向だと秋口には冷房が使いたい日もあります。

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各部屋独立したエアコン

室内のコンセントは数か所あり、寝ながらスマホ充電は全く問題ありませんでした。

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部屋にコンセントは複数個所あり

部屋の照明はリモコン式ではないのですが、枕元で使えるスタンドもあって、部屋の照明を消しても布団に入りながら本が読めました。眠くなったらスタンドの照明を布団に入ったままオフにできてとっても便利です。

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枕元のスタンド

温泉は3か所の貸切風呂で楽しむ

丸長旅館には大浴場がなく、3つの貸し切り湯で温泉を楽しみます。6部屋しかないのと、平日だったこともあり、いつ行ってもどこかは空いていました。一人旅で貸し切り湯は本当にのんびりとお湯を楽しめます。

貸し切り湯は空いていればいつでも何回でも入れます。扉が開いている貸し切り湯を使います。

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貸し切り湯

扉を閉めたら内側から鍵をかけて入るスタイルです。

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使用する際は内側から鍵をかける

脱衣所は簡単に棚のみ。床は床暖房になっていて肌寒い時でも凍えずにすみます。こう言う配慮が嬉しいです。

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脱衣所

洗面台もありドライヤーの用意もあります。

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脱衣所内の洗面台

では浴室へ。こちらが湯船です。涼しくなると加温していますが、源泉かけ流しです。椅子が2つありますが、こちらの浴室はカランとシャワーが2つずつありました。

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貸切風呂

シャンプー、コンディショナー、ボディーソープが備え付けられています。

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洗い場

給湯口からは勢いよく源泉が注がれています。投入口の下がうろこ状なのは温泉の成分でしょうか?入った感じは40~41度くらいな感じ。私には熱すぎずゆっくりと沈んでいられます。

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源泉かけ流し

温泉はほとんど無色透明な感じですが、多少にごりがあるかも。手をつけるとこんな感じ。長湯温泉は日本でも有数の炭酸泉なのですが、丸長旅館のお湯は泡がびっしりつくという感じはありません。

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湯はいくぶんにごりがある感じ

温泉成分表の掲示を見つけられなかったのですが、宿のホームページに画像がありました。源泉が旅館「紅葉館」丸長旅館と書いてありますが、源泉はお隣の紅葉館のものなのかな? pHは6.7で中性。試料1kg中の溶存ガスの遊離炭酸が1150mgとなっていて、こんな高い数値のお湯は初めてみました。炭酸泉というのはこういうお湯を言うのかも。ただびっしり泡がつくお湯を想像しちゃいます。

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貸し切り湯3か所のうち、1か所はちょっと小ぶりな湯船で、洗い場も1か所のみという浴室もありました。一人で入るのならこちらでも全く問題ありません。注がれている源泉は同じです。

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3か所の貸し切り湯のうち1か所は小さめの浴槽

加水、循環なしですが、泉温が41.9度なので加温はされているそうです。夜11時以降はボイラーが止まるので、お湯がぬるくなりますという貼り紙がありました。

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夜11時以降はボイラーが止まるという案内

見た目も味も繊細で素晴らしいお料理

こちらのご主人は湯河原の高級旅館「海石榴」などで修業されていたこともあり、お料理はどれも見た目も味も素晴らしかったです。夕食・朝食ともに個室でいただくので、他のお客さんと会うことはありません。隣の個室とはふすまで仕切られているので、多少会話は聞こえてきます。

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食事は完全個室食

夕食

夕食は先付・前菜から始まり全10品。

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夕食のお品書き

お酒を飲まない私は食前酒代わりにサイダーを注文しました。

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長湯温泉らしく炭酸サイダー

前菜です。一つ一つとても繊細に作られています。とても美味しかったです。

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前菜
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お造りと茶碗蒸し

エノハのから揚げ。こちらではヤマメのことをエノハと呼ぶそうです。隣が厨房で、熱いお料理は本当に熱々をいただけます。こちらのエノハも熱々でした。もちろん頭からバリバリいけます。

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エノハ(ヤマメ)のから揚げ

お料理は野菜と魚が中心。ちょこっとだけ一口ビーフシチューにお肉が入ります。お肉を食べたい方は、豊後牛ステーキのプランを選ぶと良いと思います。

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一口ビーフシチュー(左)と里芋のオランダ煮(右)

最後のお食事は焼きおむすびのお茶漬けです。

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お食事

私には量もちょうど良く、たいへん美味しくいただきました。見た目がとても美しく、また熱いものが本当に熱々で供されるのも嬉しいポイント。部屋数が少なく小さな宿だからこそできることだと思いました。

朝食

朝食は8:00、8:15、8:30から選択します。朝食の時間に合わせてご飯を土鍋で炊き上げてくれます。なんて嬉しいサービス。土鍋で炊いたご飯はもっちりしていてとても美味しかったです。

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炊き立てのご飯が供される

そのほかのお料理はこんな感じです。

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朝食

一番奥にある白い塊はざる豆腐でした。ポン酢でいただきます。卵料理は前日の夕食時卵焼き、だし巻き卵、温泉卵から好きなものを選択する仕組み。私はだし巻き卵をお願いしました。

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ざる豆腐(左)とだし巻き卵(右)

食後にコーヒーとお菓子が出ます。

アクセス

鉄道とバスは連絡が悪い

長湯温泉に公共交通機関で行くには、ちょっと大変です。最寄りの鉄道駅は絶景路線の一つ、豊肥本線の豊後竹田駅です。私も豊肥本線乗りつぶしの旅の途中で長湯温泉に寄りました。列車を下りてからバスに乗るまで1時間以上あったので、竹田の街をぶらぶらしていました。豊肥本線乗車記の中で紹介しています。 

www.frostmoonweb.com

豊後竹田駅から長湯温泉には路線バスが一日数本あるのですが、鉄道との連絡があまりよろしくなく、また15時のチェックインに合わせたバスがありません。こちらのリンクに路線図や時刻表があります。久住を経由する長湯線という路線か、高伏~直入路線のいずれかで向かいます

www.taketa-businfo.jp

私は12時33分発に乗車しました。このバスは久住を経由して長湯温泉に向かうバスで、乗車時間は45分くらいかかります。 

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竹田駅前から路線バスに乗車

久住を過ぎると、進行方向左手に久住山、大船山、黒岳などが見えます。この日は青空にとても山並みが映えていました。

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久住の山並み

最寄りのバス停は「長湯温泉」です。

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丸長旅館 最寄りのバス停

長湯温泉のバス停がグーグルマップ上に表示されないので、近くからの徒歩ルートが以下の地図の通りです。もう一つ先の道の駅長湯温泉で下車してもたいして距離も時間も変わりません。でもね、到着したのは13時20分くらい。チェックインは15時なので1時間半もあるという、とても中途半端な時間についてしまうバスなのでした。

長湯温泉は日本一の炭酸泉がウリです。炭酸ガス含有量も湯量も豊富で、日帰り温泉施設がたくさんあるので、チェックインまでの時間は外湯を楽しむのも良いと思います。温泉街の様子などは、別エントリにまとめたいと思います。

タクシーなら20分5000円弱

帰りも豊後竹田駅から鉄道に乗る予定でした。鉄道の出発時刻の2分前に駅に到着するダイヤのバスがあったのですが、2分というのはちょっと心配。なのでタクシーを利用したら、20分くらいで4400円でした。

まとめ

丸長旅館の公式サイトに行くと「小さくてもいい きらりと光る宝石のような宿」というキャッチコピーがありますが、本当にその通りの宿で、大変居心地が良く、温泉と美味しいお料理を堪能できました。6部屋のみなので、すべてに対してご主人・女将さんの管理が行き届いているのでしょう。お風呂も貸し切り湯のみなので、まったく他のお客さんとは顔を合わさずに過ごせました。お料理も熱いものは本当に熱々で、冷たいものは冷たいまま提供され、どのお料理もとても美味しかったです。鉄道とバスの連絡が悪く、バスの本数も少なくてアクセスが不便なのと、Wifiの案内がないのが残念でしたが、のんびり静かに過ごしたい人にはおススメの宿だと思いました。

www.marucho-ryokan.com

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