私は鉄道で旅をするのが大好きです。鉄道旅を始めると行ってみたくなる場所の一つが北海道。北海道を鉄道で旅するのは特別な感じがします。何と言っても、本州とは違う雄大な車窓の景色が魅力。また何時間も特急に乗っていても、まだ同じ北海道の中、という広大さは、行ってみて乗ってみて初めて実感できるもの。そんな鉄道旅の記念にマンホールカードをもらうのも良いかなと思います。私自身、北海道にはこれからも乗り鉄しに行きたいので、どのあたりでマンホールカードをもらえるのか、そのためにはどんな列車に乗ったら良いかを調べてみました。あわせて北海道内のマンホールカード配布場所マップも作ってみました。(列車ダイヤは2019年8月時点)
(2022年9月update) 第17弾でガンダムデザインのマンホールカードが追加
北海道は広いだけあって、マンホールカードの発行枚数が多いのが特徴です。2022年夏には第17弾で新たに4種類が追加され、計56種類となりました。一つの自治体が複数種類のマンホールカードを発行するケースも増えてきています。
マンホールカードは下水設備がある自治体でないと発行していないはずですから、北海道はかなり下水設備が整っているということでしょう。ネット上で調べてみると、北海道の下水道処理人口普及率は平成29年度末で91.0%とかなり高いレベル。これは東京都、神奈川県、大阪府、京都府、兵庫県に次いで全国第6位という高さです。すごいな~とちょっと感動しました。
マンホールカードの情報はこちらが公式サイトです。以前は都道府県ごとの検索もできたのですが、最近はちょっと使い勝手が悪くなりました。
北海道で発行されているマンホールカードを調べるなら、こちらのページの第17弾までのリンクを開くと、都道府県別にカードが表示されます。
https://www.jswa.jp/wp2/wp-content/uploads/2022/08/manhole-card-tool_3.pdf
(2022年9月update)鉄道旅と相性が良いマンホールカードを探す
鉄道旅の記念にマンホールカードをゲットするのなら、駅から近い場所でもらえるのが便利です。北海道のマンホールカード配布場所を地図に示してみました駅からの距離の目安になるよう、色分けしています。緑は駅前(だいたい片道徒歩5分程度)でもらえる場所、黄色は徒歩6~30分程度、それ以上かかる場所が赤で示してあります。マークが■なのは、平日は違う場所で配布されていることを示しています。土日に旅する前提でマークをつけているので、平日にもらいに行く場合は配布場所を確認してください。またマンホールカードは在庫切れのこともありますから、もらいに行く前には自治体に確認してからお出かけ下さい。
配付場所は多いのですが、 駅前で配布しているカード(緑のマーク)が案外少ないですね。駅から徒歩圏内の配布場所は結構ありますが、北海道を鉄道旅する時に、移動距離が長いので特急を利用すること多いと思います。特急が停まらない駅の近くにあってももらいにいけないです。また本数が少ない路線もあり、下車してカードをもらいに行くのは良いけれど、次に乗る列車待ちが数時間ある・・・なんてこともあります。
こんなコースで行ってみたい
私にとってマンホールカードは旅の記念であって、収集を目的にはしていないので、マンホールカードのためだけに北海道旅行することは考えていません。けれどこんな具合に乗り継いでいけばもらえるかしら・・・と時刻表を見ながら考えるのは楽しいので、いくつかプランを考えてみました。(列車ダイヤは2019年のものです)
石北線乗車で北見市と旭川市のマンホールカードをもらう(2泊3日)
北海道の石北線に乗りながらマンホールカードをもらうプランです。初日は空路、女満別空港に到着し、網走駅から石北線で北見駅まで移動し、駅前のルートインに泊まりました。北見市は2枚のカードを発行しているので、翌日の午前中にゲットしましょう。まずは北見市水道局へ。駅から片道徒歩15分
こちらが北見市のマンホールカードです。
私が北見を訪れた時には、実は2枚目のカードは別の場所で配布していて、2枚目をゲットすることはできませんでした。2022年10月現在、2枚目のカードは北見市役所で配布しています。北見市のマンホールカード情報はこちらです。
北見市は廃線跡もあり、デザインマンホールの種類も多く、町ブラもなかなか楽しめました。
北見市のマンホールカードをゲットしてお昼も食べたら、13:25発の特急大雪4号に乗って旭川へ。旭川でもう一泊して、3日目には旭川市のマンホールカードをもらいにいきます。旭川市のマンホールカードは旭川市の下水処理場にある「バナナ館」で配布されています。ただし冬季(11~4月)は、土日祝日は閉館と出ていたので要注意です。
バナナ館に関するサイト
駅からは7キロ弱とちょっと距離がありますが、旭川駅近くでレンタサイクルが借りられるようなので、自転車があれば行けそうです。
www.city.asahikawa.hokkaido.jp
バナナ館でカードをもらったら、旭川空港から空路で東京に戻るというコースで2泊3日です。ただ、遠路はるばる旭川まで行くのなら、マンホールカードだけもらって帰るのは少々もったいないです。なのでもう1泊するとして、旭山動物園に行ってみるとか、是非お勧めしたいのは、大雪山の最高峰旭岳を訪ねることです。山頂まで行かずとも、ロープウェイにのるだけでもかなりの絶景です。旭川駅からの路線バスは旭川空港も経由するので、旭岳温泉にもう一泊して、翌日のフライトで帰るのも便利です。
プラン2: 新千歳空港から札幌近辺のカードをもらうプラン(1泊2日)
空路千歳空港に入り、そこから鉄道旅をスタートするとして、13:00に千歳空港を出発し、13:20に北広島に到着。ここで下車します。北広島の駅構内の「エルフィンパーク市民サービスコーナー」で北広島のマンホールカードをもらいましょう。かわいいマスコットのデザインのカードです。


ちなみにマンホールの実物は駅のすぐそばにあります。東口の階段をおりた所に設置されています。こちらも記念に撮影していきましょう。
こちらがその実物。
北広島では15分もあればカードをもらってマンホールの実物を見ることができると思います。この路線は走る列車の本数が多いので、15時前には札幌に到着できます。札幌についたら札幌市のマンホールカードをもらいましょう。札幌市のマンホールカードは2種類発行されています。まずは札幌駅近くの環境プラザへ。こちでもらえるカードは、デザインがモノクロで幾何学模様のカードのようですから、ちよっとつまらないかも。


もう一枚は郊外にある「札幌下水道科学館」で配布しています。こちらのカードは時計台をカラーにした蓋が掲載されていて、かなり美しい。


時計台に来たらこのカードを掲げてこんな写真を撮ってみたくなるのが蓋女の心理。
なので、こちらのカードは時計台で配付した方が良いのでは?と思うのですが、時計台のカードをもらうには、札幌駅からちょっと離れた場所にある「札幌市下水道科学館」まで行く必要があります。地下鉄南北線の麻生駅が本数もあるし便利です。駅からは徒歩15分程度です。入館は16:30までなので、札幌市内をぶらぶらしていると間に合わなくなるかも。
こちらが札幌市下水道科学館です。新しくてきれいな建物ですね。
館内には下水道の役割を学べる展示がされていて、私が訪問した時にも小学生が見学に来ていました。一般人が行ってもガイドツアーで案内してもらえるようです。
時計台のカラーの実物マンホールは、こちらの敷地内にあります。
ちなみに、札幌時計台の敷地内にもカラーマンホールカードの設置がありますよ。
無事下水道科学館でカードがもらえたら、札幌に戻って夕食を食べて宿泊。
2日目は札幌から旭川に向かい、最後は旭川から空路東京に戻るコースです。函館本線の下り普通列車に乗ります。そうですね、札幌を9:36発、野幌駅9:55着あたりが良さそうです。配布しているのは駅から徒歩10分程度の EBRI(エブリ)という場所です。10時オープンなので、あまり早く行ってもしかたないんです。EBRIの中にある江別アンテナショップでマンホールカードを配布しています。EBRIのサイトを見ると、赤レンガの素敵な建物です。これは行ってみたくなりました。札幌から旭川までは毎度特急で通り抜けてしまっていて、野幌駅という駅も知りませんでした。プランを考えるとこういう発見があって楽しいです。
野幌駅に戻り、11:52発の快速いしかりライナーに乗って岩見沢駅に12:13着。ここからは時間を稼ぐために特急ライラック15号に乗ります。岩見沢駅を12:25発です。砂川駅に12:47に着きます。砂川市のマンホールカードももらっていきましょう。
砂川市役所で配布していて、休日は当直室で対応してくれているそうです。市役所までは駅から徒歩約10分です。
砂川市のマンホールカードはこんなデザインです。
でも私が見つけたマンホールの実物は全然違うデザインの蓋でした。
この後は砂川駅から旭川駅に向かいますが、普通列車の本数は少なく、普通列車だと時間もかかるので、特急に乗ります。13:47砂川駅発に乗ると旭川駅には14:25に到着。16:25のJALで東京に戻れそうです。ANAだと19:30発までないんですね。私の場合羽田からさらに静岡まで移動しなくてはならず、遅い時間に羽田に着くともう新幹線がない!なんてことになるのが難です。私の場合は、砂川駅13:38発の特急で折り返せば、新千歳空港に16:12につけるので、17:00くらいに新千歳空港を出発する飛行機に乗れそうです。同じ路線を往復するのはつまらないし、電車賃がもったいないのだけれど・・・。旭川で1泊してプラン1の旭川のカードをもらってくるという手もありますが、そうすると2泊3日になってしまいます。2泊3日で考えるのなら、小樽のマンホールカードをもらいに行く手もありますね。
プラン3: 宗谷本線沿線のカードをもらってみる(2泊3日)
宗谷本線は列車の本数が少ないので、なかなかハードル高そうです。旭川に前泊して旅をスタートしてみます。まずは和寒駅へ。旭川を7:52に出発する普通列車に乗り、8:47に和寒駅に到着。駅近くの交流施設「ひだまり」で和寒町のマンホールカードを配布しています。「ひだまり」は9時からなので、ちょっと入り口で待つかも。
和寒駅の次は剣淵駅に向かいます。和寒駅からは9:28発の特急宗谷で剣淵駅を通過し、いったん士別駅に行きます。士別駅に9:40着です。士別駅を10:25に出発する上りの快速列車に乗り剣淵駅に戻ります。10:34に剣淵駅に到着します。剣淵町のマンホールカードは水曜日以外は「絵本の館」で配布しています。
続いて剣淵駅12:22発の快速なよろ1号で風連駅へ、12:44着。徒歩15分ほどの道の駅「もち米の里☆なよろ」へ。ここで名寄市のマンホールカードをもらいます。名寄市のマンホールカードですが、名寄駅近くでもらえるわけではないので、風連駅で降りるのを忘れないようにしないと。
風連駅を14:01発の普通列車で名寄駅へ。名寄には14:09着。名寄駅で14:31発の特急サロベツに乗り、豊富駅へ向かいます。豊富駅には16:43着。徒歩10分程度の豊富町役場になんとか5時までにつけそうです。そうすると豊富町のマンホールカードが手に入ります。
豊富駅を18:58に出る普通列車で稚内に向かい、稚内に19:51着。稚内は日本最北端の鉄道駅ですね。
この日は稚内に宿泊。翌日午前中に稚内市役所で日本最北端のマンホールカードをもらいます。ご当地デザインで好きなカードの一つです。


こちらはマンホールにデザインされている北防波堤ドーム。駅から徒歩10分かからずに到着できます。
そして稚内空港から飛行機で羽田に戻る。稚内のマンホールカードは実際にもらってきたので、こちらをご覧ください。宿情報も載せてあります。
宗谷本線は距離が長い割に、列車の本数が少ないので、マンホールカードもらうのはなかなか難しそうですが、時刻表見ながらどうやって回れば行けるかを考えるのは楽しいものです。
あとは、季節限定の臨時の観光列車になりますが、風っこそうやだと、和寒や剣淵駅での停車時間が長いので、カードをもらいに行けるかもしれません。和寒は大丈夫そうだけど、剣淵は厳しいかな???こちらの記事に乗車記がありました。
プラン4: 函館周辺のマンホールカード(帰り飛行機なら1泊2日、フェリーならホテル1泊船中1泊)
北海道新幹線で新函館北斗駅に着いたら、駅構内の観光案内所で北斗市のマンホールカードをもらいます。改札を出て左手にぐるっと回ると観光案内所があります。カードもらうのに簡単なアンケートを記入します。北斗氏のマンホールカードは新幹線がデザインされていますね。


マンホールの実物は駅前の交差点の歩道上に設置されています。
新函館北斗駅の駅舎は新しくてきれいです。
カラーでないマンホールももちろんあります。
北斗市のマンホールカードはこちらで紹介されています。こちらを読むと、北斗市のなみなみならぬ意気込みが伝わってきます。マンホールカードって、自治体が発行すると決めたらといって発行できるのではないようですね。
北斗市のマンホールカードをもらったら、函館に向かいます。函館駅から路面電車に乗り換えて十字街へ。函館市のマンホールカードは十字街近くの「函館市地域交流まちづくりセンター」1階情報発信フロア(インフォメーションカウンター)で配布しています。夜9時まで開いているそうなので、夕方に函館についても間に合いますね。十字街近辺には赤レンガ倉庫や夜景で有名な函館山ロープーウェーも近いので、観光と夕食を楽しむのも良いと思います。ということで、函館で1泊します。
2日目は函館から函館本線、室蘭本線で苫小牧に向かいます。函館駅を8:48発のはこだてライナーで新函館北斗駅へ。9:07着です。ここで北斗市のマンホールカードをもらいましょう。続いて新函館北斗駅を10:24発のスーパー北斗7号で東室蘭に12:22着。室蘭行の普通列車に乗り換えて室蘭駅に12:40着。室蘭駅から徒歩約10分の室蘭観光協会で室蘭市のマンホールカードをもらいます。室蘭観光協会は、室蘭駅旧駅舎を使っているそうなので、これは鉄道好きな人にとっては訪れたいスポットでしょう。
室蘭駅を13:48発の普通列車で東室蘭に向かい、13:59着。東室蘭14:00発のすずらん7号で2つ目の駅、幌別駅へ。14:09着。ここで登別市のマンホールカードをもらいましょう。平日は登別市役所第2庁舎2階の都市整備部下水道グループで。土日祝日は市役所本庁舎1階宿直室で配布しています。
幌別駅に戻り、幌別駅を15:46発普通列車で苫小牧へ。苫小牧駅に16:40着。駅南口近くのCOCOTOMA-ココトマ-で苫小牧市のマンホールカードをもらいます。平日は苫小牧市役所での配布です。土日と平日では配布場所が異なるので注意が必要です。
市役所までは駅から徒歩20分くらいのようです。市役所の場合配布は17:15までなので、苫小牧駅に着いたらまず市役所に向かいましょう。
これでプラン4でもらうマンホールカードはコンプリートです。東京に戻るには、苫小牧を17:19に出発するすずらんで南千歳に17:37着。空港行に乗り換えて新千歳空港に17:42着。これなら新千歳空港を18:30に出発する便に搭乗でき、なんとか静岡までその日のうちに帰ってこられますから、ハードではありますが1泊2日の旅が成立しそうです。
もう一つ、帰りの選択肢としてフェリーと言う手があります。苫小牧から茨城県大洗や仙台に向かうフェリーに乗れば、ゆったりした船旅が楽しめそう。飛行機を利用するより安く移動できるのも魅力的。詳しくはひささんのブログで紹介されています。
まとめ
北海道は面積が広いこともあって、マンホールカードの種類が多いことがわかりました。鉄道の旅でもらいに行けそうな自治体も結構あります。北海道旅に出る時には、どこならマンホールカード手に入るかな~とこちらのエントリを見ながら考えてみようと思います。地図に配布場所を一つ一つ入力していく時に、聞いたことがない自治体も結構ありました。また浦河町のマンホールカードは浦河町役場で配布していまして、こちらは日高本線浦河駅の徒歩圏内。ただ日高本線は台風被害でずっと運休が続いていて、今は代行バスが走っています。これからもずっとバスなんでしょうね。被害を受ける前に行っておけば良かったと思う路線の一つです。
広大な北海道を鉄道を旅する時に、いくつかお得な切符が出ていて、ひささんのブログにわかりやすくまとめられています。こちらの切符を使いながら北海道鉄道旅も良さそうです。そして旅の記念にマンホールカードというわけです。
それでは皆さまも良い旅を~
2020年7月8日 第11弾、第12弾のマンホールカード情報を追加
2019年9月16日 札幌、北斗市のマンホールカード情報を追加
2022年9月 第17弾の情報を追加