日本のマンホールは凝ったデザインを採用している自治体がかなりあります。その土地の景勝地や名産品、観光地などを織り込んだご当地デザインのマンホールは、見ていても楽しいです。ご当地マンホールを楽しむ人をマンホーラーと呼ぶようで、私もたぶんその一人。女性だと「蓋女」なんていう表現もあるんだとか。そしてさらに嬉しいことに、マンホールの蓋を紹介するマンホールカード発行されています。だいたい1年に2回程度追加で発行されていて、2023年3月現在、915種類が発行されています。
鉄道旅が多い私は駅から近い場所で配布してくれているととてもありがたく、こちらの記事では駅から片道だいたい5分以内の場所でもらえるマンホールカード、言わば駅前マンホールカードを紹介します。
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- 東海道本線
- 山形新幹線
- 中央本線
- 小海線
- 参宮線
- 上越線
- 小田急線
- ほくほく線
- 大阪メトロ
- 千歳線
- 函館本線/北海道新幹線
- 指宿枕崎線
- まとめ
- マンホールカードマップへのリンク
- 更新履歴
マンホールカード情報はこちら
どの自治体がどんなマンホールカードを発行していて、どこでもらえるかはこちらのサイトで検索できます。
それでは路線ごとにご紹介していきます。
東海道本線
清水駅(静岡県静岡市)
マンホールカードの中でも特にキャラクターがデザインされたカードは人気が高いようです。こちらは静岡市が発行しているちびまる子ちゃんのマンホールカードです。あまりの人気に全数配布完了してしまい、一時期配布が中断していたことがありました。マンホールカードは品切れの時もあるので、お出かけの際には是非各自治体のHPで配布しているかどうか、確認してから行くのが良いです。
最寄駅は清水駅です。静岡市のカードですが、静岡駅でおりても配布していませんのでご注意ください。以前は清水市と静岡市は別々の市でしたが、合併して一つの静岡市になったんですよ。改札を通ったら西口に向かいます。西口の階段を下りて右手に進み、ローソンの前を通おります。ビルの1階が観光案内所で、こちらでもらえます。観光案内所の表示があまり目立たないので、見落とさないようにしましょう。
ちびまる子ちゃんの実物マンホールも、駅から観光案内所に行く途中ににあります(地図②)。是非実物も捕獲してくださいね。
まるちゃんのマンホールカードに関する公式な案内はこちら。
静岡市はちびまる子ちゃん以外のデザインマンホールカードを発行しています。詳しくは静岡市のサイトへどうぞ。
焼津駅(静岡県焼津市)
焼津と言えば、漁業の町。なかでもカツオの漁獲量は日本一を獲得したこともあるほど。ということで、マンホールにはカツオがデザインされていて、そのデザインのマンホールカードを配布しています。焼津駅前の観光案内所で配布しています。
改札を出て南口に進みます。駅前の道路を渡った先にある観光案内所でマンホールカードがもらえます。
②のあたりに実物が設置されています。なお南口には足湯があります。焼津と温泉てあまりイメージわかないのですが、れっきとした天然温泉で、焼津には温泉宿もあるのです。こちらにもカツオがいました。
浜松駅(静岡県浜松市)
浜松市のマンホールには徳川家康と井伊直虎がデザインされています。どちらも浜松ゆかりの歴史上の人物です。
浜松駅構内の浜松市観光インフォメーションセンターでもらえます(地図①)。
マンホールの実物は地図の②のあたり。駅の北口から左手方向の遠鉄百貨店の方に進みます。遠州鉄道の駅である新浜松駅の向かう途中にあります。私が行った時にはイベントで露店が出ていて、露店の道具が蓋の上に置かれていて、一部隠れてしまいました。
こちらは家康くんだけのマンホールです。
豊橋駅(愛知県豊橋市)
豊橋市は3種類のマンホールカードを発行していますが、豊橋駅構内の「とよはし情報プラザ」でもらえるのはこちらのカードです。三河港のデザインです。
実物は駅周辺の歩道の上にありました。カラー版のマンホールもあれば、モノクロ版もあります。下の写真はマンホールカードと同じフルカラーの蓋で、「こども未来館ここにこ」に展示されています。
彦根駅(滋賀県彦根市, 標準蓋のデザイン)
彦根市には2種類のマンホールカードがあります。1枚は彦根市の有名なゆるきゃら「ひこにゃん」がデザインされたマンホール(キャラクターものなので人気が高く、在庫切れのことがあります)。もう1枚は幾何学デザインの蓋です。彦根駅前の「平和堂 アル・プラザ彦根」の中でもらえるのは幾何学デザインのカードです。ただ、 平日は駅前のビルではなく、市民会館での配布となります。市民会館は駅から徒歩10分くらいかかるので、土日に行った方が駅から歩く距離はぐんと近いです。(土日は8:30-17:00まで)
土日に彦根市のマンホールカードをもらうには、駅前の「平和堂 アル・プラザ彦根」というビルの中にある、宿直室でもらいます。駅とは反対側の出入り口から階段を上っていくと良いです。
ひこにゃんのマンホールカードは、駅から徒歩15分程度の「ひこね食賓館四番町ダイニング」の2階で配布しています。そこまで時間に余裕がない場合でも、彦根駅前にひこにゃんマンホールが設置されているので、是非お立ち寄りください。駅前の井伊直政像の近くに設置されています。
山崎駅(京都府大山崎町)
山崎と言えばウィスキーを思い浮かべる人も多いのでは? そう、こちらの駅の近くにはそのウィスキーの蒸留所があることでも有名な場所です。こちらのマンホールには町の花(さくら)・鳥(うぐいす)・木(あかまつ)がデザインされています。カラー版にしたらより美しいデザインになりそうです。
配布場所は平日は大山崎町役場2階の上下水道課窓口で。休日は山崎駅から徒歩5分程度のところにある「大山崎ふるさとセンター」です。「大山崎ふるさとセンター」にはこの地域の歴史資料も展示されているので、マンホールカードをもらう時にはあわせて観てくると良いと思います。
大山崎町のマンホールカードに関する情報はこちらから。
山形新幹線
さくらんぼ東根駅
山形新幹線が停車する駅は山形県内に複数あるのですが、駅近くで平日でもマンホールカードがもらえるのはさくらんぼ東根駅だけなんです(2023年1月時点)。こちらの駅の東根市観光物産協会では、東根市のマンホールカードがもらえます。
この時は蔵王と瀬見温泉を回りました。蔵王は霧の中だったので、また出かけたいと思います。
中央本線
茅野駅(茅野市)
長野県茅野市のマンホールは、ぱっと見たところ、何のデザイン?と思ってしまいました。少々複雑なデザインと思います。デザインの説明を読むと、採用されているモチーフが多いんです。2体の土偶、市章、八ヶ岳、茅野市の木である白樺、復元竪穴式住居、ロープーウェーにニッコウキスゲとてんこ盛り。カラーのマンホールなら色分けされていてモチーフを認識できますが、モノクロの蓋だと、上下左右も区別つかないかもと心配になりました。
駅構内の観光案内所でもらえます。この時は車で出かけてカードだけもらってきたので、実物の蓋はまだ見ていません。
上諏訪駅
駅併設の観光案内所で配布しています。
こちらの旅行記の中でカードや実物の蓋について紹介しています。
小海線
佐久平駅(長野県)
北陸新幹線の駅でもある佐久平駅構内のプラザ佐久では、北斗の拳の主人公、ケンシロウがデザインされたマンホールカードを配付しています。ただしプラザ佐久での配付は土日祝日のみで、平日は佐久市下水道管理センターでの配付なので平日に行く方は要注意です。
フリーパスタイプの大人の休日倶楽部パスを利用してもらいに行ってきました。
小諸駅(長野県)
※配布場所が駅横の観光案内所から小諸市役所に変更されていて、駅から徒歩7分ほど
小諸市のマンホールには、浅間山と小諸城址の大手門がデザインされています。
私が訪問した当時は、駅舎内にある観光案内所でもらえたのですが、つい先日調べたら、今は小諸市役所に変更になっていました(地図⑤)。土日は市役所の守衛所で対応してくれます。
マンホールカードのデザインと同じ蓋の実物は地図①の場所に設置されていました。
小諸市はマンホールを街歩きに活用していて、観光案内所ではマンホールマップを配布しています。小諸市にはマンホールカードのデザイン以外に、何種類かのデザインマンホールがあり、街歩きしながら探すのも楽しいです。なかなか良い活用方法だと思いました。
マップにはそれぞれのデザインがどれくらいレアなのか、の説明も出ていたので、設置数が少ないレアなマンホールを中心に捕獲を試みました。小諸は坂道が多くて、汗をかきましたが、地図を見ながらウロウロするのは好きなので、楽しめました。
地図②に設置されているのはシールプリントの蓋で、浅間山がデザインされていました。
地図③はレア度が高い浅間山のカラーのデザインマンホール。実際に設置されているのはこちらだけというレア度。せっかくのレアな蓋なので、もうちょっときれいにされていても良いのに、と思いました。ここまで坂道を上って距離は1キロちょい。良い運動になりました。なお同じデザインのモノクロの蓋もいくつか設置されているそうです。
地図④はニッコウキスゲのシールプリントの蓋です。
参宮線
伊勢市駅(伊勢市)
伊勢と言えば、伊勢神宮。伊勢市のマンホールは伊勢神宮への「おかげ参り」のデザインです。
伊勢市駅構内の観光案内所でもらえます(地図①)。マンホールの実物は伊勢市駅から外宮に向かう参道の途中に設置されていて、カラーの蓋は外宮の入り口手前にあります(地図②) 。バス乗り場が近かったりして、人が大勢いるので、多少探しづらいかもしれません。
私は2019年のお正月に出かけたのですが、結構な人でした。立ち止まって路面の写真を撮っていると、後ろから来た人とぶつかるかもしれないので、捕獲は気を付けて。
上越線
渋川駅(群馬県渋川市 現在は駅前から美術館に配布場所が変更)
群馬県渋川市のマンホールカードはこちら。渋川市は日本の中心地ですよ、をアピールしています。なぜ中心地なのかというと、北海道の宗谷岬と鹿児島県の佐田岬を円で結んだ中心に渋川市があることに由来しているとのこと。なかなかユニークな中心地の出し方と思いました。
実物の蓋は徒歩12分くらいの場所にあるへそ地蔵の前に設置されています。
マンホールの実物は駅から少し離れた場所にあります。上の地図のB地点です。B地点には「へそ地蔵」が立っていて、お地蔵さんの前がカラーマンホールです。歩くと片道15分くらいです。マンホールカードは駅近くでもらえるけれど、実物はちょっと距離があるというパターンです。
配布場所ですが、私がもらった時は、駅前ロータリーのはじに建つ、渋川駅前プラザ内しぶかわ名産品センター(しぶさん)で配布していましたが、現在は配布場所が変わり、渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館で配布されています。へそ地蔵に行く途中にあるので、実物の蓋を捕獲しにいく途中でもらうのが良いでしょう。
小田急線
秦野駅(神奈川県秦野市)
秦野市のマンホールは市の花のなでしこをデザインしたマンホールです。マンホールカードは平日と土曜日は秦野市浄水管理センターで配付されますが、日曜日は駅構内にある観光案内所で配付されています。なので鉄道で行くなら日曜日に行くのが良いです。
小田急永山駅(東京都多摩市)
小田急永山駅は京王線永山駅と同じ場所にあるので、京王線でのアクセスも可能です。永山駅から徒歩5分程度の永山公民館で多摩市のマンホールカードがもらえます。多摩市はかわいいキャラクターをデザインしたマンホールを採用していて、マンホールカードも3種類発行されています。永山公民館でもらえるのはそのうちに2種類。いずれもハローキティのデザインです(もう1種類はラスカルのデザインで京王線の聖蹟桜ヶ丘駅近くです)。なお黄色のキティちゃん(汚水用のデザイン)は平日は市役所での配付です。土日は2種類とも永山公民館での配付なので、土日に行くとまとめてもらえて良いと思います。
永山公民館の場所はこちらです。
ほくほく線
まつだい駅(新潟県十日町市)
十日町市は2種類のマンホールカードを発行していますが、まつだい駅の観光案内所でもらえるのは、旧松代町のカードです。松代城のデザインです。
まつだい駅にある松代・松之山温泉観光案内所でもらえます。マンホールの実物は観光案内所を出てすぐの歩道上に設置されています。
この近辺には「松之山温泉」という温泉があり、日本三大薬湯の一つと言われています。ものすごく塩辛い温泉でしたが、とっても温まりました。
大阪メトロ
堺筋本町駅
こちらの駅隣の船場センタービル内のクリアウォーターOSAKA株式会社で大阪市のマンホールカードがもらいます。企業なので土日は配布していません。近所に実物の蓋も設置されています。こちらの旅行記の中で紹介しています。
千歳線
北広島駅(北海道北広島市)
北海道のマンホールカードは、JR東海地区に生息する私からすると、かなーりゲットが難しいマンホールカードです。「きたひろまいピー」という、ゆるキャラがデザインされています。北海道米の元祖となった「赤毛米」がモチーフなのだとか。
北広島駅構内の「エルフィンパーク 市民サービスコーナー」でもらえます。実物は駅の東口の階段を下りたところに設置されていました。
函館本線/北海道新幹線
新函館北斗駅(北斗市)
北海道新幹線の終着駅でもある新函館北斗駅は、鉄道での北海道の玄関のような存在。駅舎内にある観光案内所で北斗市のマンホールカードがもらえます。北海道新幹線がデザインされています。
実物の蓋は駅前ロータリーの交差点を渡った歩道の上に設置されていました。北海道新幹線のデザインはちょっと現行の車両デザインとは異なりますが、新幹線が北海道まで来たことを喜んでいるようなカードですね。
北斗市のマンホールカード情報はこちらです。
木古内駅
木古内駅は北海道最南端の駅で、新幹線が停車する駅です。駅前の「道の駅 みそぎの郷 きこない」でマンホールカードを配付しています。
大人の休日倶楽部パスの旅でもらってきました。
指宿枕崎線
枕崎市
日本最南端の始発・終着駅である枕崎駅から徒歩1分の観光案内所では枕崎市のマンホールカードを配付しています。はるばる行くことになるので、是非記念にもらってきましょう。
こんな旅でもらってきました。
まとめ
マンホールカードは837種類も発行されているのに、ここで紹介できたのはほんの一部。市役所や水道管理局の窓口でしかもらえないカードもまだまだ多く、鉄道の駅から5分以内にはなかったり、土日は原則お休みになってしまいます。一方でまだまだ鉄道の駅近くでもらえるカードはあるので、これからも鉄道旅に行く時には事前に駅近くの観光案内所で配布していないかチェックしてから出かけようと思います。
マンホールカードマップへのリンク
駅から20分以内まで拡大したバージョン
駅から片道20分まで拡大するともう少しもらえるカードが増えます。こちらで紹介しています。
駅からの距離別マンホールカードマップ北海道編
駅からの距離別マンホールカードマップ東北編
駅からの距離別マンホールカードマップ関東編
駅からの距離別マンホールカードマップ甲信越・北陸編
駅からの距離別マンホールカードマップ東海編
更新履歴
7回目更新: 2023年3月8日 東根市、佐久平市、枕崎市を追加
6回目更新: 2022年3月20日 諏訪市、大阪市、木古内町の情報を追加
5回目更新: 2021年1月23日 渋川市の配布場所変更
4回目更新: 2019年10月4日 函館本線 北斗市の情報を追加
3回目更新: 2019年9月8日 小田急線の情報を追加
2回目更新: 2019年8月9日 京都府大山崎町の情報を追加
1回目更新: 2019年7月6日 滋賀県彦根市の情報を追加
初回: 2019年5月9日
それでは皆さまも良い旅を~