11月の終わりに石北本線完乗の旅に出た時に、北見で一泊しました。北見市は2種類のマンホールカードを発行していて、北見駅から徒歩15分くらいの所にある仮庁舎の中でマンホールカードがもらえます。マンホールカードをもらいに行きつつ町ブラしてみました。北見市のデザインマンホールは豊富で路上ウォッチング楽しめるとともに、貴重なSLが保存されていたり、歴史的建築があったりと、1時間ほどの町ブラで結構楽しめる町でした。
こんなエリアを歩きました
宿泊したホテルは北見駅前のルートインGrand。ここからぐるりとこんなコースを歩きました。約1時間、冷たい空気の中、いい運動になりました。
貴重なD50はシートの中でした
まず向かったのはD50機関車。この機関車は大正時代に当時の物流を支えるために製造されました。全部で380両ほどが製造されましたが、その後廃車が相次ぎ、現存するのは京都鉄道博物館とこちら北見市の計2両のみという貴重な保存車両なのです。
けれど冬の期間だからなの、御覧の通りすっぽりシートに覆われてその雄姿を拝むことができず残念。
検索してみると、シートをかぶっていない時期に訪問されている方のブログがあったので、リンクを貼っておきます。こちらのブログの写真を拝見すると、迫力ありますねー。お目にかかりたかったですよ、D50。
このSLが保存されている公園はひっそりと道路脇にありまして、ちょっとわかりづらいかも。北見駅から向かうのなら、Grandではない普通のルートイン北見大通西が目印、このホテルの交差点を左折すると、石北本線を渡る歩道があります。こんな歩道です。11月も終わりだと日陰部分は凍結しているので歩行注意です。
歩道橋の上からは北見駅も見えるし
反対側には北見トンネルが。ここ、列車の撮影にも良さそうですね。
北見ハッカ記念館
北見市の観光スポットで必ず紹介されている北見ハッカ記念館。
ハッカって、あのすーっとするミントのことなのかな。漢字で書くと 薄荷と書くそうです。ハッカ記念館のサイトによると、北見の重要な産業の一つだったとか。
記念館はもともとは別の場所にありましたが、当時の役目を終えたのち、こちらに移設されてきました。昭和初期のレトロな雰囲気漂う建物です。中の見学もできますが、朝早く開館前だったので、私は中には入りませんでした。
ミントは地下茎で伸びる植物で、我が家の庭にもかつて植えたことがありましたが、なんの手入れをしなくても、ぼうぼうとものすごく生い茂り、手に負えなくなりました。素人がミントを庭に植えるのは避けた方が良いです。
ふるさと銀河線
はっか記念館の周辺を見渡すと、看板が遊歩道のような場所にあったので行ってみました。看板の横にたっていた照明柱について記載されていて「旧ふるさと銀河線」のレールを再利用しているとのこと。
その照明柱がこちら。
旧ふるさと銀河線という鉄道を知らなかったので、なんだか掘り出し物をみつけた気分です。よく見ると遊歩道が線路跡のようです。
柵の部分にも旧ふるさと銀河線と書かれていました。調べてみると、根室本線の池田駅から足寄を通って北見まで、かなり長い路線のように思います。140キロくらいだったとか。廃止になる前に乗ってみたかったな~と思いました。
仮庁舎の水道局でマンホールカード
さて、北見市のマンホールカードをもらいに行きましょう。北見市は現在市役所を立て直し中で、仮庁舎で配付されています。本来市役所で配付されていたのか、仮庁舎の場所は上下水道局でもあるので、常にそちらで配付されているのかはわかりません。北見駅から歩くと片道15分くらい、はっか記念館だと30分弱です。
こちらが建物の外観。この日は土曜日だったので通用口で警備員さんからカードをもらいます。
とても親切できさくな警備さんで、静岡から来たと告げると、たいそう感動してくださいました。こちらが北見市のマンホールカードです。さきほど訪れたはっか記念館が描かれています。
カードをいただいてホテルに戻ろうとすると、背後からなにやら大きなエンジン音が。見るとおおー、貨物列車が到着したようですね。かっこいい!
北見市のデザインマンホール
北見市街を歩いてみると、足元のマンホールには数種類のデザインがありました。
カードと同じデザインのマンホール
まずはマンホールカードと同じデザインのマンホール。こちらは北見市内に1枚のみのレアなマンホールです。が、なかなか地味で見つけづらいです。
北見駅の隣に「パラボ」というビルがあります。元東急デパートだったのだそうです。
このビルの出入り口付近にマンホールカードと同じデザインのマンホールが設置されています。国道沿い側の歩道の上です。
その他のマンホール
北見市のマンホールはいろいろなデザインの蓋が採用されていて、マンホールウォッチングも楽しめます。
こちらははっか記念館に似た感じがしますが、「ピアソン記念館」と書かれています。ピアソン記念館も北見市の歴史的建造物の一つで、大正から昭和初期にかけて宣教活動をしていたピアソン夫妻が住んでいた住宅です。
ピアソン記念館についてはこちらのサイトに詳しく紹介されています。
次の蓋は、旧北見駅舎と書かれています。鉄道ゆかりのデザインですね。
こちらの建物は北見市役所。現在北見市役所は建て替え工事中でこのデザインでないのがちょっと残念。
こちらはさきほど訪れた「ハッカ記念館」のデザインです。
こちらは網走土木現業所
訪問前にはこんなにたくさんのデザインマンホールが設置されている町は初めてかもしれません。デザインマンホール度がとても高い北見市なのでした。
まとめ
訪問前に北見市の観光スポットを調べた時には、ハッカ記念館くらいしか気づかなかったのですが、町ブラしてみるとSLが保管されていたり、旧ふるさと銀河線の跡が残っていたり、鉄道が好きな人にも、マンホールが好きな人にも、町ブラが楽しめる町でした。吉見駅は石北本線の主要駅の一つということもあり、駅前ホテルも充実しています。途中下車せずに石北本線を駆け抜けるのも良いですが、途中で一泊してみるのも良いと思います。
私の石北線の旅はこちらで紹介しています。