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主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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スイスのグリンデルワルトに4連泊の3日目 ユングフラウヨッホと絶景ハイキング

2024年6月にスイスを訪れました。前年にツアーで訪れた時には1泊しかしなかったグリンデルワルトに4連泊と言う、個人旅行だからこそできる日程を組みました。グリンデルワルトに来てから毎日雨ですが、4日目はついに朝から晴天です。2日目、3日目は現地のガイドさんとハイキングを楽しみましたが、4日目は自分たちで乗り物に乗って展望台に行ったり、ハイキングを楽しみました。

ユングフラウヨッホへは始発から3便目までの列車で行くと、割引きになるチケットであるGood Morning Ticketを利用したので、そのチケットについてもご紹介します。

2度目のTOP OF EUROPEへ

グリンデルワルトに来る人が必ず行きたい場所がユングフラウヨッホではないでしょうか。私も前年のツアーでグリンデルワルトに1泊した時のハイライトがユングフラウヨッホでした。でも午後から出かけたユングフラウのスフィンクス展望台は雲の中で、なーんにも見えなかったんですよ。

昨年は雲の中で何も見えず

今回はそのリベンジも兼ねての再訪です。

グリンデルワルトからユングフラウヨッホへのルート

Good Morning Ticketがおススメ

超人気の観光地なので、グリンデルワルトに滞在中の人も、他の地域からの日帰りのお客さんも大量にユングフラウヨッホに向かいます。そのため1日5000人までという上限があるそうで、これを超えるとチケットの販売をしないのだそうです。

前回はチューリッヒから移動してきて午後に行ったのですが、山はやっぱり朝ですよ。午後はどうしても雲が出やすいですからね。ということで、私達は朝一番の始発列車で向かうことにしました。

ユングフラウヨッホに向かうチケットにはGood Morning ticketという割引チケットがあります。このチケットはグリンデルワルト駅を6:47、7:17、7:47の3便のいずれかで出発し、かつユングフラウヨッホを13:17までに出発する列車に乗ることが条件です。半額になるハーフフェアカードを利用すると1人95CHF(180円換算で17,100円)。なかなかの高額チケットです。富士山の入山料2000円とか安すぎます。

当日の朝に窓口で購入しても良いのですが、私はガイドさんと一緒にいる時に買ってもらいました。

始発から3本までが対象のGood Morning Ticketがおススメ

www.jungfrau.ch

Good Morning Ticketを利用しない場合は、ハーフフェアカードを利用したとしても113.5CHF(180円換算で20,430円)です。7000円の違いは大きいし、何より朝イチの電車で行けば、展望台にも一番乗りなので、空いているのもメリットです。

帰りは13:47出発までの電車に乗る必要がありますが、朝イチに出発すると展望台には8:11に到着しますから、現地で十分な時間がとれます。ホテルの朝ごはんを食べずに出発することになりますが、おススメです。

ちなみに私たちはアパートメントタイプの宿だったので、もともと朝食はついておらず、近所のスーパーで買ったパンを食べて出発しました。

グリンデルワルト駅の始発に乗車

グリンデルワルト駅に始発列車が到着しました。私達と同じく始発でユングフラウの向かうお客さんは結構いました。ただ前日からツアーでホテルに泊まっている団体はまだ朝ご飯を食べる時間なので、個人旅行客ばかりです。

グリンデルワルト 6:47発の始発列車に乗車

車窓からのアイガー。今日は日の光で輝いています。これは期待できますね。グリンデルワルトからはアイガーは見えますが、ユングフラウは見えません。

今日はお天気ばっちり

グリンデルワルトから1駅のグリンデルワルトターミナル駅で列車を下りて、アイガーエクスプレスの乗り場に向かいます。すでに長蛇の列です。ゴンドラが動き始めるのが7時15分からなので、ゲートが開くまで待ちます。私達はゲートが見える位置でしたが、私の後ろにはまだ50mくらい行列ができていました。

ゲートの前の行列

ゲートが開きました。ゲートの表示を見ると右側3つが青いランプで、Reservationと表示されています。ユングフラウヨッホへのチケットは、追加料金を支払うと座席の予約ができます。座席は何号車の何番の座席という指定ではなく、この時間の列車の席に座れますよ、という予約です。私のチケットは予約なしなので、オレンジのランプの列に並びました。予約の方が多少行列は少なかったように思います。

アイガーエクスプレスのゲートは予約の有無で分かれている

スイスで乗り物に乗る時は、日本のようにピシっと行列作りません。なのでゴンドラ乗り場はちょっとカオスでした。

ゴンドラは大型で1度に25人くらい乗れます。その分窓から遠い席だと写真を撮りづらいことも。進行方向に向かって左側の席に座ると、アイガーが間近に見えるので、2台ほどゴンドラを見送り、左端の席が確保しやすい左端まで上手に人波を移動してからゴンドラに乗り込みました。

アイガー近くの席を取るなら、なるべく左端から乗るのが良い

乗車時間は15分ほど。アイガーの絶壁がよく見えます。

アイガーを見ながらアイガーグレッチャー駅へ

アイガーグレッチャー駅でゴンドラを下りたら、次はアイガーとメンヒの中をくりぬいたトンネルを上る登山電車に乗り込むために、行列に並び、改札を抜け、電車が来たら乗り込んで座席を確保します。一つ下のクライネシャイデックからすでにお客さんが乗って来ていますが、座席の確保はできました。この登山電車は立ち乗り禁止なのですが、どうやってお客さんをコントロールしているのか、アイガーエクスプレスでやってきたお客さんもちょうど座れる感じなのです。

ユングフラウヨッホ

アイガーグレッチャーを出発して30分弱、標高3454mのユングフラウヨッホ駅に到着しました。ヨーロッパで最も標高が高い場所にある鉄道駅です。なのでTOP OF EUROPEと呼ばれています。

ユングフラウヨッホ駅

アイガーとメンヒの中をくりぬいて、3454mなんていう所まで鉄道を敷設してしまうスイス人の発想にも技術力にも驚きです。

スフィンクス展望台へ

列車を下りたら、エレベータに乗り、まずは標高3571mにあるスフィンクス展望台に向かいます。基本的に一方通行なので人の波について行けば迷いません。前回来た時には雲の中だった展望台ですが、この日は素晴らしい眺めです。眼下には一昨日のハイキングのゴール地点であるクライネシャイデックも見えています。

素晴らしい眺め!

目の前にはメンヒ4107mが聳えます。自分たちがすでに3571mにいるので、4107mのメンヒがそんなに高く感じません。

目の前にはメンヒがドーン

テラスの反対側にはヨーロッパ最長のアレッチ氷河もよく見えます。

アレッチ氷河

ユングフラウ側のテラスは通行止めだったので、後程別の場所から眺めることにします。

ユングフラウ側は通行止めでした

展望台の建物の奥に見えているのがユングフラウです。

建物の奥にユングフラウ

気温の表示は0.4℃でさすが3571mという感じですが、興奮しているせいなのか、太陽が照っているせいなのか、気温程寒くは感じませんでした。でも末端が冷えるので、手袋と帽子は必要です。忘れてならないのがサングラスです。紫外線が強烈で、サングラスしていてもなんだか目の奥が日焼けしたように思いました。

風速は23km/hと時速で表示されていて、風速に直す計算ができませんでした。秒速だと6mくらい?

気象の表示板

エレベーターで下におりて広場に出てみました。私の目の前にはアレッチ氷河が広がっています。

アレッチ氷河が目の前に

氷河が流れていることを実感できる?氷の宮殿

こちらには氷河の内部に作られた氷の宮殿があります。氷の宮殿へ向かう通路では輝く球体がお出迎え。中には世界各国のキャラクターが飾られていて、日本代表はどうやらアトムのようです。

氷の宮殿に向かう通路

氷の宮殿内にはピアノやこの年の干支などの氷像があります。

ピアノ

氷の宮殿は氷河の中に作られていますが、氷河って少しずつ動いているでしょ? 宮殿内は滑って転ばないように手すりが設置されているのですが、この手すり、毎年設置位置を調整しているそうで、そういわれてみると、下の方に2か所ほど昔手すりを止めていたと思われる痕跡があります。氷河が動いている証拠かもしれません。訪れる時には手すりをとめている位置にもご注目下さい。

手すりをとめる位置の痕跡 氷河が動いている証拠かも

雪の広場のプラトー

もう一か所広場があり、そちらからはユングフラウがよく見えます。

やっと会えたね、ユングフラウ

先ほどまでいたスフィンクス展望台と、右側にはアレッチ氷河です。

スフィンクス展望台とアレッチ氷河

スイスの国旗との記念撮影は行列ができていました。

国旗撮影待ちの行列も

アイガーグレッチャーからハイキング

朝一の鉄道で来たおかげで、10時くらいにはユングフラウヨッホ観光を完了できました。登山電車で下山し、アイガーグレッチャー駅からクライネシャイデックまでハイキングしてみました。

こちらの案内には右に行くとクライネシャイデックまで40分とありますが、私達の足ではそんな短時間では着きません。絶景コースなので写真を撮る時間もかなりかかりました。

クライネシャイデックまで40分の表示

アイガーグレッチャー駅のトイレに寄ってからいざスタートです。

駅のホームの階段を下りて出発

登山電車の踏切です。遮断機がないので、列車が来ていないことを確認して渡ります。

登山電車を渡る。すごい傾斜です

眼下にクライネシャイデックから上ってくる登山鉄道が見えました。私達は池のそばを通って、クライネシャイデックまで下りて行くわけです。

眼下に登山電車

アイガーと奥にはヴェッターホルン。スイスらしい景色です。

アイガーとヴェッターホルン

ユングフラウ方向を見ると、先ほどまでいたスフィンクス展望台が見えました。

背後には小さくスフィンクス展望台

お花と山

素晴らしい景色の連続で写真ばかり撮ってしまい、なかなか進みません。お花もたくさん咲いています。写真だと見えづらいですが、奥の崖の上にはミューレンの街並みも見えています。ミューレンも行ってみたい。

絶景

こんな場所をハイキングできるなんて。鉄道やロープウェーを整備してくれたスイスの皆さん、本当にありがとうございます。

ハイキング中

ホント感動。晴れて良かった。

迫力のユングフラウ

だいぶ下って来て、先ほど上から見えていた池のほとりまで下りてきました。

ヴェッターホルンとグリンデルワルトの村

この池はファルボーデンゼーと言い、条件がよければ逆さアイガーや逆さユングフラウを見ることができます。

逆さユングフラウ

フォトスポットなのか岩に表示があり、こちらのポイントでも撮影してみました。

アイガーと私

この池まで下りてきたら、ゴールのクライネシャイデックまではすぐです。

この日は、クライネシャイデックからは鉄道でグリンデルワルトに戻ろうと思いましたが、次の列車まで1時間待ち。一方、アイガーグレッチャーまで戻ればゴンドラでグリンデルワルトに戻れます。アイガーグレッチャーに向かう電車は10分後くらいに出発だったので、一駅分だけスマホのアプリで切符を購入し、アイガーグレッチャーまで乗車した後、アイガーエクスプレスでグリンデルワルトに戻りました。

クライネシャイデックからはユングフラウヨッホに向かうお客さんが大量に乗り込みます。アイガーグレッチャーまでの1駅を乗る人は、ホームで待つ位置が他のお客さんとは異なりました。先にユングフラウヨッホに向かうお客さんが乗車し、その後アイガーグレッチャーで下りる人が空いている席に座る、という感じでした。

アイガーグレッチャーまでの人は専用の行き先表示の前に並ぶ

アイガーグレッチャーではアイガーエクスプレスで到着したお客さんがたくさんホーム上で列車を待っていました。全員一度に乗り切れるのかしら。登山電車は立ち乗り禁止なので、どうやって乗車人数をコントロールしているのか不思議でした。

アイガーグレッチャーからユングフラウヨッホに向かうたくさんのお客さん

まとめ

グリンデルワルトでの滞在は、初日から3日目までずっと雨でしたが、4日目にして晴天に恵まれました。ユングフラウヨッホは前年ツアーで来ているので、乗り継ぎなどは記憶にあり、切符さえ手元にあれば迷うことはありませんでした。まぁ初めて行っても、周囲の人が進む方向に向かえば迷わず行ける場所ではあります。

前年は展望台は雲の中だったし、ハイキングをすることなくまっすぐ宿に戻るだけだったので、今回はダイナミックな景色を見ながらのハイキングも楽しめてとても満足できました。

Good Morning Ticketを利用したので、ユングフラウヨッホからの帰りの鉄道は空いていたし、最後に乗ったアイガーエクスプレスは妹と貸し切りでした。山は午後になると雲が出やすいので、朝早く行くのはとてもおススメです。

お昼過ぎにはグリンデルワルトに戻れたので、宿の部屋でランチを取り、その後、フィルストに出かけています。充実の1日を過ごせました。

フィルストのクリフウォーク

フィルストはジップラインやカートなどアクティビティが豊富で人気でした。

www.jungfrau.ch

関連リンク

今回のスイス旅の記事へのリンク

グリンデルワルト2日目のハイキングの様子です。ガイドさんと歩きました。

www.frostmoonweb.com

グリンデルワルト3日目はずっと雨だったので、雨でも楽しめるコースへ。豪快な滝を見に行きました。

www.frostmoonweb.com

前年のツアーで訪れたスイス旅へのリンク

初めてのスイスは旅行社のツアーで訪れました。ツアーの良い所は、氷河特急やゴルナーグラードホテルのような予約が難しい列車やホテルの予約を確保してもらえること、また鉄道だけでは移動が難しい場所同士を専用のバスを手配してくれるところです。初めて訪れるのならツアーが便利と思います。

こちらは今回の記事で紹介したユングフラウヨッホに行った時の記事です。

www.frostmoonweb.com

サンモリッツからベルニナ急行に乗りイタリアのティラーノへ。車窓は絶景の連続でした。この路線はハイキングも楽しそうなので是非もう一度行きたいです。

www.frostmoonweb.com

スイスの鉄道と言えば氷河特急。ツアーなら予約困難なエクセレンスクラスを確保してくれていて楽しめました。

www.frostmoonweb.com

ツェルマットの標高3100mの高所に位置するホテルで、こちらも予約が難しいホテルです。ツアーなら予約で悩むことがなくて助かります。

www.frostmoonweb.com

 

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