鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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2023年6月スイス旅#5 標高3100mに立つクルムホテル・ゴルナーグラート宿泊記

2023年6月のスイス旅のツェルマットでは、標高3100mの高地に立つ、クルムホテル・ゴルナーグラートに宿泊しました。人気のホテルでなかなか予約が取れないのですが、そこはツアー会社が人数分のお部屋をがっつり確保してくれていて、2連泊で滞在することができました。このホテルへのアクセスは鉄道のみ(もしかしたら歩いて行くこともできるのか?)なので、鉄道の営業時間外はホテルのお客さんだけになり、朝晩はとても静かな世界が楽しめるのも良かったです。

建物

ツェルマットからゴルナーグラート鉄道に乗り終点に到着すると、目の前にホテルの建物が見えます。

クルムホテル・ゴルナーグラート

天体観測ができそうなドームを備えた建物で、がっしりとした石造りの建物でした。

ホテルの建物とアルプスの山々

ホテルの標高が3100mということで、エントランスを入ると、落書きOKな大きなボードが設置してありました。

標高3100mの高地に立つホテル

ボードの左右にある塊は何かというと、チョコレートだそうですよ。

世界最大のチョコレート

建物の一番下は0階で、2階にレストランや日中ランチやカフェタイムが楽しめるテラス、フロントがあり、3階、4階が客室になっています。0階にはショップも入っていて、お土産物なども売っていました。

宿泊したお部屋

今回の旅で宿泊したお部屋はツインルームのお部屋です。ベッドだけでなく、デスクやコーヒーを飲むのに良さげなテーブルとチェアのセットもあり、広さも快適でした。

宿泊したお部屋

窓側から入り口方向を見るとこんな感じです。

窓側から見たお部屋

窓からはマッターホルンがドーンと見えます。かなり感動。建物の下の方にはゴルナーグラート駅が見えています。

お部屋からの眺め

お部屋にはサービスのお水が2本とチョコレート。これらはチェックインした日のみのサービスです。インスタントコーヒーやティーバッグのお茶の用意もありました。コーヒーはドリップバッグやココアを持参していたので、電気ポットでお湯を沸かして飲みましたが、標高3100mだとお湯は100℃にはならないのかな?

サービスのお水やお茶など

ちなみに日本から持参したお菓子は御覧の通り袋がパンパン。

気圧が低いのでお菓子の袋はパンパン

水回りは、洗面・トイレ・シャワーが一か所にまとまっているスタイルでした。

水回り

シャワーブースのみでバスタブはありません。私はお風呂は腰を下ろして手足を伸ばしてのんびり入りたいので、シャワーのみの生活は少し疲れます。

シャワーブースのみでバスタブはなし

バスアメニティは最小限なのもスイスのホテル共通です。歯ブラシとヘアブラシはありません。でもシャワーキャップやコットンセットはありました。

アメニティ

部屋番号は山の標高だがビミョーに覚えにくい(笑)

私達がアサインされたお部屋は4053号室。この部屋番号だけ聞くと、4階のお部屋?と思われますが、2階のお部屋(日本だと3階)です。じゃ、なんで4053号という番号かと言うと、お部屋の名前の山の標高なんです。この標高の数値がビミョーに覚えづらくて、会計をお部屋付けにしようとする時など、部屋番号がとっさに出てきませんでした。

ドアの番号は部屋の名前となっている山の標高

ネットでDurrenhornを調べると、標高が4035mと出ていましたが、どちらが本当なのか。お部屋の中には、Durrenhorn山頂の石が飾られています。

お部屋の名前の山の石が部屋に飾られている

他のお部屋もすべて山の名前がついていて、部屋番号はその山の標高が表示されています。

山の名前がついたお部屋と部屋番号(標高)

マッターホルンというお部屋もあり、こちらは4478番です。スイートルームです。

マッターホルンというお部屋

お食事

朝食・夕食はレストランでいただきます。なんせ標高3100mの高地にあるホテルなので、周辺に飲食店やコンビニの類はありません。

ホテルのレストラン

ツアーだったのであらかじめコース料理が注文されていました。3100mの高地でこんなお料理がいただけるとは、ありがたいことです。

夕食

デザート

2日目の夜はスイス料理の一つ、ラクレットというチーズを使ったお料理でした。量が少ないと思われるかもしれませんが、1日目の夕食を食べきれずに残した人が多かったんです。スイスは食べ物の廃棄に厳しいそうで、2日目は最初から量を減らしてサーブしてくれました。足りなかったら追加するので言ってね、とのこと。臨機応変な対応に感謝です。この量で充分足りました。

ラクレット

デザートはアプリコットのシャーベット。美味しかったー。

デザート

周辺

ツェルマットで楽しみたいことと言えば、マッターホルンの雄姿をあちこちの展望台から楽しむこと、4000m級の山並みを眺めながらのハイキングが定番と思います。こちらのホテルはマッターホルンの展望台の一つ、ゴルナーグラートに立っているので、マッターホルンさえ姿を見せてくれれば、いうことなしです。

ホテル裏手の展望台

ホテル裏手の坂道をてくてく上がります。

展望台への坂道

展望台に上ると、こちらのホテルはマッターホルンを眺めるのに最高の場所に立っていることがわかります。

マッターホルンを望む最高の立地

展望台と言うだけあって、無料の望遠鏡も設置されていました。この望遠鏡は覗くと見える山の名前がわかるようになっていました。日本の望遠鏡も同様な仕組みなのかな?

展望台の望遠鏡

展望台からはマッターホルンだけでなく、モンテローザもドーンと見えます。

展望台からのモンテローザ

モンテローザ、上の写真だと雲が山頂にかかっていますが、ホテル近くから見たモンテローザも貼っておきます。モンテローザは双耳峰の山で、モンテローザと言う山頂があるわけではないのだそうです。下の写真左側の大きな岩の塊の山が、モンテローザです。

モンテローザとゴルナーグラート氷河

ハイキング

ゴルナーグラート駅前からツェルマットまで歩くコースもあるようですが、私たちが6月に宿泊した時には、まだ駅周辺は御覧の通り雪がたっぷり。雪の上を歩く支度ができていれば歩けるかもしれませんが、ゴルナーグラートから歩き始めるのはやめた方が良さそうです。

ゴルナーグラート付近はまだ雪がたっぷり

私たちは普通のトレッキングシューズのみだったので、一つ下の駅から1駅分をハイキングしました。こちらでご紹介しています。

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まとめ

予約が取りづらいホテルなので、このホテルに泊まれるというのもツアーを利用した理由の一つです。3100mの高地にこんなに立派なホテルがあるなんて、ちょっと信じられません。バスタブこそなかったですが、部屋も広いし眺めも良いし、スタッフは親切だし、お料理も美味しい。いうことないです。スイスに来たら、一度は泊まってみたくなるホテルだと思いました。

6月とは言え標高が3000mあると、周辺は雪が残るような気温ですが、館内は暖房が行き届き、薄着で過ごせました。

私が今までに泊まった宿の中では、一番標高が高い位置にある宿です。高山病が心配でしたが、高山病になることもなく、良かったです。こちらのホテルに2連泊できたおかげで、中日は終日自分たちのペースで観光できて良い思い出となりました。

今回のスイス旅行記へのリンク

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