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2023年6月スイス旅#2 ベルニナ線の絶景とオープンループを楽しみ、サンモリッツからイタリアのティラーノ往復

2023年6月に人生初めてのスイス旅に出かけました。スイスを代表する絶景路線の一つとして紹介されるベルニナ線は、オープンループ橋が有名で、鉄道ファンなら一度は乗ってみたい路線ではないでしょうか。今回ベルニナ線に乗車し、途中のディアボレッザ展望台にも立ち寄ったので、乗車記をまとめました。ダイナミックな絶景の連続で、私が今までに乗った鉄道路線の中で、文句なしに一番の絶景路線でした。

ベルニナ線の概要

ベルニナ線はスイスのサンモリッツとイタリアのティラーノを結ぶ全長60キロほどの鉄道路線です。氷河特急で有名なレーティッシュ鉄道の運営路線です。地図で見ると高低差が分かりづらいですが、標高差が1824mもあり、めちゃくちゃ標高差のある場所を走る鉄道でした。

その標高差ですが、スイスツアーズ様のサイトにベルニナ線を含むこの付近の高低差を示した図があったので、お借りします。以下のグラフの中で今回の記事で紹介するベルニナ線は、標高1775mのSt. Moritz(サンモリッツ)から、標高429mのTirano(ティラーノ)までの区間です。

https://www.swisstours.jp/images/ch/rail_bernina02.png

           出典: 株式会社パルテンツァ スイス旅行専門・スイスツアーズの公式サイトより

列車の時刻は、スイス国鉄のTime Tableで調べられます。スイスの鉄道は時間にも正確で、とても助かります。

www.sbb.ch

サンモリッツ駅からベルニナ・ディアボレッザ駅へ

私達のツアーで利用した列車はサンモリッツを朝8:48に出発する普通列車(各駅停車)です。こちらの列車に30分くらい乗って、ベルニナ・ディアボレッザ駅を目指しました。

こちらの列車でサンモリッツから出発

車内は基本的に4人掛けのボックス席でした。スイスの列車は1等と2等に分かれていることが多く、ベルニナ線では1等車に乗車しました。トイレもついていて安心です。

車内

サンモリッツ駅を出発して20分ほど走ると、緑の草原の奥には白く輝く高い山が見えてきました。

雪をいただいた高い山

この辺りにはハイキングコースも整備されているようで、歩いている人やサイクリングを楽しむ人の姿も多かったです。

サイクリング中の親子

川を渡る時に奥に白い山並みが見えました。この辺りの川は石灰分を含む水のため、青白く濁った水が流れています。これもまたスイスらしいのかも。

川の奥には白い山並み

ベルニナ線は高低差が大きいですが、アプト式ではなく鉄の車輪と線路で走るので、右へ左へ蛇行しながら標高を稼いでいきます。カーブの半径がなかなか小さくて、箱根登山鉄道を彷彿とさせますが、ベルニナ線を運営しているレーティッシュ鉄道と箱根登山鉄道は姉妹提携しています。

半径が小さいカーブをいくつも通過する

進行方向右手にモルテラッチ氷河が見えてきました。思わず「すげっ」と声が出てしまいました。この車窓は日本ではお目にかかれません。モルテラッチ氷河はベルニナ山群から発生している氷河で、以前はもっと下の方まで氷があったそうです。ハイキングコースを歩くと、この年はここまで氷河があった、という標識があるのだとか。ここまで氷河が後退しているのも地球温暖化のせいなのかと思うと、温暖化防止に取り組まなくては、という気持ちになります。

車窓からのモルテラッチ氷河

途中下車してディアボレッツァ展望台へ

モルテラッチ氷河を過ぎてから、列車はベルニナディアボレッツァという駅に停車しました。ここで下りて、ディアボレッツァ展望台に行きます。列車の窓からも展望台に向かう大きなゴンドラが見えました。ゴンドラは20分に1本のペースで動いていました。

ディアボレッツァ展望台に向かうゴンドラ

駅には箱根登山鉄道と姉妹提携している看板がありました。

箱根鉄道と姉妹提携していることを表している看板

ゴンドラの出発駅は雪もなく、すっかり初夏の様相。

ゴンドラに乗車中

ゴンドラが上昇すると、ラーゴ・ビアンコ(白い湖という意味)も見えます。

ラーゴ・ビアンコ

ゴンドラに10分ほど乗って標高2973mにある展望台に到着。目の前には標高4049mのピッツ・ベルニナを中心とした雄大なベルニナ山群と氷河がドーンと迫ります。下の写真の一番右の高い山がピッツ・ベルニナです。

ピッツ・ベルニナを含むベルニナ山群

あまりの絶景に、思わず万歳です。100点満点の景色でした。

万歳!

圧倒される景色でした。

圧倒的なベルニナ山群

こちらの展望台にはホテルもあり、宿泊ができます。テラスにはジャグジーもあり、この絶景を見ながらジャグジーに入っている人もいました。

展望台にはホテルも

再びベルニナ線に乗ってイタリアへ

ベルニナの景色を堪能した後、ロープウェイで駅まで戻り、11時23分発の普通列車に乗車しました。スイスの列車の赤が周囲の景色に映えてとてもカッコいいです。

ディアボレッザ駅から再びベルニナ線の旅

ここから先も絶景の連続でした。

緑と赤の車体のコントラストも美しい

先ほどロープウェイの中から見えたラーゴ・ビアンコ沿いを走ります。線路と湖の間にはトレイルがあり、歩く人、自転車で走る人もいました。

ラーゴ・ビアンコ付近

本当に素晴らしい車窓です。

ラーゴ・ビアンコ付近

間もなく列車はベルニナ線の中で最も標高が高い駅(2253m)である、オスピツィオ・ベルニナを過ぎると、またしてもダイナミックの景色が目に飛び込んできました。

ベルニナ線の車窓

最高地点の駅を過ぎて10分くらいすると、次の駅のアルプ・グリュム(Alp Grum)駅に到着。こちらの駅にはSNS投稿用の写真の枠がありましたが、おそらく上の写真の景色を背景に写真が撮れるのでしょう。今回は下車するチャンスはなかったのですが、次回ベルニナ線に乗る時には、この駅で降りてみたいと思います。

標高2091mのアルプ・グリュム駅

アルプ・グリュム駅からのパリュ氷河

ベルニナ線はこの先、遠くに見える湖まで下って行きます。かなりの標高差があるので、線路は蛇行していて、上の写真でご紹介したパリュ氷河が、進行方向の右に見えたと思ったら、今度は左に見え、もう一度右に見えました。

遠くに見える湖までこの先下って行きます。

アルプ・グリュム駅付近

この辺りもカーブの連続です。

蛇行しながら下って行く列車

小さな駅、カヴァーリア(Cavaglia)駅。

カヴァーリア駅

この先も右に左に蛇行しながら高度を下げていきます。下の方を見ると、これから走る線路が見えます。

これから走る線路が眼下に確認できる

この辺りの山の斜面を見ると、はっきりとあの辺りが森林限界だとわかります。

森林限界がわかる

ベルニナ線名物オープンループ橋

標高を下げ、湖の脇を抜け、ブルージオ駅を過ぎると、ベルニナ線後半の最大のハイライト、オープンループ橋を通過します。サンモリッツからティラーノに向かう場合、進行方向右側がループの内側になります。

オープンループ

サンモリッツからだとループ橋を下ります。

オープンループを下って行く

先ほど通過した橋の下をくぐります。

先ほど通った橋の下をくぐる

ということで、乗客一同オープンループにくぎ付けとなり、ループを過ぎると、一仕事終えたぜ、という雰囲気が車内に漂いました。オープンループを過ぎると、間もなくイタリア国境を過ぎ、終点のティラーノに到着しました。

ティラーノ駅に到着

ティラーノ駅はイタリアの駅です。この日はパスポートチェックはありませんでしたが、スイスから行く場合は、パスポートを持って行くのをお忘れなく。

ティラーノ駅

駅舎の中には箱根登山鉄道と姉妹提携していることを表示する日本語の表札がありました。この表札の裏側は駅のトイレで無料で利用できました。スイスのトイレはきれいで助かります。

日本語の表札

ティラーノにはもう一つ駅があり、こちらはイタリア国鉄の駅でミラノ方面に行けるようです。

もう一つのティラーノ駅

ティラーノの街でランチ

ティラーノで1時間ほど余裕があったので、駅近くのカフェでランチです。駅前にたくさん飲食店があり、食べるのには困りません。

ティラーノ駅前

スイス旅行に来ましたが、イタリアでランチを食べる機会があるとは。

イタリアのティラーノでランチ

帰りはベルニナエクスプレスに乗車

サンモリッツからティラーノまでは普通列車でしたが、帰りはベルニナエクスプレスに乗車しました。

ティラーノからの帰りはベルニナエクスプレスに乗車

1等車は座席は片側が1列、反対側は2列の並びでゆったりした座席。窓は天井付近まであるパノラマウィンドです。

ベルニナエクスプレスの車内 イタリアとの国境付近にて

通路を挟んだ反対側は2人掛けのシート。

2人掛けが向かい合わせになったシート

車内はこんな感じです。

ベルニナエクスプレス1等車の車内

実は先頭車のハンサムな顔も、車体全体も写真を撮り忘れていまして、オープンループを通過している時に撮影した車体を貼っておきます。

オープンループを走行中のベルニナエクスプレス

写真でもわかるように、ベルニナエクスプレスは天井付近まで大きくとられた窓が特徴です。でも窓は開かないので、景色を撮影するには、普通列車の方が良いかも。先頭車両方向はパノラマウィンドではない車両もあるようでした。

ベルニナエクスプレスの先頭車両方向(サンモリッツ側)

私達が乗車したベルニナエクスプレスにはアテンダントさんが乗車していて、軽食と飲み物を注文できます。移り行く車窓を眺めながらのコーヒータイムを楽しみました。支払いにはクレジットカードが便利です。

車内でコーヒータイム

ティラーノに来る時に下りてきた急こう配を今度は頑張って登って行きます。最大斜度は70パーミルとか。よく鉄の車輪とレールで上れると感心しました。

急傾斜を蛇行しながら上って行く

来る時にも通ったラーゴ・ビアンコの横を走り、サンモリッツ方向へ。

ラーゴ・ビアンコ(白い湖と言う意味)

私達が乗ったベルニナエクスプレスは、サンモリッツ行きではないので、サンモリッツ手前のポントレジーナ駅で下車し、普通列車に乗り換えました。

ポントレジーナ駅

まとめ

スイスで乗りたかった鉄道の一つ、ベルニナ線に乗ることができました。途中のディアボレッザ展望台はお天気にも恵まれ、ピッツ・ベルニナを始めとする、ベルニナ山群とモルテラッチ氷河の眺めには本当に感動しました。スイス旅行記#1でご紹介した、ユングフラウの展望台にしろ、ディアボレッザ展望台にしろ、鉄道やロープウェイがあちこちにかかり、簡単に高所まで行けて絶景を眺めることができるのがスイスのすごいところです。そのスイス旅行記#1はこちらです。

www.frostmoonweb.com

私は翌日氷河特急にも乗車しましたが、車窓のダイナミックさという点ではベルニナ線に私の中では軍配があがりました。次回乗車する時には、Alp Grum駅で下車して、沿線のハイキングを楽しんでみたいです。記事中で高低差を表すグラフをお借りしたスイスツアーズさんのサイトにも、モデルコースとして紹介されていました。

www.swisstours.jp

氷河特急の乗車記はこちらです。

www.frostmoonweb.com

サンモリッツはベルニナ線を楽しむだけでなく、サンモリッツ湖周辺を散策したり。

朝のサンモリッツ湖

サンモリッツ中心街からケーブルカーで上れる展望台などもあるので、もう1日あったら、サンモリッツの街でもあれこれ楽しめたな、と思いました。そのあたりは次回訪問時に行ってみたいと思います。

www.myswitzerland.com

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