2023年に続き2年連続でスイスを訪れました。前年のスイス旅行との相違点は、今回は旅行者のツアーではなく、自分で手配して出かける個人旅行だったということ。ハプニングもありましたが、無事楽しんで帰ってくることができました。2024年6月のスイス旅の記録をまとめておきます。ここまで滞在した村ごとに記事を書いているので、こちらの記事は総集編的かつ目次的な位置づけです。
事前の準備
スイスに個人で行くために、以下を準備しました。
- 飛行機の予約
- 現地での宿の手配
- スイス鉄道のアプリの準備
- ガイドさんの手配
飛行機
2024年6月時点で日本からスイスへの直行便は、成田空港出発のスイス航空のみです。ほぼ毎日1往復(週に1日だけ便がない日がありました)飛んでいるのみです。欧州の他の国だと、JAL, ANA, 欧州のその国の航空会社の3社がそれぞれ飛ばしていることが多いのですが、スイスはJALもANAも便の設定がないんです。ということでスイス航空を予約しました。フライト時間は14時間半と長いので、ビジネスクラスを利用しています。
現地での宿の手配
バックパッカーなどで旅慣れている方は、とりあえず飛行機だけ予約して、宿は現地に着いてから探すという方もいるかもしれませんが、私にはそんなことは無理なので、旅行サイトを経由して予約しました。旅行サイトだと日本語で予約できるのが便利です。英語でも大丈夫な方は、各ホテルの公式サイトから予約しても良いでしょう。
でもここで失敗。旅行サイト経由で予約していたホテルがキャンセルされてしまいました。理由は、私がクレジットカードの認証手続きを怠ったからです。海外のサイトで海外のホテルの決済だったせいか、「このカード使用は正しいのか?」というカード会社のセキュリティにひっかかり、私に本当に私の使用なのか?という確認のメールを送っていました。私はそのメールに気づかず放置してしまったので、カードの決済が行われず、予約がキャンセルになってしまったのです。一つ勉強になりました。
スイス鉄道のアプリの準備
スイスは国内の隅々まで鉄道網が発達していて、しかも列車の時刻が正確です。海外で路線バスに乗るのはちょっと勇気がいりますが、時間が正確な鉄道と言うのはとてもありがたいものです。スイスの鉄道に乗るのなら専用のアプリがとても便利です。出発前に1駅分だけ試しに買ってみる、なんていう練習もしてから出かけました。
ガイドさんの手配
グリンデルワルトに4泊してハイキングに出かけました。このうち2日間は私達2人のためだけのガイドさんをお願いしました。ハイキングのガイドだけでなく、出発前からいろいろと相談にのっていただいたり、今回はスイス旅行中にハプニングがあり、その時も助けていただくことができ、本当に助かりました。
私はこちらの会社にお願いしました。
1日目 成田出発からチューリッヒ空港着
スイス航空の飛行機は午前中に成田を出発し、同じ日の18時半くらいにチューリッヒに到着します。チューリッヒ空港に直結のホテルを予約して、初日はこちらのホテルに泊まりました。
チューリッヒ空港には鉄道の駅もあるし、6月だと21時くらいまで明るいので、鉄道で別の町まで移動することも可能ですが、15時間ちかいフライトでくたびれているので、早くホテルにチェックインしてのんびり過ごしたかったのです。空港から徒歩6分という近さなのが大変嬉しいです。
チューリッヒ空港にはハイアットもあるので、お金に余裕があればハイアットをチョイスしても良いかも。でも私が泊まったラディソンブルはお部屋も広くて1泊だけの滞在なら、全然問題ありませんでした。翌日の朝食はホテルに荷物を置いた後、空港や鉄道駅付近のお店でサンドイッチなどを購入して食べました。
2日目からはグリンデルワルトに4泊5日
旅行社のツアーでなく個人旅行で旅しようと思ったのは、グリンデルワルトに4泊滞在する、なんていうスケジュールのツアーは見当たらないからなのです。2023年に初めてスイスを訪れた時はグリンデルワルトは1泊だけでした。
グリンデルワルトはアイガーの麓の村で、周辺にはたくさんのハイキングコースが整備されています。とことんグリンデルワルトを楽しみたい、という思いがあり、こちらに4泊したのです。
グリンデルワルトには世界中から観光客が来ることもあり、コンパクトな村の中にCOOPなどのスーパーがあり、売っている物も豊富です。レストランもあるので、食事なしのホテルに滞在しても困りません。
グリンデルワルトでの滞在記は以下をご覧ください。
チューリッヒからグリンデルワルトに向かう時に、途中下車してベルンの町を観光しました。ベルンは旧市街の全体が世界遺産の登録を受けていて、まさに中世の町並みでした。
こちらはゴシック様式の大聖堂で、スイス随一の高さを誇ります。
ベルンは川に囲まれた都市です。
6日目から2泊3日でツェルマット
グリンデルワルトの次はツェルマットに移動しました。ツェルマットはマッターホルンの麓の村です。2023年にツアーで訪れた時にはまだ開業していなかったゴンドラが動いていて、簡単にイタリアまで行けてしまうというのに感動しました。
ただ、私達がツェルマットに行く3日くらい前に、大雨による大洪水が発生し、ツェルマットに向かう鉄道も道路も寸断されてしまうというハプニングが発生。まだ私たちはグリンデルワルトにいたのですが、グリンデルワルトでガイドをお願いしていたガイドさんとも相談し、現地の情報もいろいろといただき、代行バスで行けそうだとわかり、無事、ツェルマットに到着できました。
ただツェルマットを離れる日の未明、一緒に旅をしていた妹が貧血起こして倒れるという次なるハプニングも発生。グリンデルワルトでお願いしていたガイドさんに再び助けていただき、無事帰ってくることができたのです。
ツェルマットでは町中の5つ星ホテルである「グランドホテル ツェルマッターホフ」に宿泊しました。さすが5つ星ホテルで、応対してくれるスタッフのプロフェッショナル感が素晴らしかったです。
最後にチューリッヒに1泊
シュバイツァーホフに宿泊
ツェルマットのホテルをチェックアウトした後は、鉄道でチューリッヒ中央駅まで移動し、駅前の老舗ホテルであるシュバイツァーホフに宿泊しました。
チューリッヒの町を歩いて散策
15時にホテルにチェックインして荷物を置いた後、街の中をあるきつつ、夕食を食べて帰ってきました。
こちらは風格があるチューリッヒ中央駅の駅舎です。ホテルはこの駅舎の正面、つまり撮影している私の背後にあります。
振返ると今回宿泊したシュバイツァーホフの建物。
町の中のリンデンホフの丘というちょっとした高台に上ると、教会や街並みに様子が分かりやすい。
こちらは大時計。奥にももう一つ時計がついた塔が見えます。
最終日の夕食はスパゲッティファクトリーというお店でパスタを食べました。パスタを1皿、サラダを1つ頼んで妹とシェアしました。なかなか美味しかったです。
場所はこちらです。
今回の旅で感じたこと
オーバーツーリズムという問題
2023年に訪れた時には、まだコロナの影響が残っていたのか、アジア系の観光客は少なかったのですが、2024年は世界中から観光客が来ているという印象でした。山間の小さな村であるラウターブルネンにもどっと観光客が押し寄せていて、オーバーツーリズム問題があるそうです。とはいえ、スイスは移動のための鉄道や、展望台に向かうケーブルカーやロープウェイの乗車料金がとっても高いので、メンテナンスの費用や人件費などはうまく観光客から徴収できているのかもしれません。地元の人が乗る時にはどうしているんでしょうね?
個人旅行か団体旅行か
今回は2度目のスイスでした。1回目は添乗員さん付きのツアーだったので、困ったこと分からないことはすべて添乗員さんが解決してくれました。1回目の時にスイスは個人で来ても大丈夫そうだと思えたので、今回は個人旅行にしました。初めて会った人たちと、毎回一斉に食事をとるのが苦痛な私には、やっぱり個人旅行は気が楽です。でもトラブルに遭遇したら自力で解決しなくてはなりません。今回は大洪水と妹が貧血起こして倒れるというハプニングがありましたが、幸いグリンデルワルトでお願いしていたガイドさんに助けられ、無事に旅することができました。
前年よりもスイスフラン高
2023年6月にスイスに行った時、クレジットカードの換算レートは163円前後でしたが、1年後の2024年6月は183円くらいで、実に20円の差がありました。ちょっとびっくり。妹と二人でドリンクを1杯ずつ、サラダとパスタは1皿だけ頼んでシェアして食べましたが、それでも1万円近かったです。
スイスは物価は高いけれど、エジプトのようにいちいち値段交渉する必要はないし、鉄道の時間も正確なので、基本的には個人旅行しやすい国だと思います。
ハイキングコースの表示はなぜ時間なの?
グリンデルワルトのハイキングコースにはこんな標識があり分かりやすいです。でも目的地までが距離表示ではなく時間での表示なのです。体力ある若い男性が歩くのでは時間が異なります。実際歩くと私は表示されている時間では歩けませんでした。
まとめ
2023年に初めてスイスをツアーで訪れた時は、スイスの主な観光地を1~2泊で回りました。スイスは九州と同じくらいの面積なので、一度ツアーで回ると、どの辺りをもう一度見たいのかがつかみやすかったです。今回はグリンデルワルトを中心に行程を組みまししたが、実はグリンデルワルトではまだまだ行きたい場所がたくさんあります。
今回はツェルマットとの組み合わせでしたが、他にもサンモリッツやルツェルンにも数日ずつ滞在したいと思っているので、また近い将来行けるといいなと思っています。
関連リンク
私が初めてスイスを訪れたのは2023年のこと。旅行社のツアーで行きました。その時の旅行記はこちらです。