鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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スイスの個人旅行に超便利なSBBアプリとハーフフェアカード

2024年6月に個人旅行でスイスに出かけました。私が言う個人旅行とは、飛行機も宿も現地での移動も自力で手配する旅行をイメージしています。1年前に旅行会社のツアーで1度スイスを訪れていて、その時にスイスは個人旅行しやすい国だと感じました。そう感じた理由の一つが、国内あちこちに張り巡らされた鉄道網と、ダイヤの正確さです。切符の購入も簡単で、あらかじめスマホにスイス国鉄のアプリをダウンロードしておき、クレジットカードの登録もしておけば、窓口に並ぶことなく切符が買えるのです。スイス国鉄のアプリはSBBというアプリで、大変使い勝手がよく、日本も是非見習ってほしいと思いました。以下の情報は2024年6月時点のものです。

SBBアプリ

インストール

私のスマホはAndroidなので、Playストアからダウンロードします。SBBで検索すると出てきます。

SBB Mobile

アカウントの作成

アカウントがなくても時刻表を調べることはできますし、切符の購入もできますが、アカウントを作っておくといちいち個人情報の入力や、クレジットカード番号の入力をしなくても済むので、何度も鉄道に乗るのなら、アカウントを作っておく方が便利だと思います。

私はアカウントを作る時はPCの画面で作り、その後アプリ側のアカウントを連携させました。詳しくはこちらの方のブログをご参照ください。

www.partenza.co.jp

SBBのパソコンのサイトはこちらです。

https://www.sbb.ch/en

同行者の切符も一緒に購入するのなら同行者の情報も登録しておく

2人以上で旅する時に、自分の分は自分で購入する場合は、ご自身の情報だけ入っていれば良いのですが、夫婦で出かけるなんていう場合は、同行者の情報も登録しておくと、切符を購入する都度、情報入力する必要がないので便利です。今回は妹の情報を登録しておきました。

同行者の登録は、アプリ右下のProfileの中のCo-passengerから登録します。

SBB Mobileの右下Profileから

次の画面で同行者の氏名や生年月日、ハーフフェアカード所持の有無などを入力したら、最後に画面下のSaveボタンを押して完了です。

ここでハーフフェアカード所持を登録しておくと、以降アプリ上には最初からハーフフェアカードを適用した価格が表示されます。すごく便利です。

同行者の登録画面

VISAカードで決済できました

すでにSBBアプリの使い方はいろいろな方がブログで紹介して下さっているのですが、その中にVISAだと決済がうまくいかないことがある、という情報を得ていました。この点が心配だったので、日本にいる間に、試しに一駅買ってみたのですが、難なく決済は完了しました。なのでVISAカードでも今は問題なく決済できるようです。

私が試しに買ってみたのは、グリンデルワルトと隣駅のグリンデルワルト・ターミナル駅で試しました。2.2CHFかかりますが、まぁ勉強代ということで。

アプリで切符を購入

乗車する区間を選択する

チューリッヒ空港駅からグリンデルワルトに行く切符をアプリで買う方法です。まずは出発駅と到着駅を入力します。

出発駅と到着駅を入力する

こんな感じ。出発日時も指定すると、その出発日時の順に列車の候補が表示されます。

出発駅と到着駅、出発日時を入力する

適当に列車を選びます。ここでは9:45発の列車をタップしました。次の画面でタップした列車の詳細が表示されます。

9:45にチューリッヒ空港を出発するBrig行きの列車に乗り、10:58にベルン駅の7番線に到着。ベルン駅の8番線から11:04発の列車に乗り、11:58にインターラーケン・オスト駅の7番線に到着。(画面の下が切れていますが)インターラーケン・オスト駅の2Bというホームを12:04発の列車に乗り・・・ということが一目で分かります。

目的地までどんな列車に乗るかが表示される

各列車の青枠の部分は混雑予想です。1は1等車、2は2等車で、人の絵が3つついていると混雑しますよ、ということです。

混雑予想もアプリでわかる

画面の上の方の地図のマークを押すと、どんなルートを走行するのかがわかります。

地図のボタンを押してみる

どこを通って目的地まで行くのかが地図上に表示される

この地図は拡大もできるし、移動中はどのあたりを走行しているかもわかるので、今見えている湖はなんていう湖?なんこともわかります。

列車情報の中のChangeというところをタップしてみましょう。

Changeをタップすると・・・

Changeをタップすると乗り換え駅で、何番線から何番線に移動するのかが表示されます。ベルンやチューリッヒ中央駅のようにホームがたくさんある駅では、事前に何番線に行けば良いかがわかっているのは、大変助かります。

Changeをタップすると乗り換え情報が表示される

購入手続き

切符の購入は、列車を選んだあとの画面の下の方に表示される「Tickets from CHF○○○」の部分をタップします。

チケット購入は画面の下の方の赤いバーをタップ

次の画面はこんな画面になります。①は片道か往復かを指定します。たいていの場合片道で購入すると思うので、矢印が一つのままで構いません。②は1等車か2等車を選択するところ。デフォルトでは2等車が選択されているので、1等車に乗りたい時は1等車を選択します。③は切符購入者の情報を修正する場合に使います。たとえばハーフフェアカードを登録し忘れていた時とか、同行者がいるのに同行者にチェックが入っていなかった、なんて時には③のペンマークから修正します。

特に修正の必要もなくこの画面の情報で購入してもよければ④のPoint-to-Point Ticketが選択されていることを確認し、画面下のPurchase ticket for CHF ○○○をタップします

購入画面

次の画面でどこからどこまでのチケットなのか、カード番号、購入者の名前やハーフフェアカードの有無などの確認画面が出るので、問題なければ画面下のConfirm purchaseをタップして購入します。

購入した切符はどうやって表示するか?

スイスの鉄道は改札がないので、切符を購入したらそのまま乗車できます。もっと言えば切符を購入していなくても列車に乗ることはできますが、列車内で車掌さんが巡回してくるので切符を見せる必要があります。アプリで購入した切符は、画面下のQRコードのアイコンをタップしてQRコードを表示させます。

QRコードのアイコンをタップして購入した切符のQRコードを表示

車掌さんが回ってきたらこのQRコードを見せると、車掌さんが機械で読み取ってくれます。

指定をとらなければどの列車に乗っても良い

日本だと新幹線や特急には指定を取って乗る人が多いでしょう。私も国内旅行で指定席がある時はほぼ必ず指定を取って出かけます。でもスイスの場合、座れないということはあまりなく、現地の人は指定席を取って旅する人はほとんどいません。

指定を取ると指定された列車に乗らなくてはなりませんが、指定を取らなければ、目的地までの切符を買っておくと、途中下車が自由にできます。

出発駅から目的地を入力すると複数の列車候補が表示されます。通るルートが同じなら、どの列車を選択しても良いのです。

以下の事例で9:15発の列車をタップして切符を購入したとしても、座席指定していなければ、9:45発のに乗っても9:48発の列車に乗っても問題ありません。

上記は全部同じルートなのでどの列車をタップしても良い

私はグリンデルワルトに向かうのに、乗り換え回数が少ないIC8を利用する列車で移動しました。切符はグリンデルワルトまで買っておき、途中のベルンやインターラーケン・オスト駅で途中下車して観光することも可能です。

こちらの記事では途中駅のインターラーケン・オスト駅で途中下車してハーダークルムに行ったことを紹介しています。

www.frostmoonweb.com

経由地の変更も楽々

今回の事例ではチューリッヒ空港からグリンデルワルトを検索しています。すべてベルン経由の列車が表示されていますが、もしルツェルン経由にしたいということであれば、経由地を設定します。経由地を指定できるようにするには、出発駅・到着駅を入力する蘭の右下のアイコンをタップします。

経由地を出すためには青い四角のアイコンをタップ

次の画面でViaを有効にします。その上の×でこの画面を閉じて一つ前の出発駅・到着駅の画面に戻ります。

VIAを有効にします

出発駅・到着駅を入力する画面の経由地を入力できる行が追加されていますので、ここに経由地を入力すると、下の方に経由地を経由する列車が表示されます。メチャ便利。

経由地にルツェルン(Luzern)を入力したところ

乗車場所の確認

都市間を走る特急相当の列車にはたいてい1等車と2等車があります。私は今回お値段は高いけどゆったり座れる1等車を利用しました。列車によって2列×2列だったり、2列×1列というレイアウトがありました。

編成は長く10両編成くらいの列車が走っています。1等2等は各車両の入り口に書いてありますが、前方が1等車、後方が2等車と言うような分かれ方ではないので、事前に何号車が1等車なのか(あるいは2等車か)を知っておくと便利です。

そのためには自分が乗る列車を表示した後、画面上のTrain formationをクリックします。

Train formationから列車の編成を知ることができる

Train formationの画面はこちらです。下の例ではBrig行きの列車の編成を示していて、左方向が進行方向です。後方に1等車が配置されています。1号車にはPCのマークがついていて、ここはいわゆるビジネス車両なので、皆さんPC広げて黙々と仕事している感じでした。友達とワイワイおしゃべりしたいグループは他の車両が良いでしょう。2階建て車両の場合、1階はビジネス車両でも2階は普通の座席という編成もありました。

青枠内が編成を表示している

車両の上に表示されているSector DとかSector Cというのは、ホームの位置を示しています。ホームに行くとこんな風に数字で何番線という表示があり、セットでアルファベットが表示されています。このアルファベットが先ほどの編成のSectorを示しています。

ホームの番線とSectorの表示

スイスの鉄道は車両がどの辺に止まるかはSectorでわかりますが、乗降口まで表示がなく、最終的には列車が到着すると、乗降口にワッと人が群がり乗るという感じ。整列乗車ではありません。ここで負けると席がないとか、ペアで旅しているのに席がバラバラということもあり得るので、それが嫌で割と空いている1等車にしました。

1等車の車内

ハーフフェアカード

スイスには旅行者向けのパスが数種類あります。私が利用したのはスイス国内の鉄道やロープウェイのほとんどが半額になる「ハーフフェアカード」です。1人120CHF(180円で換算すると21,600円)とちょっと高いのですが、スイスの交通機関はホント高いので、ちょっと鉄道に乗ったりケーブルカーやロープウェイに乗るとすぐ元が取れる感じがします。有効期間は使用開始日から1か月です。

ハーフフェアカード

ハーフフェアカードはどこで購入する?

私はチューリッヒの空港に着いた後、チューリッヒ空港駅の窓口で購入しました。もしかするとオンラインで購入できるのかもしれませんが、その方法が今一つ分からなかったので、確実にカードを手にできる対面方式を選択したのです。

購入の際、パスポートの提示を求められるので、忘れずに持参しましょう。

チューリッヒ空港駅の窓口で購入

スイストラベルパスという手もあるが

もう一つよくお得なパスにスイストラベルパスがあります。こちらは有効期間が3日間、4日間、6日間、8日間、15日間があります。私の今回の旅だと8日間を購入するわけで、2等車だと419CHF(180円換算で75,420円。1日あたり9,427円)、1等車なら665CHF(119,700、1日当たり14,962円)です。

スイストラベルパスはいちいち鉄道に乗るのに切符を購入する必要がないのが便利なところ。でも同じ場所に長く滞在して、1日に乗る鉄道の距離が短い時は、あまりお得感がないかもしれません。

私の場合はグリンデルワルトに4連泊していて、グリンデルワルトにいる時には鉄道の乗車距離は大したことなかったので、ハーフフェアカードの方がお得でした。

https://www.sbb.ch/en/tickets-offers/tickets/guests-abroad/swiss-travel-pass.html

まとめ

以上、個人でスイスを旅する時に持っていると便利なSBBアプリの使用についてまとめました。スイスを個人で旅する時にはおススメのアプリです。スイストラベルパスで旅する場合は、切符をいちいち購入する必要はありませんが、このアプリがあると時刻表を簡単に検索できるので、スマホにインストールしておいて損はありません。

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