にっぽん丸の2023年「飛んでクルーズ北海道」のBコースに参加しました。こちらの記事では2日目の様子をご紹介しています。
- 当初の予定は利尻島だったが・・・
- クルーズ最初の朝食は2階のレストラン「瑞穂」で
- 入港シーンもアトラクション
- 2日目のオプショナルツアー
- 船内でいただくランチ
- にっぽん丸と言えばショコリキサー
- カロリー消費にジムへ
- 稚内港を出港
- 2日目の夕食は和食
- 2日目を終えて
- にっぽん丸ツアーの関連ブログ
当初の予定は利尻島だったが・・・
「飛んでクルーズ北海道」の2日目の朝を迎えました。朝5時半頃目が覚め、部屋のテレビで船の位置を確認すると、もう利尻島のすぐ近くまで来ていました。
昨晩、船長のアナウンスで利尻島に入港するかどうかは今朝の状況で判断するとあったので、部屋のベランダに出ると、たぶんこのすっぽり雲に覆われているのが利尻島だと思います。
雨は降っていなかったので、4階のプロムナードデッキを朝のお散歩がてらぐるっとしてみました。船主方向に見えるのは、礼文島かな?
利尻島に近づく気配がありません。沓形港をもう通過している?
この後船長からアナウンスがあり、利尻島の港には入港できないとのこと。でもそれで終わりではなく、代替港として稚内港に向かうことになりました。
稚内が近くなってから振り返ると、利尻島が見えました。上陸したかったけれど、仕方ありません。これが「雨女の旅」なのです。
ちなみに、利尻島は以前稚内を訪れた時に、ノシャップ岬からと、帰りの飛行機から見たことがありました。海上にそびえる山は険しくも美しく印象的です。
クルーズ最初の朝食は2階のレストラン「瑞穂」で
利尻島の沓形港入港は8時頃を予定していましたが、行き先が稚内に変更になり、稚内港入港は9時15分頃とのこと。思いがけず朝食をのんびりとる時間ができました。
にっぽん丸の朝食は、昨晩利用した6階の「春日」あるいは2階の「瑞穂」で食べることができます。2日目の朝食は「瑞穂」に行ってみました。「瑞穂」では和食膳と洋食ビュッフェが選択できます。和食膳を食べる人も、洋食ビュッフェからお料理などを取るのは自由なので、両方食べたい方は和食膳を選ぶと良いと思います。
私は洋食を選びました。
妹は和食膳です。
6階のレストラン「春日」では、パンケーキをメインにした洋食が提供されていました。
入港シーンもアトラクション
稚内港が近づいてくると、タグボートが現れました。
タグボートは左舷後方につきました。こういう大きな船が岸壁に着岸するシーンを見るのは初めてなので、とても興味深いです。
稚内港に入ると、名所の一つ防波堤ドームが見えました。
岸壁には何やら長い物体が何本も置いてあります。風力発電のプロペラのようですが、こんなに長いんですね。
観光協会の方が、歓迎の横断幕を用意しています。観光協会の方も、にっぽん丸が来ることを知らされてから慌ただしかったでしょうに、ありがとうございます。
岸壁が近づくと、船首ではクルーの皆さんが慌ただしく動いています。船からロープを岸壁に投げます。
投げたロープは岩壁に届かないこともあります。また届いたロープは人力で引っ張るだけでなく、車で引っ張る場合もありました。
着岸シーンは乗客の皆さんも楽しみにされているようで、これもアトラクションの一つだなと思いました。
あら、こんな所にも人が。この方は船長さんでしょうか?
にっぽん丸の着岸に合わせて、観光バスもやってきました。路線バスは稚内駅とのシャトルバスとして利用されるようです。
急な稚内港への入港でしたが、観光バスが2台、バスガイドさん付きで用意されました。地方ではどこも運転手不足などと言われていますが、この準備の手際の良さには驚きです。あらかじめ寄港地変更の可能性が考えられているのでしょうか、それとも全くのゼロからの準備だったのでしょうか、謎。
2日目のオプショナルツアー
利尻島でのオプショナルツアーは全部中止となるわけですが、急遽行き先を変更した稚内では、稚内市の見どころを回る3時間ほどのツアーを仕立てるとのことで、稚内への行き先変更が決まってから間もなく、お部屋に案内が配布されました。こういう印刷物も、行き先変更が決まってから船内で印刷して配っているのかな。
私達は午前中の稚内名所巡りに参加することにしました。定員がありましたが、2号車に乗車できるようです。
乗下船口には急な寄港にも関わらず、稚内市のゆるキャラもお出迎えに来てくれました。中の人も待機していたのかな?
稚内公園
下船後、岩壁で待機していた2台の観光バスに乗車し、稚内市の名所巡りに出発です。まずは稚内公園です。稚内公園は市の高台にあり、公園からは稚内港がよく見えるので、停泊中のにっぽん丸も見えました。
稚内公園があった場所には、南極観測隊が連れて行く樺太犬の犬ぞり訓練施設があったので、このような像もあります。台座の白い石は、南極の石なのだそうです。
稚内公園には戦争の悲しい歴史にまつわるモニュメントもあります。「氷雪の門」と「九人の乙女の像」です。稚内公園からは天気が良いと、たまに樺太が見えるのだそうです。そんな近い距離の日本とロシアでも、戦争となるとこのような悲劇が起きてしまうのは、本当にやりきれません。
稚内副港市場でガンダムマンホールカードをもらう
稚内公園の後は、北防波堤ドームをバス車内から見学し、稚内副港市場に向かいました。船内で配られたコース案内には「北市場」と表示されていましたが、私たちが行ったのは、稚内駅から少し離れた場所にある「稚内副港市場」です。
私のお目当ては、こちらの市場に併設されている樺太記念館でいただけるマンホールカードです。本来の日程なら利尻島上陸だったので、利尻町のマンホールカードをもらいに行くつもりでしたが、思いがけず稚内市のマンホールカードが手に入りました。
こちらのカードはガンダムデザインで人気が出そうです。建物の一階入り口横には、実物の蓋も設置されていました。
北海道で配布されているマンホールカードの配付場所マップをこちらでご紹介しています。
こちらの市場の中には、かつての稚内港駅の駅舎を再現した建物がありました。
日本最北端の宗谷岬
市場を後にし、バスは宗谷丘陵を経由して、日本最北端の宗谷岬へ向かいました。ずっと雨で残念でしたが、なかなか最北端まで行く機会ないですから、私の妹には思いがけず訪れることができた日本の端っこだったと思います。
日本最○端という端っこが大好きな私は、最北端はもちろん、東西南北の端っこを訪れています。宗谷岬の後は、にっぽん丸に戻りました。
最東端は北海道にありますよ。
最南端は青い空に青い海でした。
最西端に行った時の様子はこちらです。
船内でいただくランチ
2日目のオプショナルツアーを利尻島1日観光など、ランチタイムを含む行程のツアーを選ぶと、ランチは利尻島内の食堂で食べることになりますが、私は初めてのクルーズ船ということで、なるべく船内でお食事したかったのです。なので、利尻島でも半日観光にしていました。稚内のツアーも3時間ということで、お昼は船内で食べることができました。通常はランチは2階のレストラン「瑞穂」のみの営業のようですが、この日は急遽船内で食べるお客さんが多くなってしまったせいか、6階の「春日」でもランチの営業があり、「春日」でいただきました。
メニューはビビンバとのこと。当初予定していなかったランチですが、こうしてメニューカードが印刷され、献立もビビンバ一品ではなく、スープにサラダにフルーツも用意されています。いつ準備するんでしょう?感心します。
やや小ぶりな器ですが、私にはちょうど良い量でした。なんせ、この後はショコリキサーを飲むのですから。
この日はたまたまレストラン内が空いていたのか、窓際の席に案内されました。夕食時はもう外は真っ暗で何も見えませんが、昼間は海を見ながらの食事ができて良いですね。次回は終日航海日に窓際席でランチしてみたいものです。
にっぽん丸と言えばショコリキサー
にっぽん丸のブログや動画を検索すると、必ずと言って良いほど紹介されているのが、ゴディバのショコリキサー。ツアー代金に含まれているので、何杯でもいただけます。私も注文してみました。毎日飲みたくなるほどではないですが、美味しかったです。
カロリー消費にジムへ
カロリーが高そうなショコリキサーを飲んだ後は、少し運動でもと思い、室内のジムへ。バイクは海の方を向いているのですが、ランニングマシンが3台とも壁向きなのがちょっと残念。壁を見ながら30分歩きました。
ランニングマシンの方が人気がありそうだったので、是非ランニングマシンの方を窓向きにしてもらえると嬉しいです。
稚内港を出港
夕方のお楽しみは、稚内港出港シーンです。小樽港を出港する時は、ディナー中で見ることができなかったので、2日目を楽しみにしていました。
まずは入港をサポートしてくれたタグボートが現れました。
タグボートがにっぽん丸にくっついています。
いつの間にか出っ張っている部分に人が。肩に金の4本線は船長でしょうか。
勝手に船長と決めつけていますが、船長の胸元に毛がふさふさした物体がついていて、鳥が止まっているようでした。あれはマイクなんでしょうか。ジョイスティックのようなレバーのところには、船の図画あり、「ひかり」がタグボートです。183の意味は私にはわかりません。ご存じの方がいらっしゃったら、是非コメントください。
ちなみに乗船中の要職の皆さんは、フロントの前に顔写真が掲示されていました。
船が出発の準備をしていると、ゆるキャラも倉庫から手を引かれて登場。見送りに来てくれました。なんとなく足取りがおぼつかないのは、急な寄港となり、いつもとは違う人が中に入っていたのかも。
稚内のゆるキャラは、人物の方は「間宮林蔵」にちなんだ「りんぞうくん」、もう一方のまるっとしているのは「出汁之介」と言います。出汁之介は稚内に遊びに来るアザラシが、利尻昆布のとりこになり、食べすぎて体の一部が昆布になったとうキャラクターらしいです。背中にはホタテとかうにとか、この辺の海産物を背負っていました。
いよいよ出港です。もっと出港シーンを見ていたかったのですが、雨が降ってきたので船内に退散しました。入港・出港シーンは見ていて楽しいです。
この船には明日の夜にホールでコンサートをしてくださる加藤登紀子さんも乗船しています。コンサートの時以外はお見掛けしませんでしたが、稚内港を出港する時にはX(旧Twitter)に投稿していらっしゃいました。
稚内校から、にっぽん丸が出航します。空が急に晴れてきて美しいです。明日は羅臼。きっと晴れそうだわね。ボンボワイヤージュ! pic.twitter.com/K20Q3ie1Gp
— 加藤登紀子 (@TokikoKato) September 1, 2023
2日目の夕食は和食
夕食を食べにレストラン「春日」へ。入り口では昨晩と同じスタッフが迎えてくれたのですが、こちらから部屋番号を伝えずとも、「○○様、△△様、お待ちしておりました。こちらへどうぞ」と名前を呼んで迎えてくれたのにはびっくり。どうして名前がわかるのか?と聞いたら、昨夜覚えたそうですが、私たちの服装は昨夜とは異なるし、すごい才能。私には真似できない記憶力です。
テーブルにはこんな感じのセッティング。金属の器はフィンガーボールです。フィンガーボールが用意される食事なんてしたことがなく、最初は蟹酢かと思いました。
メニューはこちらです。ウニやカニなど海の幸と黒毛和牛のしゃぶしゃぶ。美味しそうです。
まずは前菜から。ウニって、時々消毒剤の臭いがすることあり、あまり好んで食べないのですが、今回のうにはまったくそんな臭いはなく、トロリのなめらかな食感で美味しいです。これならウニ好きがいるのもわかります。
つづいてタラバガニ。身を取るのが大変かな?と思っていたら、すぐに取り外せるように処理してあるようで、とても食べやすかったです。フィンガーボールで指を洗いながらいただきました。
続いて揚げ物と焼き物です。


小鉢にイクラなどが盛られたお料理が運ばれてきました。
ここまで海の幸が続きましたが、次はコンロに火をつけて黒毛和牛のしゃぶしゃぶです。


今夜も一品一品のボリュームは抑え目ですが、ここまでくるとけっこうお腹がいっぱいになってきました。お食事は海鮮丼、最後にデザートが出て終了です。


2日目を終えて
楽しみにしていた利尻島に上陸できず、とても残念でしたが、一緒に行った妹は、思いがけず日本最北端の地を訪れることができ、代替プランにも満足しているようでした。ただ、稚内で用意された3時間の観光コースは、ちょっと割高感がありました。というのも、宗谷バスで定期観光バスを出していて、コースはちょっと異なるのですが、だいたい3時間くらいのコースが用意されています。定期観光バスは3,400円なんですよ。
にっぽん丸で用意されたコースは9,900円だったので、高いなーと思ったわけです。ですが、宗谷バス側も利尻島のツアーがキャンセルになり、稚内でその分稼がなくては、となればこれくらいの価格になるのかもしれませんね。
私が2019年に最北端を訪ねた時の様子はこちらです。
明日の朝は知床半島に到着しているはず。知床半島の先端は、陸伝いではいけないので、会場から見えることを期待して休みました。
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初日の様子
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