鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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花咲線は絶景路線。日本最東端を目指す旅

2018年6月、日本の最東端を目指す鉄道旅に出利けました。出発は新千歳空港。前日夕方の便で新千歳空港につき、そのまま空港ビル隣接のエアターミナルホテルに宿泊。新千歳空港を7:23発の列車で南千歳に移動し、南千歳から特急おおぞらで釧路、釧路で快速に乗り継いで花咲線で根室に向かいました。2018年6月の旅です。

石勝線沿いには超特大の菜の花畑

南千歳からは石勝線という路線を走ります。非電化路線なので、ゴォーッというディーゼルエンジンの音と振動がたまりません。

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特急おおぞらは凛々しい顔つき

長時間乗るので、奮発してグリーン車にしてみました。座席は1-2配列で、車両の途中で1人席と2人席が入れ替わるレイアウトです。この日は3人くらい乗客がいました。

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グリーン車の車内

特急おおぞらは南千歳を出ると次の駅はトマム。約1時間、どこにもとまらずぶっとばして行きます。路線もトンネルが多くてあまり見どころもないと聞いていましたが、南千歳を出たあと、しばらくして田園風景の中一面黄色の畑が目に飛び込んできました。カメラを用意する前に通り過ぎてしまったのですが、たぶん菜の花畑。あとでWeb検索するとそれらしき写真がヒットしました。それにしてもものすごく大きな菜の花畑でびっくり!!こんな景色があるのなら、常にカメラをオンにしておけばよかったと本当に本当に後悔しました。この路線に菜の花の季節(私が行ったのは6月1日)に乗る方は、是非大きな菜の花畑に注目してください。

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遠くに見える黄色の部分が菜の花畑。すっごく広い

路線は確かにトンネルが多いけれど、川沿いを走る場所もあり、ちょうど新緑の時期で緑が美しかったです。

 

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やがて特急は山の中から海に出ます。そうすると太平洋だったり、釧路駅の手前では湿原のようなところも走るので、景色も楽しめる。

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けれど花咲線に乗ってしまうと、さらなる絶景に度肝を抜かれるのでした。

花咲線は絶景路線

釧路駅からは花咲線を走る11:12発の快速のさっぷ号に乗り換えます。朝7:23に新千歳を出て釧路まで約4時間。ここから根室まではまだ2時間ちょっとかかります。それだけ鉄道にのってもまだ北海道の一部なんですよね。北海道は本当に広いです。

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釧路から根室までは快速列車に乗車

夏場は霧が出ることも多いようですが、幸運にもこの日はお天気が回復し、景色に期待が持てます。最初は川沿いや新緑の木々の間を走っていましたが、突然海?湖?という景色。続いて湿原の中を走る。ここはどこ???と思わずグーグルマップでチェック。ちょっと本州では見られない景色の路線ですよ!!!

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湿原の中を走る花咲線。すごくステキ!

海沿いのルートでも、なんだか断崖絶壁のような地形が見えたり、その先に岬が見えたり、こちらも日本離れした景色。お仕事風の若い男女の乗客も「超きれい!!」と感動していました。この景色を見るには、根室に向かって右側の席がオススメです。

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落石岬付近か? 絶景ですよ!

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最果ての地を行く感たっぷりの花咲線

日本最東端の駅

花咲線に乗りたかったのは、日本最東端の駅である東根室駅に行くのが目的。けれど快速のさっぷ号は東根室駅を通過してしまいます。なのでまずは終点根室駅に到着。ここはここである意味日本最東端。ある意味とは、有人駅としての最東端です。

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有人駅として最東端とアピールする看板

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根室駅で出発を待つディーゼル車両

花咲線の本数は少ないので、鉄道で東根室に戻ることは難しく、今回は根室から観光タクシーをお願いし、東根室駅と最東端である納沙布岬に行くことにしました。観光タクシーは「ホクトタクシー」にお願いしました。ホームページ上に情報が出ていたからなんですが、予約は事前に電話でしました。2時間11,000円です(2018年6月時点の金額)。一人旅だと高くつきます。納沙布岬だけならバスで行けるのですが、バスで往復すると、東根室駅に行く時間がとれないので今回はタクシーをチョイスしたわけです。

根室駅からまず東根室駅へ。

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ついに来ました、日本最東端の駅

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日本最東端を表す木造の碑

快速は止まらないので、一日の本数はご覧の通り5~6本というところ。本数が少なく、乗客数も決して多いとは言えない花咲線。廃線が相次ぐJR北海道ですから、花咲線もいつまで存続できるかな。今回これてホントに良かった。そんな花咲線ですが、普通列車を観光列車化する取り組みもしています。期間限定のようですが、途中の湿原や落石岬が見える絶景ポイントでは速度を落としたり、こちらの東根室駅の停車時間をのばして、写真撮影に応えたりしているそうです。乗り鉄には嬉しい取り組み。

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絶景路線だけど走る本数は少ない

東根室駅で撮影していたら、さっき私が根室まで乗っていった車両が折り返しの普通列車として走ってきました。

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木の板のホームが北海道らしい

ちなみに乗り鉄子は、日本最南端の駅と最西端の駅にはすでに行っています。最南端と最西端はモノレールを含めるか含めないかで駅が変わってきますが、最東端と最北端はそういうややこしい論議がなくすっきり最東と最北が決まっています。

東根室駅を後にして、次は本土最東端の納沙布岬へ。タクシーで20分くらいでしょうか。到着まで信号は2つくらいしかなかったような気がします。

納沙布岬ではまず灯台から。白い灯台と青空のコントラストがきれいです。南風の日は霧がかかることも多いそうですが、この日は北からの風が強く寒いくらいでしたが、晴れていて気持ちが良かった。

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納沙布岬灯台。白い美しい灯台

そしてこちらは今、私は日本で一番東にいる・・・という感慨に浸れる場所。

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コンデジのパノラマ機能で撮影した写真をブログにはると、こうなりました。

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納沙布岬からは北方領土が肉眼で見えます。泳ぎが得意な人なら、泳いでも行けそうな距離に感じます。無料で入れる資料館があり、資料館の2階にはこれまた無料の双眼鏡が設置されています。

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四島のかけ橋。中央には炎が24時間燃えている

納沙布岬から根室駅への帰り道、道端で鹿に遭遇。こんな風景は日常茶飯事で、タクシーのドライバーさんも今朝起きたら庭先にいましたよ、とのこと。一方で電車や車との接触事故も多いそうです。

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ということで、駆け足で花咲線と日本最東端をご紹介しました。絶景以外の話題としては、花咲線の駅にはルパンや銭型警部がいます。というのも、ルパン三世の原作者、モンキー・パンチ氏が花咲線沿いの浜中町出身だからとのこと。ルパンのラッピング列車も走っていました。

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無人駅のホームに立つルパン

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茶内駅には銭形警部

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茶内駅は列車交換の駅でした

今までいくつかローカル線に乗ったけれど、今までで一番の絶景路線でした。日本の絶景路線の五本の指に入るに違いない(そう言えるほど乗ってないけど)。他の方のブログでは霧が濃い中の乗車記があったので、今回のような晴れ渡った景色を眺められたのは本当にラッキーでした。乗り鉄の皆さん、お天気良い日を狙って是非絶景を堪能して下さい。

釧路の宿は釧路ロイヤルイン

 花咲線で根室から釧路に戻り、釧路駅から徒歩1分の釧路ロイヤルインにチェックイン。ビジネスホテルなので、夕食は外に食べに行かないといけませんが、新しくてとても快適でした。食事の場所はフロントでお勧めを教えてもらえます。朝食のパンのメニューがものすごく充実していて食べる価値ありです。部屋もこのお値段(1泊朝食付きで5900円)なら十分な広さ。

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1泊だけなら広さもこれで十分

シャワーと洗面の蛇口は別々だし(これ、私としてはポイント高い)、シャワー側は混合水栓(これもポイント高い)なので温度調整も楽々。鏡は防湿のヒーターが入っていました。こういう設備がそろっているのは本当に嬉しいです。釧路に来たらまたここに泊まろうと思う。さぁ、明日は釧網線に乗って釧路湿原を楽しみます。

www.frostmoonweb.com