2022年11月は長崎県の軍艦島と壱岐島に3泊4日で出かけてきました。静岡から長崎は鉄道で行くにしろ、飛行機を利用するにしろ、ちょっと遠い場所です。しかも離島が含まれているので、いろいろな交通機関を利用できる目的地でもあるわけです。
今回は2022年に開業したばかりの西九州新幹線やオリエンタルエアブリッジの飛行機に加えて、スロープカーと言う珍しい乗り物など、初めて乗る乗り物もあり、乗り物好きにはたいへん濃厚な3泊4日の旅となりました。長崎市のマンホールカードも2種類ゲットできたので、併せてブログに記録しておきます。
- まずはB787で羽田から長崎へ
- 乗り合いタクシー「おおむらかもめライナー」で新大村駅へ
- 西九州新幹線「かもめ」に初乗車
- 稲佐山のオシャレなスロープカーに乗る
- 長崎の足と言えば路面電車
- 船で軍艦島へ
- オリエンタルエアブリッジに初搭乗
- 壱岐からの帰りはジェットフォイル
- 旅の記念のマンホールカード
- まとめ
まずはB787で羽田から長崎へ
九州へは羽田10:55発のANA663便長崎行きで向かいました。西に向かう時は富士山が見える窓側の席を予約しますが、たまには南アルプスや中央アルプスが見えると良いなと思い、進行方向右側の窓際にしました。でもこの日は本州付近はずっと雨で窓の外には雲海が広がっていました。
長崎空港へは雲仙の近くを旋回してアプローチします。
進行方向左側の席なら雲仙が見えていたかも。私は逆側でした。
乗り合いタクシー「おおむらかもめライナー」で新大村駅へ
長崎空港から長崎市へ向かうには、リムジンバスが定番でしたが、2022年秋からは、西九州新幹線の新大村駅から新幹線で移動するという選択肢が増えました。
長崎空港から新大村駅までは5キロくらいなので、リュック一つの私には、歩けない距離ではないのですが、今回は新大村駅と長崎空港の間を結ぶ予約制の乗り合いタクシー「おおむらかもめライナー」を利用しました。
「おおむらかもめライナー」は運行時刻が決まっていて、自分が乗りたい時間のタクシーをネット予約しておきます。私の飛行機は12:55に長崎空港到着予定だったので、13:30に長崎空港を出発する「おおむらかもめライナー」を予約しておきました。時間になるとタクシー乗り場にステッカーを貼ったタクシーが到着します。利用者は私一人でした。
※「おおむらかもめライナー」は2023年10月で運行を終了しました。かわりに西肥バスの長崎空港と佐世保を結ぶバス(長崎空港線)が、新大村駅を経由します。(2024年10月現在)
リムジンバスと新幹線との比較
前回長崎に来た時には、リムジンバスで長崎駅まで行きました。リムジンバスは本数が多く、今回私が利用したANA便は定刻に到着したので、13:15長崎空港発に乗車できたと思います。このバスは長崎駅に13:58到着と言うダイヤです。西九州新幹線は乗車時間はバスよりずっと短いですが、本数が多くないのと、新大村駅までの移動+待ち時間があり、私が長崎駅に着いたのは14:28でした。
翌日も西九州新幹線で新大村駅まで来て、普通のタクシーで空港まで移動しましたが、利便性としてはバスに軍配があがるかも。片道1000円と言うのも魅力。新幹線+乗り合いタクシーだと2500円くらいかかりますし、普通のタクシー利用だと4000円くらいかかります。
ただ鉄道利用のメリットは、時間が正確ということだと思います。もし高速が事故渋滞などになると、到着時刻は大幅に狂います。その点をどうとらえるかで、バスなのか新幹線なのか決まりそうです。
リムジンバスについてはこちらをどうぞ。
西九州新幹線「かもめ」に初乗車
新大村駅
新大村駅は西九州新幹線の開業に合わせて設置された新しい駅で、駅舎もピカピカ。
手前の円形のモニュメントは、中央に人がたって大の字に手足を広げると、大村市の市章になるのだそうです。2人で訪れた時は是非トライしてみて下さい。
マンホールの蓋も真新しいものでした。こちらは新大村駅開業に合わせてデザインされた感じがしますね。
近所には大村市本来のデザインと思われるマンホールもありました。
新大村駅は在来線の駅も新設されました。
新大村駅でびっくりしたこと
西九州新幹線の切符はJR九州の予約サイトからネット予約ができるので、私も事前に予約してありました。当然指定席を発売する券売機で発券できると思っていたのですが、新大村駅には指定席の券売機がないんです。
なのでネット予約した切符は窓口で受け取らなくてはなりません。
窓口に行くと私の前にはお客さんが2組いて、1組は結構発券に時間がかかっていました。新大村駅に到着してから、乗車する新幹線の出発まで時間に余裕があったので良かったのですが、ギリギリだとちょっと焦っちゃいます。指定席券売機が早く設置されることを期待します。
「かもめ」初乗車
無事切符を受け取り、改札を通って新大村駅のホームへ。「かもめ」と初対面です。今写真を見て思ったのですが、新大村駅ってそんなに大きな駅ではありません。なのに新幹線のホームの番号が11番と12番というのはどうしてなんでしょう?
西九州新幹線のホームは、転落防止策のパネルが透明なので圧迫感が少ない感じがしました。では乗車します。
西九州新幹線は東海道新幹線や東北新幹線などと同じフル規格の新幹線ですが、車内は通路を挟んで両側とも2列の座席なので、座席がゆったりしている感じがします。
新大村駅から長崎駅まではたったの15分。あっという間でした。
長崎駅は新幹線の最西端の駅
長崎駅は西九州新幹線が開業したおかげで、新幹線の最西端の駅となりました。ホームの端っこには、それを示すプレートも設置されています。端っこ好きな私にはこういう駅に来られるのはとても嬉しいです。
このプレートの向こうには長崎の港が見えます。なかなか良い風景の駅です。
新幹線のホームの隣は在来線のホームになっていて、翌日新大村駅まで乗車しようとホームに上がると、「ふたつ星4047」が停車していました。
「ふたつ星4047」は西九州新幹線の開業に合わせて運行が始まった新しい列車です。今回は乗車する機会がなかったけれど、新幹線では楽しめない海沿いのルートを走る列車なので、乗車できる機会があると良いなと思います。
稲佐山のオシャレなスロープカーに乗る
今回の旅の1泊目は長崎市内に宿泊し、稲佐山に行ってみました。稲佐山からは長崎の素晴らしい夜景が楽しめます。2020年1月に誕生したスロープカーに乗って山頂の展望台で夕食を食べて夜景を楽しみに行きました。2両編成でガラス張りのオシャレなデザインです。
車内は椅子が少しあるだけで、立って乗車するスペースが広く取られていました。
車両はぐるっとガラス張りなのでとても眺めが良いです。美しい夕暮れ時を楽しめました。
スロープカーのレールは所々急傾斜のところがあります。
傾斜がきつい所は2両の車は上下に高低差がつく仕組みで、車内の水平は保たれたまま動きます。なので立ったまま乗車していても、安定していてゆっくりと景色を楽しめました。
約8分で山頂駅に到着します。こちらのスロープカーのデザインは、長崎ロープウェイと同じく高級車フェラーリなどを手掛けた工業デザイナー奥山清行氏が率いるKENOKUYAMADESIGNが手掛けたそうです。
この後、山頂の展望台にあるレストランで夕食を楽しみました。
展望台の最上階にあるレストラン「ITADAKI」。
予約したのは5000円のコース料理でしたが、全国旅行割のクーポン3000円が使えたので、お得に食べることができました。
夕食後は長崎の夜景を楽しみます。長崎の夜景はモナコ、上海と並び、「世界新三大夜景」に選ばれています。
帰りはロープウェイを利用して下山し、麓からはバスで長崎駅に戻りました。
長崎の足と言えば路面電車
長崎市内ではもちろん路面電車にも乗りました。
船で軍艦島へ
長崎での1泊2日の2日目は、軍艦島に行ってきました。この時には片道40分の船旅を楽しみました。
軍艦島に上陸するためのツアー会社は5社ありますが、その中から私は「軍艦島コンシェルジュ」さんのツアーを選びました。ツアーの様子はまた別記事でご紹介予定です。
オリエンタルエアブリッジに初搭乗
長崎観光を1泊2日で楽しんだ後、私は長崎県の離島の一つ、壱岐に向かいました。壱岐へは博多港からの船がリーズナブルだし本数もあるので一般的ですが、今回は長崎に滞在したこともあり、壱岐へは長崎空港からオリエンタルエアブリッジの飛行機で向かいました。小さな機体が愛しさMAXな感じです。ANAとのコードシェア便なので、プレミアム会員だと優先搭乗させてくれて、いの一番に乗せて頂きました。
カナダのボンバルディア社が製造した、DASH8-200という飛行機で39人乗りです。一つ大きな56人乗りのエンジンを装備しているそうです。
機内に入ると、ブルーのシートが整然と並んでいますが、最後尾の座席は5席並んでいて、観光バスみたいな雰囲気です。小さい飛行機ですが、座席の窮屈感はなかったです。
翼が機体の上についているので、どこに座っても窓から景色が楽しめるかな、とも思いましたが、車輪が意外に存在感があります。下の写真の左隅に係員が写っていますが、乗客のスーツケースをハンドキャリーで荷物室に運んでいました。そういうアナログチックなところも味があります。
離陸して車輪が格納されると、景色が見やすくなりました。
飛んでいる時間は20分くらいです。ずーっとシートベルトのサインが点灯したままかな?と思いましたが、ちょっとだけ消灯しました。
この時間帯にCAさんが客席を巡回していて、私には「飛行機の写真を撮っていらっしゃいましたが、飛行機お好きなんですか?」と声をかけて下さいました。乗り物が好きだと言うと、今回搭乗している機材について詳しく説明してくれました。同じ機体が3機導入されました。いずれも中古機での導入で、古い機材を修理しながらの運航です。うち1機は2022年8月に引退したこと、今乗っている機材も来年には引退するのだそうです。
なんて話をしていたら、着陸態勢に入るようで、ベルトサインが再点灯しました。壱岐の青島や小島神社の上空で旋回します。
車輪も出ました。進行方向右側に乗っていたら、筒城浜が見えたかも。
予定より少し早めに壱岐空港に到着。タラップを降りてターミナルビルには徒歩で移動します。貨物室の荷物はトラックで運ぶようです。
飛行機から下りる時に、CAさんからメッセージカードや飛行機を紹介するパンフレットなどをいただきました。飛行時間が短いのに、私との会話の後にこんな対応をしてくださるなんて、本当に感激。旅の一ページを彩っていただきました。良い航空会社です。対応して下さったCAさんはこの方ではないかと思います。
壱岐からの帰りはジェットフォイル
壱岐に行く時には飛行機を利用しましたが、帰りは高速船を利用しました。壱岐の芦辺港から博多港を結ぶ便と、郷ノ浦港発の便もあります。私は芦辺港発に乗りました。港内は速度を落として走るので、船体が沈んでいます。
港の外ではこんな感じに船体が浮き上がっています。こちらの写真は隠岐に行った時に利用したジェットフォイルです。
旅の記念のマンホールカード
私は旅先の記念にマンホールカードを集めています。今回の旅では長崎市のマンホールカードを2種類いただきました。
弱虫ペダルバージョン
弱虫ペダルという漫画の作者が長崎市出身ということで、コラボのマンホールが設置され、マンホールカードも制作されています。
弱虫ペダルとコラボのマンホールの蓋は長崎市内に数か所デザイン設置されていて、描かれているキャラクターも異なります。どこにどのキャラクターの蓋があるかは、こちらを参考にしてください。
あじさいのデザインのマンホールカード
長崎市のもう1枚は、市の花であるあじさいがデザインされています。カラーの蓋は大浦天主堂の前に設置されていました。
色違いの蓋もありました。
配付場所は近いので両方もらおう!
長崎市のマンホールカードの配付場所は、弱虫ペダルが長崎市旧香港上海銀行記念館、あじさいの方は長崎市南山手町並み保存センターです。距離が近いので、両方一度にもらうことができます。
グラバー邸や大浦天主堂、軍艦島デジタルミュージアムの近くなので、観光がてらもらってくることもできます。
まとめ
3泊4日の長崎の旅の中では、ジェット機、プロペラ機、新幹線、路面電車、船、スロープカーにロープウェイとたくさんの乗り物に乗りました。一回の旅でこんなに多様な乗り物に乗ったのは初めてだったかもしれません。乗り物好きには楽しい旅となりました。
印象に残っているのは、CAさんとコミュニケーションがあったオリエンタルエアブリッジかなぁ。長崎稲佐山のスロープカーも、急こう配を上がるのに、車内の水平が保てていることに感動しました。皆さんも是非乗ってみて下さい。
今回の旅で訪れた壱岐の旅行記はこちらです。
壱岐では5つ星ホテルの壱岐リトリート海里村上さんに2連泊しました。素敵な宿でした。
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