HATAGO井仙は越後湯沢駅の目の前にあります。越後湯沢駅は大雪でもほぼ運休の心配がない上越新幹線の駅なので、真冬でも安心してアクセスできるのが嬉しい宿。以前、こちらの宿の1階にあるカフェでコーヒー休憩をしたことがあり、こちらに宿があることを知りました。公式サイトでは「雪国ガストロノミー」と、食にも力を入れているようですし、温泉もあるということで、泊まってみたいと思っていたのでした。2022年12月の大人の休日倶楽部パスの旅で宿泊したので宿泊記を書きました。記事内の情報は宿泊した2022年12月時点のものです。
HATAGO井仙の概要
- 客室数16部屋。露天風呂付のお部屋もあり、1人泊も可能
- Wifiありだが、私が宿泊した部屋では接続が今一つだった
- 男女別の内湯に加えて、有料の貸し切り湯がある
- 越後湯沢駅前なので、大雪でも安心
- 平日の夜に1人で宿泊して2食付きで2万5千円くらい。
公式サイト
書斎の間に宿泊
宿の玄関で靴を脱ぎ、チェックイン。HATAGO井仙にはいろいろなタイプのお部屋があります。今回私が選んだのは書斎の間というお部屋です。フロントでカギをいただき、自分で部屋に向かいます。まずはエレベータに乗りお部屋がある4階へ。こちらの宿は全部で5階建てて5階に浴室があります。
お部屋に向かう廊下は畳敷きです。
入り口を開けると、客室との間に一つ戸があるつくり。
板の間スペースは4畳半くらいでしょうか。ここにテレビや冷蔵庫などがまとまっています。
冷蔵庫とミニバーの用意があります。チェックアウトの際、自己申告するスタイルです。


お湯は都度沸かすように電気式のケトルがあり、冷水の用意もありました。


板の間の隅に書斎コーナーがありました。デスクにはコンセントもあり、PC広げて作業できますが、今回はPCは持ち込んでいません。Wifiもありますが、なぜか私のスマホは室内でWifiに接続できなかったんですよ。PWの入れ方がまずかったのかな。
寝るのは板の間から一段高くなった和室の方で、ローベッドが2つ用意されています。
館内着は浴衣か作務衣のいずれかをチェックインの時に選びます。選ぶと後程スタッフの方がお部屋まで持ってきてくれました。私は足元がパンツの方が歩きやすいので、作務衣をお願いしました。
ベッドの横にはくつろぎスペースがあり、こちらにはお茶請けのお菓子が用意されていました。
TVがある板の間には座椅子とかないので、TVを見るなら、TVの向きを寝室側に少し向けて見ることになります。私は旅先ではあまりTVは見ないので、特に影響ありませんでした。
ベッドがあるお部屋は少し照明が暗くて、本を読むのにもう少し明るいと良いなと思いました。
部屋に窓がありますが、見えるのは隣のレンタカー屋さんとか駅の風景です。ホント、越後湯沢駅の目の前なのがわかります。
温泉
最上階の5階に男女別の大浴場があります。チェックイン後は翌日の朝10時まで夜中でも入浴可能です。
脱衣所内に基礎化粧品とお風呂で使うタオルの用意がありました。井仙という宿名は刺繍です。
浴槽は長方形のシンプルな形。
(公式サイトの写真を貼っています)
越後湯沢温泉には数種類の泉質がありますが、こちらの宿では無色無臭のアルカリ性単純温泉です。これといった特徴はないお湯ですが、その分お肌への刺激も少ない感じがします。熱くもなくぬるくもなく、結構長湯していられる湯温でした。
洗い場は5つほどありました。シャンプー類に加えて洗顔フォームもあり助かります。
有料の貸し切り湯
こちらの宿には有料の貸し切り湯があります。


50分1,890円というお値段。いつもなら利用しないのですが、今回はこのクーポンがあるので、遠慮なく予約させていただきました。
貸し切り湯は檜の浴槽です。湯船が大きくて2人で入っても十分な大きさと思います。私は一人旅なので、手足を伸ばしてのんびりと楽しみました。
雪国を味わうお食事
こちらの宿のレストランでは、この土地の食材を使ったお料理を提供していて、宿泊客以外でも利用可能です。公式サイトでは泊まれるレストランという表現もあり、お食事にも力を入れている感じがします。食事付きで宿泊する場合は、夕食・朝食ともに2階にあるレストラン「むらんごっつぉ」でいただきます。
今回はお客さんがそれほどいなくて、他のお客さんとの間に仕切りのあるテーブルだったので、1人でも落ち着いて食事を楽しめました。


夕食
まずは飲み物を。嬉しいことにアルコールがダメな人にもノンアルコールドリンクがかなり種類がありました。ノンアルのワインは赤・白ともにあり、炭酸では雪男サイダーも。もちろん100%のオレンジジュースやグレープフルーツジュースもあります。私はまずはノンアルの白ワインから。
こちらのレストランには3つのコースがあり、通常の2食付きの場合は、ゴッツォコースになっています。
先付はやわ肌ねぎのスープです。体が温まりそうな一品。まろやかな優しい味ですが、スダチの酸味でキュッと味を引き締めている感じです。
続いて日本海で獲れたお魚のお造り。
続いて帛乙女(きぬおとめ)とレンコンを揚げたお料理に、木の実のリゾットです。帛乙女は新潟県のブランドさといもです。


次はお魚料理で、鯛とキノコの包み焼です。
お肉の前にはお口直しのシャーベット。おけさ柿のソルベです。佐渡おけさが名前の由来のようです。
メインのお肉料理はにいがた和牛を低温調理した一品でした。
最後はお食事です。ご飯はもちろん魚沼産コシヒカリで地区限定の一等米を土鍋で炊いた、炊き立てのご飯が運ばれてきます。これだけでもご馳走です。


最後はデザートにコーヒーまたは紅茶がつきます。
新潟はお酒の種類が多いので、特に日本酒を楽しむ方にはお料理に合わせていろいろ楽しめそうです。スタッフの方もお酒に詳しい方がいて、他のお客さんのテーブルで説明している声が聞こえてきました。
朝食
朝食は夕食の時と同じテーブルに案内されました。朝食にもお品書きがあります。
まずは冷ややっこ・小女子・のたいもが運ばれてきました。
つづいてサラダや焼き魚などが運ばれてきました。
朝も魚沼産コシヒカリのご飯です。


私は納豆が大好きなので、納豆がなかったのが少し残念ですが、とても美味しくいただきました。
アクセス
アクセスはもう説明不要なレベルで、本当に駅前です。上越新幹線を越後湯沢駅で降りて改札を出たら、ホント目の前にこの建物。
宿のフロントは建物左手にありますので、左側の暖簾をくぐって奥に進むと入り口があります。


こちらが宿の玄関です。
まとめ
チェックインした時のスタッフがとても感じの良い方で、かつ接客に長けた方で安心して宿泊できました。具体的には、私の顔を覚えていて下さり、貸し切り湯の鍵を借りに行った時にも、何時から予約している○○ですが・・・と名乗る前にさっと鍵が出てきたり、食事時にもこちらが名乗る前に席に案内してくれました。こういうスタッフがいる宿は館内のいろいろな所にも注意が行き届いているように思います。
越後湯沢の温泉は、子供の頃親に連れられてスキーに来て以来でした。歴史のある温泉ですし、今回泊まった宿とは異なる泉質の宿もあるので、また大人の休日倶楽部パスなどを利用して泊まりに来たいと思います。なんせ東京から新幹線で80分というのは大変アクセスが良い温泉だと思います。
関連リンク
HATAGO井仙に宿泊した時の旅の全体はこちらです。大人の休日倶楽部パスを利用して信州の渋湯田中温泉郷と越後湯沢温泉を楽しみました。
上越線の水上と越後湯沢駅間は日本一のモグラ駅やループ線があったりと、鉄道旅には魅力的な区間です。列車の本数が少ないので越後湯沢駅で休憩するにもこちらの宿の1階のカフェは便利です。
私もかつてこの区間を楽しみました。