鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

MENU

密を避けて温泉ひとり旅。湯川温泉「四季彩の宿・ふる里」の露天風呂付のお部屋に個室食でのんびり一人泊

GoToトラベルキャンペーンで宿泊代に補助が出るのを利用して、密を避けて東北の温泉旅に出かけました。密を避けるために私がしているのは、①静かな(宿数が少ない)温泉地を選ぶ、②平日泊にする、③貸切風呂や部屋食がある宿をチョイスする、といったことです。1泊目は東鳴子温泉の「旅館大沼」に宿泊。その時の様子はこちらにまとめました。

www.frostmoonweb.com

 2泊目は金曜日の夜に岩手県の湯川温泉にある「四季彩の宿・ふる里」に泊まりましたのでご紹介します。前記の①②③を実行したせいか、他のお客さんにはほとんど会わずに過ごせて良かったです。

湯川温泉への道のり

湯川温泉がどこにあるかご存じですか?私は今回泊まるまで、全く知りませんでした。所在地は岩手県西和賀町です。そう言われても地図のどのあたりかまったくピンとこないかもしれませんが、北上線のほっとゆだ駅の近く、というと鉄道好きな方には位置がわかるかな。 

湯川温泉はほっとゆだ駅からは車で5分程度の場所にあります。

グーグルマップ上には徒歩42分と出ますが、ずっと上りだし、商店も民家もない道が続くので、歩くことはおススメしません。駅前から湯川温泉に向かうバスもないので、タクシーを利用しますが、鉄道の発着に合わせて出発する「ゆけむりタクシー」が便利です。予約しなくても乗れるようですが、予約が優先なので、もし定員を超えてしまうと、タクシーが戻ってくるまで待つことになるそうです。宿にお願いしておくと、予約をいれてくれます。私の宿泊した宿では、料金は往復とも宿が負担してくれました。(ちなみに片道200円です)

f:id:noririn3103:20200812154330j:plain
f:id:noririn3103:20200812154422j:plain
ほっとゆだ駅からはゆけむりタクシー

www.town.nishiwaga.lg.jp

ほっとゆだ駅近くには商店街や民家がありますが、すぐに周辺に何もない山の中の県道を走ります。途中、こんな廃墟っぽい場所もありました。かつての鉱山跡です。

f:id:noririn3103:20200812154916j:plain

今は閉山している土畑鉱山跡

四季彩の宿・ふる里

今回ほっとゆだ駅から「ゆけむりタクシー」で湯川温泉に向かったのは、私含めて2人だけ。駅から5分ほどで宿に到着しました。

f:id:noririn3103:20200812155522j:plain

四季彩の宿・ふる里

宿の公式HPはこちらです。

www.fulsato.com

お部屋

こちらの宿には何種類かお部屋があり、露天風呂と足湯付きの特別室や半露天風呂付きのお部屋もあります。露天風呂付きのお部屋だと3万円以上というのが私の中の相場ですが、こちらの宿は平日の宿泊だったせいか、露天風呂付きのお部屋が2食付きで22,000円。GoToトラベルキャンペーンで7,000円ほど戻ってくるはずですから、15,000円ほどで宿泊できることになります。通常の温泉宿の料金並みだと思い、露天風呂付きの客室にしました。案内されたお部屋はこちらで、和洋室といったつくりでした。

f:id:noririn3103:20200812161636j:plain

和洋室のお部屋

実は全体感がわかる写真を撮り忘れまして・・・。ベランダ側から入り口方向を撮影した2枚でお部屋の感じがつかめると良いのですが。私が泊まった部屋のベッドはダブル仕様ですが、ツインタイプのお部屋もあります。手前のテーブルと椅子はPC広げたりするのには便利でした。

f:id:noririn3103:20200812162117j:plain
f:id:noririn3103:20200812165821j:plain
和室ベッドとソファーなど

気になる露天風呂はベランダに設置されています。多少無理やり設置した感は否めませんが、このお風呂のおかげで他のお客さんと接触することもなく温泉を楽しめました。

f:id:noririn3103:20200812163440j:plain

お部屋の露天風呂

ベランダの外側には渓流が。渓流の向こう側は森で人も来ないのか特に目隠しもありません。

f:id:noririn3103:20200812163805j:plain

ベランダの外は渓流

お湯の温度もちょうど良く、小さい浴槽ですが、足をのばして入れました。もし熱ければ水道水ですがうめて入ることも可能です。自分好みの温度にできるのも良いですね。周囲は静かで渓流の音と鳥のさえずりしか聞こえなくて、ベランダ風呂でも源泉かけ流しで最高です。

f:id:noririn3103:20200812164520j:plain

源泉かけ流し

ちなみに特別室には足湯まであるそうですが、こちらの部屋は足湯はありません。私は冷房でなんとなく足先が冷たくなるたちなので、足湯があると服を脱いだり着たりの必要なく、さっと温まれます。なんとかベランダの露天風呂で足湯ができないものかと考えました。ベランダの白い椅子を湯船に近づけて座ったら、ちょっと姿勢がつらかったですが足湯もできました。渓流の音をBGMに文庫本を開きながら足湯を楽しみました。

f:id:noririn3103:20200812211826j:plain

椅子を近づけて足湯にも

ベランダ風呂にはシャワーはありません。体はどこで洗うのかというと、室内にシャワーブースがあります。私はチェックインの後、まず大浴場に行って体を洗ったので、部屋のシャワーブースは使いませんでした。

f:id:noririn3103:20200812164736j:plain

部屋のシャワーブース

部屋には洗面所とウォシュレットもついています。

f:id:noririn3103:20200812165336j:plain

洗面台とトイレ

お部屋のアメニティは歯ブラシやヘアブラシなどごく一般的。大浴場に行くのに湯籠の用意がありました。

f:id:noririn3103:20200812170023j:plain
f:id:noririn3103:20200812170107j:plain
お部屋のアメニティなど

浴衣ももちろん用意されていますが、女性には色浴衣のサービスがあり、チェックインの時に選ぶことができます。

f:id:noririn3103:20200812165608j:plain

色浴衣のサービス

部屋にもドライヤーが用意されています。

f:id:noririn3103:20200812170757j:plain

部屋のドライヤー

お茶類はティーバッグの緑茶と昆布茶(珍しい!)、紅茶にドリップパックのコーヒーが用意されていて、器は湯のみとコーヒーカップもありました。ロビーには粉末タイプのカフェオレも用意されていてほしい人が部屋に持っていくスタイルでした。

f:id:noririn3103:20200812170328j:plain

お茶とコーヒー

ポットは電気式で沸かす機能があるので、いつでも熱いお湯が手に入ります。コーヒー飲むのに便利でした。また冷水が入ったポットもチェックインの時から用意されています。寝具はベッド式なので宿のスタッフが部屋に入ることはありません。

f:id:noririn3103:20200812170454j:plain
f:id:noririn3103:20200812170538j:plain
電気ポットと冷水ポット

冷蔵庫は小型タイプで中は空っぽ。持ち込んだペットボトルなどを冷やしておけます。

f:id:noririn3103:20200812170853j:plain

部屋の冷蔵庫

部屋のコンセントはあちこちにあり、ベッドサイドにもあるので、充電しながらベッドでスマホの使用も可能です。

f:id:noririn3103:20200812171414j:plain

枕元にコンセント

大浴場

お部屋に露天風呂はありますが、大浴場にも行きました。宿の環境から察するに密になりそうもない状況でしたが、1人で楽しむには、他のお客さんが到着する前に大浴場に行くのがおススメです。部屋のお風呂に入る前にまずは大浴場に行きました。男女別に内湯と露天風呂があり、内湯から直接露天風呂に行けるレイアウトです。男女の入れ替えはありません。

f:id:noririn3103:20200812202608j:plain

大浴場は1階にあります

入り口には密を避けるため、スリッパが5足以上脱いであったら時間をずらしてね、という貼り紙がありました。この時はまだ他のお客さんが到着する前で一人で利用できました。脱衣所は広々しているので、5名で使用しても密にはならなそう。脱衣所内には鍵のかかるロッカーも設置されているので、部屋の鍵も安心して預けられます。

f:id:noririn3103:20200812202852j:plain
f:id:noririn3103:20200812202909j:plain
コロナ対策の貼り紙と脱衣所

浴室内も広々していて、5名で利用するのなら密を気にする必要もなそさうです。部屋の露天風呂と同様、隣は渓流です。奥のガラス戸の向こうが露天風呂になっていて、屋根がついているので雨の日でも問題ありません。

f:id:noririn3103:20200812203105j:plain

内湯

こちらは温泉成分表です。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩泉。源泉かけ流しですが、塩素消毒ありとのことでした。無味無臭無色の温泉であまり特徴がないのですが、pHが8というアルカリ性の温泉のせいか、湯から出たあとはお肌がなめらかになったような気がします。

f:id:noririn3103:20200812204655j:plain

温泉成分表

お風呂を出たところに自動販売機。温泉の後に牛乳(150円)を買って飲みました。宿の周辺にコンビニなどお店は一切ないです。飲み物を買い忘れた時にはここで手に入ります。

f:id:noririn3103:20200812214921j:plain

自動販売機

食事

夕食・朝食ともに個室の食事処でいただきました。いつもそうなのか、密を避けるために個室を用意しているのかはわかりませんが、コロナ対策への配慮を感じました。

f:id:noririn3103:20200812205948j:plain

朝晩とも個室食

こちらは夕食のお品書き。前菜からデザートまで結構盛りだくさんです。

f:id:noririn3103:20200812210101j:plain

お品書き

f:id:noririn3103:20200812210043j:plain

夕食

それでは食前酒の梅酒からいただきます。メインは黒毛和牛の鉄板焼きですね。柔らかくて美味しかったです。

f:id:noririn3103:20200812210447j:plain
f:id:noririn3103:20200812210517j:plain
いただきます

美味しいし量もちょうど良かったのですが、揚げ物も煮物も最初から全部配膳されているので、冷めてしまっているのが残念です。お客さん一組一組に個室を割り当ててお給仕されていたので、これは致し方なしです。

朝食は焼き魚を「鯵」「かます」「喜知次」「えぼ鯛」などから好みに合わせて1種類選べるシステムです。こういうサービスは初めてでした。朝食もほぼ全部が最初から並んでいますが、焼き魚は焼き立てを持ってきてくれます。

f:id:noririn3103:20200812211354j:plain
f:id:noririn3103:20200812211458j:plain
朝食

宿の周辺はとても静か

宿の周辺を散策してみました。ホテルのスタッフの方に、散歩できそうなところはあるか聞きましたが「何もない所なんですよ」とのお返事でした。15分ほど周辺を歩きましたが、ホントに何もないです。歩道も草に覆われつつあり、あまり人が歩いていないんだなーと思いました。

f:id:noririn3103:20200812212307j:plain

歩道にも草が生えている

でも渓流と緑の素敵な眺めがあり空気が美味しく感じました。

f:id:noririn3103:20200812213119j:plain

渓流と緑に癒される

宿からてくてく5分ほどで次の温泉宿がありました。ここは高級宿の「山人-yamado-」。1人泊のプランがヒットしなかったので見送りました。

f:id:noririn3103:20200812213332j:plain
f:id:noririn3103:20200812213236j:plain
山人

山人まで歩いて引き返してしまいましたが、地図を見るとさらに上流方向に湯川温泉の温泉街や温泉宿があるようです。ここまで歩いてみれば良かったとあとで思いました。

歩いていたらデザインマンホールにも出会いました。マンホールカードも発行してほしいな~。

f:id:noririn3103:20200812214542j:plain

デザインマンホール

まとめ

ほっとゆだ駅から車で5分程度ですが、山の中の静かな温泉でした。川の流れる音と鳥のさえずりしか聞こえない環境で、部屋の露天風呂はベランダにあるとは言え、部屋から出ることなく、一人で存分に温泉を楽しめるのはなかなか良いものです。この時期他の人に会わずに過ごせるのは価値あること。それが22,000円で楽しめるというのはとてもコスパが良いと思いました。しかもGoToキャンペーンで補助があればさらにお安く楽しめます。宿はコロナ対策にも気を付けている印象を受けました。 我が家からは遠く、温泉に特徴があるわけではないので、再訪の機会があるかどうかわかりませんが、静かにのんびりできる宿でした。

湯川温泉には私が泊まった宿以外にもいくつか宿があり、客室数が少ない宿が多いようです。西和賀町の観光サイトに宿の紹介があります。

www.yamanoideyu.com