2021年11月、2泊3日で九州を旅しました。その時に泊まった宿の一つ、楓の小舎はお値段の割に内容が素晴らしかったので、ご紹介します。九州の旅でどんなところを巡ったかはこちらの記事をご覧ください。
楓の小舎の概要
- 全10室。すべての部屋に内湯・露天・岩盤浴あり。1人部屋も1室あり。
- 部屋でWifi使用可。コンセントの数も問題なし
- 部屋ごとに温度設定可能なエアコン完備
- 由布院駅からの無料送迎あり
- クレジットカード使用可
楓の小舎は大分県の由布院温泉にある宿です。由布岳に抱かれるように建つロケーションが素敵です。
由布院には大小さまざまな宿がありますが、こちらの宿は全10室と客室数は少なく、全室離れ形式で、全室に内湯・露天風呂・岩盤浴がついているのです。お食事も部屋食なので、お籠りすることも可能。他のお客さんにも会うこともなく、静かに過ごせるのが私好みです。
広いお部屋に露天風呂までついているのに、お値段は2人で泊まって1人27,000円ほどと、お安く感じました。一人旅用の部屋もあり、そちらも内風呂・露天風呂・岩盤浴がついて28,000円ほどと、一人旅にも嬉しいお値段です。また由布院を訪ねることがあれば泊まってみたいなと思いました。
客室「椿の間」に宿泊
今回私たちが宿泊したのは「椿」というお部屋です。お部屋は予約の時に選択できます。初めての宿でどのお部屋がおススメなのかわからなかったので、空いているお部屋の中から選びました。では玄関から入りましょう。扉を開けるとこんな景色が。こちらは居間です。テーブルの下は床暖房になっていて、足元からポカポカします。
居室
お部屋は下の写真の通り、居間と寝室の2間続きです。居間の窓の外は岩風呂の露天風呂があります。
寝室側から見た客室の様子はこちらです。テレビは居間のほうにあります。我が家は旦那さんが夜遅くまでテレビを見たい人なので、居間にテレビがあると、早く寝たい私は寝室側で静かに休むことができて大変嬉しいレイアウトでした。居間の後ろに見える戸は、トイレです。
お部屋のお風呂
寝室の奥に洗面所とお風呂があります。内湯は檜の湯船です。入りたい時にお湯をためます。お湯の蛇口からは温泉が出てきますが、これがめっちゃ熱いので、やけどしないようにうまく温度調整をしましょう。シャンプー・コンディショナー・ボディソープも炭タイプと豆乳タイプの2種類が用意されています。
内湯からそのまま露天風呂に出られます。露天風呂も最初は熱くて入れなかったので、しばらく水を足してから入りました。2人で入っても余裕の広さがあります。
岩盤浴も客室内にあります。他のお客さんと全く顔を合わさずに温泉を楽しめるのはとてもくつろげます。
温泉の成分表はお部屋の案内の中にありました。泉質はアルカリ性単純温泉で、肌に優しい温泉です。温泉の成分は濃くないのですが、アルカリ性のせいなのか、メタケイ酸が219mgと豊富なせいなのか、お湯はなめらかに感じ、上がるとお肌がつるつるしました。
お部屋の設備やアメニティ
お部屋の設備も申し分ありません。WifiはPWなしで接続できて、サクサクつながります。複数台の端末から同時にアクセスしても問題ありませんでした。
お部屋のポットは沸かす機能付きの電気ポットで、いつでも熱いお湯が手に入ります。
籠の中にはお茶と飴が用意されています。お茶は意外にも粉末の緑茶のみでした。
なんだ、コーヒーはないのか? と思われるかもしれませんが、ちゃんとあります。コーヒーコーナーがあり、いつでもコーヒーを飲めるし、氷も手に入ります。電子レンジまであるのには驚きました。お部屋の外に出なくてはなりませんが、椿の間からは歩いて5歩くらいの距離だったので、まったく苦になりませんでした。
冷蔵庫は小型タイプのものが用意されていて、中にはサービスのお水が2本用意されていました。
お部屋のアメニティですが、洗面台に歯ブラシ、コットンと綿棒、ヘアブラシ、ボディタオル、髭剃りの用意があり、化粧品としては、クレンジング、化粧水、乳液が用意されていました。もちろんドライヤーもあります。
クローゼットの中には浴衣と羽織、足袋、タオルがあります。部屋の中で温泉が完結するので、湯籠はありませんでした。
お食事
夕食・朝食ともにお部屋でいただきます。
夕食
献立は1か月半くらいで変わるようです。この日は霜月の献立という内容でした。
お酒を飲まない人にも良さそうなノンアルコールドリンクがあります。ご当地っぽい「ゆふいんサイダー」と「かぼすジュース」を注文しました。
まずは先付。秋をイメージした見た目も美しいお料理です。
続いてお造りとお椀。出来立てを1~2品ずつ運んできてくれるのも嬉しいです。全室離れだと運ぶのが大変だと思いますが、嬉しいサービスです。
メインは豊後牛のステーキです。外はぱりぱり、中はジューシーに焼けていて、とろける美味しさ。
煮物には貝が使われていましたが、事前に貝が食べられないことを伝えてあったので、私の分は別の食材に置き換えてくれてありました。
〆は通常ならお味噌汁とごはんに香の物が定番ですが、ここで鳥鍋が出てきました。えー、もうお腹いっぱいで食べられません、状態でしたが、中身はそれほど多くはなく、お味噌汁の代わりのスープという感じでした。鳥の出汁が大変美味しくて、おなかに余裕があれば、雑炊で食べるのも良さそうな感じでした。
こんな具合にご飯と一緒にいただきました。
最後はデザートにほうじ茶で締めくくりです。
朝食
朝食は8時か8時半から選択できます。朝食は一度に全部運ばれてきます。
朝食にもデザートがあります。プリンです。
お料理の感想
見た目も味も素晴らしく良かったです。全体的に味がやや薄めについていて、飽きの来ない味という感じです。一つ一つのお料理の量も少なめなので、無理なく最後までいただくことができました。温泉宿に泊まるとたいてい鮎やヤマメの塩焼きが出てきますが、その塩焼きがなかったのも、良かったです。塩焼きは嫌いではないのですが、2泊3日で別々の温泉宿に泊まると、連続で塩焼きを食べることになるので、ちょっと飽きてしまうんです。食事も大満足の宿でした。
館内をご紹介
チェックインはロビーで
私達は歩いて宿に向かいました。まずは敷地の入り口の門です。中ではスタッフの皆さんが落ち葉などを掃いていて、すぐにフロントに案内してくれました。ちょっと夕方な感じがしますが、通常プランの場合、チェックインは16時からなのです。
チェックインはロビーで行います。この時にお茶とお菓子がサービスされます。
大浴場はないが足湯がある
10室しか部屋数がなく、部屋に内風呂も露天風呂もあるので宿としての大浴場はありません。貸し切りで利用できる露天風呂があるのですが、こちらは工事中で利用できませんでした。共同で使う温泉としては、足湯がありますが、部屋の露天風呂でも足湯はできてしまうので、私は利用しませんでした。
敷地内を散策
それほど広大な敷地ではないのですが、お庭が整えられていて、朝・夕散策できる場所があります。
ワンちゃん連れも宿泊できる
こちらはドッグランですが、このドッグランがついた離れが1棟あるので、ワンちゃん連れの方も宿泊可能なのです。我が家にもかつてやんちゃなワンコがいまして、こんな広々としたドッグランがついたお部屋があるのなら、連れてきたかったです。
自動販売機コーナー
敷地内に自動販売機もあるので、飲み物が必要になればこちらで購入可能です。
宿へのアクセス
私達は由布院駅から金鱗湖を経由して歩いてしまいましたが、由布院駅まで車で送迎してくれます。歩くと30分くらいかかります。
金鱗湖でカフェによって休憩しながら行くのも悪くないですよ。その模様はこちらです。
金鱗湖からにせよ、駅から直に向かうにせよ、最後宿までの600mほどが上り坂で、荷物があると微妙にきつかったりします。が、ここでエネルギーを消費しておくと、夕食がさらに美味しいかも?
宿の周辺にも良さげな宿がありました
楓の小舎の近くには、通り沿いに何軒か宿があるようです。
朝、散歩に出かけてみると、楓の小舎のちょっと上には御覧のように道路に沿って旅館がありました。
ちなみに、公式サイトで12月の金曜日の夜に2人で泊まっておいくらくらいなのかを調べてみました。宿泊日は12月17日(金)で検索しています。
ゆふいん宿 清孔苑
こちらの宿にもお部屋に半露天のお風呂がついている部屋があるようです。普通のお部屋もありました。
半露天風呂付は2食付きで大人1名が23,500円。なかなかリーズナブルですね。1人泊プランは日付未定でも表示されませんでした。
由布院温泉 御宿一禅
こちらの宿も露天風呂付のお部屋もあれば、普通の客室もありました。露天風呂付のお部屋だと、24,200円。一人泊プランは日付未定でも表示されませんでした。
杜の湯 ゆふいん泰葉
こちらの宿は温泉が青湯となっていて、魅力的です。露天風呂付のお部屋もありましが、検索した日付は空室がなく、その数日前の平日で調べてみると、1人25,000円くらいでした。一人泊もちょっと割高ですが泊まれるようで、ありがたいことです。次回由布院に行ったら、こちらの青湯を楽しんでみても良いかも、と思いました。
楓の小舎周辺は、露天風呂付の広いお部屋がある宿がありますね。しかも2人で泊まれば1人3万円以下というのは、なかなかコスパが良いと思いました。
まとめ
以前一人で由布院に泊まった時には、なかなかお値段が良い宿が多いなーと思ったのですが、今回の宿は1人3万以上でもよいのではないかと思える内容でした。お部屋に露天風呂がついていて完全部屋食というのはなかなかポイント高いです。しかも一人旅用のお部屋もあり、一人旅もあまり変わらないお値段で泊まれるというのは、一人旅になんて優しい宿だろうと思いました。次回一人旅で訪れる時も泊まってみたいと思う宿でした。