鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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奈良はつとめて。奈良ホテルに泊まって奈良公園・橿原神宮を散策

2019年の初鉄道旅では、以前から泊まりたいと思っていた奈良ホテルに宿泊しました。奈良公園近くに宿泊するなんて、修学旅行以来です。奈良ホテルも素晴らしいけれど、静かな早朝の奈良公園の散策も印象深かったです。鉄道の方は、旅の初日に乗った伊勢志摩ライナーがハイライトで、あとは特急と言っても割と古いタイプの車両にしか乗らず、車窓の景色も特段これ、というのもなく、歩き疲れて車内ではウトウトしていたこともあり、鉄道についてはあまり書くことがないというのが正直なところなので、こちらでは奈良ホテルと早朝の奈良公園、最後に回った橿原神宮について書いてみました。

奈良ホテルに泊まる

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奈良ホテルのエントランス

日本クラシックホテルの会の一つ

奈良ホテルは上の写真の通り、重厚感あふれる建物。明治42年開業で、関西の迎賓館と言われ、国賓や皇族の宿泊する迎賓館に準ずる施設となっていました。館内にはそうしたお客さまの写真やサインの入った宿帳などが展示されていました。

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たぶん著名人のサインが入った宿帳 だれのサインかはわかりませんでした

建築は、東京駅や日本銀行本店などを手掛けた建築家 辰野金吾氏が担当したそうです。こうした歴史あるクラシックなホテルは日本には何軒かあって、「日本クラシックホテルの会」というのがあり、9軒のホテルで構成されています。奈良ホテルはその中の一つ。私はなんとなくこうした歴史ある建物に心惹かれるので、奈良ホテルの存在を知った子供時代から、いつかこのホテルに泊まってみたい、と思っていたのでした。今回、その夢がかないました。

ちなみに日本クラシックホテルの会のホテルには、昨年軽井沢の「万平ホテル」に泊まったので、今回が2軒目のクラシックホテルです。 万平ホテルはこちらのエントリの中に出てきます。

www.frostmoonweb.com

 

エントランスとフロント

木の天井、壁、窓枠に歴史と風格を感じます。

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エントランス

エントランスを入るとフロントです。

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フロント

フロント部分は吹き抜けになっています。高い天井から下がる照明もレトロ感たっぷりでした。

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フロントの上は吹き抜け

2階から見るとこんな感じ。

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2階から見たフロント

フロントの横には2階にあがる階段があります。赤いカーペットが敷かれ、磨き上げられた手すり部分や飾りがものすごい存在感(私の写真の腕ではステキさが伝わらず残念)を醸し出しています。

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歴史を感じる階段

客室

私たちが宿泊したのは、本館のスタンダードツインで、階段を上がって一番手前のお部屋(階段に一番近いお部屋)。まぁ一番安いグレードにしたのでしかたないですね。階段上がってすぐということは、人通りが多いわけですが、室内にいると廊下をある人の足音や話し声は全く気になりませんでした。

部屋の広さは21.8m2とコンパクト。2人で泊まって、1泊朝食付きで1人18,090円でした。超高額というイメージがあったのですが、これなら手が届くお値段です。

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スタンダードツイン

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スタンダードツイン

バスローブと浴衣がセットされていました。

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部屋の窓からはエントランスの瓦屋根と、奈良の町を見ることができました。

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部屋からの景色

 部屋にはお茶のセットがあり、緑茶と梅茶がサービスされていました。ペットボトルのお水もサービスです。ペットボトルの後ろにコーヒーがあるのですが、こちらは有料でした。

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お茶セット

バスルームはこんな感じ。建物は歴史を感じさせますが、バスルームはまだ新しい感じ。バスタブは身長158cmの私が入るにはちょうど良い広さ。足を完全に伸ばすことはできませんが、不便はありません。洗面台とバスタブの給水口が別々だし、混合水栓で助かります。トイレはもちろんウォシュレット付きです。鏡は曇り止めヒーター内蔵タイプでした。

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バスルーム

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バスルーム

シャンプー、コンディショナー、ボディーソープはチューブに入って2人分用意されています。化粧水や洗顔フォームはないので持参しないとね。

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バスルームのアメニティ

奈良ホテルのバスルームのすごい点は、バスルーム用の暖房設備があること。冬は底冷えがする奈良なのでこういう設備があるのですね。利用して入りました。

メインダイニング「三笠」のディナー

夕食はホテルの外で食べた方が安く上がるのですが、せっかく泊まったクラシックホテルなので、ホテルのメインダイニング「三笠」でいただきました。「三笠」以外に日本料理を食べるレストランが館内にあります。三笠ではフランス料理をいただきます。安いコースでも1人9000円くらいするので、こちらで食べると高くつきますが、もう二度と来られないかもしれないし、お正月、ということで一番高い1人21,384円なんというコースを頼んでしまいました。でも味もサービスも満足できる内容でした。

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伊勢エビが入っている2万円のコースをチョイス

ちなみに旦那さんはチーズ3種付をプラスしたのでさらに高い・・・。 でもチーズ盛り合わせがあるメニュー、とても好きです。

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三笠のメニュー

テーブルの上にはナイフやフォークがたくさん。こんなにたくさん並ぶディナーはなかなか機会がありません。

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テーブル

ドリンクメニューには、ノンアルコールのシャンパン、ワインもあって、飲めない私でも「オレンジジュース下さい」と言わずに済むのもGoodです。

お食事をところどころご紹介。

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前菜

スープはホワイトアスパラのポタージュかビーフコンソメのいずれかをチョイス。私はポタージュをチョイス。中にタピオカが入っていました。

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ホワイトアスパラのポタージュスープ

旦那さんはビーフコンソメ。どうやったら油が浮かずこんなに透明感があるスープがとれるんでしょう?

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ビーフコンソメ

魚料理は伊勢エビとアワビ。私は貝がダメなので、アワビのかわりにお魚がつきました。

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魚料理

お口直しのシャーベット

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お口直しのシャーベット

牛フィレ肉のステーキ。変わったキノコが添えられていました。お肉は50gでしたが、ここまでいろいろな料理が出たので、50gでも十分。パンも美味しかったのでおかわりしました。

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メインディッシュ

デザートも色とりどり。

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デザート

このあと、旦那さんは追加で頼んだチーズを食べ、最後にコーヒーが運ばれてきて終了。だいたい2時間かかって食べました。食事も満足だし、天井が高く、照明の感じもクラシックな雰囲気で良かったです。下の写真は朝食の時に撮影したものですが、こういう高い天井がクラシックホテルらしいです。

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レストランの中

朝食

朝食の会場は三笠のみ。朝食は、茶がゆ定食、和定食、洋食から選びます。

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朝食のメニュー

茶がゆ定食が奈良の食事として有名なので、私は茶がゆ定食を選びました。旦那さんは洋食でした。

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茶がゆ定食

茶がゆと和定食は運ばれてくるものが決まっていますが、要定食はジュースの種類、卵の焼き方や付け合せをお好みで選ぶことができます。

館内の様子

奈良ホテルの館内も少し歩いてみました。こちらはメインダイニングに続く廊下。著名人が宿泊した時の写真なども掲示されています。

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廊下 昔の写真が掲示されています

こちらはロビー。真っ白のシートカバーが凜とした風情。

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ロビー

奈良ホテルは重厚な古い建築の本館とは別に新館もあります。こちらは本館から新館につながる通路。天井の高さが違いますね。

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ここから先は新館

日没が近くなると灯りがともって、古い木造建築と優しい灯りがマッチしてますますステキ。

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灯がともるとますますステキ

奈良はつとめて。散策は早朝がステキ

今まで奈良は日帰りでしか行ったことがなかったのですが、今回は奈良に泊まったので、朝食の前に奈良公園を散策してみました。

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外からみた奈良ホテル

春日大社の参道まで徒歩10分くらいでしょうか。

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春日大社の参道入り口

奈良は日中は外国人観光客もいて、かなりの人出ですが、朝はひっそりとしていてその静寂感がとても印象的です。

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ほとんど人がいない春日大社の参道

浮見堂まで散歩してみました。

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浮見堂

浮見堂からも奈良ホテルを見ることができました。

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浮見堂から奈良ホテル

朝食前の時間帯は、鹿せんべいの販売はまだ行われていません。鹿ものんびり散歩中。

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奈良公園の鹿

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鹿ビーム?

今回はお正月で日の出が遅く、出かけたのは7時半くらいでしたが、もうちょっと夜明けが早い時期だともっとゆっくり散策できそうです。日中は観光客でごった返す奈良公園ですが、朝は本当に静か。奈良に宿泊したら是非朝の散歩を楽しんでください。私も是非また泊まって歩いてみたいと思います。

チェックアウト後にも奈良公園

奈良ホテルに10時ギリギリまで滞在しチェックアウト。その後は、興福寺で阿修羅観音を見て、春日大社に参拝。

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春日大社に参拝

二月堂まで歩きました。赤くて華やかな春日大社も良いけれど、木の色がなじんだ二月堂は厳かな感じがして好きな場所です。

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二月堂

二月堂からは大仏殿に降りて、近鉄奈良駅へ向かいました。途中、鹿さんがカフェの前で待っていてかわいかったです。

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カフェの前で待つ鹿さん

待ってる・・・。

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橿原神宮へ参拝

奈良公園のあとは、近鉄に乗って橿原(かしはら)神宮へ参拝。橿原神宮は以前テレビで見たときにとても神聖な雰囲気漂う神社だったので、行ってみたかったのです。

近鉄奈良からは大和西大寺で橿原線に乗り換えて、急行で40分くらいかかります。最寄駅は橿原神宮前という駅。屋根が立派な駅舎でした。

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立派な屋根の橿原神宮前駅

駅の構内にはコインロッカーもあるので、重い荷物は預けます。交通系ICカードには対応していないので、現金が必要です。こういうのも早くキャッシュレスになるといいなー。

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コインロッカーはたくさんありました

改札の中に飲食店が何軒かあるので、軽い食事もとれます。逆に外の方が閑散としていて、神宮へ行く道の途中にあるホテルのレストランくらいしか食事できるところがなさそうな感じでした。

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駅構内に飲食店があります

駅から神宮までは徒歩15分。この日はすでに朝の散歩や奈良公園内の散策で15,000歩くらい歩いていたので、かなり足がくたびれていました。でも頑張って歩きました。鳥居は建て替え中のようで、ちょっとしょぼい鳥居ですが、お辞儀して入りました。

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入り口の鳥居は建て替え中

静寂で厳かな神宮を想像していたのですが、さすがにお正月、たくさんの人手で賑わっていて、イメージとはだいぶ違う印象でした。人がいない時期に来た方が神聖な感じがしそうです。

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橿原神宮

参拝者が多いとみえて、境内には臨時の食堂も出店していて、500円でうどんを食べました。

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境内の食堂でうどんをいただく

駅から行って帰って1時間くらいでしょうか。神宮の隣には神武天皇稜もありますが、さすがに歩き疲れてパスしました。

 来た道を戻り、近鉄特急で京都駅へ。やっぱり古い形の車両でした。

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帰りに乗車した近鉄特急

時間によっては新しい車両の時もあるらしい。

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新しい車両の特急も走っている

近鉄特急は全席指定なので、その分料金は高いけれど、必ず座れるのと、駅を飛ばして走るので時間もそれなりに短縮できます。無人駅で途中下車したい、とか景色をゆっくり楽しみたい、という目的がなく、移動手段としてのみ鉄道を利用するのであれば、特急利用はとても便利です。指定券はネットで予約でき、発券の必要がない、つまり券売機や窓口に並ぶ必要がないのはとても便利です。こういうシステムはJR含め、他の路線でもやってくれると助かるな~。

まとめ

2019年初の鉄道旅は近鉄中心に伊勢神宮と奈良を回りました。伊勢から奈良に鉄道で行く、なんてことは今まで考えもしなかったルートなので、近鉄路線に感謝です。奈良は早朝の静けさが素晴らしく、また奈良に泊まって早朝散歩をしたいです。奈良公園の林の中にある宿にも泊まってみたいです。たとえばこんな宿。

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京都より好きかも・・・と思った奈良の旅でした。