2019年も残りわずかとなってきました。購読中のブログを見ていると、2019年の振り返りエントリが増えてきて、私もそういうエントリを書いてみようと思い、今年の旅を振り返ってみました。今年はお正月に伊勢神宮に出かけたのを皮切りに、北は最北端の宗谷岬、西は西表島まで多くの旅に出かけることができました。そんな2019年の私の旅の中でも思い出に残った旅ベスト3を挙げてみました。
第3位 西表島の青い海
こちらのブログは鉄道旅をメインにしているので、西表島への旅はブログに書かなかったのですが、実は私は南の島が結構好きで、ここ数年、毎年沖縄の島に出かけています。今年は夏休みに西表島に行ってきました。シュノーケリングツアーではウミガメと泳げたり・・・
本当に青い海にぷかぷか浮いていたり。この海の下には生きているサンゴがたくさんあり、信じられないくらいたくさんの熱帯魚が泳いでいました。
泳ぐだけでなく、カヌーでマングローブの林を見に行くアクティビティもあります。
西表島には山奥の滝を見に行くようなトレッキングもあり、実はそちらも気になっていたのですが、8月の夏休み期間中は猛烈な暑さと湿度で、その中を歩くのはちょっとつらいな~と思い、トレッキングはもうちょっとしのぎやすい季節に再訪した時にチャレンジしたいと思います。
ホテルニラカナイ西表島 (現在は星野リゾート西表島ホテル)
宿泊したのはこちらのホテル。私が泊まった時(2019年8月)には「ホテルニラカナイ西表島」という名前でしたが、2019年10月からは星野リゾートのホテルとなりました。が、建物はそのまま使用しているので、部屋の構成はあまり変化していないと思います。西表島は八重山諸島の中では最大の島なのですが、ホテルの数は少なくて、こちらのホテルは西表島のホテルの中では一番大きく、設備もしっかりしたホテルという印象です。
部屋の広さはまずまず。スーツケース持ち込むので、もうちょっと広いとありがたいですね。
ホテル前のビーチはウミガメが産卵する場所なので、ホテルの照明がビーチに届かないよう、木が植わっているため、部屋からの眺望はありません。でもビーチに出るとこの夕暮れです。
ホテル滞在中困ったのがランチです。こちらのホテルにはランチの営業がなく、周辺のレストランは徒歩10分くらいの所の「キッチンinaba」のみ。コンビニもありません。皆さんランチはこちらにやってくるのか、予約が必要でした。が、星野リゾートの経営になってからはホテル内のレストランでランチを提供するようになっていました。
「キッチンinaba」は夜も営業しているので、ホテルのレストランの味に飽きたら、こちらでディナーというのもありです。
ホテルの公式サイトはこちらです。
イリオモテヤマネコに会える?
西表島と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、天然記念物の「イリオモテヤマネコ」ではないでしょうか。島の人は年に1~2回お目にかかるそうですが、年中住んでいる人でさえその頻度なので、旅行で行ったときにお目にかかれる機会はまずないです。私は3日間いましたが、一度もみませんでした。
石垣島滞在で日帰りで西表島を訪ねるという手もある
西表島は沖縄本島や石垣島などと比べると、まだまだ開発されていないので、人も少なく、静かに過ごしたい人には良い島です。ただコンビニはなく、スーパーも港付近にあるのみ。タクシーも少ないので長期間滞在するにはちょっと不便でもあります。石垣島から船で45分なので、石垣島に滞在して、ツアーを利用して西表島に行くという手もあるな~と思いました。
夏休みはお値段が高い
沖縄県の島々は美しい海、サンゴ礁、熱帯魚が魅力なのですが、世の中が夏休みの期間中は宿がとっても高いんです。また台風が来るシーズンにもあたるので、お休みが撮れるのなら、7月に出かけた方が良いな~と思いました。
第2位 知的好奇心を高めてくれた、船で行く京都「びわ湖疏水船」
「びわ湖疏水船」は、琵琶湖の水を京都に送る水路を船で楽しむコースです。琵琶湖から京都の蹴上に向かう下りと、蹴上から琵琶湖に向かう上りの2つのコースがあります。水路から眺める景色は視線の位置が下がるので、なかなか新鮮です。春は桜から6月上旬にかけての新緑、秋の紅葉など、季節を変えて楽しめます。
びわ湖疏水船は季節運行です。乗船できる人数が12人と限られているので、桜やモミジのトップシーズンには予約は必須。しかも予約開始と同時に土日の予約はあっという間にうまります。2020年春から夏の予約は2月ごろ受付開始のようです。
琵琶湖疏水は明治維新以降、元気をなくしつつあった京都を復活させようと、当時の京都府知事の北垣国道氏によって琵琶湖の水を京都に引く工事が行われました。当時の土木事業は外国人技師の指導を受けながら行うのが一般的でしたが、琵琶湖疏水工事は初めて日本人技術者により行われました。当時の日本で一番長いトンネルを、これまた日本で初となる竪坑方式を採用して掘りました。そのトンネルを船で通過することができるのもびわ湖疏水船の魅力です。
そんな田辺氏の偉業を学ぶきっかけを作ってくれたびわ湖疏水船。私の知的好奇心を刺激してくれました。歴史を学ぶにも、景観を楽しむにもおすすめのコースです。下りの乗船時間は50分程度、上りは水の流れに逆らって進みますが、35分と短いです。乗船場所も下船場所も駅から徒歩数分で首都圏からも日帰りが可能です。私は静岡から2回とも日帰りで楽しみました。
www.frostmoonweb.com
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びわ湖疏水船の蹴上下船場(上り便の場合は乗船場)近くの南禅寺にも、疏水工事の遺構があります。レンガのアーチがとても美しいです。なんだか鉄道のアーチ橋を思わせます。
田辺氏は北海道鉄道敷設にもかかわっている
地域好奇心が刺激され、田辺朔郎氏の偉業を本で読みました。北海道の鉄道網を整備したのも田辺朔郎氏です。偉業の跡を訪ねてみたくなり、石北線に乗りに行ったのも今年の旅でした。
第1位 室堂での静かな朝
初めて泊りで立山黒部アルペンルートを通り抜けました。宿泊したのはこのルートの最高地点である室堂にある「ホテル立山」。宿泊した翌日の朝、室堂周辺は宿泊した人だけに許された静かで厳かな空間が広がっていました。この朝見た立山の山並みの荘厳さは、言葉で表せません。なるほどこの山々に登ってみたくなる気持ちもわかります。
けれど私は登山はしないので、スニーカーで歩ける範囲を散策。みくりが池です。池に映る山並みがとても美しい。朝日の当たる範囲が広がってくるのが目で見ているとわかります。地球が回っていることを実感できる瞬間です。
こちらは地獄谷。みくりが池付近から見下ろせます。ものすごい勢いで噴煙があがっていて、ここは火山なんだ、と実感できます。危険なので立ち入りは禁止されています。
立山黒部アルペンルートは宿泊しなくても通り抜けできるので、10時過ぎくらいからはわんさか観光客がやってきて、かなりの賑わいです。アルペンルートを訪れるのなら、是非室堂で一泊して早朝の静かな室堂散歩を楽しんでほしいと思います。
室堂での宿泊は「ホテル立山」がバスターミナルと直結なので便利でした。
2500mの高地にあるホテルで。部屋はビジネスホテルより少し広い程度、温泉もないのですが、「ホテル」らしいサービスを提供してくれました。スタッフの対応がとてもよかったのと、何と言ってもフルコースディナーがとてもおいしかったです。
一人旅プランはネットに出ていませんが、フロントに一人でも泊めてくれるのか聞いてみたら、日にちによるとのこと。次回もし一人旅で行くとすれば、ホテルの宿泊可能な日程でのプランニングになりそうです。h-tateyama.alpen-route.co.jp
立山黒部アルペンルートは室堂だけでなく、絶景ポイントの連続です。たとえば黒部ダムとか。
あるいは大観峰とか。
紅葉の時だけでなく、四季折々で楽しめるルートと思いますので、是非また行きたいルートなのです。
立山黒部アルペンルートの公式サイトはこちらです。
2020年に向けて
2020年も時間と予算の許す限り、旅に出かけたいと思います。なんせ体力があって健康な時でないと旅には行けません。50歳を過ぎた私には、いまこの時点が一番体力がある時なので、行ける時にどんどん行かなくては。けれど、来年はちょっとやりたいことがあり、前半は鉄道旅と温泉にはあまり行けそうにありません。が、後半はまた鉄道旅で温泉巡りを楽しもうと思っています。