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ナイル川クルーズ3泊4日の途中で訪ねる遺跡群その1 アスワン・コムオンボ・エドフの遺跡

2024年3月に出かけたエジプト10日間の旅では、3泊4日のナイル川クルーズが組み込まれていました。このクルーズ船はアスワンとルクソールの間を航行していて、クルーズ船に乗りながらこの区間にある遺跡を訪ねます。こちらの記事では乗船日当日と2日目に訪れた遺跡訪問をまとめています。

乗船前にアスワン観光

私達のクルーズ船はアスワンを出発してルクソールまで行く行程です。乗船前にアスワンの遺跡を観光しました。

イシス神殿

イシス神殿はナイル川に浮かぶ島にあるので、ボートで向かいます。ボート乗り場にもいろいろな物を売りにくる人たちがいました。

イシス神殿がある島に向かうボート乗り場

現地ガイドさんが船を選んで私たちのグループを案内してくれ、島に向けて出発しました。私達が乗ったのはこんな感じの船でした。

イシス神殿に向かうボート

船に乗っている時間は10分くらいでしょうか。神殿が見えてきました。

イシス神殿

船着き場でボートをおります。乗ってきたボートに乗って戻るので、私たちが島で観光している間、乗ってきたボートは島の船着き場の近くで待機していました。

島の船着き場

イシス神殿の塔門です。かなり大きな建造物にレリーフが施されています。

イシス神殿の塔門

両サイドに大きな柱がずらっと並んでいる様子がなかなか壮観。

外庭の列柱

最初の門をくぐるともう一つ塔門がありました。中央の出入り口の奥に至聖所があります。

第二塔門

こちらが至聖所です。壁一面にレリーフが施されています。

至聖所

こちらのレリーフの中央の女神さまは、ハトホル女神さまかしら?赤ちゃんにお乳をあげているのかな。

至聖所のレリーフ

イシス神殿から外に出て、こちらの大きな建物は、ハトホル神殿だと思います。

ハトホル神殿

ハトホル神殿を見学していたら、その横でこちらの遺跡で働いている皆さんが、メッカに向かってお祈りしていました。

お祈り中

未完成のオベリスク

イシス神殿のあとはバスで「未完成のオベリスク」の観光へ。文字通り、石山から切り出し中と思われる状態で残されたオベリスクでした。下の写真にオベリスクの一部が写っていますがわかりますか?

未完成のオベリスク

上の方まで上ってみました。オベリスクの先端側から見たところです。

未完成のオベリスク

角度を変えて見るとこんな感じ。

未完成のオベリスク

オベリスクをこうやって切り出したあと、どうやって神殿まで運んだのでしょう?古代エジプト人の技術と知恵はすごいなと、ここでも感じたのでした。

コム・オンボ神殿

アスワンの観光のあとクルーズ船にチェックインしました。クルーズ船は夜中に出港し、川を下り始め、翌朝早く、アスワンから46km北にあるコム・オンボに到着しました。ナイル川クルーズ船についてはこちらにまとめました。

www.frostmoonweb.com

到着した時はまだ夜中で、ちょうど目が覚めてしまい、部屋の窓から覗いてみたら、ライトアップされた神殿が見えました。

未明にクルーズ船はコム・オンボに到着

この日は朝食を食べる前にコム・オンボの神殿の観光でした。船着き場から徒歩で向かいました。

通常、神殿の構造は通路も1つ、至聖所も1つが一般的ですが、こちらの神殿はすべて2つずつある二重構造なのが特徴です。ホルス神とワニの神であるソベク神のために建てられたためだと言われています。

二重構造の神殿

こちらの神殿の柱もとても立派。蓮の花が咲いている感じです。

蓮の花が開いたような柱

壁には昔の色が残っているところもありました。

壁画には色が残っている部分も

こちらもよく色が残っています。

色が残っている天井

出産シーンが描かれたレリーフ。

出産シーンのレリーフ

こちらのレリーフには医療器具が描かれています。遺跡の建築技術もすごいけれど、これだけの医療器具がそろっていたことにも驚きました。

医療器具のレリーフとその説明

こちらの井戸のようなものはナイロメーターと呼ばれていて、ナイル川の水位を測定する機能があったようです。

ナイロメーター

穴の中はかなり深く、らせん状の階段がついていました。

ナイロメーターの内部

コム・オンボ神殿は朝飯前の時間帯での観光でしたが、ここにもサービス精神旺盛な門番はいて、たくみに観光客を特別な場所に案内しようとします。でもタダのことはないので、ついて行かない方が無難です。

隣の博物館

コム・オンボの神殿は、ホルス神とワニの神であるソベク神のために建てられたのですが、神殿の北側にはクロコダイル博物館があり、こちらにはたくさんのワニのミイラが展示されていました。

クロコダイル博物館

エドフのホルス神殿

コムオンボの神殿を観光した後、クルーズ船に戻って朝食、その後船はナイル川をさらに下り、エドフに接岸しました。岩壁の柵の向こうにはたくさんの馬車が待機しています。

エドフの街に接岸

ガイドさんが馬車を確保してくれて、指示された馬車に乗ってホルス神殿に向かいます。帰りも同じ場所に乗るので、自分の馬車の番号を覚えていなくてはなりません。知走行中はちょっと埃っぽいので、マスクをしていました。

雑多な街中を馬車にのって10分ほど走る

馬車を下りて、ワンダラー(1$)マーケットを抜けるとゲートがあり、ゲートを抜けると奥にホルス神殿が見えます。

ホルス神殿

高さのある塔門

塔門を入ると中庭です。

中庭

中庭のホルス神像。

ホルス神像

大きな柱。レリーフもかなり残っている感じ。

神殿内の柱

一番奥の至聖所の中には、レバノン杉で作られた船が安置されていました。

ホルス神殿の至聖所

ホルス神殿を観光した後は、乗ってきた場所に乗ってクルーズ船に戻りました。

クルーズ中の観光の際の注意点

この日は午前と午後に観光のために下船し、観光した後船に戻って次の港に移動するという行程でした。こういう時、観光に出て行ったお客さんが船に戻っていないのに出航してしまうと、お客さんが取り残されてしまいます。そういうことがないように、下船時にカードが配られます。観光から戻って船に乗る時に、このカードを回収します。数がそろえば全員船に戻ってきた、ということです。

下船時に配布されるカードはなくさないように

まとめ

エジプトの遺跡はナイル川沿いにたくさんあるので、クルーズ船での観光はとても効率が良いと思いました。

どこの遺跡を訪ねても、大きな門や柱が立ち並び、どうやってこれだけのものを建設したのか、毎度不思議に思います。また壁や柱のレリーフにはさまざなな場面が描かれていますが、神様の顔がつぶされていることが多く、古代エジプトの後、キリスト教徒が入って来てそんな事態になったのだとか。宗教が異なることの大変さを感じました。

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