鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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箱根の絶景日帰り温泉、龍宮殿

2018年11月上旬の土曜日、前日から天気予報が「明日は晴れるでしょう」と言うので、一人ドライブで箱根龍宮殿の日帰り温泉を楽しんできました。静岡県側からだと沼津から伊豆縦貫道経由で芦ノ湖へ行くのが楽ちん。御殿場側から登るより空いています。

 

重要文化財の建物

龍宮殿はプリンスホテル系列のお宿で、本館と別館があり、本館は国の有形文化財というだけあって、大変重厚な建物が特徴です。

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箱根に来るたびにこの建物を見て、いつか泊まってみたいなー、と思っいた建物でもあります。重要文化財の本館は現在は日帰り入浴のみで、宿泊する方は別館に泊まります。

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こちらは龍宮殿 別館

11月の土曜日でお天気も良いということは、首都圏からのお客さんでコムに違いありません。けれど、首都圏からだと箱根の中で比較的遠い場所にある龍宮殿なので、混む前に着きたいと、10:30くらいに到着するように出発しました。約1時間で到着。本館近くの駐車場に車を停めて本館の受付に向かいます。駐車場は無料です。結構広い駐車場でガラガラでした。

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入り口から坂をのぼって受付へ

宇治の平等院鳳凰堂をモデルにした建物とのこと。なんとなく感じが似ています。

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玄関も風格があり、とても日帰り温泉施設とは思えません。

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日帰り入浴は朝8時から夜8時まで営業(最終受付は夜7時まで)しているので、早い時間から楽しめるのが嬉しいです。別館の宿泊客も利用するので朝から営業しているのでしょう。

玄関を入ったら、まず靴をロッカーに入れて鍵をかけます。ところどころ使用されていますが、それほど多くのお客さんがいる感じはしませんね。

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靴のロッカーのカギをフロントに出し、利用料を払うと、脱衣場のロッカーのカギをもらえます。クレジットカードが使えます。入浴料は1800円とちょっと高め。フェイスタオルは150円で販売。バスタオルは200円でレンタルできるので、手ぶらでも行けますが、入浴料にプラスされると思うと、ますます高くなってしまいます。私は車だったのでタオルは家から持っていきました。ランチ付き入浴というのがあって、こちらは3500円。いいお値段ではありますが、食事は2390円の「箱根姫の水たま肌もめん湯豆腐御前」(←どこで切って読むのかわかりません)がついてくるので、ランチも食べるつもりで入浴するのなら、お得だと思います。

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ランチ付き入浴で出てくるランチはこちら

ロッカーのカギをもらった後は、館内で追加でかかる費用(食事の飲み物やマッサージなど)はロッカーの鍵番号で帰る時に精算となります。なので館内ではお財布不要です。脱衣場のロッカーでは不安な方には、貴重品を預けるボックスがフロント横のロビーにありました。

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フロント横のロビーにある貴重品ボックス

温泉

ランチは11時からなので、まずはお風呂に入り、その後ランチして、もう一回お風呂に入ることにしました。受付から館内を歩いていくと、先に女性用の入り口があります。男性用はかなり奥の方にあって、廊下を延々歩きます。なかなか洒落た暖簾です。 

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暖簾をくぐってつきあたりを左に行くと大浴場。右手は女性用のお休み処です。

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ロッカーはほとんどが上下2段の鍵付きロッカーですが、一部3段になっているところもありました。空いている時は受付が気を利かせて、上側のロッカーのカギを渡してくれているようです。

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ドレッサーコーナーです。

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クレンジング、化粧水、乳液などのアメニティもそろっています

こちらの温泉は「蛸川温泉」という温泉名。温泉の成分表は掲示されていなかったけれど、HPの案内によると、泉質はカルシウム ナトリウム 硫酸塩泉 塩化物泉となっていました。

浴室内は写真撮影不可なのですが、お風呂に誰もいなかったので、ちょこっと撮影しちゃいました。こちらは露天風呂。富士山と芦ノ湖を見ることができて、確かに絶景風呂です。

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うーん、気持ちいい! こちらの施設は2017年にリニューアルしているので全体がまだ新しのも良いです。お湯の注ぎ口の横に温度計があって、42度弱という温度でした。かすかに硫黄のにおいがするように思いました。

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芦ノ湖がよく見えますが、湖上は遊覧船も通るし、小舟も浮かんでいて、こちらから見えるということは相手からも見えるんでしょうね。湯船に沈んでしまえば大丈夫です。

お風呂は内湯と露天ぶろ、ミストサウナがあります。どこからも芦ノ湖の景色が見えます。富士山は露天風呂からの方がガラスもないし、よく見えます。

洗い場は隣とは壁で仕切られているタイプ。シャンプー、コンディショナー、ボディソープがセットされています。まだお風呂の部分は新しく気持ちいいです。

脱衣所には冷水器があるので、お風呂から上がったら水分補給もできます。

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 源泉かけ流しかどうかは、表示がなくわかりませんでした。ただこちらの冷水器に注意書きがいくつかあって、「循環するお風呂のお湯を誤飲しないこと」みたいな表示があったので、かけ流しではないのかも。

お休み処

お休み処は、女性専用のお休み処がありました。私のような一人旅女子には嬉しいです。しかも誰もいない・・・。でもあしなが蜂がいて、ちょっと落ち着かなかった。

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広さも十分。

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ごろりと横になりたい気分でしたが、誰か来るとやだなーと思い、今日は椅子で少しほてりをさまして食事に向かうことにします。

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トイレも広い。

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女性用のお休み処はあまり眺望がよくないのが残念。眺望が良いと向こうからも中が丸見えになってしまうので、ここは仕方ありません。

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男女共用のお休み処もあり、こちらはさらに広い。

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オヤジがごろ寝していそうでしたが、そういう方は今回はいませんでした。

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眺望もこちらの方が良いですね。

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男女共用のお休み処には自販機があるので、何か飲みたくなったら購入できます。

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お食事

温泉のほてりも収まったので、食堂に行ってランチを食べることにします。食事は11時から夕方5時までです。5時までだとすると、この時期もう暗いし、夕飯として食べても良いかもって思いました。

食堂は建物の一番奥。畳の上にテーブルとイスが並んでいます。入ると「お好きなお席にどうぞ」と言われたので、適当なテーブルを選んで座ります。

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ランチ付きの入浴プランの場合は、ランチのメニューは固定。単品で頼むと2390円の湯豆腐御前です。これ以外の食事が良い方は、日帰り入浴単独にして、食堂で好きなものを頼むこともできます。

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ざるそばが800円。これだと3500円払ってランチつきにするより、トータルで安くあがります。

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限定限定メニューだって。限定と言う文字に弱い私ですが、限定を連呼されるとますます関心大?

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こちらのレストランは食事のみの利用もできます。

そんなにお客さんが多かったわけではないのですが、料理が出てくるまでにかなり時間がかかりました。15分くらい待っていたような気がします。お料理全体の写真は冒頭に載せたので、別の写真を。湯豆腐はこんな形で出てきます。

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熱々をいただきましょう。

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天ぷらはエビが2本ついてきました。でも私はエビより舞茸の方が好きかも。

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食事の後、また女性用お休み処で少し休憩したあと、もう一度温泉に入りました。午前中よりお客さんが多くて、内湯にも露天にも3~4人ずつ入っている人がいました。やっぱり午前中の空いているお風呂がのんびりはいれますが、湯船は広いので、3~4人入っていても全然問題ないレベルです。午後は富士山が雲に隠れてしまい、絶景度合いもちょっと下がってしまいました。

館内の様子

龍宮殿本館は有形文化財ということで、建物の中も重厚な雰囲気。

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建物の中を見学してみたいけれど、立ち入り禁止でした。 

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残念、立ち入り禁止でした

龍宮殿の建物は、最初は浜名湖のほとりに建てられていたホテルだったとか。でも先進的すぎたのと、戦争の影響もあって、1年くらいで閉館。しばらくは廃屋状態だったそうです。

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その建物をこちらに移築したのだそうですが、解体、輸送、再構築はものすごく大変だったらしい。

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この特徴ある建物は、子供時代に親に連れられ箱根に遊びに来た頃から立派な建物があるなーと記憶に残っている建物でした。なので一度来てみたいと思っていたのですが、宿泊料は私が泊まれるような値段ではなく、いつも遠くから眺めるだけ。それが日帰り温泉施設となり、気軽に来られるようになりました。初めて利用しましたが、ランチ付き3500円は気軽なレジャーにはぴったりなので、また来てみたいと思います。冬も最近は暖冬で雪の心配がいらない日もあると思うので、観光客が少ない冬に温泉つかりに来るのもいいかも、と思います。

こちらの日帰り温泉は、靴箱のカギを返してもらうともう再入場はできないので、周辺を散策後にもう一度温泉、というわけにはいきません。近くに遊覧船の乗り場や駒ヶ岳ロープーウェーがあるので、朝から入館して、ちょっと外に出て、最後にもう一風呂あびて帰れるともっと良いのですが、それは要求が多すぎですね。

周辺を散策

せっかくなので、駒ヶ岳の山頂にロープーウェーで行ってみることにしました。駐車場に車を置いたまま、徒歩でロープーウェー乗り場に向かいます。300mしか離れていないのですぐ着きます。

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ロープーウェーは箱根園という施設の中にあるようです。こちらにも駐車場がありますが、一日1000円と書いてあったような・・・。龍宮殿前の駐車場なら無料なので、徒歩5分、全然苦になりません。チケット買って乗り場に向かいます。チケットは往復1600円。以前はハイキングコースがあって、片道利用もできたようですが、大涌谷のガスの影響などで今はハイキングコースは入れないそうで、必ず往復利用になります。山頂は水がなく、トイレがなさそうな気配なので、乗る前にトイレに行きましょう。

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00時、20分、40分と1時間に3本が基本。お客さんが多い時には臨時で動かすそうです。山頂駅が見えますね。標高差は600mくらいあるそうです。7分で山頂駅に到着します。

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眼下には芦ノ湖。

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この方向に富士山があるはずですが、今回は残念。午前中は見えていたのですが。

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途中で降りてくるゴンドラとすれ違います。

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山頂駅からの眺め。ここまで上ると、山の向こうに駿河湾が見えます。

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出発する時には山頂駅が下から見えていたのですが、着いたら雲の中になってしまいました。山頂には神社があるので、そこまではとりあえず行ってみたいと思います。

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霧の中に山頂の神社がうっすら見える

箱根神社の奥宮という位置づけのようです。

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舗装路ではないですが、整備された参道がついています。

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階段がちょっと大変ですが、徒歩10分程度で行けます。

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少し息がぜいぜいしましたが到着。

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お参りしたら、左手に歩くと、この看板。標高1356mだそうです。9月頃にはトリカブトの花が見られるようです。

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ガスで向こう側は何も見えず残念。

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遊歩道がついているので、霧の中でも歩けそうですが、霧が濃いと、どっちがどっちかわからなくなりそうです。

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ハイキングコースは立ち入り不可。

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富士山は雲の中。富士山が見えていれば往復1600円も高くはないのでしょうけれど・・・。今度乗る時には富士山が見える時にします。

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眺望がきかないので早々に下に降りることにしました。下から上がってきたゴンドラから出てきたのは、半分以上が外国人。日本は本当にどこに行っても外国人が増えました。

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ロープーウェーを下りて、湖畔まで行ってみました。1600円払って霧の山頂に行くよりは、遊覧船で湖上から箱根の景色を眺めた方が良かったかな、とも思う。

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ちょうど遊覧船が港につきました。今度は湖の上からも楽しんでみようと思います。

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10時半に龍宮殿に到着し、芦ノ湖を出発したのが14時半。日帰りレジャーとして楽しむコースがみつかりました。箱根には他にも日帰りで行ってみたい温泉(もちろん泊まりたい温泉もあるが)があるので、また来ようと思います。

龍宮殿へのアクセス

箱根の西側に生息する私には、箱根はマイカーでアクセスするのが早くて安い。乗り鉄子になる前は公共交通機関で箱根に行ったことは一度もないのです。今回の龍宮殿へもマイカーで行きましたが、乗り鉄子ならどういうルートで行くか考えてみました。まぁ、三島駅からバスに乗るのがてっとり早いけれど、あんまりおもしろくないですね。鉄道好きならやっぱり箱根登山鉄道でしょう。小田原から電車にケーブルカー、ロープーウェーを乗り継いで終点の桃源台まで行く。桃源台から海賊船で元箱根に移動し、芦ノ湖遊覧船に乗り換えて箱根園で下船し、300m歩いて龍宮殿に行くってのはどうでしょう。あるいはロープーウェーで桃源台についたら、湖尻まで徒歩で移動し、芦ノ湖遊覧船で箱根園に向かっても良いかも。桃源台までは行ったことあるのですが、そこから船での移動はまだしたことないので、本当に可能かどうかは体験していませんが、海賊船や芦ノ湖遊覧船のHP見ると、十分可能なルートのように見えます。今度実体験してみたいと思います。

海賊船のクルーになって、いざ冒険のたびへ!|箱根海賊船

箱根 芦ノ湖遊覧船 |箱根 芦ノ湖遊覧船

以前、小田原から鉄道などで桃源台まで行った時の記録はこちら。ロープーウェーからの大涌谷と富士山が絶景でした。 
www.frostmoonweb.com

それでは皆さまも良い旅を~