鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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富士市のマンホールカードとレアなマンホールの設置場所

富士市は富士山の麓にある自治体だけあって、マンホールには富士山がデザインされていますが、デザインや色の付け方などには数種類あり、中には富士市内に1枚しか設置されていないという超レアなマンホールもあるのです。そのデザインと設置場所をマンホールカードとともにご案内します。富士市のマンホールカードは2020年12月17日から新しい種類のカードが加わったので、こちらの記事をupdateしました。(初回投稿:2019年10月5日、update:2020年12月17日)

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富士市のマンホールカード

富士市のマンホールカードは2種類あります。

【1種類目】

こちらは富士市に広く設置されているマンホールのデザインです。家庭からの汚水や雨水の蓋など、富士市が設置しているマンホールはほぼこちらのデザインで、駿河湾から見た朝日に輝く富士山が描かれています。「赤富士」と呼ばれるデザインがカードになっています。

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富士市のマンホールカード

マンホールカードは平日は富士市総合庁舎の6階で、土日祝日は富士市役所の警備室で配付しています。富士市総合庁舎はJR東海道線の富士駅から徒歩20分とちょっと距離があります。

土日祝日は富士市役所の警備室で対応してくれます。富士市役所は富士駅からだと40分くらいかかってしまい、徒歩で行くには距離がありすぎます。鉄道利用で富士市役所に行くのなら、東海道線の吉原駅から岳南電車に乗り換えて、ジヤトコ前駅で降りて歩く方が20分くらいで行けるので行きやすいでしょう。

ジヤトコ前駅は春にはこんなに素晴らしい芝桜に覆われる花の駅なんですよ。

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ジヤトコ前駅

あるいは、ジヤトコ前駅より一駅遠くの吉原本町駅にはレンタサイクルが2台ほどあるので、レンタサイクルを借りると10分くらいで富士市役所へ行けます。

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吉原本町駅にはレンタサイクルがある

また吉原本町駅界隈に行くのなら、お土産に老舗菓子店「中山豆店」の甘納豆はいかがでしょうか。自家製甘納豆が優しい味でおいしいです。吉原本町の商店街は半分くらいシャッター街状態ですが、今も昔と変わらず作っているところが素晴らしいです。

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中山豆店

yoshiwara-shoutengai.com

 

【2種類目】

2020年12月17日から配付が始まった新しいマンホールカードはこちらです。岳南電車の吉原駅で配布されています。

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2種類目のカードは岳南電車吉原駅で配布

こちらのカードは富士市ではなく、富士・富士宮地区の工場排水専用の下水路を管理している岳南排水路管理組合の発行です。岳南排水路管理組合50周年記念としてデザインされたマンホールの蓋がカードになっているのです。蓋には富士山とトイレットペーパーと工場がデザインされていますが、富士市は紙の町で、製紙工場がとても多いんです。実物の蓋は工場排水専用の下水に設置されていて、実は実物の設置は富士市内に2枚しかありません。とてもレアな蓋なのです。マンホールカードが配布されるまでは1か所しかなかったのですが、このカードの配布を機にもう1か所設置されたようです。場所はのちほど。

富士市のレアな蓋を見に行こう

まずは通常のマンホールから

レアな蓋の前に、まずは通常の蓋を確認しておきましょう。富士山と駿河湾の波が描かれたモノクロの蓋は富士市ほぼ全域で見ることができます。ちなみに富士市のマンホールは、麓から山頂に向けて下水が流れているんですよ。この蓋で下水の流れる方向も表しています。

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富士市のマンホール モノクロ版

ややレアなカラー版

カラー版はこちらです。マンホールカードと同じデザインで、朝焼けの富士山です。「赤富士」という名称がついています。通常版と似ていますが、実は波の向きが通常版とは反対なのです。設置場所はのちほど、さらにレアな蓋の位置とともにご紹介しますね。

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カラーのマンホール

さらにレアな「白雲と富士」の蓋

モノクロ版に色をつけたものです。ある特定の場所に数枚設置されているだけという、レア度の高い蓋です。こちらも設置場所はのちほど。

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白雲と富士のマンホール蓋

超レアな蓋その1 「夕焼け富士」

こちらも富士山と駿河湾で、今まで登場した蓋とデザインはかなり似ていますが、色付けが今までの蓋とは異なります。こちらは富士市内で1枚しかない、超レアな蓋の一つです。

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夕焼け富士

残念ながらポールの影が入り込んでしまいました(泣) また捕獲にチャレンジしにいことう思います。

ここまでのレアなマンホールの設置場所は以下の地図の通りです。赤いラインのところにカラー版のマンホール。右側の濃い青(紺色)のマークが「白雲と富士」、赤いマークが「夕焼け富士」です。濃い青と赤いマークが隣り合っているところは、近くにセブンイレブンがあるのが目印。セブンイレブンの隣に「しらかべ」という呉服屋さんがあり、呉服屋さんの前に「夕焼け富士」、その前の通りの反対側に「白雲と富士」が設置されています。

 

超レアな蓋その2 岳南排水路管理組合50周年記念の蓋(新しい設置場所追記)

こちらの蓋は富士市、富士宮市の2市に埋設されている、岳南排水路施設を管理している岳南排水路管理組合の設立50周年を記念して作られた記念のカラーの蓋です。2019年10月現在、5枚が設置されているそうですが、工場敷地内に設置されているものもあるので、一般人が鑑賞できる場所はごくごく限られるというレアな蓋です。蓋に書かれた3776は富士山の標高、2693は宝永山の標高というちょっとマニアックな感じがあります。富士市は以前から製紙会社が多く、紙の町なのでトイレットペーパーと工場がデザインされているんですね。またよく見ると、波の間に桜エビとシラスが描かれているという、かなり凝ったデザインなのがわかります。

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岳南排水路管理組合50周年記念の蓋

 設置場所は以下のマークの場所で歩道の上に設置されています。近くにこれといった目印がないんです。また鉄道でのアクセスは非常に悪く、富士駅から歩くと40分くらいかかります。身延線の竪堀駅から歩くともう少し近いですが、それでも30分くらいかかります。この蓋を鑑賞するには、岳南電車の吉原本町駅でレンタサイクルを借りた方が良いでしょう。

なおこの50周年記念の蓋は岳南排水路管理組合の事務所の玄関に展示されています。奥に見える建物のロビーに展示されています。

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岳南排水路管理組合の事務所

ロビーには自由に出入りできます。特に人にも会わないのでゆっくり鑑賞できますが、土日祝日はドアが開きませんので、ガラス戸の外からの鑑賞となってしまいます。平日は8:30から17:15です。

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岳南排水路管理組合のロビーに展示された記念の蓋

岳南排水路管理組合の場所はこちらで、最寄り駅はJR東海道線の吉原駅。歩くと15分。こちらもちょっと距離がありますが、歩けない距離ではないですね。

2020年にこちらのデザインのマンホールカードが配布されることになり、蓋も新たに追加されて、鉄道で鑑賞しやすくなりました。それは岳南電車ジヤトコ前駅近くなのです。

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岳南電車ジヤトコ前駅近くの実物

ジヤトコ前駅は、吉原駅の次の駅で車窓からは富士山がよく見える区間を走ります。

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岳南電車でジヤトコ前駅へGo!

乗車時間は5分くらい。

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春は芝桜が美しいジヤトコ前駅

駅横の踏切を渡ってすぐの歩道上に設置されています。

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実物は踏切を渡ってすぐの歩道上(赤い丸の位置)

超レアな蓋その3 六角井戸のマンホール

こちらのマンホールはおそらく富士市に1か所だけと思います。富士山と水が湧き出す六角井戸が描かれています。

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六角井戸が描かれたマンホール

このマンホールは吉原駅南口から徒歩5分程度の所にある木之元神社の前に設置されています。

 遠い昔、奈良時代の715年、この地に行往寺を建て、木之元神社の女神をまつったそうな。奈良にある木之元神社の本体が井戸だったとされています。この地にはかつてから富士山の地下水がこんこんとわいていたことから、この地に井戸を作ったんだとか。それで井戸と富士山が描かれているのですね。

超レアな蓋4 新富士駅北口・南口のプリントシールマンホール

最後にプリントシールタイプの蓋を2種類ご紹介します。新幹線の駅である新富士駅の北口と南口に設置されている蓋です。プリントシールは鋳物の蓋に比べるとちょっとテンションが下がってしまう私ですが、せっかく富士市が設置した蓋なのでご紹介します。

まずは北口。富士市大渕の笹場の茶畑からの富士山です。富士山の撮影ポイントとして有名な場所です。

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新富士駅北口のマンホール

こんな写真を見たら撮影に行きたくなる方もいるかも。場所は富士市のホームページでも紹介されていました。こちらを参考にしてください。駐車場もあるようです。

www.city.fuji.shizuoka.jp

つづいて南口です。南口には田子の浦港からの工場夜景と富士山の写真をプリントしたマンホールです。

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新富士駅南口のマンホールか

この写真はふじのくに田子の浦みなと公園の展望台からの撮影です。富士市は製紙会社の工場が多く、かつてはヘドロなど公害の町だったこともありましたが、今はその工場の夜景を観光資源にしていて、富士市を走る岳南電車でも時々夜景列車が走ります。

https://www.fujikyu.co.jp/gakunan/yakei20199~12.pdf

消火栓の蓋も美しい

ここまでは下水とか企業の排水路の蓋でしたが、マンホールの蓋は消火栓にも設置されています。消防車のデザインを採用している自治体が多いように感じていますが、富士市の消火栓の蓋は、なんとかぐや姫なんです。これもまた美しい蓋ですよ。富士市を訪れたらぜひこちらの蓋も鑑賞してください。

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消火栓はかぐや姫のデザイン

富士山の麓にある富士市では、竹採公園やかぐや姫ミュージアムなど、かぐや姫にまつわるスポットがあるんですよ。

まとめ

富士市は富士山の麓の町だけあって、マンホールの種類は変われど、どの蓋にもどーんと富士山が描かれています。富士山が描かれているマンホールは他の自治体にもありますが、ここまで大きく富士山が描かれているのは富士市だけでしょう。色付けや波の向きを変えたりして、似たようなデザインでもレア度を高めたりしている点に工夫を感じました。また富士市の上下水道用の蓋とは別に、岳南排水組合の蓋や神社ゆかりの蓋があったりと、富士市内のマンホールだけでもかなり楽しめます。ただマンホールカードも実際の蓋も、駅からの距離がちょっと遠いのが鉄道旅+徒歩の人には大変です。一応レンタサイクルもあるようなので、マンホール巡りをするなら自転車が便利と思います。レンタサイクルは岳南電車の吉原本町駅以外に、新富士駅でも借りられるようです。

faq.city.fuji.shizuoka.jp

 それでは皆さまも良い旅を~

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