3月中旬、新型コロナの影響で、人が集中する場所は避けたいが、家に引きこもってばかりでは運動不足にもなる。ということで、日帰りで岳南電車沿線の湧水スポットを回ってみました。おかげで10,000歩クリアです。しかも、これからも通いたくなる餃子屋さんと自然な味のかりんとうも発見できて、なかなか楽しめました。
- コース概略
- 岳南原田駅から鎧ヶ淵親水公園
- 原田湧水池公園
- 滝不動
- かがみ石公園
- 竹採公園
- カツオだしがきいた「つつみ屋」の餃子は超おススメ
- 湧水公園
- カフェ「まる二」でコーヒーブレイク。お土産にかりんとうを是非
- 岳南富士岡駅から岳南電車で吉原駅に戻る
- まとめ
コース概略
こんな地図を手に入れまして、岳南電車に乗りながら行くのも良いかもと思い、出かけてみました。岳南電車はJR吉原駅で東海道本線と接続しています。岳南原田駅で降りて歩き始め、岳南富士岡からまた岳南電車に乗ってJR吉原駅に戻れば東京からも日帰りできます。
今日はせっかくなので終点まで行こうと思い、一日乗車券を買いました。岳南電車は工場夜景を楽しめる夜景列車を走らせていますが、こちらの切符は暗い所に行くと光る加工がしてあります。
今日最初に乗ったのは、岳南電車で一番新しい車両、9000形でした。初めて乗れて幸先良いですね。
9000形は岳南電車の中では唯一ボックス席を採用しています。
岳南原田駅から鎧ヶ淵親水公園
岳南原田駅で下車して、9000形を見送りました。この先は工場の敷地内を通過する岳南電車きっての車窓が楽しめますが、それはのちほど。
岳南原田駅は無人駅ですが、実はお蕎麦屋さんがあります。残念ながら日曜祝日はお休みのようです。
では鎧ヶ淵親水公園に向かいます。緩やかな上り坂をのぼります。だいたい徒歩15分くらいです。
滝川沿いです。川底がはっきり見える清流です。この川のちょっと上のあたりが親水公園です。
親水公園の入り口に着きました。お寺の横です。


入り口を入ると「湧水源」の看板があります。冒頭の地図の中にはこのマークが11か所もあるんです。
で、この湧水源の看板の下では、勢いよく水が湧いているのです。
親水公園の中は、川のほとりまで降りていけるようになっていますが、ホントに下まで降りると土で足がうまりそうだったので、石段のあるところまでにしておきました。
川べりにはカラーが咲いていたり、ちょっとした芝生の広場があり、夏は涼を取る人でにぎわうでしょうが、今日は誰もいませんでした。静かでいいです。


濃いピンク色の花が咲いていました。桜でしょうか?
なおこちらの公園では5~6月にホタルが鑑賞できるそうですよ。確かに水がきれいですから、ホタルが飛びそうです。
原田湧水池公園
鎧ヶ淵親水公園から歩いて10分くらいの場所に次なる湧水公園があります。「原田湧水池公園」という小さな公園です。
鎧ヶ淵親水公園から歩いて行けるよう、看板や遊歩道も整備されています。
案内板に従って歩けば良いのですが、最後公園の入り口がちょっとわかりづらいです。第三保育園の門の前が入り口です。丸で囲んだところに公園の看板が出ています。
看板のところから公園に向かう道は、個人のお宅に向かうアプローチのようです。
アプローチを進んでいくと、水源から湧いた水が流れる池がありました。水が澄んでいてとてもきれいです。
水車小屋もありました。
小さな公園で遊具などはありません。東屋があり、座って休憩することができます。ホントに誰もいなくてとても静かな公園でした。
もう一度鎧ヶ淵親水公園に戻り、次なるスポットに向かいます。
滝不動
鎧ヶ淵親水公園から徒歩2分程度の場所にある小さな神社「滝不動」です。
滝不動は「いぼとり不動尊」として有名なんだとか。ここにも「湧水源」のマークがありますね。
お社の横に湧水源があります。ここにも誰もいません。
かがみ石公園
滝不動から道沿いに歩いて2分ほど。次なる遊水地は「かがみ石公園」です。
園内はそれほど広くないですが、木道があったり、きれいな水の池に鯉が住んでいたり、緑豊かでなんだか心が洗われる感じがします。


竹採公園
つづいて向かったのは、かがみ石公園から徒歩7分ほどの竹採公園です。竹取じゃなくて、竹採なんですね。こちらは水が湧く公園ではありません。
こちらが入り口。駐車場もあるので車でのアクセスもできます。入り口入ってすぐのところにトイレもあります。
こちらの案内板によると、富士市に伝わる物語では、かぐや姫は月ではなく富士山に帰ったようです(はっきり富士山に帰ったとは書いていませんが、文脈からすると富士山に戻ったように思えます)。富士山の麓ですからね。それにしてもかぐや姫を慕っていた国司さまは、かぐや姫を追って富士山頂まで行ったとは。ここから登るのでは結構大変だったと思います。
竹採公園というだけあって、園内には立派な竹が青空にむかってのびていました。
少しボコボコした石畳の遊歩道と階段でちょっと歩きにくいけれど、そんな広くはないので10分もあれば一回りできちゃいます。
階段もあります。見返り坂という名前がついているので、この坂からかつて暮らした御爺さんとの生活をかぐや姫が振り返ってみていたのかも。
富士市にはかぐや姫の物語があるせいか、消火栓のマンホールのデザインはかぐや姫なんですよ。かぐや姫のマンホールも発行してほしいな~。
下水のマンホールは富士山のデザインで、マンホールカードも発行されています。富士市内に1枚だけのレアなマンホールもあります。詳しくはこちらで。
カツオだしがきいた「つつみ屋」の餃子は超おススメ
竹採公園のすぐ横に「餃子」という幟を発見。
「つつみ屋」さんというお店で、持ち帰りが主ですが、店先でいただくこともできます。実はこちらのお店、岳南電車の吉原本町駅から徒歩10分くらいの所にで居酒屋風のお店をやってまして、餃子とかシュウマイとか「包む」料理が大変美味しいお店で、女性にも人気のお店なんです。ここにもお店があったとは。これは食べて行かない手はありません。ちょうど小腹が空いたところだったので、店先でいただきました。その場でいただける餃子の種類は和餃子・野菜餃子・スタミナ餃子の3種類。5つで320円です。和餃子ってなかなかお目にかかりませんので、今回は和餃子をいただきました。
焼きあがると中から呼んでくれます。和餃子はたれもカツオだしで、さっぱりしているのですが、とても豊かな味です。5個なんてぺろりと食べてしまい、10個頼めば良かったとちょっと後悔。でもまた買いに来ようと思いました。ホントおススメです。
湧水公園
続いて向かったのは今回最後の訪問地、湧水公園です。竹採公園からは徒歩15分くらいです。
こちらの湧水公園は澄んだ大きな池が特徴で、池の中にはたくさんの大きな鯉や鴨がいます。
遊びに来る人たちが餌をあげるせいか、どの鯉もまるまると太っています。
カフェ「まる二」でコーヒーブレイク。お土産にかりんとうを是非
この湧水公園の近くに古い民家を改築した「まる二」という小さなカフェがあります。
コーヒーが飲みたかったので入ってみると、ご夫婦で土日のみ営業するカフェとのこと。こじんまりしていて落ち着きます。ケーキ類は手作りだそうで、お庭になる無農薬レモンを使ったケーキがおススメです。


ほかにもレモネードなどレモンを使ったメニューがあります。
お庭にレモンがなるなんて羨ましい、という話をしたらお土産に1ついただきました。オレンジとの交配種とのことで、皮が少しオレンジががっています。
こちらのお店のおススメはケーキだけではありません。知る人ぞ知る、この界隈ではかなり有名なつじやの「かりんとう」が素朴な味でめちゃくちゃ美味しい。湧水池横の駄菓子屋さん「つじや」お手製のかりんとうで、通常のかりんとうのように、黒蜜やハチミツをくぐらせていないので、見た目も地味な印象ですが、たいへん味わい深い一品です。「つじや」さんの息子さんがこちらのカフェを経営されているそうで、代々伝わっている名品なんですね。2019年の地元の大会でもスィーツの部でグランプリを受賞しています。
「まる二」さんのHPにも詳しく紹介されています。本当におススメです。
岳南富士岡駅から岳南電車で吉原駅に戻る
今回の湧水めぐりはこれで完了。この後は岳南電車で吉原駅に戻ります。湧水池やかりんとうカフェ「まる二」の最寄り駅は岳南富士岡駅です。徒歩10分くらいです。
岳南富士岡駅にはかつて貨物を引いていた機関車が保存されていて鉄道ファンには人気の駅です。
上の写真の一番左の機関車(クレーム色の帯が入っているED403)は、2017年3勝ちに売りに出されていましたが、まだここにあるということは、結局買い手がつかなかったのかな?
岳南富士岡駅に保存されている機関車については、ひささんがブログの中で詳しく説明してくださっています。信越線の碓氷峠を越えるアプト式の機関車だったとは知りませんでした。そんなところから富士の麓にやってきたとは。歴史を感じます。
この日は一日乗車券を買ってあったので、ただ戻るだけではつまらない・・・と思い、終点の江尾駅まで行ったら、夜景電車のヘッドマークをつけた車両が休憩中でした。
夜景電車は毎月走っていて、なんと言ってもハイライトは原田駅と比奈駅の間の工場区間の通り抜けなんでしょうね。昼間通っても楽しいです。
岳南電車のコーヒー
岳南電車の名物の一つ、夜景電車にちなんだコーヒーが発売されました。有人駅の吉原駅と吉原本町駅で購入できます。ドリップバッグ式のコーヒーです。こういうご当地コーヒー大好きなので、さっそく買ってみました。1つ150円です。オフィスで飲んでみましたが、封を切ると良い香りがしてなかなか美味しかったです。


岳南電車の公式サイトはこちらです。
まとめ
湧水地周辺は駐車場がなかったり道が狭かったりと、車だとちょっと行きづらいけれど、岳南電車と徒歩なら問題なし。こんな所にこんなお店が、という発見もあってなかなか良かったです。今回立ち寄ったお店はまた行きたいと思えるお店だったので、新しい発見もあって楽しめました。これからの季節だと、桜と岳南電車なんて言うのも撮り鉄さんには嬉しい構図になりそうですし、ジヤトコ前駅では芝桜で富士山が描かれていてなかなか見事です。