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主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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太陽光発電とソーラーチャージ型エコキュートの恩恵を記録する

2022年は電気代が上がっています。冬場は夏より暖房利用などで電気の使用量が増えるので、何か対策をと考えているお宅も多いでしょう。電気代高騰策として、リビングなどに内窓をつける断熱改修を行い、加えて、太陽光発電を利用してお湯をつくるソーラーチャージタイプのエコキュートを導入して2か月が経過したので、その効果などをブログにまとめました。

当ブログは旅ブログですが、最近脱炭素社会にも関心が出てきて、たまーに今回のようなテーマでブログを書いています。

我が家の太陽光発電と給湯機の状況

我が家は2010年12月に太陽光発電を設置しました。3.7kwhの発電量があることになっていますが、モニターしていると日中の発電量は2kwh~2.5kwhくらいかな、という感じです。太陽光発電を設置したのと同時に、給湯機をガスからエコキュートに変えています。

太陽光発電を設置して10年経過しているので、余剰電力を高い単価で買い取ってもらえるFIT制度も終了し、何も手を打たないと屋根で発電した電気は、激安価格で売るだけでもったいない。またエコキュートも12年経過しています。今は特に不具合はなかったのですが、半導体不足で注文後、納品までに数か月要することが分かっていたので、壊れる前にソーラーチャージ型エコキュートに交換することにしました。

FIT終了前後の売電金額比較

住宅用の太陽光発電は、自宅で使いきれない余剰電力を、10年間は固定価格で買い取ってくれる制度があります。FIT制度というやつです。

我が家が設置した時代は、1kwhあたり48円という単価で買い取ってもらえました。太陽光設置から10年経過した後は、この単価が8.5円という安さなのです。下のグラフは毎月の売電金額の推移を示しています。2020年11月までは単価が48円でしたが、2020年12月から8.5円となったので、売電金額がガクンと下がっています。

FIT終了後は自家消費がおススメ

FIT終了後の単価8.5円だと、太陽光発電で作った電気は売るより自家消費した方がお得、というお話を、建築家の竹内先生のVoicyで知りました。

voicy.jp

太陽光発電の自家消費というと、蓄電池を設置することを思いつく方も多いでしょうけれど、家庭用の蓄電池システムって、まだ高価なんです。竹内先生のVoicyで、エコキュートを太陽光発電対応タイプにして、昼間に太陽光発電の電気でお湯を作るのが一番効率的と言うお話を聞き、エコキュートを交換することを決意した次第です。

購入したエコキュート

今までは、太陽光発電が三菱の製品だったので、三菱のエコキュートでしたが、今回はパナソニックのエコキュートを購入しました。理由は特になく、我が家が懇意にしている業者さんの取扱商品の中から選びました。条件は太陽光発電の電気を利用してお湯を作ることができるタイプのエコキュートということです。

sumai.panasonic.jp

太陽光発電でお湯を沸かす仕組み

太陽光発電の恩恵を受けるには、太陽が出ている必要があります。翌日の天気予報を毎晩チェックして、設定するのはさすがに大変。そこはメーカーもよくわかっていて、AIが翌日の天気予報をチェックして、夜間に沸かす量、昼間に沸かす量を勝手に調整してくれます。人間は太陽光発電で沸かす時間を一度セットしておけば良いです。我が家は10時から15時の間で3時間、太陽光発電を利用するという設定にしています。

効果を確認

ソーラーチャージ型エコキュートが納品された後の電気使用量と電気代を比較してみます。

電気の使用量

まずは電気の使用量比較です。2021年11月と2022年11月を比較したグラフがこちらです。その差は一目瞭然です。(11月とは、10月中旬から11月中旬までです)

2021年11月は381kwh使いましたが、2022年11月は231kwhと激減しました。夜間電力の使用量が減ったことが一番の要因と言えるでしょう。2021年は夜間電力でエコキュートのお湯を作っていましたが、2022年11月は昼間の太陽光発電の電気を利用してお湯を作るので、夜間電力の使用量が抑えられるのです。

下のグラフは時間ごとの電力使用量の推移を示しています。2021年11月と2022年11月の同時期2週間のデータから時間ごとの使用電力量の平均値でグラフを描きました。

青線は2021年のもので、夜中の2時くらいからエコキュートが稼働して、夜間電力時間帯が終了する7時までの間にお湯を作っていました。赤い線はソーラーチャージタイプにしてからの電力使用量の線で、明け方にちょこっと動いて、朝使うお湯を作ってるだけなのがわかります。

エコキュートでお湯を作るには、外気温にも左右されるし、一日のお湯の使用量も夏と冬では異なるので、これからもウォッチして行こうと思います。

電気代への影響

ソーラーチャージタイプのエコキュートに変えて、上記の通り使用電力量は減りましたが、電気代はどうだったかと言うと。下のグラフの通り、昨年の11月と今年の11月はトントンです。それはそうですよね、電気の使用量が減っても、燃料調整費などがあがり、電気の単価はかなり高くなっているので、使用量を減らした分を食いつぶしています。

では、昨年の11月と同じだけ電気を使用していら、今年の電気代だといくらになっていたのでしょうか。計算してみました。すると、13,000円を超えていました。実際の今年の11月の電気代は9,000円ほどなので、太陽光発電を活用したおかげで、4,000円ほど削減できたことになります。この比較も継続してデータチェックして行こうと思います。

太陽光発電の有効活用

太陽光発電の電気でお湯を作るようになってから、電気の使用量が減り効果を実感できました。そうなると、もっと太陽光発電を有効活用できないか、考えたくなります。エコキュートはだいたい1.5kwhくらいの電力量で稼働していて、日中はこれ以上に太陽光発電が発電しています。次なる手段はEVへの充電が良いと考えています。EVを購入する時には、V2Hも導入して、夕方の電力はEVから給電したいと思います。

EV購入はまだ先になるので、今のところの太陽光発電利用策としては、電気調理器で日中に夕飯の支度をしています。我が家はホットクックを活用しています。

jp.sharp

他にも、洗濯機を使うのは太陽光発電の発電量が上がってきてからにしよう、というように、どの時間帯ならこの電化製品を使っても、買電しなくても良いか、を考えるようになりました。

脱炭素と電気代高騰対策

我が家が太陽光発電を設置したのは2010年で、当時はエコキュート含めて200万円近い金額が必要でした。売電が魅力だったこともありますが、脱炭素社会に個人でも貢献できそうと思えたのも導入を決めた理由の一つです。最近の気候変動を見ると、私たちはもっともっと温暖化対策に関心を持つべきと思います。

太陽光発電は電気代高騰策として効果的ですが、他にも電気代高騰策はあります。それは家の断熱性能を上げること。こちらも冒頭紹介した竹内先生のVoicyでいろいろと情報を仕入れました。まずは窓に手当てすることです。

voicy.jp

窓対策としては、内窓をつけるのが一番簡単。内窓が付けられない窓には、断熱ブラインドという手もあります。我が家も設置しましたよ。

note.com

我が家の断熱改修の様子はこちらにまとめました。2022年11月末までは比較的暖かい日が続きましたが、12月からは寒波も来るようです。断熱改修の効果が実感できると良いなと思っています。

www.frostmoonweb.com

不満点

ソーラーチャージ型のエコキュートは太陽光発電を有効活用できる点はヒジョーに満足しているのですが、一つ不満なことがあります。それはシャワーの水圧が今一つなことです。今まで使っていたエコキュートよりも少し水圧が下がってしまいました。これ、とても気になります。特にお風呂のシャワーの水圧とキッチンのシンクのシャワーの圧が今までよりも少しだけ弱くなったと感じています。Panasonicさん、ここは是非改善をお願いします。

最後に

冬は暖房などで電気を使う量が増えます。寒い時期でも太陽光発電の恩恵がどれくらいあるのか、引き続きモニターして行こうと思います。