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主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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静岡県伊東市の温泉旅館「久遠」の宿泊記

2023年7月に伊東市の温泉旅館「久遠」さんに宿泊したので、宿泊記をまとめました。伊東温泉は、別府や由布院と並んで日本三大温泉の一つです。日本三大温泉とは湧出量が多い温泉地を指しているようです。自宅から気軽に行ける距離ということもあり、猛暑の夏に訪れました。

宿の概要

  • 部屋数21室。露天風呂付のお部屋から普通の和室まで客室の種類は多い。
  • JR伊東駅から徒歩5分とアクセスよし。
  • 自家源泉だが加水・加温・循環・消毒ALLあり。
  • 館内でWifiは快適に使える
  • 1階から2階へは階段のみ
  • 平日に1人で宿泊し、2食付きで23,000円くらい

 宿の公式サイト

kuon-ito.jp

宿泊したお部屋

こちらの旅館には露天風呂付きのお部屋やベッドのお部屋、2間続きのお部屋など、贅沢なお部屋があり、そういうお部屋でも一人旅プランで泊まることができますが、今回私は和室10畳というお部屋を選びました。10畳のお部屋は眺望があるお部屋とないお部屋がありますが、せっかくなので海が見える眺望ありのお部屋を選びました。チェックインを済ませたら、自分でお部屋まで行きます。こちらが宿泊したお部屋です。入り口を入るとまずは次の間。

次の間付きのお部屋

次の間の先の襖をあけると、10畳の和室、その奥に広縁がありました。1人で宿泊するには十分すぎる広さです。あらかじめお布団が敷いてありましたが、広さとしては全く問題ありません。室内はエアコンがかかっていて、適温になっていました。エアコンは個別設定なので、温度は自分で好きな温度に変更できます。

10畳の和室に広縁つき

眺望ありのお部屋にしたので、広縁の窓からは相模湾も見えました。青い夏空に青い海。なかなか良い眺めです。眼下にあるのは伊東駅です。徒歩5分という駅から近い温泉宿です。

お部屋からの眺望

広縁には小型の冷蔵庫やお茶セットなどが用意されていましたが、写真を撮るのを忘れました。ペットボトル入りのミネラルウォーターがサービスで1本入っていました。お茶請けのお菓子も冷やされていました。暑い時期には嬉しいです。

お部屋にはトイレ・洗面がついています。お風呂もついていましたが、大浴場があるのでお部屋のお風呂は使用しませんでした。

お部屋には洗面・トイレつき

洗面台には基礎化粧品の用意がありました。

基礎化粧品の用意がある

クローゼットの中には浴衣の帯と足袋、湯籠の用意があります。

クローゼット

浴衣類はお部屋にくる途中の湯上り処に用意されていて、自分の好みとサイズに合わせて浴衣または作務衣を選んで持って来る方式です。

湯上り処に浴衣と作務衣が用意されている

Wifiは快適でコンセントもある

お部屋ではWifiが快適に使えました。コンセントも数か所あり、デジタルグッズの充電も問題ありませんでした。

お部屋の難点

私が宿泊したお部屋は角部屋で、窓が2方向にありました。相模湾や伊東駅が見える側の窓には、日光を遮るロールスクリーンがありますが、もう一方の窓は障子があるだけで、カーテンの類はありません。夜が明けると部屋の中も明るくなるので5時頃から目が覚めてしまうのです。

カーテンの無い窓は早朝から明るくなる

まぁ起きれば良いのですが、大浴場は朝6時からしか入れないし、朝の散歩に行きたくても、玄関は6時まで施錠されていて外に出られないので、することないんです。

日本三大温泉の一つ、伊東温泉のお湯を楽しむが・・・

さて猛暑の中歩いてチェックインしたので、まずは一汗流しに行きたいと思います。こちらの旅館は自家源泉がウリです。浴室横にもこのような掲示がしてあり、敷地内から多量のお湯が湧いていますとのことで、期待も高まります。

自家源泉に関する説明

内湯のみの大浴場

大浴場は男女別にあり、暖簾の入れ替えはありません。夜12時から朝6時までは入浴できません。

女湯

脱衣所です。棚に籠が用意されています。なかなか工夫しているのがマスクかけというフックがついていました。

棚にマスクを掛けるフックがついている

大浴場は内湯のみで、洗い場は5つくらい。隣とは仕切りがあるタイプでした。シャワーの水圧も十分。シャンプー・トリートメント・ボディソープ以外に、クレンジングや洗顔料用意されているのありがたかったです。窓がないので、ちょっと閉鎖的な感じの内湯でした。

大浴場

貸し切りで楽しめる無料の露天風呂

露天風呂は大浴場からは少々離れた場所にあり、貸切で利用します。チェックインの時にフロントにあるホワイトボードの時間割に、自分の部屋の番号を書いて予約します。予約時間になったらフロントで鍵を借りて向かう方式です。ただ予約できるのは、チェックイン当日だけだったような記憶が。できれば翌朝も予約できるとさらに良いなと思いました。

廊下の奥に露天風呂の表示が見えます。この奥にも客室があるようです。

廊下を歩いて露天風呂に向かう

フロントで借りた鍵でドアのかぎを開けます。

フロントで借りた鍵でドアのカギをあける

扉を開けると、下に向かう階段が現れます。一応屋根がついているので、小雨程度なら濡れることはなさそうです。密閉された空間ではないので、風が強い日の雨だと濡れるかも。

階段を下りる

階段を下りるともう一つ扉があります。この扉を開けると脱衣所です。中から鍵をかけて利用します。

この扉を開けると脱衣所

脱衣所には洗面台がありました。が、エアコンがありません。扇風機はありましたが、日が良くあたっていて、メチャ暑い脱衣所でした。ささっと服を脱いで、浴室へ。

露天風呂ですが、屋根がついているので、雨でも大丈夫です。目隠しがついている方向が伊東駅の方向です。湯船につかると目隠しのおかげで眺望はありません。

湯船は結構広くて、5人くらいでも入れそうですが、ここを一人で貸切できるとは、なかなか贅沢です。しかも無料なのはありがたい。

露天風呂

露天風呂にもカランとシャワーが2か所あるので、2人で利用しても、2人同時にシャンプー可能です。

露天風呂にも洗い場あり

広い浴室を一人でのびのび使わせていただきました。利用の都度、お掃除に入るのかどうかわかりませんが、バスマットは毎回交換できるように準備されていました。こういうサービスは嬉しいです。

バスマットは常に新しいものを使える

泉質と温泉の利用状況

大浴場にも露天風呂にも脱衣所に温泉の成分表が掲示されていました。成分表によると、源泉は湯川55号、こちらの宿の自家源泉です。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉です。溶存物質量は3.045g、PHは7.9の低張性・弱アルカリ・高温泉です。湧出量は記載がありません。温泉の利用状況は、加水あり、加温あり、循環あり、消毒有のALLありでした。

温泉の成分表

実は、自家源泉をウリにしている感じだったので、源泉100%かけ流しかな・・・と思っていたのですが、加水・加温・循環・消毒ありのお湯だったのが、ちょっとがっかりでした。どのくらい加水しているのかわかりませんが、なーんとなくお湯の新鮮味がないように感じて・・・。公式サイトでは自家源泉を楽しむ、とありますが、温泉の利用状況や、湧出量が書かれていなかったので、ちょっと気にはなっていたのですが。まぁ仕方ありません。

湯上り処

大浴場の向かい側に湯上り処がありました。かつては大広間で宴会をやっていたのかも、という雰囲気の場所でした。

湯上り処

落書きできる壁があったりして、お子さんたちには嬉しい場所です。

湯上り処の落書きできる壁

お食事

お食事は夕食・朝食ともに3階の食事処でいただきます。

食事処

夕食

伊東温泉は駅前に温泉街が広がり、飲食店も多いので、夕食はつけないお客さんもいるようです。食事処に行ったら、私以外にもう一組家族連れがいたのみでした。

夕食は私ともう一組のみ

テーブルについて、まずは飲み物を注文。ソフトドリンクはご当地っぽいジュースがあり、飲めない人にも嬉しいラインナップです。私はニューサマーオレンジドリンクをいただきました。

ソフトドリンクの種類が豊富

こちらが夕食のお品書きです。お料理の名前だけでなく、使われている素材もかなり詳しく紹介されています。

夕食のお品書き

食前酒を飲みつつ、いただきます。

いただきます

お造りはさすが伊東。漁港が近いだけあって新鮮です。

お造り

お料理はほぼ一品ずつ運ばれてきます。サービスしてくださる方はベトナムの方でしたが、日本語が堪能で、お料理を運んでくる都度、何かと話しかけてくれました。どこの宿でも外国人スタッフの丁寧で一生懸命なサービスにはホント頭が下がります。

お吸い物と変り鉢の穴子の天ぷら

メインはあしたか牛サーロインの鉄板焼きです。自分で焼いていただきます。

あしたか牛の鉄板焼き

だいぶお腹にたまってきました。続いて酢の物です。

酢の物

この後はお食事ですが、お食事のところに、金目鯛の煮つけと書いてあり、どんな煮つけが運ばれてくるのか、ちょっとびびっていたら、一口サイズの切り身の煮つけでした。一匹マルマル出てきたらどうしようかと思っていたので、安心しました。

金目鯛の煮つけ

ご飯とお味噌汁も金目鯛の煮つけと共に運ばれてきます。加えてとろろも。まず煮つけを食べ、残った煮汁をとろろの器に入れて、すりこぎ棒で混ぜてから、ご飯にかけていただくというスタイルでした。煮汁が美味しくて、とろろと良く合いました。ご飯は麦飯です。香の物もあり、煮汁の甘いのと、香の物の塩気で食が進みました。

お食事はとろろ付き

最後にデザートを食べて夕食は終了です。夕食の要する時間は、1時間半くらいだったと思います。

デザート

朝食

朝食はお料理が一気にでてきます。

朝食

伊東らしく、干物もあります。

干物

朝食も美味しくいただきました。

前日の夕食の時には、私と家族連れが1組のみでしたが、朝食の時には、3世代家族が1組、ママ友同士の家族連れが1組一緒で、どちらも赤ちゃんから小学生低学年くらいまでの子供が数名いました。これが大騒ぎで、テーブルに乗ってみたり、食器をひっくり返して床にお料理ぶちまけたり。その都度スタッフさんがお片付けに時間を取られて大変そうでした。平日とは言え、学校が夏休み期間中は、こういう大騒動に出くわすのは致し方なしです。

建物や館内

建物は決して新しいとは言えませんが、お手入れ、掃除などは特に問題ない印象でした。ただ他の部屋の物音は割と聞こえました。

館内はちょっと複雑

公式サイトにも明記されていますが、まず道路からフロントがある1階に上がるのに階段があります。また建物の2階へは階段しか手段がありません。大浴場が2階にあるので、仮に1階のお部屋を予約したとしても、大浴場に向かうには階段を上らないとなりません。

1階から2階へは階段のみ

2階からはエレベータがありますが、ちょっと不思議な構造で、4階、5階はエレベータではいけないんです。私のお部屋は4階だったので、2階から3階までエレベータに乗り、4階へは階段を上る必要がありました。

4,5階には行けないエレベータ

建物も増築したのか、結構複雑で、方向音痴な人だと自分のお部屋に帰れない人が出そうな感じでした。

館内はかなり複雑

無料のドリンクサービス

ロビーにはドリンクサービスのコーナーがあり、コーヒーマシンが用意されていました。氷が用意されていて、アイスコーヒーボタンもついていました。暑い夏にはありがたいサービスです。

ドリンクサービスコーナー

まとめ

自家源泉とお料理を楽しむ宿ということで、お料理はできたてが運ばれてきて、美味しくいただきました。お給仕係の方のベトナムの方が、お料理の説明もしてくれ、運んで来て下さる都度、私の一人旅を気遣ってか、いろいろと話しかけて下さり、お客さんに喜んでいただこうというおもてなしの心を感じました。日本の温泉宿は今や外国人スタッフがなくてはならない状況なのでしょうけれど、どちらの宿でも一生懸命な接客にとても癒されます。

温泉は、自家源泉100%のかけ流しを期待していましたが、加水・加温・循環・消毒ALLありで、ちょっと温泉らしさを感じられなかったのが残念でした。これはあくまでも私の個人的な所感ではありますが。使用状況も公式サイトでお知らせしてくれると嬉しいです。

大型旅館が多い印象の伊東温泉の中で、客室数が21室と少なめの宿です。一人旅も受け入れてくれてありがたいですが、湯上り処にも子供向けな用意があったりしたので、家族連れに良い宿なのかな、と思いました。

伊東は湯量豊富な温泉地で、自宅からも在来線のみでアクセスしても2時間かからずに到着できるので、自分好みの宿を探して、出かけてみようと思います。

関連リンク

伊東温泉のWiki

伊東温泉は湯量豊富な温泉地です。ネットを検索していたらこんなページがあり、どこの宿がどの源泉を利用しているかがわかります。また湧出量が記載されている源泉もあり、伊東温泉の宿選びにも役立ちそうです。

ja.wikipedia.org

伊東温泉の観光情報サイト

itospa.com

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