鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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鉄道でも車でもアクセスできる絶景の奥大井湖上駅

※2022年9月の大雨で一部運休区間がある大井川鐡道ですが、この記事で紹介している奥大井湖上駅がある千頭-井川ダム間は平常運転です。詳しくは大井川鐡道のホームページをご覧ください。(2023年1月14日追記)

daitetsu.jp

2020年5月にコロナ自粛解除となりましたが、当面は県境を越える移動は自粛ということで、静岡県内の絶景ポイントの一つ「奥大井湖上駅」をマイカーで訪ねてみました。大井川鉄道に乗車する時に今まで何度か通ったことはありますが、高台から駅を見下ろしたことはありませんでした。絶景ポイントとして雑誌やWebで見かけることがあり、一度行ってみたいと思っていたスポットです。

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奥大井湖上駅とは

SLが走ることで有名な大井川鉄道の南アルプスあぷとライン(以下「井川線」)にある駅です。 井川線に乗るには、JR東海道線から大井川鉄道に乗り換えて千頭まで行き、千頭でさらに乗り換えて向かいます。2017年に井川線の終点まで乗った時の模様をこちらの記事にまとめています。 

www.frostmoonweb.com

井川線は1日に5往復程度と本数が少ないので、鉄道で向かう場合は時刻表をよく確認しましょう。また2020年6月5日現在、井川線はコロナの影響で運休しています。6月13日から再開できるよう準備中とのこと。お出かけ前には大井川鉄道のサイトを確認してください。

oigawa-railway.co.jp

車でのアクセス

井川線が運休中のため、今回はマイカーでアクセスしました。新東名を使い、静岡サービスエリアのスマートICを降りてから、国道362号線を千頭に向けて走り、千頭からは県道77号線でさらに山間に向かいます。高速を降りてから湖上駅まで1時間くらいです。

 国道362号線が地図で見てもわかる通り、かなりウネウネしています。実際走行してみると、センターラインのない細い区間、急こう配・急カーブの続く道路なので、運転に自信がない場合は、島田から国道473号線で千頭に向かう方が広い道路で安心だと思います。

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狭い区間が続く国道362号線

千頭から県道77号線に入り、ひたすら山奥を目指して進みます。大井川の流れが見えたり長島ダムの間近に見ながら進みます。奥大井湖上駅に車でアクセスする場合、駐車場への入り口がたいへんわかりづらいのですが、こちらの方のブログを読んでから行ったので、迷わず行けました。駐車スペースは8台程度です。

oi-river.com

車を停めたら、カメラ、帽子、水分を持っていざ出発。いきなり急こう配の階段を上ります。湖上駅そのものに行く場合も途中まではこの急こう配を上ります。

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駐車場から山道を登る

急こう配を上り終えると、左右に道が分かれています。右に向かえば湖上駅を上から眺められる場所へ。左に行けば湖上駅に向かうことができます。まずは湖上駅を眺められる場所へ向かいました。

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看板に従って進む

ぎりぎりすれ違いができるような山道ですが、きちんと手すりがついています。ずっと急こう配ですが、駐車場からはトータル15分くらいでしょうか。

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なかなかハードな上りが続く

距離はそんなに長くないですが、傾斜がきつく、階段がついていますがかなり足に堪える感じがしますが、でもこの眺めを見たら疲れも吹っ飛びます。

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奥大井湖上駅

展望台というよりは、昔、道路だったところなので、東屋とかトイレとかはありません。でも今は車も通らないようで、安心してこの眺めを堪能できます。駅が見渡せるように木を切ってあるようです。

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手前の木が伐採されている

もう何十年も静岡県に住んでいますが、初めてこの場所に立ちました。かなり感動です。

奥大井湖上駅へ行ってみよう

せっかくなので、駅にも行ってみました。赤い丸で囲ったところが奥大井湖上駅。本当に湖の上にある駅です。矢印の通り、鉄橋を渡ってアクセスできます。

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奥大井湖上駅

来た道を引き返し、駐車場からの急坂との合流点を過ぎて、湖上駅方向に進みます。

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看板に従い湖上駅方向へ

湖上駅へは基本下りになるのですが、行ってみてびっくり。すごい急こう配の階段が待ち受けていました。転げ落ちそうな階段です。コロナの感染が心配でしたが、手すりを持たずには降りられそうになかったので、手すりをもって下りました。この階段、帰りには上らなくてはならないのも骨が折れそうです。

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急こう配の階段

階段を降りると鉄橋が間近に見えてきました。線路の横に歩行者用の通路があるんです。

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鉄橋が間近に見えてきた

湖上を渡ります。すぐ横が線路なので、列車が走っていたらなかなかの迫力だと思います。

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湖の上を行く

駅に到着です。誰もいなくて貸し切り状態。平日なのと、まだ海外からのお客さんがいないからでしょう。とても静かでした。

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駅に到着

駅の上にあるコテージの裏手に仮設タイプですが、男女別の水洗トイレが設置されているのが助かります。

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コテージと東屋

奥大井湖上駅の井川方面の次の駅は接岨峡温泉駅です。鉄道だと5分くらいですが、徒歩でアクセスすることも可能なのだそうです。県道に出るまではちょっとハードかもしれませんね。看板によると50分くらいかかるそうです。

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隣の駅まで歩くこともできる

看板にある「あっち」というのはこの方向です。鉄道で湖上駅に到着し、駅を見下ろせる高台に向かう場合もこちらの方向(接岨峡温泉駅方向)に向かいます。先に見えるトンネルの横に、先ほど降りてきた急こう配の階段があります。

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接岨峡温泉駅方向

さて駐車場に戻りましょう。来た道を引き返していたら、湖でサップを楽しむ人がいました。静かな湖上を滑るように動いていて気持ちよさそうでした。

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サップを楽しむ人影

5月末の時点で井川線は運休中ですが、荷物を運んだりするのか、列車は走っていました。早く乗客を乗せて走れる日が来ると良いですね。

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井川線の列車

まとめ

大井川鉄道の井川線沿いは、今回訪れた奥大井湖上駅だけでなく、長島ダムや日本で唯一のアプト式区間、すごく高い鉄橋など見どころが結構あります。5月は新緑、秋は紅葉が楽しめるので、また季節を変えて来てみたいです。車でも鉄道でもアクセス可能ですが、急こう配をのぼったり下りたりするので、足がパンパンになりました。