鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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土曜日の夜も1人で泊まれる箱根湯本の静かな宿、養生館はるのひかり

また来たい、と思わせる温泉宿は多数あれど、実際のところ同じ宿にもう一度泊まるということが少ない私です。なぜなら、ついつい新しい宿を開拓したくなってしまうから。けれど「養生館はるのひかり」は2年前に泊まってとても気に入ったのです。源泉かけ流しの温泉が温度を変えて楽しめる、有機栽培の野菜など素材にこだわった食事が提供され、1人部屋は広くてとても快適。大人ばかりで静かに過ごせるところがとても気に入っている点です。しかも我が家からは在来線でアクセスできるので、交通費がかからないという、のんびりするには最高の宿なのです。ちにみに1泊2食、税込みで16,430円でした。(2019年12月現在)

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養生館はるのひかり

おひとり様向けの広々としたお部屋

最近は一人旅プランを出している温泉旅館は増えましたが、まだまだ平日のみだったり、土曜日泊だとちょっと高くついたりしがちですが、「養生館はるのひかり」は年中一人旅プランがあり、しかもおひとり様用のお部屋が素晴らしいんです。私は洋室が気に入っていて前回も今回もこちらの洋室セミダブルのお部屋をチョイスしました。広さは10畳くらいありそう。十分な広さです。

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おひとり様用の洋室

窓側から室内を撮影するとこんな感じです。出入口横の黒い物体は加湿機能付きの空気清浄機です。

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窓側から入り口方向

テレビの下に突き出ているテーブルのような台はいろいろモノを置くのに便利でした。持ってきたものをここに広げておけば、出発する時も忘れ物しなくてすみます。

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あれこれ並べられる台が便利

書斎デスクがあるので、一人でこもってブログ書いたりするのも良いです。もちろんWifiはさくさくつながるので、このエントリも実は宿のお部屋で書いています。コンセントはデスクの上に一口、ベットの脇に一口あるので、デジタル機器の充電も問題ありません。

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パソコン環境もばっちり

テラスにも椅子が用意されていて、パソコンやスマホで目が疲れたら、お茶を飲みながら箱根の山を眺めて目を休めるのも良し。こんな空間を独り占めできるのはたまらなく贅沢に感じます。

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部屋のテラス

部屋には洗面台とトイレがついています。トイレはもちろん洗浄式タイプです。

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洗面台

ドライヤーも用意されていて助かります。

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部屋にはドライヤーもある

洗面台の横には電気式の湯沸かし器とポットが用意されています。

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湯沸かしとポット

部屋のお茶セットはティーバッグ式の緑茶が3袋用意されています。

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お茶とお茶請け

コーヒーを飲みたい場合は、1階の読書室に1つ100円でカプセルコーヒーが用意されています。

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1つ100円のカプセルコーヒー

部屋の冷蔵庫は、冷蔵機能のみのコンパクトなタイプの冷蔵庫です。中身は空です。

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部屋の冷蔵庫

金庫はクローゼットの下に用意されています。クローゼットには浴衣と半纏、バスタオルとお風呂で使うタオルが用意されています。

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部屋の金庫

エアコンは部屋ごとに温度が調整できるタイプです。

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エアコンは個別に温度調整可能

温度が異なるお湯に入れる源泉かけ流しの温泉

温泉は男女別の内湯が一つずつあります。2階が大浴場、1階はすこし小さめの浴室です。このお風呂が私のお気に入りでして、大浴場には浴槽が3つつながってあります。最初の湯船に源泉が注がれて、だんだんとぬるい温度になっていく仕組みです。一番ぬるい湯船は38度くらい。じっくりつかることができます。真ん中の湯船が40~41度くらい、一番奥の浴槽は43度くらいある感じでした。水でうめることなく温度が調整されていくという、とても良い工夫だと思いました。

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温度が異なる浴槽

大浴場はシャワー付きの洗い場が2か所、カランのみが1か所の計3か所の洗い場があります。シャンプー、リンス、ボディソープが用意されています。いずれも石鹸素材なので、シャンプーは髪を洗うとキシキシ感満載。お好みでない方はシャンプー・リンスはお好みのものを持参しましょう。

脱衣所に用意されているアメニティは、シャワーキャップ、ヘアゴム、歯ブラシ、コットン、綿棒、カミソリ、ブラシです。化粧水や乳液はないので持参しましょう。

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脱衣所に用意されているアメニティ

小さいほうの浴室は浴槽が2つで、こちらも温度が異なる浴槽です。

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小さい浴室は浴槽が2つ

泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩温泉で、無色透明無味無臭のお湯です。これと言って特徴がないお湯ですが、その分体に負担がかかりません。

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温泉分析表

土曜日の夜泊でしたが、浴室が大混雑ということはありませんでした。一番混んでいた時で3人でした。翌朝は時間が早かったこともあり、独泉。もともと部屋数が多くないし、一人旅の方も多いので、館内にいる人数がそれほで多くないのでしょう。静かに温泉につかることができて本当に幸せな時間でした。

食事は素材厳選で体に優しい献立

湯治目的の宿ということもあり、食事は地元の有機栽培の野菜を中心とした健康的な献立です。これもこの宿の魅力の一つ。食べきれないほどの絢爛豪華な食事も良いけれど、私くらいの年齢になると、豪華な食事よりは食べきれる体に良い食事が嬉しくなります。食事は夕食・朝食ともに食事処でいただきます。一人旅の人はカウンターだったり大きなテーブルに適度に間隔をおいての座席配置で、気兼ねなく食事ができました。

夕食

夕食のスタートは6時20分というちょっと中途半端な時間を指定されました。私の後も10分おきくらいに人が来ていたので、もしかするとあえて部屋によって時間をずらして案内しているのかもしれません。こちらが今夜の献立です。500キロカロリーに調整されています。特筆すべきは、動物性たんぱく質が一つも入っていないということ。なかなかこういう献立には出くわしません。

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500キロカロリーの献立

食事は最初にサラダや胡麻豆腐など、冷たいものはお盆で一気に持ってきてくれます。

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夕食

ドリンクはアルコール飲まない人にも炭酸系のドリンクが用意されていて、私は梅サイダーをいただきました。

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梅サイダー
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ドリンクメニュー

天ぷらやごはん、椀物など温かい献立は順次運ばれてきます。かぼちゃの天ぷらのサクサク感が素晴らしかったです。

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温かいものも並びました

食事が足りそうにない人は、玄米ご飯のみ1回おかわりができます。私は今回はおやつを持参しなかったので、夜中におなかがすくとやだなーと思い、おかわりしました。ダイエットの意味ないかも(笑)

食後にデザート。こちらも豆乳寒天というヘルシーなデザートです。

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食後のデザート

次から次に食事が運ばれてくるわけではないので、一人で黙々と食べていると30分くらいで食べ終えてしまいます。あとは部屋でのんびりです。

朝食

朝食は8時半とかなりゆったり目。チェックインの時に時間を確認されますが、この日は9時というチョイスもありました。 

こちらが朝食のおしながき。朝食もカロリーが調整されていて370キロカロリー未満とのことです。

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朝食のおしながき

食事の前にいただくのは酵素ドリンク。

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酵素ドリンク

朝食が並びます。朝は魚の干物がでてきました。久しぶりの動物性たんぱく質、という感じ。朝の主食は雑穀米。ご飯とお味噌汁は1回だけおかわりができます。

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朝食

あつあつの湯豆腐で体が温まります。

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熱々の湯豆腐

特筆すべきはこちらの納豆。納豆と言うとご飯にまぜて食べたくなりますが、香りが弱いので一粒ずつ食べてくださいとすすめられ、そのように。今時貴重な藁苞(わらづと)納豆です。こちらの納豆はリクエストしないと出てきません。

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珍しい藁苞納豆

食後はリクエストするとハーブティーが出てきて終わりとなります。 

アクセス

鉄道で行く場合は、箱根湯本駅が最寄り駅です。グーグルマップで見ると、歩いていけそうに感じますが、かなり急な上り坂なので、宿に行く時は歩きは避けた方が無難。特にキャスター付きでゴロゴロ行く人には全く向きません。

 駅前から温泉宿を回るシャトルバスが出ています。3つのコースがありますが、Bコースの早雲通りという行き先のバスに乗ると、宿の前でおろしてくれます。一人100円です。ただこのバス、めちゃ混みます。今回は予定のバスに乗り切れず、臨時便が出ましたが、それでも満員でした。 

www.hakonetozan-charterbus.co.jp

逆に帰りは、駅までかなり急な下り坂ですが、リュック一つの荷物なら歩いて15分程度です。お散歩のつもりで行けます。私は2回とも帰りは歩きました。急ではありますが、リュック背負ってハイキングのつもりになれば、行も行けるかも。バスに乗り切れない場合は次回は歩くことも考えよう。ちなみにキャスター付きの荷物は行はもちろん、帰りもやめた方が良いでしょう。

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石畳の急坂を下りていく

泊まる時の注意点

とても私好みの宿ですが、いくつか注意点があります。

館内は階段のみの移動

こちらの宿は4階半のつくりで、移動は階段のみ。私がとまったおひとり様用の洋室は最上階にあり、お風呂は時間帯によっては1階になることもあります。階段での移動が困難な方にはちょっと難しいかも。

タバコ吸う人はつらいかも

全館禁煙で、喫煙所は1階の喫煙所のみです。タバコ吸わない人にはとても快適ですが、たばこ吸う人は毎度1階まで階段の上り下りが発生します。

翌日のお風呂は朝9時まで

温泉宿で夜中はずっとお風呂に入ることができますが、翌朝は9時でお風呂は終了となります。チェックアウトは10時半なので、朝食の後にもう一回お風呂に入りたいと思うかもしれませんが、朝食が8時半からなので、朝食後のお風呂はできません。

チェックアウトの時間が限られている

チェックアウト可能な時間帯は9時から10時半までと制限があります。翌朝早くから活動したい人にはちょっと向かないかも。もともと湯治目的で連泊で楽しんでほしいというコンセプトの宿なので、ここはのんびりすることにしましょう。

1泊の場合は現金のみ

1泊で利用する方の支払いは現金のみです。連泊の方はカードが使用できますが、カード会社はVISA/MASTERのみです。忘れずに現金を持っていきましょう。

コンビニまでやや距離がある

宿周辺のコンビニまで500mくらいあります。夕食のカロリーが低めに設定されているので、夜おやつを食べたいという方は、箱根湯本駅で手に入れておきましょう。

他にも宿からの注意事項が公式サイトに出ていますので、宿泊してみようと思った方は一度確認をしてください。

harunohikari.com

まとめ

我が家から在来線のみでアクセスでき、静かでおひとり様も気兼ねなく泊まれる宿。源泉かけ流しで食事も吟味されていて、私好みのお宿です。土曜日の夜も一人泊できるけれど、なかなか空きがないのが難点かも。一人でゆっくりくつろぎたい人にはおススメの湯宿です。