びわ湖疏水船に乗るために、静岡から新幹線で滋賀県に向かった時に、私の好物の鮒ずしを買いたくて、ちょっと寄り道した時の旅行記です。蓋女(マンホールが好きな女性のこと)の私としては、滋賀県のマンホールとマンホールカードも気になるところ。おかげさまで2枚マンホールカードをいただくことができました。
彦根の町を散策
米原で東海道本線に乗り換えて彦根へ。米原の隣の駅などで5分くらい。列車の本数も1時間にに4本くらいあります。当初はレンタサイクルを駅前で借りて、さぁ~っと回るつまりでいましたが、見るからに雨が降りそうな雲だったので、徒歩で回ることに。ちょっと行動範囲が狭くなってしまいました。
彦根城
彦根と言えば「彦根城」が思い浮かびます。現存12天守の一つでもあるので、本当は彦根城に行ってみたかったのですが、15:15にはびわ湖疏水船の乗り場に行かなくてはならず、後の予定がつまっているとのんびり観光できないので、今回は断念。彦根城は駅を出るとまっすぐの道の先に見えていました。
ちょうどお昼時だったので、どこかでランチを食べたくて、お城近くにある「夢京橋キャッスルロード」に向かうことにしました。下の地図の写真でオレンジの丸が彦根駅、青い丸が「夢京橋キャッスルロード」です。
駅前からまっすぐ天守閣に向かって広い通りを歩いていくと、護国神社にぶつかりますので、神社にぶつかったら、左折してお堀沿いに歩きます。
お堀にそってぐるりと回ると、T字路があるので、左に進みます。ここからも天守閣が見えました。
京橋が見えてきました。駅から15分くらいでしょうか。
橋を渡れば彦根城内に行くわけですね。
今回は橋の反対側に広がる「夢京橋キャッスルロード」を歩いてみました。街並みがレトロな感じです。食事処にカフェ、お土産物屋さんが並んでいて、観光地という感じがします。
「あゆの店きむら」でランチ
事前に彦根の観光協会のサイトで食事処を検索し、お食事処のお店の中で一番最初に出てきた「あゆの店きむら」をチョイスしました。こういうお客がいることを考えると、サイトの中に表示される順番て、大事ですね。
店内には、鮎の佃煮や私が欲しかった鮒ずしなど、川魚を中心にしたお土産用の食材が多数販売されていて、その奥にお食事処があります。食事処はそれほど広くなく、20人くらいでいっぱいな感じでした。
メニューには鮎を使ったお料理がたくさん。私は「あゆ寿司・天ぷら膳」をチョイス。
単品物のメニューもあり、こちらにはお試し鮒ずしも。頼んでみることにしました。
で、こちらが鮎すし・天ぷら膳です。鮎の料理をあれこれ食べたい人向きのメニューです。ご飯ものは3貫ついている鮎寿司だけなので、それほどお腹にたまる感じはありません。味は特別美味しい!というわけではなく、普通な感じです。この時期の鮎は養殖なのかな?
つづいてこちらが待望の鮒ずし。以前にも食べたことはあるので、独特の風味には驚きません。なるほどこうやってごはんを下に置いて、切り身の鮒の身を立て掛けるようにして出せば良いんだ、と盛り付けを学びました。鮎より私は鮒ずしの方が好きかも。
こちらのお店にも鮒ずしのお持ち帰りパックは売ってましたが、今日は「元祖阪本屋」という鮒ずしの老舗で買うつもりでいるので、こちらでは食べるのみで、購入しませんでした。
その他のお店
「夢京橋キャッスルロード」は観光客向けのメインストリートのような感じなので、私が寄ったお店以外にもいろいろなお店があります。ランチを終えて通りの反対側に渡ると、近江牛のコロッケを店頭で売っていました。美味しかったです。
そうだ、このあたりには近江牛というブランド牛があるのですね。次回は近江牛のステーキランチあたりを食べたいと思います。
漬物をメインにしたごはんセットのお店も美味しそう。
彦根のマンホールカードは2種類
お腹が膨れたので、今回彦根に立ち寄った目的である、マンホールカードをもらいに行きましょう。彦根市には2種類のマンホールカードがあります。
ひこにゃんのマンホールカード
彦根のゆるきゃらと言えば「ひこにゃん」ですね。その「ひこにゃん」をデザインしたマンホールが彦根市には設置されていて、マンホールカードも配布されています。
こういうキャラクターを使ったデザインのカードは人気があり、品切れになっていることもあるのですが、今回は在庫がありました。
配布場所は「ひこね食賓館四番町ダイニング」の2階です。
こちらは「夢京橋キャッスルロード」のはじっこの方にあるので、ランチを食べた場所からは徒歩5分といったところ。
マンホールの実物
カードをもらったら実物も拝んでみたいものです。マンホールカード配布場所に地図があり、「ひこにゃんマンホール」がどこに設置されているかがわかります。
彦根駅前にひこにゃんマンホールがあるので、駅に戻った時に捕獲しました。駅前に井伊直政公の銅像があるのですが、駅舎側からこの銅像がある所に渡るための横断歩道を渡ったところにひこにゃんマンホールがあります。
下の地図の②の位置がひこにゃんマンホールの実物です。
こちらが井伊直政公の像です。
幾何学模様のマンホールカード
ひこにゃんマンホールはごく限られて数しか設置されておらず、基本的には幾何学的なデザインのマンホールです。
こちらのマンホールのカードも配布されています。配布場所は平日は市民会館で、土日休日は駅前のアル・プラザ彦根というショッピングセンターの4階にある守衛所でもらえます。
アル・プラザ自体は彦根駅前に建っているのですぐわかるのですが、土日は4階まで上がれるエレベーターや階段が制限されていて、最初に上った階段では守衛所にたどりつけませんでした。店内の方に聞いてやっとのことで守衛所へ。思わぬ時間をとられてしまいましたが、無事ゲットできました。上の地図の①付近の階段を上るのが良いです。
鮒ずしを求めて
鮒ずしの歴史
鮒ずしの歴史は古く、千数百年以上昔に中びくから伝わったものと言われているらしい。米の発行を利用した保続職の一種で、滋賀県の名産品の一つ。乳酸菌とビタミン核種が増加した風味は格別です。鮒ずしの存在を知ったのは「美味しんぼ」という漫画でした。すごく匂いがきついのですが、フランスのくさいチーズが好きな人は鮒寿司も口に合う、というような内容で、くさいチーズ大好きな私は是非一度食べてみたいものだと思っていました。
元祖阪本屋
マンガ「美味しんぼ」に登場した鮒ずしは、ネット情報を見ると、琵琶湖の湖北地区にある「魚治」というお店のようですが、今回は「びわ湖疏水船」に乗る予定もあったので、浜大津駅から徒歩圏内の「元祖阪本屋」に向かいました。江戸時代に膳所(ぜぜ)藩の御用料亭だったという老舗です。最寄駅は京阪石山坂本線 の「びわ湖浜大津駅」です。
彦根から浜大津駅への行き方ですが、彦根からJR東海道線(このあたりでは琵琶湖線?)に乗り、膳所駅まで行き、膳所駅の改札を出てすぐの所にあるで京阪電車の「京阪膳所駅」から京阪電車に乗りました。
「京阪膳所駅」から「びわこ浜大津駅」までは4分。「びわこ浜大津駅」からは以下の地図のように歩いて10分弱です。
駅から外に出ると、まず足元に大津市のデザインマンホールが設置されていました。琵琶湖の遊覧船などびわ湖周辺の観光スポットが描かれています。大津市もマンホールカードを配布していますが、今日は寄る時間がなかったので、また次回来た時にもらいに行くことにしました。
浜大津駅前以外はモノクロのマンホールがそこかしこに設置されていました。
「元祖阪本屋」に向かうために通りを歩いていたら、お、路面電車ではないですか。乗ってみたことはほとんどないので、これまた次回来た時には楽しみにしたいと思います。
浜大津駅から徒歩10分くらいでしょうか。路面電車が走る通りを右折したら間もなく「元祖阪本屋」です。
折り上げ天井と格子天井が使われていて歴史を感じます。
老舗らしく、店内には数々の表彰状が飾られていました。
鮒ずしのお値段はピンきり。これは大きさによって違うのか? 1匹8,640円なんていう高価なものもありました。さすがにそんなに高いのは買えないけれど、1000円程度の切り身のパックというのも味気ないので、今回は3,240円のものを一つ買いました。
私が購入した鮒ずしはこちら。包みからしてなにやら高級感が漂います。
中身はというと、おおおー、卵をたっぷり抱えた鮒ちゃんです。毎日3~4切れずついただいて、時にはお茶漬けに、時にはお澄ましに活用し、とーっても美味しくいただきました。
また来たいぞ、滋賀県
「びわ湖疏水船」に乗る前に、ちゃちゃっと短時間で回っただけでしたが、なかなか魅力的な県ですよ、滋賀県は。グルメは今回は鮒ずしやら鮎料理と川魚中心でしたが、もともとは肉食の私には、近江牛が魅力的。温泉もあります。近江八幡には古い街並みや水路をめぐる船もあります。今回行けなかった彦根城や長浜城も良さそうです。マンホールカードもまだ数種類あるので、集めたい。ということで、滋賀県にはまた鉄道に乗って街歩きしにきたいと思います。
今回の旅の主目的は琵琶湖から京都に水を送る琵琶湖疏水を船でクルーズすること。「びわ湖疏水船の旅」についてはこちらをどうぞ。とてもオススメのコースです。