乳頭温泉郷にはこれまでに4回でかけて5泊しています。乳頭温泉郷から出かけた観光スポットも増えてきたので、まとめてみました。
抱返り渓谷を歩く
○○渓谷という場所はたいていが景色が良く、歩くのが楽しい場所です。この抱返り渓谷も渓流が流れ、割と落差のある滝があり、ハイキングにはもってこいの場所。入り口の工事現場に貼られているポスターには素晴らしい紅葉の時期の写真が使用されていて、紅葉シーズンはさぞ美しいだろうと思います。
上の写真の奥に見えている赤いつり橋を渡ると、渓谷らしい景色が見えます。
渓谷に沿って遊歩道が整備されていて歩きやすいハイキングコースです。2021年9月に歩いたときは、回顧(みかえり)の滝から先は通行止めだったので、回顧の滝を目指します。1.5キロくらいを歩きます。標高差はほぼありません。
回顧の滝に向かう時は、左側に渓流が見えます。紅葉の時期は青い水面と色づいた葉のコントラストがさぞかし美しいと思います。
時々橋を渡ったり、トンネルをくぐりながら進みます。トンネルの中は暗いですが、距離は短いので、スマホのライトでも大丈夫でした。
渓谷らしい眺めです。
そして、抱返り渓谷きっての名所、回顧の滝です。思っていたより落差があってきれいです。
もうちょい先まで進めたので歩いてみたら、休憩所の標識がありました。
斜面についた踏み跡を上ると東屋があり、ここからも滝を眺めることができるのです。
駐車場からここまで、約2キロの道のりです。この先は通行止めなので、来た道を帰りました。1時間くらいのハイキングで、なかなか楽しめました。乳頭温泉からだと車がないと不便かな。この時はレンタカーだったので、前日の宿泊していた鶴の湯からは40分くらいで到着です。道路も特に狭い場所や危険個所はありません。
田沢湖を巡る
田沢湖は水深が423.4mもあり日本一深い湖です。乳頭温泉側からアクセスすると、ちょうど湖の反対側に田沢湖のシンボルでもある「たつこ像」がたっています。車で行けば楽々アクセスですが、田沢湖は路線バスで行くことも可能。本数は少ないけど、湖一周のバスも出ているので、時刻表を調べて行けば車がなくても訪れることができます。
たつこ像は秋田駒ケ岳を背景に立っているのです。下の写真は4月に訪れた時の景色です。
秋田駒ケ岳に登ってみたい
上のたつこ像の写真の背景に写っている山が秋田駒ケ岳です。初夏は高山植物、秋は紅葉が楽しめるそうで、一度歩いてみたいなと思っています。8合目までは車で登れるので、いつか登る日のために偵察に行きました。舗装路ですが、かなーり狭い山道です。対向車があると、すれ違いに困る場所もありました。地図で見てもかなりくねくねしています。
それでも8合目の駐車場まで自分でレンタカー運転して行けました。
8合目駐車場から見た秋田駒ケ岳。下の写真は9月中旬ですが、なんとなく木々が色づき始めた感じです。
8合目まではありがたいことに路線バスも走っています。2021年は6月1日~10月20日間の土・日・祝運行で、6月21日~8月15日間毎日運行とのことでした。詳しくは羽後交通のサイトを確認しましょう。
紅葉の秋田駒ケ岳の様子は、いつも旅の宿を探すのに参考にしている月山ももさんのブログに詳しい紹介があります。月山ももさんの登山記録を読んで、私も行ってみたいと思ったのでした。
気になるお店に寄ってみた
観光スポットではないですが、田沢湖駅から乳頭温泉に車で向かう途中にある気になるお店にも寄りました。
ひなたエキス
交差点の角にたつかわいらしい小屋が気になります。こちらのお店はひなたエキスというお店。
カフェのようですが、コーヒーを提供するのではなく、季節のスープやスムージーをいただくことができます。
お店でスープを買って、お昼用に買ってあったパンを食べました。
建物の隣にテーブルとベンチの用意があります。
山のはちみつ屋
田沢湖駅から乳頭温泉に向かう路線バスに乗っていると、2階建てバスが道路わきに止まっているのが目を引き、気になっていて、レンタカーで回っていた時に寄ってみました。
上の写真の建物はカフェになっていて、中でケーキやプリン、コーヒーなどをいただくことができます。飲み物はフリードリンクスタイルだったので、この日に泊まる宿のチェックイン時間までの時間つぶしに便利でした。
もちろんいろいろなはちみつ製品も売っています。お土産に国産のアカシヤのハチミツを買いました。
角館武家屋敷を歩く
角館の武家屋敷はしだれ桜が美しいのが有名です。近くの桧木内川のソメイヨシノも木が大きく見ごたえがあります。乳頭温泉の最寄り駅は「田沢湖駅」。そこから秋田新幹線でもう一つ秋田寄りの駅が「角館駅」です。駅から武家屋敷街まで10分ほど歩きますが、路線バスやタクシーもありました。カフェや食事処も多いので、散策するのに良い場所です。
秋田内陸縦貫鉄道に乗る
秋田縦貫鉄道は、武家屋敷がある角館と鷹巣駅を結ぶ、名前の通り秋田県の内陸部を走る全長94.2キロの鉄道路線です。
車両は複数デザインがあるようです。
車内はかわいい感じのボックスシートが並び、壁面には秋田犬の写真がたくさん掲示されていました。
時々長いトンネルや、かなり高さのある鉄橋も渡ります。
詳しくはいつもお得な切符情報を参考にしているひささのブログの乗車記をご覧ください。特に途中で通過する「十二段トンネル」と「大又川橋梁」はこの鉄道の名所なので、事前に予習してから乗車することをおススメします。
12月の初旬に乗りましたが、標高が高い場所では雪見鉄でした。
秋田内陸縦貫鉄道の途中で温泉宿に一泊
私が乗った時は、日が短い12月だったので、途中の阿仁マタギ駅で降りて1泊しました。
打当(うっとう)温泉の「マタギの湯」という宿に1泊しました。
一人でも泊まれます。1人用はビジネスホテル風ですが、広くて快適に過ごせました。お願いしておけば、列車の到着時間に合わせて送迎してくれます。
部屋にはエアコンもあるので、夏でも安心。ポットは沸かせる電気ポットなので、コーヒーを持参すれば熱々の湯で淹れられます。
お料理はごく普通の旅館料理。
朝はバイキングでした。まだコロナ禍でしたが、忘年会をやっている高齢の集団がいて、手の消毒もせず、共用のトングをつかみ、マスクせずにおしゃべりしながらお料理をとっていたので、恐ろしくなり、あまり食べないでチェックアウトしてしまいました。
まとめ
乳頭温泉まで行くのに東京からでもそこそこ時間がかかります。できれば乳頭温泉に1泊で帰るのではなく、連泊でも良いし、別の場所にもう1泊でも良いと思うので、2泊で秋田県を楽しむのも良いのではないでしょうか。
この界隈で泊まった温泉宿
この界隈を楽しむのに私が泊まった宿は、記事で紹介したマタギの湯以外にこんな宿があります。まずは外国人観光客にも知れ渡っている人気の秘湯の宿、鶴の湯。
鶴の湯別館山の宿は、鶴の湯の白湯を引いていて、お風呂はすべて貸し切り利用。部屋数が少なく、静かに過ごしたい方にお勧めです。
鶴の湯からは少し離れていますが、こちらが本来の乳頭温泉郷と思います。その中の1軒です。
乳頭温泉ではありませんが、日本の秘湯を守る会の宿で、よう素泉と言う珍しい泉質の温泉を楽しめる宿です。
こちらの宿は秋田と青森の県境にあります。山の中の一軒宿ですが、陣馬駅か碇ヶ関(いかりがせき)駅から送迎があり、送迎車で15分くらいと案外アクセスは良く、にごり湯を楽しめてお料理も美味しく、一人旅も歓迎の宿です。