鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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山形県湯野浜温泉KAMEYA HOTELのコンセプトルーム「あかがね」宿泊記 お部屋に温泉、チェックアウト12時が嬉しい一人でも泊まれる温泉宿

湯野浜温泉は山形県の日本海沿岸にあります。静岡から行くには距離がありますが、羽田空港から庄内空港まで飛行機で行くとメチャ便利。今回が初訪問でしたが、温泉もよく、周囲には訪れてみたいスポットもあるので、また行きたいと思える温泉でした。

何軒かの旅館がある中で、皇室も利用されたことのあるKAMEYA HOTELに1人で滞在しました。デザイナーさんが意匠を凝らしたコンセプトルームに宿泊したので宿泊記を書きました。4月中旬、山形では桜が満開の時期のひとり旅です。

KAMEYA HOTELの概要

  • 山形県湯野浜温泉の老舗宿。2024年4月にリニューアル
  • 客室数は64室。スイートルームや、特徴あるデザインのコンセプトルームから一般的な客室まで多様。全室オーシャンビュー。
  • 海沿いの温泉らしく塩分を感じる温泉
  • 庄内空港からタクシーで10分くらい
  • コンセプトルームに平日に1人で泊まって2食付きで28,000円くらい

 公式サイト

www.kameya-net.com

「あかがね」のお部屋

コンセプトルームは4室(スイートのコンセプトルームを入れると5室)ありますが、ホテルのWEBサイトで一番異彩を放っていたのが今回宿泊した「あかがね」のお部屋でした。コンセプトルームにはすべて温泉がついているのですが、海に面した位置に湯船があるのも良かったので、こちらのお部屋を予約したわけです。

「あかがね」のお部屋

写真でとると、ちょっとギラギラした感じがしますが、部屋にいるとそれほどギラついた感じは受けませんでした。時間と共に錆がでて、だんだんと色合いも変化して行くのだそうです。

「あかがね」のお部屋

部屋の窓からは日本海が。晴れていれば沈む夕日が美しいようで、湯野浜温泉の海岸は「日本の夕陽百選」に選ばれています。この日は夕方からは雨模様で残念でした。

日本の夕陽百選に選ばれている湯野浜海岸

窓辺には温泉が注がれている浴槽が。注ぎ口から出ているお湯の温度はちょっと熱いですが、水を足すこともでき、調整可能です。手すりのところにあふれ防止のスリットがあり、ちょろちょろ出している分にはあふれる心配はありません。

お部屋のお風呂は温泉

リビングに湯船が直置き、といった感じがちょっと不思議な感じもします。

お部屋に湯船

しかもせっかく海に面した場所に湯船があるのに、海との間には他のホテルがあり、せーせーとカーテン開けて湯船につかる、というわけにはいかないのです。カーテンは半分閉めて何度も入らせていただきました。

カーテンを半分閉めて入浴

湯船の周辺には体を洗う所がありません。こちらのお部屋にはシャワーブースがついていますが、少々距離があります。

お部屋のシャワーブース

お部屋のレイアウトはこんな感じなのです。

https://www.kameya-net.com/_next/static/media/concept-akagane-map.31ff8e83.png

シャワーを浴びたら、一度体を吹いて、ベッドルームを横切ってバスタブに体を沈めるというわけです。今回は一人旅だったので、ベッドルーム内を裸で行き来しても構いませんが、同行者がいるとちょっと抵抗ありますよね。お部屋の案内には、体を拭いて、バスローブを羽織って、移動しましょう、ということでした。私はチェックイン早々、大浴場で体を洗ったので、お部屋のシャワーブースは使いませんでした。

お風呂の入り方の指南書

お部屋の中には洗面台やトイレももちろんあります。洗面ボウル左側のスペースがデスクを兼ねているのかもしれませんが、こことは別にPCを広げられるデスクがあると良いなと思いました。なくとなく水が飛びそうな場所にPCを置きたくないんです。今回はPC持ってこなかったので特に問題はないのですが、チェックアウトが12時と余裕があるので、暇の時にはブログでも書くか、ということもあり得ます。

洗面台 奥のドアはトイレ

トイレは洗浄機能付きです。

お部屋のトイレ

お部屋にはお湯を沸かせる電気ポット、ティーバッグのお茶は緑茶・ほうじ茶の2種類の用意があります。私はコーヒーを飲みたい人なので、いつもドリップバックを持参していますが、お部屋の器が日本茶用の湯のみしかないと、コーヒー飲みにくいのです。ここの器はドリップバックも大丈夫そうでした。こちらの宿は1階のラウンジにコーヒーマシンがあり、紙コップでお部屋に持ってくることも可能。なので持参のコーヒーもマイカップも使いませんでした。

お部屋に用意のお茶とお菓子

バスタオルとお風呂で使うタオル、浴衣の用意もあります。

タオルと浴衣など

雪肌精の基礎化粧品セットが用意されていました。

アメニティ

大浴場

お風呂に温泉はあるものの、館内には大浴場もあるので出かけてみました。大浴場は3階にあります。

深夜時間帯は入れませんが、翌朝からチェックアウト時間帯までずっと利用できるのはとても嬉しいです。温泉旅館では浴室の清掃にはいるために、チェックアウトが10時でもお風呂は9時半まで、という所が結構ありますが、午前中は利用できるのはとても良いシステムだと思います。

男性のお風呂は一か所に内湯も露天もまとまっているのですが、女性のお風呂は外からの視線を遮るため、2か所に分散しています。

大浴場の案内

天女の湯

まずは天女の湯へ。内湯のみのお風呂です。右側の青い暖簾は、サウナへの入り口。この宿のサウナは予約制で貸し切りで楽しめるようですが、私はサウナはあまり関心がないので利用しませんでした。

天女の湯

外の光がたくさん入る明るく開放的な浴室です。平日だからなのか独泉できました。

天女の湯の湯船

洗い場もたくさんあります。

洗い場

湯船の温度も熱すぎずぬるすぎず、ゆっくりつかることができました。ほーんと気持ちいい。

めちゃ良い湯です

脱衣所にはローションや乳液などの基礎化粧品も用意されていました。

脱衣所

羽衣の湯

女性用のもう一つの大浴場である羽衣の湯にも入ってみました。こちらも他にお客さんはいなくて独泉でした。

羽衣の湯

こちらのお風呂には内湯と露天風呂があります。内湯は檜のお風呂です。

羽衣の湯の内湯

露天風呂は屋根付きなので雨でも入れますが、周囲は目隠しで囲われているので、景色を眺めながらというわけにはいきません。

露天風呂

泉質

掲示してあった成分表によると、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉という泉質です。海が近いので塩化物泉だな、という感じがしました。湯上りの後はいつまでもポカポカしています。なので夏以外の季節の方がありがたいかも。

温泉の成分表

pHは7.9で源泉の温度が56.4度、溶存物質量は4988mgとあるので、低張性弱アルカリ高温泉といったところでしょうか。

温泉の使用状況は、加水・加温はなしですが、循環と消毒はありです。ただ入っていて塩素消毒臭は感じなかったし、お湯も新鮮な印象を持ちました。湧出量の記載がありませんでしたが、けっこう湯量はあって源泉の投入量もある程度確保できているのではないかと入っていて感じました(あくまでも私の個人的な感想です)

温泉の使用状況

お食事

食事は夕食・朝食ともに2階の食事処でいただきます。

夕食

龍宮殿懐石というコース料理をいただきました。テーブルに着くとお品書き。

お品書き

まずはドリンクを注文。ノンアルコールはフルーツが美味しい山形県らしく、果物のジュースがありました。フルーツと炭酸を合わせたもう少し甘くない飲み物があるとさらに良いと思います。

ドリンクメニュー

ラフランスのジュースでお食事を始めます。

乾杯

まずは前菜。続いて蓋物。

前菜と蓋物

そしてお造り。近海でとれたお魚の3種盛りです。

お造り

続いてのお魚料理はヒラメです。周囲にかかっているソースからはソラマメの香りがしました。

お魚料理は洋風仕立て

お肉は金華豚です。こちらも春の山菜が添えられていて、春の香を楽しみました。

お肉料理

このあとはお食事です。蟹ご飯でしたが、冷たいお食事でした。なんとなく最後の締めは温かいご飯が良かったかも。ご飯が冷たいので、なおのこと一緒にお味噌汁が欲しかったです。

お食事

最後にデザートをいただき夕食は終了。テンポよく運ばれてきて、一品ごとのボリュームがそれほど多くなかったので、1時間半かからずに終了しました。

デザート

朝食

夕食とは別の場所でいただきます。宴会場のような広いエリアでした。隣のテーブルとの間に衝立などはないですが、間隔はあいているのと、お客さんの数が少なかったので、周囲を気にせずいただけました。

朝食会場

朝食にもお品書きがありました。

朝食のお品書き

こちらが朝食です。ご飯は中央にも用意されていて、お代わりも可能です。

朝食

大好きな納豆もあって幸せ。納豆、もっとあっても良いです(笑)

納豆、嬉しい

会場の中央に簡単なビュッフェ台があり、ご飯のおかわり以外に、コーヒーやフルーツポンチなどのデザート類が用意されています。

デザートとコーヒーはセルフサービス

館内

ロビー

フロントがある1階には広いロビー、売店などがあります。小さな橋まであって、ちょっと昭和の時代の大型旅館といった雰囲気も残っています。

昭和の雰囲気が残るロビー

ロビーの一角にはドリンクバーがあり、コーヒーやジュースなどをセルフでいただけます。お部屋に持って行って飲むこともできます。すごく嬉しいサービス。

ドリンクバー

隣のカウンターの上には甘味の用意もありました。

甘味は蒸しきんつば

飲泉所

湯野浜温泉のお湯は飲むことができるようで、こちらのホテルには飲泉所がありました。

飲泉所

アクセス

湯野浜温泉は山形県の日本海側に位置するので、私が住む静岡からだとかなり距離があります。車はもちろん、山形新幹線を利用するにしても、新庄から日本海に出るまでに時間がかかりますし、上越新幹線を利用したとしても、新潟から特急に乗っても時間がかかります。

でもね、庄内空港を利用するとメチャ便利なのです。羽田からは1時間くらいで到着。飛ぶルートも猪苗代湖や磐梯山、月山などが見えて、4月だとまだ雪をかぶった山並みが連なり、絶景ルートでした。

窓から見える景色が最高

空港からはタクシーで10分くらいです。

帰りは鉄道を利用しています。鉄道の最寄り駅は鶴岡駅。タクシーで20分くらいです。

鶴岡駅と湯野浜温泉の間は路線バスもあります。本数が少ないのと、タクシーの倍くらい時間がかかってしまうので、私はタクシーを利用しました。

路線バスでアクセスも可能

宿の周辺

足湯と飲泉所

宿にも飲泉所がありましたが、公共の場にも足湯と飲泉所があります。

足湯と飲泉所 同じ場所にあります

チェックインまで時間があったので、のんびり足湯で温まりました。足湯や飲泉所などがある温泉地は、湯量が豊富なことも多くて好きです。(そうでない場合もあるけど)

足湯

場所はこちら。宿からは徒歩5分くらいです。

カフェ: ゆのはま100年キッチン

羽田からお昼ごろの便で庄内空港に向かうと、チェックインの時間には早い時間に到着します。足湯から宿方向に歩くと、洒落たカフェがありました。

カフェで一休み

おやつを食べました。

おやつ

メニューなどはこちらのサイトをどうぞ。

yunohama100.com

旅のマンホールカード

鶴岡駅前の観光案内所でマンホールカードを配付しています。

鶴岡市のマンホールカード

マンホールカードと同じデザインのマンホールは捕獲できませんでしたが、湯野浜温泉には夕日百選の地らしいマンホールが設置されていました。こちらのデザインのカードも欲しいです。

湯野浜温泉のマンホール

まとめ

KAMEYA HOTELさんは、皇室の方がいらっしゃったことがあるので、この界隈きっての名門旅館なのだと思います。大型旅館で部屋数も多いですが、ゴールデンウィーク前の閑散期の平日だったので、お客さんも少なく、静かに温泉を楽しめました。今回はお部屋に温泉がついたコンセプトルームに泊まりましたが、大浴場までの距離は短いので、温泉がついていないお部屋でも十分楽しめると思います。

今回のプランが特別なのか、いつでもそうなのか分かりませんが、チェックアウト12時というのはとても嬉しいですね。朝食後ももう一度ゆっくり湯あみを楽しめます。今回の旅は温泉を楽しむ旅だったので、とても満足できました。

山形の日本海側にはいくつか古くからの温泉があります。古くからの温泉は泉質が良く湯量も豊富な温泉が多いので、行ってみたいなと思っていたのでした。静岡から鉄道で行くのは不便ですが、羽田からの飛行機は超便利。中でも湯野浜温泉は空港からの距離が近くて気に入ってしまいました。

今回は観光しませんでしたが、湯野浜温泉周辺の観光スポットと言えば出羽三山。月山は8合目まで車で行けて、8合目周辺には湿原もあるそうで、ハイキングを楽しめそう。次回行く時には、出羽三山を絡めて温泉旅に出かけたいと思います。出羽三山は最近は海外のお客さんにも人気なんだそうです。

yamagatakanko.com

この時の旅は湯野浜温泉の後は鉄道で新潟県の越後湯沢に向かい、もう一泊しています。そちらも湯量豊富な温泉で、とても良かったです。

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