鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

MENU

山形県赤湯温泉 旅館大和屋さん 温泉付きお部屋の宿泊記と赤湯温泉宿情報

2024年1月の大人の休日倶楽部パスを利用して、山形県と福島県の温泉を2泊3日で楽しんできました。1泊目は山形県の赤湯温泉にある旅館大和屋さんに宿泊したので、宿泊記をまとめました。

旅館大和屋の概要

  • 全17室。源泉かけ流しの温泉付きのお部屋にも1人で宿泊可
  • pwありの無料のWifiあり
  • 山形新幹線も停車する赤湯駅から徒歩30分くらい
  • チェックインは15時、アウトは10時
  • 平日に温泉付きのお部屋に1人で泊まって2食付きで27,000円だった

 公式サイト

ryokan-yamatoya.com

宿泊したお部屋

源泉かけ流しの温泉付きのお部屋は、温泉がついていないお部屋よりは高いけれど、3万以下なら割とリーズナブルと思います。ということで、楽天ポイントも使って温泉付きのお部屋を予約しました。温泉付きのお部屋は2つあり、私が宿泊したのは「銘木の間」というお部屋でした。

こちらのお部屋は特別室ということで、お部屋も次の間+メインの客室と広いです。入り口を入ると次の間があり、リラックスチェアが置かれています。

銘木の間の室内

奥の客室は10畳+広縁と広々。すでにお布団が敷いてありましたが、テーブルの位置などは全く変えずにお布団の用意がしてあります。広縁はありますが窓からの眺望はありません。

メインの客間

脱衣所スペースに冷蔵庫や冷水ポットなどの用意がありました。冷蔵庫内は空です。

お部屋の冷蔵庫の中は空

ではまずはお菓子とお茶で一息つくことに。お茶は緑茶とドリップバッグの用意があります。もちろんコーヒーカップの用意もありました。

お茶とコーヒーの用意あり

お茶請けのお菓子は3種類もあって幸せ。

お茶請けのお菓子は3種類

お湯は沸かす機能がついた電気ポットでいつでも熱いお湯が手に入ります。

電気ポット

いつでも温泉に入れる幸せ

一息ついたら、さっそくお部屋の温泉で湯あみを楽しみます。こちらは洗面所兼脱衣所です。洗面台はダブルシンクです。

脱衣スペース

なんか懐かしいデザインの化粧水と乳液の瓶。資生堂ドルックス、私が子供の頃に母が使っていた記憶があります。50年くらい前?

化粧水と乳液の用意がある

そしてこちらがお部屋の温泉です。奥のガラス戸は開けることができるので、半露天とも言えると思います。湯船の高さが高いので、手前に木の台があります。そう、湯船の深さがちょっと深いのです。

お部屋のお風呂 源泉かけ流し

上の方が熱くなっているので、よく混ぜてから入りました。なかなか良い湯加減で、冷えた体がじわーっと温まっていくのがわかります。湯の花がフワフワと舞っていて、温泉らしい温泉でした。

いつでも温泉に入れるのが幸せ

お部屋の難点

1月の山形は雪が降り外は寒いので、チェックインの時にお部屋には暖房が入っていて暖かくはなっていましたが、それでも部屋が広いと隅々まで暖かいというわけにはいきません。暖房はメインの客室のエアコンと、次の間にあるファンヒーターの2系統でした。ファンヒーターを止めるとエアコンだけでは部屋が寒くて、夜中もファンヒーターをつけていたら、途中で灯油がなくなり止まってしまいました。

ファンヒーターは夜中に灯油切れ

身体が冷えたらお部屋の温泉で温まれば良いのですが、脱衣所が寒くて。なのでファンヒーターの向きを脱衣所に向けていた時間もありました。脱衣所は床がひやりとするので、床暖房が入っているとありがたいです。

あとは枕元灯がなく、天井の照明を操作するリモコンがないのも地味に大変でした。部屋の照明を消すスイッチは、本間と次の間の間の壁際にあるのですが、これを消すと部屋が真っ暗になります。布団は反対側の壁際にあるので、照明を消した後布団まで歩いて行くのに、目が慣れていないこともありちょっと苦労しました。広いお部屋なので照明のリモコンがあると良いと思いました。

大浴場

お部屋のお風呂に洗い場もついているので、大浴場に行く必要はないのですが、どんなお風呂なのか興味があり、大浴場にも行ってみました。

男湯と女湯の区別は暖簾ではなく、スタンド式の案内です。

大浴場

男女別に1か所ずつあり夜に暖簾の入れ替えが行われます。岩風呂と大理石ローマ風呂というそれぞれ趣が異なる浴室で、私はローマ風呂を利用しました。浴室内は写真撮影不可の表示があったので、宿の公式サイトをご覧ください。

ryokan-yamatoya.com

大理石ローマ風呂は長方形の浴槽で、いつもより浴槽が深いと思いました。誰もいなかったこともあり、なんだかちょっとしたプールと言う感じで、思わず泳ぎたくなりました。

脱衣所はこんな感じで、洗面台もあります。

脱衣所

泉質

掲示されている成分表によると、含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉という泉質です。溶存物質量は温泉1kg中に1911mgで、低張性の温泉です。pHは7.3なのでややアルカリ性なのかな。塩化物泉のせいか、湯上り後はいつまでもポカポカしている感じがしました。

温泉成分表

お食事

夕食・朝食ともに食事処でいただきました。個室になっていたので一人でも気楽にいただくことができるのが良かったです。

夕食

席についたらまずはお飲み物から。山形県はフルーツの宝庫ということもあり、ノンアルドリンクにはラフランスやぶどうなどのジュースもありました。

ドリンクメニュー

私はラフランスのジュースを注文。1杯400円です。確かにグラスに注いだだけだと400円かな、という感じですが、どうしたらもうちょっとドリンクで稼げるようになるかな。夕食時のドリンクは炭酸と混ぜたカクテルっぽいドリンクでも良いように思います。

ラフランスのジュース

夕食のお品書きはこちらです。宿の名前がひらがなで「やまと屋」と記されていますが、公式サイトは太和屋だし、どちらが正しい表記なのでしょう?

夕食のお品書き

まずは食前酒からいただきます。テーブルの上には先付の胡麻よせと前菜がセットされていました。固形燃料が燃えている鍋は山形牛のすきやきです。

いただきます

こちらが前菜。

前菜

続いてお造りが運ばれてきました。お品書きには三点盛りとありますが、係の方からは何のお魚かは特に説明はなかったです。鮪、タイ、ブリくらいかな?

お造り

鍋物は山形牛のすき焼きです。生卵でいただきます。

山形牛のすき焼き

こちらは煮物。鰤の素焼きもありましたが、写真を撮り忘れました。

煮物

お料理は前のお料理が食べ終わっていなくても運ばれてくるので、ちょっとせわしなかったです。最後のお食事とデザートはこちらの好きなタイミングでテーブル上のチャイムを鳴らして運んできてもらえます。

お食事とデザート

朝食

朝食は7時半か8時からのチョイスで私は8時でお願いしました。夕食の時と同様に時間になったら食事処に向かいます。夕食の時と同じ個室でした。

朝食にもお品書きがありました。

朝食のお品書き

温泉旅館の朝ごはんらしいお料理が並びます。

朝食

山形のブランド米、つや姫はおひつで提供されるのですが、ご飯よそろうとしたら、お茶碗におコメ粒がこびりついていました。

お茶碗に米粒が・・・

食後にコーヒーをいただけるのは嬉しかったです。

 

食後にコーヒー

館内の様子

こちらの宿は、館内のあちこちに美術品が飾られていて、宿の公式サイトにも「美術館のような宿」と書かれています。

フロント前の飾り棚

絵画や彫刻も館内のあちこちに飾られています。芸術オンチな私にはその価値はわからないのですが。

館内のあちこちに美術品

有名人も泊りに来ていることがうかがえる展示もありました。一番上は井上陽水さんです。

有名人も宿泊している模様

館内のレイアウトはこちらの図の通りで、本館と別館に分かれています。私は本館の2階のお部屋でした。

館内のレイアウト図

館内にエレベータはなく、階段を使いますが、本館の階段は一段一段の段差が大きくて、足腰が弱っている人にはちょっとつらい段差と思いました。

段差が大きい階段

アクセス

最寄り駅は山形新幹線も停車する赤湯駅です。

赤湯駅

新幹線は1時間に1本程度、停車します。

山形新幹線も停車する赤湯駅

赤湯駅から宿までは2キロ弱で、ちょっと距離はありますが、アップダウンがほとんどない平坦な道なので、私は行きも帰りも歩きました。

駅と宿の中間あたりで吉野川を渡ります。橋のたもとには赤湯温泉の碑がありました。

赤湯温泉の碑

宿周辺

温泉街

宿の周辺を少し散策すると、飲食店も見かけました。宿の食事も良いですが、外食もできそうな気配があります。

赤湯温泉街

湯量豊富な赤湯温泉なので街中には足湯もありました。3か所くらいあるようですが、こちらの足湯は源泉地にあり飲泉もありました。

足湯

宿の温泉分析表もこちらの足湯の分析表も成分の内容が同じだったので、赤湯温泉は集中管理方式なのでしょう。

源泉の貯湯タンク

烏帽子山

宿泊した大和屋さんの裏手には烏帽子山という小さな山があり、神社もありました。宿をチェックアウトしてから乗車する新幹線の時間まで余裕があったので歩いてみました。

烏帽子山への階段

最初の階段を上がると、目の前にさらに階段が延びていて、その先に眼鏡橋がかかっていました。

さらに進めば眼鏡橋 私は右方向へ

私は右手方向に進みました。桜並木になっていて桜の季節はきっと美しいことでしょう。

烏帽子山の桜並木

神社に向かう石段が現れました。

神社に向かう鳥居

この大鳥居は石造りで柱石は継ぎ目のない一本物の柱なのだそうです。

南陽市の指定文化財にもなっている石造りの大鳥居

最後の階段を上がって烏帽子八幡宮に到着です。

烏帽子八幡宮

まとめ

お部屋に源泉かけ流しの温泉がついていると、いつでも好きな時間に温泉に入れるし、お湯の中で顔を洗ったり、手足をさすってみることも気兼ねなくできるので、とても好きです。ただお部屋に温泉がついていると、その分お値段も良くなります。今までの宿泊経験から、お部屋に温泉がついている場合、1泊2食で1人3万円くらいが相場かなと思っています。大和屋さんは1人泊にもかかわらず、2万円台で泊まれたのはありがたかったです。食事も個室食だったので、周囲を気にすることなくのんびりいただけました。

朝食のお茶碗にご飯粒がこびりついていたのはびっくりしましたが、その他はお食事、接客などは可もなく不可もなくという感じです。チェックイン・アウトの時には女将さんが館内放送で「○○さん、お客様がおみえです」とスタッフを呼んでいて、今までにあまりお目にかからないスタイルだと思いました。

私が宿泊したお部屋の建物は本館で、築年数がたっている感じでした。全館空調ではないので、廊下は寒く、所々にファンヒーターが置かれていましたが、翌日の朝は止まっていて、朝食会場に行く時にはさぶっと思いました。

と、不満な所がないわけではないですが、1泊2日でお部屋の温泉が楽しめて1人泊もOKで3万円しないというのはありがたい宿でした。

赤湯温泉の宿情報

赤湯温泉は歴史ある温泉だけあって、泉質が温泉らしく湯量も豊富で新鮮なお湯を楽しめるのが魅力だと思いました。春は烏帽子山の桜並木がきれいそうなので、また来てみたい温泉の一つです。今回、大和屋さんに決めるまでに、赤湯温泉の宿情報を調べたので、記録を残しておきます。(2024年2月に調べた情報です)

調べて見ると団体ツアーが大型バスで乗り付けるような宿はありません。こじんまりした家族経営の宿も多そうです。大和屋さんも家族経営のような雰囲気でした。

宿 客室数 温泉付きお部屋 1人泊 備考
上杉の湯 御殿守 27 あり  
 山茱萸 7 全室 楽天トラベルには出てこない
丹泉ホテル 32 あり  
丹波館 24 不明  
松島館 8 あり 不可  
升形屋 16 不明 犬と泊まれる
保養所むつみ荘 18 不明 楽天トラベルには出てこない
森の湯 13 あり  
山形座 瀧波 19 全室  
大文字屋 27 あり 不可  
清茂登 8 不明 不明 公式サイトなし
大和屋 17 あり  

1人でも泊めてもらえる宿も多いのもありがたいです。私は通常は楽天トラベルから予約していますが、次回はちょっとお値段が高いのですが、楽天トラベルには出てこない山茱萸に泊まってみたいと思いました。1泊5万円以上、という宿なので、自分へのご褒美旅の時に来てみたいです。

にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ
にほんブログ村