はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」というのがあったので、鉄道旅が好きな私が今までに乗ったJR鉄道路線の中から、車窓の景色が素晴らしかったな~と思った10の鉄道路線を挙げてみました。なぜJRに限定しているかというと、あんまり私鉄に乗っていないからです。私が乗った路線は全国の路線の中ではほんの一部です。これから新しい路線に乗ると、順位が入れ替わるとは思いますが、2021年10月時点で、私が素敵な景色だなと思えたJRの10路線を北から南に向かってご紹介します。
- 1. 荒涼感あふれる景色に圧倒される根室本線(北海道)
- 2. 釧路湿原とオホーツク海が美しい釧網本線(北海道)
- 3. 日本海の景色が美しい五能線(秋田県・青森県)
- 4. 磐梯山と阿賀川の景色が美しい磐越西線
- 5. 復旧が待ち遠しかった只見線が、2022年10月、ついに全線復旧
- 6. 白馬の山並みと姫川の景色が美しい大糸線(長野県・新潟県)
- 7. 日本三大車窓の一つを楽しめる篠ノ井線(長野県)
- 8. 日本海の景色を堪能できる山陰本線
- 9. ダイナミックな阿蘇のカルデラを横切る豊肥本線(九州)
- 10. ループにスイッチバック、日本三大車窓がある肥薩線(九州)
- TOP 10には入れなかったけど・・・の路線
- まとめ
1. 荒涼感あふれる景色に圧倒される根室本線(北海道)
北海道の滝川駅と、東の果てにある根室駅を結ぶ鉄道路線で、その距離は443キロという長大路線です。私はまだ完乗しておらず、釧路と根室の間、通称花咲線と呼ばれる部分だけ乗りました。落石岬近くの海岸線の荒涼感に圧倒されました。本州の景色とは明らかに違います。
厚岸近くの別寒辺牛湿原では、湿原の上に線路が走っているという感じで、美しかったです。
根室本線には日本最東端の駅もあります。
静岡からは遠く、根室本線を走る列車の本数は多くない上に、財政難のJR北海道の路線ですから、廃線になる可能性もあります。もう一度行けるかなぁ・・・2018年の旅でした。
2. 釧路湿原とオホーツク海が美しい釧網本線(北海道)
北海道の釧路と網走を結ぶ路線です。途中、釧路湿原付近を通ると、ゆったり流れる釧路川でカヌーを楽しむ人たちを見かけることも。
実はカヌーにも乗ったので、川から撮った列車の写真もあります。お互い手を振り合っていました。釧路川を下るカヌーツアーは超おススメなので、是非楽しんで下さい。
カヌーを楽しんだ時の旅行記はこちらです。
釧網本線の途中にある川湯温泉で一泊しました。川湯温泉はかなり強い酸性の温泉で、うっかり顔をあらってしまい、めちゃくちゃ目に染みて、それ以降、酸性の温泉に入る時には気を付けるようになりました。
オホーツク海に出てからも写真を撮っているはずなのですが、どこにも見当たらず・・・。美しい車窓の景色を紹介できず残念です。
3. 日本海の景色が美しい五能線(秋田県・青森県)
※五能線は2022年8月の豪雨で鉄道施設に被害が出て、代行バスでの運転です。詳しくはJR東日本のサイトをご確認ください。 (2022/8/24追記)
絶景路線ランキングでは常に上位に顔を出す路線です。日本海の景色が素晴らしい路線です。
また快適な観光列車風のリゾートしらかみ号が週末だけでなく平日も運転されているのが素晴らしい。全席指定なので、予約しておけば必ず座れるのも嬉しいポイントです。
沿線には波しぶきがかかりそうな場所に露天風呂があって人気の不老ふ死温泉や、世界自然遺産の白神山地があるので、一日で乗り通すのではなく、ハイキングや温泉を組み合わせて乗るのも楽しいです。
4. 磐梯山と阿賀川の景色が美しい磐越西線
※2022年8月の豪雨の影響で一部区間が代行バスでの運行です。詳しくはJR東日本のサイトを確認ください。
福島県郡山市の郡山駅から福島県会津若松市の会津若松駅を経由して新潟県新潟市秋葉区の新津駅を結ぶ路線です。郡山から会津若松駅の間では、雄大な磐梯山を眺め、会津若松駅から新津駅間では、阿賀川の流れを楽しめます。
ちなみに会津若松駅から新津に向かう際、会津若松駅の車庫近くを列車が通過します。なかなか大きな扇形車庫に転車台もあって、こちらも私にとっては絶景なのです。
磐梯山近辺には、五色沼という景勝地があり、ハイキングコースが整備されています。磐越西線を一気に駆け抜けるよりは、沿線の自然や温泉を楽しみながら旅をするのがおススメです。
5. 復旧が待ち遠しかった只見線が、2022年10月、ついに全線復旧
こちらも絶景路線の番付には毎度登場する路線です。福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶこの路線は、新緑も、紅葉も雪景色も美しい路線として有名です。
路線はかなりの山奥を走っている感じ。よくぞこんなところに鉄道路線を開業してくれたと感謝しました。
とーっても本数が少ないので、乗車の際にはよくダイヤを確認する必要があります。
只見線は2011年7月の豪雨被害により橋梁が流されてしまい、長いこと途中に運休区間があり、バスによる代行運転が行われていました。私が只見線に乗った2017年5月も代行バスでした。
バスに乗っていると被害があった橋梁の工事を見ることができました。
2017年5月に只見線に乗った時には、会津若松に出た後、裏磐梯高原の宿に泊まり、五色沼を散策しました。
只見線は2022年10月に全線復旧しました。是非また乗りに行こうと思いますが、まだまだ混雑しているようです。混雑が苦手な私としては、もう少し復活人気が収まってから行こうと思います。
https://www.jreast.co.jp/press/2022/sendai/20221102_s01.pdf
一つ前に紹介した磐越西線と只見線は会津若松駅で接続しているので、会津若松近くに宿をとって、両方を乗り継ぐと絶景路線三昧が楽しめるのですが、今度は磐越西線に運休区間が出てしまい、代行バスによる運行区間があります。
6. 白馬の山並みと姫川の景色が美しい大糸線(長野県・新潟県)
長野県の松本と新潟県の糸魚川を結ぶ路線で、白馬連山をダイナミックに眺められる路線です。
私が乗車したのは2018年11月23日でした。前日の雨が山では雪となり、麓では紅葉が残っていて、とてもきれいでした。山の景色だけでなく、姫川沿いの渓流の景色も楽しめます。
7. 日本三大車窓の一つを楽しめる篠ノ井線(長野県)
日本三大車窓の一つ、姨捨駅がある路線です。長野県の松本と長野を結ぶ路線です。正確には起点が篠ノ井駅、終点が塩尻駅です。JR東日本の豪華列車の四季島もコースに組み入れていることもあり、姨捨駅には四季島専用のラウンジも設置されています。
車窓もステキですが、姨捨駅でのスイッチバックが楽しめるのも鉄道ファンには嬉しいポイントと思います。
またこの路線は貨物列車が走ります。運良くすれ違うとついついカメラを向けてしまいます。カッコいいですからね。
8. 日本海の景色を堪能できる山陰本線
京都から山陰地方を経て、山口県下関市の幡生駅を結ぶ、全長673.8 kmにも及ぶ長大路線です。支線を除いた日本一営業キロの長い在来線でもあります。
私が鉄道旅を始めた当初、まず行きたい! と思ったのは餘部橋梁でした。なんとなくうら悲しさが漂うかつての鉄橋は今は架け替えられてしまいましたが、トンネルを抜けるとふわりと空中に飛び出したような感覚になれる橋梁からの景色はなかなかのもの。
日本海の近くを走る区間も多く、美しい海の景色を楽しめるポイントも多いです。
景色が良いので、観光列車も走っています。
9. ダイナミックな阿蘇のカルデラを横切る豊肥本線(九州)
九州の熊本と大分を結ぶ路線で、阿蘇山のカルデラの中を走る区間では、阿蘇山の絶景を楽しめます。
こんな景色を見ていると、カルデラの中を走っているなーという実感がわきます。
阿蘇のカルデラは本当に雄大です。私が撮った写真では全然伝わらないのが残念です。阿蘇駅近くにトヨタレンタカーがあるので、レンタカーを借りて阿蘇山や大観峰をドライブすることをお勧めします。
豊肥本線は熊本地震の後、しばらく運休区間がありましたが、2020年に全線開通しました。途中にはスイッチバックの駅もあって、楽しいです。
10. ループにスイッチバック、日本三大車窓がある肥薩線(九州)
日本三大車窓の一つ、矢岳越えを楽しめる路線ですが、2020年7月の豪雨で大きな被害があり、2021年10月現在、まだ運休が続いています。私が乗った時には、天候が悪くて絶景を楽しむことはできませんでしたが、この路線はスイッチバックやループ線があったり、名刺だらけの駅や、美味しい駅弁の販売、SLも走るなど、車窓以外の鉄道旅も楽しめます。復旧を願いますが、まだ時間がかかるように思います。
TOP 10には入れなかったけど・・・の路線
紹介してきた10路線以外にもJR路線の中には車窓の景色が美しい路線はありましたので、ご紹介します。
秘境駅てんこ盛りの飯田線(中部)
車窓からは中央アルプスの山並みや、天竜川のゆったりとした流れを楽しめる鉄道路線ですが、車窓の景色よりも秘境駅めぐりで人気の路線です。
景色も良いけど、難読駅もあるのが飯田線。
一気に乗ろうとすると時間がかかるので、途中の平岡駅併設の宿の泊まって、1泊2日で楽しみました。そうすると時間の余裕ができて、秘境駅で途中下車して楽しめます。と言っても秘境駅周辺には何もないのですが・・・。
雪景色が美しい高山本線
岐阜県の岐阜駅から下呂温泉、高山駅を経て富山県の富山駅を結ぶ路線で、太平洋側では飛騨川に沿い、日本海側では神通側に沿って走るので、川の流れを楽しめる路線です。私が乗った時には素晴らしい雪景色でしたが、大雪になると運休になるので、雪景色を楽しむのはリスクもありそう。なかなか長い路線なので、下呂温泉や飛騨の温泉宿に一泊して楽しむのも良いと思います。
青春18きっぷポスターの駅がある予讃線(四国)
松山から宇和島に向かう予讃線は、通常は内陸を走るのですが、「伊予灘ものがたり」は本数が少ない海側の路線を走ってくれるので、伊予灘の美しい景色を楽しめます。
四国には魅力的な観光列車が走っています。私も予讃線を走る観光列車に乗りました。
まとめ
今まで乗ったJR路線の中から車窓の景色が素晴らしい路線を上げました。ぼーっと景色を楽しみながら移動できるのが鉄道旅の楽しみです。まだまだ未乗車路線が多いので、これからもあちこちに乗りに行こうと思います。