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主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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日本三古湯の一つ白浜温泉の濃い行幸源泉をかけ流しで楽しめる柳屋の宿泊記

和歌山県の白浜温泉は、有馬、道後と並んで日本三古湯の一つです。調べて見ると、温泉の成分量が多い高張性の温泉があることがわかりました。和歌山県温泉協会のサイトでは、和歌山県内の温泉宿を、温泉質や浸透圧から検索できるサイトがあり、高張性の温泉を源泉かけ流しで楽しめる柳屋さんを見つけました。そのサイトについても記事内でご紹介します。

柳屋さんは「家族とすごす白浜の宿」と銘打っていて、お子様用の椅子が食事処にもお風呂にも用意されていたり、スタッフの接客もあたたかく、子供連れの家族向きの宿と思いました。実を言うとひとり旅が好きな私にとっては、こういうタイプの宿はあまり選びません。けれど高張性の温泉を源泉かけ流しで楽しめる宿は少ないので、温泉第一に選びました。お値段もお正月期間としてはリーズナブルだったと思います。

柳屋さんの概要

  • 部屋数50室。鉄骨13階建て
  • 室内でWifi使用可能
  • 宿から170mほどの行幸源泉のお湯を加水・加温・循環なしの源泉かけ流しで楽しめる。泉質はナトリウム塩化物泉で、高張性の温泉。
  • お正月期間に2人で泊まって2食付きで1人20,000円くらい

 公式サイト

www.yanagiya-hotel.jp

宿泊したお部屋

お部屋に温泉の露天風呂がついたお部屋もあれば、ごく一般的な和室、ベッドのお部屋など種類が豊富です。私達は洋室を選びました。

お部屋の入り口ドアはオートロックで、カードキーをかざして入ります。2人で泊まったので、カードキーは2枚いただけました。お風呂に行く時に便利です。

部屋のドアはオートロック

入口を入るとこんな感じのお部屋で、ベッド以外にリビングスペースもあり、2人で泊まるには余裕のスペースです。

今回宿泊した洋室

反対側から撮るとこんな感じです。実はこのベッド、奥側(壁際)と手前側とではサイズが異なり、手前はシングルサイズですが、奥はセミダブルかダブルサイズでした。

窓側から見たお部屋

窓の外には青い海。美しい弓型の白良浜も見えます。

お部屋から白良浜方向の眺め

視線を少し左に移すと、白浜の景勝地の一つ、円月島も見えるのですが、目印になっている島中央の穴がちょうどこちらからだと横向きになっていて、気づきづらいかも。

お部屋から円月島も見える

各部屋には外から見るとこのようにバルコニーがあります。

部屋にはバルコニーがありますが

バルコニーには出ないでください、との案内がありました。

バルコニーには出られません

お部屋のリビングスペースにはマッサージチェアもあります。

お部屋のマッサージチェア

沸かす機能付きの電気ポットにお茶セット、冷蔵庫もあります。冷蔵庫内の飲み物はお水も含めて有料でした。

電気ポットや冷蔵庫など

お部屋にコーヒーの用意はないのですが、宿の隣がコンビニなので、コンビニのコーヒーが手軽に手に入ります。

お部屋にはユニットタイプのバス・トイレがついています。源泉かけ流しの大浴場があるので、お部屋のお風呂は使用していません。

お部屋の水回り

お部屋のバスは使用する人が少ないのか、シャンプーやボディソープは必要ならフロントに連絡下さいとのことで、お部屋に用意はありません。お部屋にシャンプーボトルあると、いったいいつ補充したシャンプーだろう?と思うことがありますので、このシステムは良いと思いました。

お部屋にシャンプーや髭剃りの用意はない

浴衣やタオルは一式用意があります。大浴場へはお部屋のタオルを持参する方式です。バスタオルが1人につき2枚用意があり、何度も温泉に入りたい私には嬉しいサービスです。

バスタオルは1人2枚用意されていました

お茶とお茶菓子をいただいて、温泉を楽しみましょう。

お茶菓子

温泉

大浴場は男女別に1か所ずつあり、客室がある建物とは別の温泉棟にあります。6階というちょっと中途半端な位置でエレベータを下り、渡り廊下のような通路を歩いて向かいます。

6階の通路を歩いて大浴場に向かう

温泉棟までの通路は思っていたより距離があり、50mくらい歩いた感じがします。浴室の前にはくつろぎスペースもありました。

温泉棟

男女の暖簾は時間で入れ替わります。どちらの浴室も内湯からそのまま行ける露天風呂があります。

暖簾は男女入れ替え制

部屋数が50室もある宿なので、誰かしらいつもお客さんがいたので、脱衣所や浴室内の写真はありません。宿の公式サイトをご覧ください。

www.yanagiya-hotel.jp

露天風呂はありますが、壁に囲まれていて眺望が良いという露天風呂ではありませんでした。屋根はついているので、雨でも楽しめます。それでもさすが源泉かけ流し、とても気持ちの良いお湯でした。

泉質や源泉の利用状況など

温泉の成分表はお部屋の案内に掲載されていました。泉質はナトリウム塩化物泉で、なめると塩分を感じ、湯上り後はポカポカといつまでも暖かく感じます。溶存物質が温泉1kgあたり10.88gと多く、浸透圧の分類でも高張性に分類される濃い温泉です。

温泉成分表

源泉の利用状況も掲示があり、加水・加温・循環無しの源泉かけ流しです。これは嬉しいです。ただ消毒についてはかつてはかけ流しのため不要の印だったのが、今は塩素消毒ありに修正されていました。安全に温泉を楽しむには仕方のないことです。

源泉の利用状況

源泉は宿から170m

柳屋さんの温泉の源泉は行幸源泉と言い、宿から170mほどの距離に源泉があります。近くに行くとゴォーゴォーと音を立てていて、地球のパワーを感じました。

行幸源泉

白浜温泉の源泉と浸透圧に関するサイト

白浜温泉にはたくさんの宿があります。その中から好みの宿を探すのはなかなか大変。今回は濃い温泉、つまり等張性または高張性のお湯を楽しめる宿を探しました。こちらのサイトは浸透圧でも検索できる優れもの。柳屋さんもこちらから見つけました。

www.wakayama-onsen.jp

白浜温泉には源泉が複数あり、こちらのサイトでは源泉ごとに浸透圧やpHの情報が掲載されています。

www.nankishirahama.jp

お食事

夕食・朝食ともに2階のレストランでいただきます。隣のテーブルとはそれほど離れていないので、お隣さんの会話も聞こえる距離です。

夕食

まずはお品書きから。食前酒付きの夕食です。メニューだけでなく、食材の記載もあるお品書きでした。

夕食のお品書き

ドリンクメニューにはご当地ドリンクもあったので、夫婦それぞれでオーダーしました。乾杯。

ご当地の梅ドリンクで乾杯

こちらは前菜と食前酒

前菜

こちらはお造り。サザエもあります。白身のお魚は白いお皿に盛られているので、ちょっと色彩のインパクトがなくて残念。

お造り

炊き合わせは煮鮑。

炊き合わせの煮鮑

お肉は牛のすき焼きです。最初にお肉を焼いて、手前のすきやきのたれをじゅっとかけていただきます。

お肉はすき焼き

お鍋は魚や野菜など寄せ鍋風。

鍋物

他には酢の物や蒸し物など、会席料理が一通りでます。

蒸し物と酢の物

最後にお食事とデザートが出て夕食は終了です。ご飯は普通の白いご飯と、柳屋飯という海鮮丼から選べます。もちろん柳屋飯を選びました。お味噌汁は白みそのお味噌汁でした。

お食事

デザートはフルーツと草餅でした。

デザート

品数は多すぎず少なすぎず、還暦過ぎの夫婦がちょうど食べきれる量でした。最初からテーブルに並べられているお料理が多く、どんどん食べ進められることもあり、食事時間は1時間ほどでした。感動的な夕食ではないですが、お値段相応のお食事と思います。

朝食

朝食も夕食と同じ会場・同じテーブルでいただきます。テーブルにあらかじめお膳がセットされているスタイルです。右上のコンロでは、卵を自分のお好みで焼くことができます。生卵が用意されているので、スクランブルにするも良し、目玉焼きにするも良しです。

朝食

まずはオレンジジュースで胃腸を目覚めさせてからいただきます。

まずはオレンジジュースから

館内

エレベータ内の表示によると、4階にはプール、キッズコーナー、コインランドリーがあると書かれています。なるほど、家族と過ごす白浜の宿というだけあって、子供連れのお客さん向けの設備が整っている印象です。

4階にはコインランドリーがあるとのこと

レストランがある2階にはゲームセンターもありました。

館内のゲーセン

アクセス

宿の鉄道の最寄り駅は紀勢本線の白浜駅です。大阪からは特急「くろしお」が停車します。

駅前から三段壁行きの路線バスに乗り、湯崎というバス停で降ります。30分に1本程度出ていて便利です。時刻表などはこらちのサイトをご覧ください。

meikobus.jp

乗車時間は20分くらいです。運賃は基本現金払いです。paypayが使える車両もあるようですが、交通系ICカードは使用できなかったので(2024年1月現在)、現金を用意した方が間違いないです。

白良から歩いて行ける

白浜駅から三段壁行きのバスに乗ると、途中白浜の名前の由来になったと言われている白良浜を通ります。私達は白良浜のバス停で下りて、白良浜の美しい海と砂浜を観光して、徒歩で宿まで向かいました。

白良浜

ぐるっと浜を回り込むと、沖合には円月島も見えました。

中央に穴が開いた円月島

白良浜から宿までは歩いて15分ほどです。

 

無料のシャトルバス

白浜の温泉旅館を回る無料のシャトルバスも運行されていて、柳屋さんにも停まります。

www.shirahama-ryokan.jp

周辺観光

白浜には円月島を始めとする、波の浸食によってできた海岸の景色や、たくさんのパンダが飼育されているアドベンチャーワールドなどが、コンパクトな半島の中に固まっていて、温泉とセットで観光がしやすいです。

千畳敷

千畳敷は宿から歩いて20分くらい。私達は往復ともに歩きましたが、結構くたびれました。路線バスも出ていますので、バスで行っても良いと思います。

千畳敷

千畳敷は美しい夕日を眺められる場所としても人気があります。

夕日の名所でもある

この日は水平線に雲がほとんどなく、海に沈む夕日を眺めることができました。

千畳敷の夕暮れ

三段壁

こちらも波の浸食によってできた海岸です。私達は宿からタクシーでアドベンチャーワールドに向かう途中に寄りました。海外近くまで下りていけるエレベータもあるそうです。

三段壁

アドベンチャーワールド

アドベンチャーワールドには2024年1月現在では4頭のジャイアントパンダがいます。いきなり木登り中のパンダがいたり、むしゃむしゃお食事中だったりと、活発でかわいかったです。

アドベンチャーワールドのパンダ

まとめ

高級旅館というわけではないですし、建物にも年季を感じますが、なんといっても新鮮な温泉を楽しめる宿でした。宿のスタッフの接客も良く、安心して楽しめる宿という感じです。

お正月のお休み中に那智大社に初詣に行こうと、白浜温泉1泊、勝浦温泉1泊の2泊3日で行程を組みました。当初白浜温泉では別の宿に宿泊する予定でしたが、その宿は源泉かけ流しではなく、1人当たりのお値段が柳屋さんの倍だったので、柳屋さんに変更したという経緯があります。

白浜温泉は湯量豊富な源泉が複数あり、さすが日本三古湯という感じです。あちこちに足湯があり、散策途中に足を休めることもできます。コンパクトな半島の中に、宿も景勝地や動物園も空港もまとまってあるので、温泉も街歩きも楽しめます。飛行機利用だと首都圏からもアクセスしやすいと感じました。

白浜温泉には行幸源泉以外にも濃い温泉がでる源泉があるので、他の源泉のお湯を楽しみに、是非また行きたいところですが、静岡からだとなかなか時間がかかります。静岡空港から白浜空港まで直行便があると便利なのですけどね。FDAさん、是非ご検討下さい。

関連リンク

濃い温泉に入れる宿リスト

濃い温泉に入れる温泉地、宿を調べてこちらにまとめました。自分用のメモですが、関心がある方は参考にしていただけると嬉しいです。

www.frostmoonweb.com

今回の旅の行程

全体で2泊3日の行程で旅しています。旅全体の旅行記はこちらです。

www.frostmoonweb.com

 

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