静岡県に住む私にとって、富士山静岡空港(以下「静岡空港」)は居住県内の空港です。飛行機利用の旅では羽田を利用することが多い私ですが、出雲や九州に行く時には、富士山静岡空港を発着するFDAを利用すると早く安く行くことができます。2023年10月に出雲に2泊3日で出かけてきたので、旅行記を書きました。出雲大社参拝に加えて、庭園が美しい足立美術館、世界遺産の石見銀山、日本一高い日御碕灯台を網羅し、温泉も楽しめるおススメのプランです。静岡県の皆さん、是非参考にしてください。
- 朝10時前に出雲に到着できる
- レンタカーを借りる
- 庭園が美しい足立美術館へ
- 1泊目は玉造温泉の湯元玉井館に宿泊
- 2日目は世界遺産の石見銀山へ
- 日本一高い灯台、日御碕灯台
- 2日目は日御碕にある「界 出雲」に宿泊
- 日御碕神社を参拝
- 出雲大社経由で空港へ
- 出雲空港から静岡空港まで1時間
- まとめ
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朝10時前に出雲に到着できる
静岡空港から出雲に向かう便は、朝8時半出発です(2023年10月現在)。
出雲空港までの飛行時間は1時間5分ほど。費用は片道1万ちょいです。静岡から鉄道で出雲まで行こうとすると、時間は7時間ほど。のぞみ号が停まりませんからね、静岡は。費用も片道19,000円ほどかかるので、静岡県民が出雲方面に行くにはもうFDA一択だと思うのです。
レンタカーを借りる
ひとり旅の時には公共交通機関を利用することが多いのですが、今回は4人旅だったので、レンタカーを借りて動くことにしました。レンタカーがあると、時間に縛られずに動けるし、観光の時には荷物を車に置いておけるのもメリットです。
出雲空港は飛行機を降りた後、出口を出たところにレンタカーのカウンターがあり、予約者の名前を伝えると、レンタカー会社の車で近くのレンタカー屋さんに行って、借りる手続きをする仕組みです。レンタカー会社の車はマイクロバスやワンボックスなので、飛行機を降りたらどんどん先に進み、早くカウンターに向かうのがコツです。大勢になると、受付待ちで時間がかかることがあるからです。そのためにも座席はなるべく飛行機の前方席を確保し、手荷物は小さくまとめて、機内に持ち込めるサイズにするのがポイントです。
庭園が美しい足立美術館へ
最初に向かったのは、庭園が美しいことで有名な足立美術館まで、出雲空港からは車で高速道路を利用して45分くらいです。
11時頃美術館に到着したので、まずは美術館隣のお寿司屋さんで腹ごしらえ。ランチは2000円と2500円の2つです。地元で獲れたお魚を使ったお寿司で美味しかったけれど、出てくるまでに少し時間がかかりました。私達のグループは開店と同時に入ったので、一番最初に出てきましたが、次の入ったグループは30分くらい待っていたように思います。もうちょっと手際が良いと良いなーと思いました。写真は2000円のお寿司です。
それでは入場します。こちらの入り口を入るとチケット売り場があります。
順路に従って進んでいくと、さっそく見事な庭園が現れました。
こちらは苔庭。右側の赤松が斜めに植えられているのは、意図をもってその角度にしてあるのだとか。すべてが計算されているのですね。
このあたりはガラス越しに見ているのですが、ガラスがとてもきれいで、自分がガラスに反射しないのが不思議でした。
特殊なガラスなのか、単にお掃除が行き届いているからなのか、どちらなのでしょう?と思って調べたら、低反射ガラスというガラスを使用しているようです。自分が映らないので、美術品を見ている時にはどこにガラスがあるのかわからず、鼻先がガラスにぶつかり、鼻スタンプがついてしまうこともしばしばありました。
ガラス越しではなく庭園を眺められるポイントもあります。ここからは奥に滝が見えました。
なんてうまい具合に滝があるのだろう、と感心して説明文を読んだら、人工の滝なのだそうです。お庭のために滝まで作ってしまうとは。
この人工滝は那智の滝を模してつくったとのこと。本物の那智の滝には行ったことがあります。こちらをご参照ください。
ここなんかは、窓枠効果で壁に飾られた絵画のような感じがします。
順路を進んでいくと、池に面したレストランがありました。こちらのレストランではビーフシチューが人気のようで、売り切れていました。
一番奥まで行くと、白砂青松庭です。白い砂と松や芝の緑とのコントラストが美しいです。
上の写真の右手方向はこんな感じで、本当に美しいです。紅葉にはまだ早い時期でしたが、所々色づいた木があり、緑とオレンジの対比も楽しめます。これで青空だったら言うことなしです。
この素晴らしい庭園を掛け軸にしたという趣向の床の間がありました。春夏秋冬、趣が異なる掛け軸を楽しめそうです。
と言う具合に素晴らしい庭園を楽しんだ後は、横山大観や魯山人などの作品も見て回りますが、美術品は写真撮影できませんので、写真でのレポートはここまでです。一通り見ると、2時間弱かかっていて、思っていたよりも時間がかかりました。ということでカフェで休憩します。先ほどの池に面したレストランとは別に、庭を眺められるカフェがあり、こちらのカフェはブレンドコーヒーとエスプレッソはお代わり自由とのこと。アイスと一緒にいただきました。
1泊目は玉造温泉の湯元玉井館に宿泊
足立美術館の後は玉造温泉の宿に向かいました。私は数年前に日本一大きな露天風呂がウリの長楽園という宿に宿泊したことがあります。玉造温泉には長楽園のような大型旅館が多いのですが、前回来た時に温泉街を歩いていたら、小さな木造建築の宿があり、是非泊まってみたいと思っていたのでした。
今回は泊まりたかった宿に宿泊でき、私の好みにぴったりの大変すばらしいオトナの宿でした。宿泊記はこちらです。
公式サイトはこちらです。
玉造温泉は中央を流れる川の両側に宿や飲食店などの温泉街が広がります。川沿いには足湯があったりして、そぞろ歩きも楽しめます。
玉造温泉についてはこちらのサイトに情報があります。
2日目は世界遺産の石見銀山へ
玉造温泉の宿をチェックアウトした後は、世界遺産の石見銀山に行ってきました。玉造温泉からだと車で1時間半くらいです。一般道を走る距離が長かったせいか、グーグルマップで表示された時間よりも、長くかかった感じがしました。
石見銀山はその名の通り、以前は銀を採掘していました。その採掘場を見学できるのですが、鉱山だけでなく、古い町並みも保存されていて、街歩きも楽しめます。銀山の街中にも駐車場がありますが、土日は満車のことが多いようで、私たちは世界遺産センターの駐車場に車を停め、路線バスで向かいました。路線バスは時間帯によっては1時間に1本くらいしかないので、あらかじめ時間を調べてから向かうのが良いです。
路線バスはこんな感じで、石見銀山行きは9時台は本数がありますが、10時を過ぎると1時間に1本程度です。バスの時間を調べずに出かけてしまい、世界遺産センターでしばらく時間をつぶしました。バスは交通系ICカードが使えます。
私達は代官所跡までバスに乗り、バス停近くのレンタサイクル屋さんで電動自転車を借りました。銀山はバス停からずっと上りなので、電動自転車がおススメです。2時間700円で、私たちはお昼を食べる前に返却したので2時間以内でおさまりました。
レンタル自転車屋さんはこちらです。看板見ると、自転車借りた人には無料駐車場有りと出ているので、こちらに停めれば良かったと思いました。そうすれば、路線バスを待つ時間が節約できましたね。
自転車に乗って、大森の街並みを抜けながら、間歩と呼ばれる坑道跡を目指します。間歩までは3キロほど。
古い町並みはなかなか趣があります。
こちらは銀行という看板がでていました。営業時間の案内が出ていたので、現役のようです。
こちらの床屋さんはもう引退しているようです。
古い街並みを保存するために、自販機もこのようなカバーがついていました。
街並みを抜けると、間歩までは緑に包まれた山間の道をずっと上って行きます。
こんなコースで、いも代官ミュージアムから上って行きます。歩いても行けますが、往復することを考えると、結構距離があります。自転車だと帰りはずっと下りでスイスイ下りてこられるので、時間も節約できます。
道を上り切った所が龍源寺間歩です。坑道の中は一方通行で、入った所とは違う所から出ます。入場券を買って中に入ります。
きちんと舗装されているので中は歩きやすいですが、背の高い人は所々天井高が低い所があるので要注意です。
所々横に伸びる坑道も。案内板がありました。
こちらが出口です。
間歩を見た後は、自転車で古い町並み辺りまで下ります。帰りは電動モーターをオフにしておいてもスイスイ行けます。
町並みのある辺りまで戻ってくると、古民家を利用した飲食店もちらほらあります。たとえばこんなお店。人気があるようです。満席ですぐには食べられないということで断念。
こちらはサイクリングスタート地点のすぐそばの「道楽」というお店。予約で満席と表示されていました。
結局代官ミュージアムまで下りて、橋のたもとの「お食事処おおもり」さんでお蕎麦をいただきました。
石見銀山の観光に必要な時間
玉造温泉の宿を9時半頃チェックアウトし、石見銀山の世界遺産センターには11時頃到着。路線バスの待ち時間が50分ほどありましたが、11時58分発の路線バスに乗り、石見銀山へ。レンタサイクルを借りて観光・ランチを食べて、世界遺産センターに戻るバスは14時28発に乗りました。2時間半ほどでしょうか。ちょっと慌ただしい感じがしなくもないので、世界遺産センターを9時台あるいは10時台のバスに乗れると、公開している古い建物なども見学したり、カフェでコーヒー飲んだりということもできると思います。
日本一高い灯台、日御碕灯台
石見銀山をちょっと駆け足で観光した後は、日御碕へ。日本一高い日御碕灯台かあり、私はこの灯台を一度訪れてみたかったのです。
こちらの灯台は上ることができます。実は日本の灯台で上ることができる灯台は全国で16基と案外少ないのです。こちらに紹介されています。
ですが、石見銀山でちょっと時間がかかってしまい、すでに見学は締め切られていました。翌朝行ってみたら、内部工事のため見学不可となっていて、残念ながら上りませんでした。
出雲市のマンホールカード
この灯台に来たかったのは、もう一つ理由があります。それは出雲市のマンホールカードをこちらにあるビジターセンターで配布しているのです。ということでいただきました。灯台には上れなかったけれど、以前から欲しいと思っていたカードがもらえて満足です。
路線バスでもアクセス可能
日御碕灯台へはレンタカーが便利ですが、路線バスもあります。
出雲大社での乗り継ぎ便も含めて、1日5本という感じです。
出雲大社から日御碕までの道は海岸線に沿ってクネクネした道路です。海岸線の眺めがきれいなので、わき見運転には気をつけましょう。センターラインがある道路ですが、風雨が強い時にはもしかすると通行止めになるかもしれない、という感じの道路でした。
2日目は日御碕にある「界 出雲」に宿泊
2日目の宿は、日御碕灯台すぐそばに2022年11月にオープンした「界 出雲」です。南北に長い建物で、お部屋は東向きか西向きかを選びます。私は西向き、つまり灯台が見える側のお部屋にしました。お部屋からはこんな景色が見えます。
宿泊記はこちらに書きました。
日御碕神社を参拝
3日目は宿をチェックアウトした後、出雲大社に向かう前に日御碕神社にお参りしました。
楼門をくぐった正面のには天照大御神が祀られている「日沉宮(ひしずみのみや)」があります。
右手の階段を上った所には「神の宮」があり、こちらには素盞嗚尊(スサノオノミコト)が祀られています。
出雲大社に比べて訪れる人が少ないのか、それともまだ10時前と言う早い時間帯だったせいか、人影もまばらで静かにお参りできました。
こちらの神社は出雲大社の方から日御碕灯台に向かう道路からちょっと下に下りた場所にあります。道路上には日御碕神社遠景スポットがあり、青い日本海を背景に朱色の社殿が美しく見えます。レンタカーやタクシーの場合は道路わきの駐車スペースに停めて眺めてみるのも良いと思います。
場所はこちらです。
出雲大社経由で空港へ
3日目は静岡空港に戻る日です。2023年10月現在のFDA静岡空港行は14:30出発なので、午前中に出雲大社に参拝可能です。私達は日御碕神社にお参りした後、出雲大社に向かいました。月曜日だったせいか、駐車場はガラガラで助かりました。
こちらは大きなしめ縄で有名な神楽殿。
神楽殿の前には日本一大きな日の丸もあります。旗は毎日下ろして畳んでしまっているのかしら。
最後は大社前のメインストリートでお土産を買ったり、お蕎麦を食べた後、出雲空港に向かいます。途中でレンタカーのガソリンを入れ、レンタカーを返却し、レンタカー屋さんの車で空港まで送っていただきました。
出雲空港から静岡空港まで1時間
出雲空港を14時半定刻に出発したFDAは1時間ほどで静岡空港に着陸で、帰りもあっと言う間でした。
まとめ
FDAが静岡空港を午前中に出発する便を設定してくれたおかげで、静岡から出雲大社参りは本当に便利になりました。出雲に10時前に到着し、現地を14時半出発なので、頑張れば静岡から日帰りも可能なのです。でもせっかく出雲まで行くのなら、玉造温泉に泊まるなど、最低でも1泊はしたいところ。今回のように2泊し、レンタカーを利用すると、石見銀山まで観光することも可能です。レンタカーだと路線バスや鉄道の時間に左右されずに自由に動けるのがホントに便利です。
関連記事
出雲空港に絡めた旅行記事です。旅の計画の参考になれば幸いです。
1泊2日なら玉造温泉に泊まって松江城と出雲大社
出雲空港から松江駅までシャトルバスが出ています。出雲空港到着後に松江城を観光して、玉造の温泉に一泊し、翌日の午前中に出雲大社に参拝し、午後の便で静岡に戻るコースです。松江城の代わりに足立美術館というプランも成立します。
隠岐からの帰りに利用
隠岐へ旅行した帰りに、出雲空港から戻ってきました。山陰と静岡を結んでくれるFDAはとてもありがたい存在です。次回隠岐に行く時には、行きもFDAで行ってみたいと思っています。
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