2020年最初の旅は、出雲大社への初詣と現存12天守の1つ、松江城を訪ねる旅となりました。静岡県から出雲へは静岡空港からのFDA便がとーっても便利で、離陸してから2時間半でもう松江城に到着できるのです。静岡県民の皆様には是非この便を活用していただきたいなと思います。静岡空港からの松江・出雲の旅。まずは水の都、松江編です。
出雲空港から松江城へ
静岡空港を8時半定刻に離陸し、出雲空港には10時ちょっと前に着陸。松江城に向かうため、空港連絡バスに乗りました。
1人1150円。時間は時刻表だと45分くらいかかりますが、この日は道路が空いていて、30分くらいで松江しんじ湖温泉駅に到着しました。こちらのバスは松江駅を経由しますので、松江駅で降りて路線バスや松江市内の観光スポットを回るレイクラインバスで松江城にアクセスする手もありますが、私は宍道湖を眺めたりしながら歩きたかったので、終点の松江しんじ湖温泉駅まで乗車しました。
せっかくなので宍道湖を眺めていきましょう。夕日スポットでも有名ですね。写真中央の横に長い白い屋根は島根県立美術館。こちらからの日没は日本の夕日百選にも選ばれているのだとか。
松江には小泉八雲が英語教師として着任していた時期があり、湖畔には小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの代表作『怪談』の中の一つ、耳なし芳一像がありました。夜歩いていたらちょっと怖いかも。
この耳なし芳一像のあたりから松江城までは徒歩15分程度です。
現存12天守の1つ、松江城
松江城が見えてきました。5層の天守閣がとても立派です。
大手門から天守閣を目指しました。下から見上げる場所にありますから、階段を上っていきます。
途中の門で入場料を支払います。大人1人680円です。
近くで見ると思っていたよりずっと大きくて立派なお城でした。
天守閣までのぼってみましょう。入り口で靴を脱ぎ、ビニール袋に靴を入れて持って上がります。階段が急なので、片手に靴を持って上がるのはちょっと怖いです。でも上るより下りる時の方が怖かったかも。
お城を支える柱や梁を見ることができます。建築好きな人にはワクワクするかも。
城内には展示物もあります。こちらは井戸。
5回ほど階段を上って、ようやく天守閣に到達です。天守閣からは松江市内や宍道湖を見渡すことができます。昔お殿様はここから360°の絶景を楽しんだのでしょうね。
堀川めぐりを楽しむなら先頭座席を確保しよう
水の都としても有名な松江では、お濠を船で巡る堀川めぐりを楽しめます。料金は1人3000円。1日券の扱いなので、何度でも乗り降りできます。乗船場は3か所ありますが、今回は一番メインの乗り場でもある大手前広場乗船場から乗りました。乗船券を買う際に氏名を書き、待合室で待機します。準備ができると係の人が名前を呼んでくれて、いざ乗船となります。
お濠をぐるりと反時計回りに進みます。1周乗るとだいたい50分かかります。
出発してまもなく武家屋敷が並ぶ塩見縄手付近を進みます。この辺りはお濠沿いに歩いても風情のあるお屋敷が並んでいてタイムスリップしたようです。名物の出雲そば「八雲庵」もこの一角にあります。
冬の時期はこたつ船になっています。ペアの場合、こたつに向かい合って座るよう案内されます。1つの船に10人程度で順次出発となりました。
乗船時の重要ポイントとして最初に乗ると船尾の席、最後に乗ると船の先頭に座れるということ。これ大事です。下の写真では前方のお二人が最後に乗ってきた方です。乗船場では、先に乗船する人から順に船の後方から案内されていくので、船の真ん中の席だとどっち向いても景色が中途半端にしか見えないんです。次回乗る時には先頭か船尾に座れるように順番を見ながら乗りたいと思います。
堀川めぐりの名物は、下がる屋根。というのもお濠にはいくつもり橋がかかり、中には通常の屋根の高さではくぐれない橋も何か所かあります。そういう時には屋根をググッと下げて通過していきます。お客さんも姿勢を低くして協力します。
高さもギリギリですが、幅もギリギリを通過する場所も。船頭さん、上手です。
水の都としても有名な松江。松江城のお濠は近くの川を通じて日本海に通じています。なのでお濠の水は塩味なんだとか。水鳥もたくさんいました。
まもなくゴールとなるころ、船の上から松江城の天守閣が見えてきました。
松江城周辺のカフェやお食事処
亀田山喫茶室
大手門から天守閣に上っていく途中、洋風の建物に気づきます。「興雲閣」という建物です。
こちらの1階に「亀田山喫茶室」というカフェがありました。
メニューはこちらです。
出雲そば処 八雲庵
お濠沿いの武家屋敷があるあたりにある出雲そばのお店。人気店のようでお昼過ぎに行った時には長蛇の列。
島根県物産観光館の中のレストラン
八雲庵が長蛇の列でかなり待ちそうだったので、堀川めぐりの大手前乗船場から道路を渡った場所にある島根県物産観光館2階のカフェでランチをいただきました。こちらにも出雲そばがありますが、もしかして夜おそばが出るかも、と思い、ホットサンドにしました。
時間が許すなら回りたいスポット
今回は玉造温泉でのんびりしたいと思っていたので、松江での滞在時間は3時間半程度で、ゆっくり散策とまでは行きませんでした。なかなか趣のある街なので次回はゆっくり時間をかけて巡りたいなと思いました。時間が許せば行ってみたいスポットを紹介します。
松江歴史館
松江城のお濠の近くに建つ歴史館。堀川めぐりの船頭さんによると、こちらでいただく抹茶とお菓子がなかなか美味しいとのこと。
塩見縄手
「出雲そば八雲庵」や「小泉八雲記念館」などもある武家屋敷界隈。古い町並みが印象的な場所です。建設省「日本の道100選」に選ばれています。
その他散策マップやモデルコースなど
松江の観光協会のサイトでは周辺の観光スポット、散策マップ、モデルコースなど、多彩な情報が掲載されています。ちょっと離れた美保関灯台なども行ってみたくなります。そうすると、離れた玉造温泉より近くの松江しんじ湖温泉に泊まる方が便利なのかも。
松江市のマンホール
私の町ブラエントリには欠かせないご当地マンホールですが、松江城周辺には武家屋敷が並ぶ塩見縄手がデザインされた蓋が設置されていました。
松江市のサイトによると、カラー版もあるそうなので、マンホールウォッチャーの皆さんは、街を散策する時に探してみてはいかがでしょうか。
http://www.water.matsue.shimane.jp/water_material/kabe_shinbun/pdf/news_47.pdf
玉造温泉へ路線バスで行くには
松江や出雲周辺で泊まるとすると玉造温泉に行く方も多いと思います。私も今回は玉造温泉に宿泊しました。松江からは玉造温泉に路線バスを利用して行くことができます。松江城から乗るとすればバス停は「国宝松江城県庁前」というバス停です。
1時間に1~2本程度の便があります。事前に一畑バスのサイトで玉造線のバスの時刻を調べておくと、待ち時間も少ないと思います。玉造温泉まで大人1人570円です。交通系ICカードは使えませんでした。(2020年1月現在)
「国宝松江城県庁前」のバス停より、さらにお城寄りにもう一つ「国宝松江城[大手前]」というバス停があるのですが、こちらのバス停は路線バスのバス停ではなく、レイクラインバスのバス停で、玉造温泉行のバスは通らないので要注意です。
まとめ
静岡空港からのFDA便の出発が朝8時半に変更になってから、松江や出雲への旅がグッと行きやすくなりました。今回は松江ではお城を見ただけですが、お城周辺の街並みは趣がある建物も多く、もう少しゆっくり時間をとって歩いてもいいなーと思いました。また行きたいと思います。