鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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特急ひのとり・くろしお・南紀を乗り継ぎ、那智の滝と温泉を楽しんで紀伊半島をぐるり2泊3日の鉄道旅

全国あちこち旅をするわりに、まだ紀伊半島には一度も行ったことがなかったので2泊3日で紀伊半島ぐるり旅に出かけました。以前から乗ってみたかった近鉄の特急「ひのとり」で名古屋から出発し、その後JRの特急「くろしお」と「南紀」にも乗車して、那智の滝も拝んで参りました。那智の滝は紀伊勝浦の温泉宿に泊まると、翌日チェックアウト後に帰りの特急に乗るまでの間に観光できます。那智の滝への行き方も含めて、2泊3日の行程をご紹介します。2022年2月の旅です。

旅の概要

1日目: 名古屋から「ひのとり」で大阪へ移動し大阪泊

2日目: 大阪天王寺から「くろしお」に乗車し、紀伊勝浦へ。紀伊勝浦泊

3日目: 午前中に那智の滝を観光し、お昼過ぎに紀伊勝浦から「南紀」で名古屋へ。

という行程です。

特急「ひのとり」プレミアムシートで大阪へ

近鉄名古屋を12時に出発する「ひのとり」に乗車しました。初乗車ということもあり、プレミアムシートで、なおかつ前方かぶりつき席に座れて、大変楽しい2時間の鉄道旅を楽しめました。新幹線に比べて時間はかかりますが、快適さは抜群。詳しい乗車記はこちらにまとめました。

www.frostmoonweb.com

「パンダくろしお」で紀伊勝浦に向かう

2日目は大阪の天王寺駅から特急「くろしお」に乗車し、紀伊勝浦に向かいました。列車は紀伊半島を反時計回りに、和歌山県の海沿いを走っていきます。乗車時間は3時間40分くらいと、かなり長いのです。うまく地図に表現できていませんが、下の地図だと、紀伊半島の西側(左側)に沿って列車は南下していきます。

 

私が乗ったのは、こちらのパンダくろしおでした。ちょっととぼけた顔がかわいいです。

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特急くろしお

そして普通席にもパンダがたくさんいます。なんか楽しい。

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車内にもパンダ

せっかくの「パンダくろしお」でしたが、グリーン車に乗ったので、車内にパンダはいませんでした。

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グリーン車

「くろしお」のグリーン車は2×1列の3席配置です。2人用の窓側がA席、通路側がB席、1人用がC席でC席が海側です。3席配置なので座席の幅がゆったりしています。座席の前後間隔もゆったりしていて、前の座席がリクライニングしていても、それほど圧迫感はありません。座席にはテーブルとコンセントがあるので、スマホの充電も問題ありません。

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グリーン車は座席にコンセントあり

「くろしお」の車窓

天王寺駅から「くろしお」に乗車すると、しばらくは大阪の市街地を走ります。日本一高いビル、あべのハルカスも見えました。

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日本一高いビル「あべのハルカス」

県境を越えて和歌山県に入ると、進行方向右手に海が見えるようになります。

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進行方向右手に海

車窓が楽しめる場所が近くなると、車掌さんが「間もなく進行方向右手に・・・」とアナウンスで教えてくれます。ちょっと声が小さくて全部を聞き取れなかったのが残念。海岸線は岩がゴツゴツして所もあれば、美しい弓型の砂浜が広がる海岸もあり楽しめます。下の写真は、千里海岸と思います。

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砂浜が美しい海岸

天王寺駅を出て3時間ほどすると、串本駅に到着します。串本駅は本州最南端の駅でもあります。

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本州最南端の駅、串本駅

今まで紀伊半島を南下していた列車は、串本駅を過ぎると紀伊半島の東海岸を北上していきます。太陽の位置が変わり、眩しくなくなりました。串本を過ぎて間もなく、私が楽しみにしていた「橋杭岩」が見えます。車内アナウンスもありました。カメラを構えて待っていたら、橋杭岩と線路の間には道路や建物があって、あまり良く見えませんでした。

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楽しみにしていた橋杭岩ですが・・・

何度もシャッターを切ってはみたものの、ろくな写真が撮れませんでした。反時計回りの場合は、橋杭岩を通り過ぎてから振り返って見る位置の方が距離は遠いのですが、全体が見えました。

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橋杭岩

乗車中に撮影した橋杭岩の写真は、いつもお得な切符情報や切符を活用した旅をご紹介くださるひささんのブログに良い写真が掲載されています。

www.kzlifelog.com

橋杭岩については、こちらの観光情報サイトに写真があります。こんな青空の時に訪れてみたいです。

www.wakayama-kanko.or.jp

ちなみに私が橋杭岩に興味を持ったのは、「必殺仕事人」のエンディングで橋杭岩が登場していたからなんです。組紐屋の竜が素敵でした。

douga.tv-asahi.co.jp

橋杭岩を過ぎてからも車窓には太平洋の景色が広がります。

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太平洋

串本駅からさらに30分ほどの乗車で2日目の目的地、紀伊勝浦駅に到着しました。天王寺からだと3時間43分という長い道のりでしたが、海が見えて車窓の景色を楽しめました。

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3時間43分乗って紀伊勝浦駅に到着

パンダくろしおのサイト

こちらに公式サイトがあります。塗り絵やペーパークラフトのコーナーもありますよ。

www.jr-odekake.net

「くろしお」は1時間に1本くらいの頻度で走っていて、すべてが「パンダくろしお」なわけではありません。またパンダくろしおには親子パンダ仕様もあります。どのくろしおがパンダ編成かは、前日twitterで発表されます。

 

那智の滝観光

3日目は宿をチェックアウトした後、南紀6号の出発までの時間を利用して、熊野古道の一部である大門坂を歩き、那智大社と那智の滝を観光してきました。9時5分発の路線バスに乗ったら、11時半には紀伊勝浦駅に戻ってくることができました。12時23分発の南紀6号の発車前にランチも食べることができ、半日観光としてはぴったりのコースでした。

那智大社観光については、2024年1月にも出かけているので、こちらの記事にまとめました。

www.frostmoonweb.com

 

気動車特急の「南紀」6号で名古屋へ

今回の旅の最後に乗るのは特急「南紀」6号です。紀伊勝浦駅を12時23分に出発します。これに乗り遅れると、次の「南紀」は17時11分なので、乗り遅れないよう余裕を持って駅に戻りました。

私が乗った南紀6号は2両編成で、名古屋行の先頭車両は自由席、後方が指定席でした。先頭車両、これは前方展望っぽいですね。こっちを指定席にしてくれれば良いのに。

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特急「南紀」

座席は一段高い所に設置されていて、景色が良く見えるようにされています。座席は海側がA席です。

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南紀の車内

南紀には車内販売はもちろん、自販機はありません。紀伊勝浦から名古屋までは4時間近い乗車時間なので、事前に飲み物やおやつ類の調達が欠かせません。テーブルは前のシートの背面についているタイプでした。

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座席にテーブルはある

座席にコンセントはなく、もちろんWifiもありません。南紀が走る路線は海とトンネルの繰り返しです。リアス式海岸のような地形で、小さな半島の根元をトンネルで抜けると、次の港町に出る、という感じで、よくトンネルに入り、1回のトンネルの時間も結構長く感じました。なので携帯の電波もよく切れます。乗車した時には雨が降り出し、絶景・・・とはいきませんでしたが、晴れていればトンネルを出た後に、太平洋を眺めることができる路線です。

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太平洋に沿う場所もある

紀伊長島を出ると、線路は山間に入り、気動車の南紀のエンジンがゴーゴー言い出します。こんな渓谷チックな場所も通る路線でした。

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松坂までは山間を走る

やがて木曽川を渡って名古屋に到着です。3時間47分、長かったー!

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名古屋に到着

今回宿泊した宿

大阪マリオット都ホテル

大阪では日本一の高層ビル、あべのハルカスの中にあるホテルに泊まりました。今回は奮発してクラブデラックスを予約し、最上階のお部屋に泊まることができ、非日常な景色を眺めながらの滞在ができました。1泊朝食付きで54,000円と高いのですが、クラブラウンジでのフードプレゼンテーションや朝食の内容を考えると、お金を払う価値があると思いました。楽天から申し込みましたが、ポイント10倍とかで、5000ポイントほどたまったのもありがたかったです。宿泊記はこちらです。

www.frostmoonweb.com

部屋からはこんな景色が眺められます。

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客室からの眺め

紀伊勝浦温泉「万清楼」

紀伊勝浦温泉では駅から徒歩10分弱の万清楼さんに泊まりました。料理旅館ということもあり、お料理が美味しかったのと、何より宿のスタッフさんの暖かい心のこもったおもてなしと、海沿いながら硫黄分が含まれた温泉がとても良かったです。宿泊記はまた後日まとめたいと思います。いやー、良い宿でしたよ、ホント。宿泊記はこちらです。

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まとめ

鉄道で紀伊半島ぐるりも、那智の滝も行ってみたいと思っていたので、私としては大変充実した旅でした。紀伊勝浦って温泉も良いし那智山もあって良い所なのですが、大阪からも名古屋からも遠いんだなーと実感しました。特急とはいえ、どちらから行っても乗車時間は3時間40分を越えます。お客さんを呼び寄せるにはこの距離というか時間がかなりのネックになりそう。勝浦や新宮あたりに小型機でも良いので発着できる空港があるともう少し利便性が良くなるように思いますが、今時地方空港建設というわけにもいきません。鉄路は太平洋が望める路線なので、何かこう近鉄の「ひのとり」のような、乗りたくなるような列車が走ったらどうだろう? などと考えながら2日目も3日目も4時間近い乗車時間の特急に乗りながら考えたのでした。

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