鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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特急ひのとりのプレミアムシート乗車記

年を取ると時間が惜しいので、目的地まではなるべく早く到着する交通手段を選びがちな私ですが、以前から乗ってみたかった特急が名古屋-大阪間で走っています。それは近鉄の「ひのとり」。新幹線を使えば名古屋-新大阪間は50分なのに、「ひのとり」だと終点の大阪難波までは2時間ちょいと、倍以上の時間がかかりますが、関西方面に出かける機会があったので、初めて利用しました。初乗車ということで、奮発してプレミアムシートに乗り、しかも前方展望席。「くつろぎのアップグレード」をコンセプトとしているだけあって、快適な旅を楽しめました。

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特急「ひのとり」登場

近鉄名古屋を12時に出発する「ひのとり」に乗車しました。

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出発は5番線から

近鉄名古屋駅では特急は4番5番ホームから出たら入ったりしています。私が乗車する「ひのとり」が入線してきたのは、出発時間の7-8分前くらいでした。

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「ひのとり」登場

真っ赤なボディが美しく、「ひのとり」という名前がぴったりです。近鉄名古屋のホームも終点の大阪難波のホームも地下ホームなので、太陽の光を浴びている車体が乗ってしまうと見られないのが少々残念です。

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真っ赤なボディがスタイリッシュ

ちなみに私の中で「ひのとり」と聞いて真っ先に浮かぶのは、科学忍者隊ガッチャマンに登場する火の鳥です(古いっ!)

ひのとりのプレミアムシート

「ひのとり」には1列4席の普通席と1列3席で革張りシートを採用したプレミアムシートの2種類の座席があります。

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レギュラーシート

今回はプレミアムシートをチョイスしました。

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プレミアムシート

プレミアムシートは1列に3席で、かつシートピッチが130cmなので、前後の間隔も座席の幅もとてもゆったりしています。

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プレミアムシートは2×1席

そして何より、プレミアムシートの車両は先頭車両と最後尾車両に配置されているので、前面展望が楽しめるのが魅力。前日の予約にも関わらず、運転席のすぐ後ろの前面展望席が空いていたので、8号車1番C席を取りました。3席のうち一人席がA席、2人掛けの通路側がB席、窓側がC席です。予約は近鉄のネット予約でシートマップを見ながら予約が可能です。名古屋から大阪に向かう場合は8号車が先頭車両で、1番A,B,Cが最前列となります。

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1番C席からの前方展望

1列目なら3席とも前面展望ですが、実はC席はちょっと前方が見にくいんです。運転席の前方に向かって両サイドの幅が狭くなってくるので、右前方は見づらいです。下の写真のように、左前方は見えますが、右前方はあまり見えません。

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C席だと右前方が見づらい

こんな風に左にカーブしていると、線路の様子とかが見えるのですが、そういう場所ばかりではないですからね。

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左カーブだと前方が見やすい

私が取ったC席は2人席の窓側です。通路側のB席は誰も来なかったので、試しに座ってみると、前方展望を楽しむのならB席がドンピシャな感じがしました。こういう鉄橋ビューは大好きです。

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B席からの前面展望

上の写真を拡大すると雪が舞っているのがわかります。あまりお天気はよくありませんでした。私が愛読しているブログで、現役の鉄道マンの方のブログがあり、そちらで夏は暑いという記事を読みまして、こういう構造の運転席は、晴れていると暑くて大変なのかも・・・と思いながら乗りました。それにしても広々とした運転席です。

blog.kys-honpo.com

さてプレミアムシートですが、電動リクライニングに、フットレストも完備。シートはシェル式なのでリクライニングする際、後ろの座席のことを気にする必要はありません。コンセントもあるし、Wifiもあるので、かなりのくつろぎ空間です。そのあたりはシートポケットに説明がありました。

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座席の説明

カーテンは電動で上から下りるタイプです。上から下りるタイプの方が、陽射しを遮るけど、車窓の景色を妨げるほどではない位置で使用できるので私は好きです。窓ガラスは紫外線・赤外線をカットする機能が備わっているそうなので、太陽が照り付けていてもそれほど暑くないのかもしれませんが、この日はお天気が今一つで、窓ガラスの性能まではわかりませんでした。

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カーテン

プレミアム車両は入り口に階段があり、座席が高い位置にあるので、窓からの景色が眺めやすいです。またラグジュアリーな特急だけあって、窓もきれいでした。

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プレミアムシートは階段を上がって入る

鉄道旅のお供はコーヒーと車窓の景色

プレミアムシートの入り口付近にはコーヒーとスナックの自動販売機があります。コーヒーを飲みながら車窓の景色を楽しむのが私の鉄道旅スタイルです。普段は乗車前にコーヒーを買いますが、この日は「ひのとり」のコーヒーマシンを利用しました。

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コーヒーとスナックの自販機

カップも「ひのとり」のデザインです。

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「ひのとり」カップ

ミニテーブルの上のカップだとちょっと不安定・・・と感じる場合は、こちらのテーブルをスライドすると、ドリンクホルダーも完備されています。

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ドリンクホルダー

自販機コーナーには大きな荷物を入れられるロッカーまで用意されていました。ホント、至れりつくせりです。

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ロッカーもあります

でも車窓の景色はそれほどでもない

前面展望が楽しかったので、ほぼ前ばかり見ていて、横の窓からの景色はあまり楽しんでいないのですが、海沿いや渓谷沿いを走るわけでもないので、絶景列車というわけではないと思いました。

気になるお値段

「ひのとり」は特急なので、運賃以外に特急料金がかかります。さらにさらに「ひのとり」特別車両料金というのがかかります。プレミアム車両だとレギュラー車両より特別車両料金が高く設定されています。以下の料金表は近鉄のサイトから流用しています。上が表がプレミアム車両、下の表がレギュラー車両のお値段で、( )が運賃、中段が特急料金、下段が特別車両料金です。名古屋から終点の大阪難波までで比べると、プレミアムの方が700円高いです。(2022年2月現在)

https://www.kintetsu.co.jp/senden/hinotori/imgs/img_charges01.png

https://www.kintetsu.co.jp/senden/hinotori/imgs/img_charges02.png

名古屋と大阪を結ぶ近鉄の特急には「ひのとり」以外にも「アーバンライナー」という特急が走っていて、そちらの特急なら特別車両料金はかかりません。ただ「ひのとり」より停車駅が多いようなので、大阪難波まで行くには「ひのとり」より15分くらい余計にかかるようです。

新幹線 名古屋-新大阪(指定席): 6,680円

「ひのとり」のプレミアム車両:  5,240円 (新幹線より1,440円安い)

「ひのとり」のレギュラー車両:  4,540円(新幹線より2,140円安い)

アーバンライナー: 4,340円(新幹線より2,340円安い)

ネットで予約・購入、チケットレス乗車

ひのとりは普通席でもプレミアムシートでもネットで予約・購入が可能で、チケットレス乗車ができます。以下のサイトで予約・購入します。会員登録しなくても予約・購入はできます。チケットレス乗車の場合は、予約内容がメールで届くので、そのメールが開けるようにしておくことが必要です。乗車券はついてこないので、乗車前に購入することになりますが、交通系ICカードで乗車できるので、運賃分の残高が交通系ICカードにあれば、乗車券を買いに券売機に並ぶ必要はなく便利です。

www.ticket.kintetsu.co.jp

乗ってみての感想

スタイリッシュで快適な特急の前面展望席に乗れて満足度は高かったです。高いだけあって、窓ガラスも汚れていないし、車体もまだ新しくて、なるほど特別料金とるだけのことはあると思いました。名古屋-大阪間はJRの新幹線と在来線に加えて近鉄が車両タイプが異なる特急を走らせているので、乗客にしてみると選択肢が多くなり、これはありがたいことだと思いました。移動に何を求めるかによって、移動手段を選べます。とにかく時間が・・・という時には新幹線を選べばよいし、時間がかかっても快適さを求めたいのなら、近鉄の特急も選択肢になります。ひのとりは、なんかこう特別感を感じさせてくれる特急でした。大阪まで急ぎの旅ではない時には、また利用したいと思います。

Link集

ひのとりの公式サイト

公式サイトはこちらです。

www.kintetsu.co.jp

ひのとりに乗りつつ出かけた紀伊半島の旅

ひのとりで名古屋から大阪まで移動した後、紀伊半島をぐるりと回る鉄道旅に出かけています。

www.frostmoonweb.com

 

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