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主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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南紀勝浦の料理旅館「万清楼」宿泊記 硫黄泉もお料理も接客も良く1人でも泊まれる宿

今回ご紹介するのは紀伊勝浦駅から徒歩で行ける「万清楼」というお宿です。紀伊勝浦の宿では、洞窟風呂が有名なホテル浦島が真っ先に思いつきましたが、ホテル浦島は大型旅館でちょっと私の好みとは異なるジャンルです。部屋数が少なく、駅から徒歩圏内で夕食・朝食とも宿で食べられる温泉宿を探して見つけました。結論から言うと、とても私好みで、一人旅にも嬉しい宿でした。

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万清楼の概要

  • 部屋数30室。部屋にトイレ・洗面付き
  • 源泉かけ流しの温泉は硫黄を含む塩化物泉でよく温まる。ホテル浦島の系列なので、ホテル浦島のお風呂も利用可。宿の目の前からホテル浦島行の渡し船が出ている。
  • お部屋でWifi使用可能だが、私が泊まった部屋では接続は今一つ。床の間にコンセントあり、寝ながらスマホも充電も問題なし
  • 駅から徒歩6~7分
  • 金曜日の夜に1人泊、お食事少量プランで18,150円。クレジットカード使用可
  • 宿の公式サイト

www.urashimachain.co.jp

客室

今回泊まったお部屋は6畳の和室。チェックインするとすでにお布団がしてありました。6畳で最初からお布団敷いてあると、テーブルと座椅子が隅に追いやられていることもありますが、こちらの宿は広縁部分が畳になっていて、そこにテーブルと座椅子があり、くつろげました。

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今回宿泊したお部屋

お部屋にはトイレも洗面台もあり、なおかつそれぞれに手ぬぐいが用意されているのが助かりました。たまに用意されていない宿があって、自分のタオルを出してきたり、お風呂用のタオルで手を拭いたりすることがあり、そういう宿だと不便に感じます。洗面台横のガラス扉の中はお風呂ですが、大浴場があるのでお部屋のお風呂は使用しませんでした。

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お部屋にはトイレと洗面台・バスもある

洗面台には基礎化粧品やハンドソープなどが用意されています。

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洗面台の基礎化粧品など

広縁の一角にはテレビ、電気湯沸かし、お茶とコーヒー(インスタント)のセットがまとめられています。ペットボトルのお水はサービスです。

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広縁の一角
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お部屋にはコーヒーとお茶の用意がある

お茶請けのお菓子は2種類用意されていました。鮪せんべいって、初めて食べます。紀伊勝浦はマグロが水揚げされるので名物なのです。

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お茶請けのお菓子

お部屋でもwifiは使えることになっていて、つながるにはつながるのですが、しばらくすると切断されているという状態でした。もしかしたら部屋によってつながりにくいのかもしれません。

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wifiの案内

コンセントは床の間にあるので、お布団を床の間に寄せると、寝ながらスマホもOKな状態となりました。

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床の間にコンセント

お部屋のクローゼットには浴衣やタオル類と湯籠の用意もありました。こちらの宿はホテル浦島の姉妹館ということで、ホテル浦島のお風呂も入ることができるのです。

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湯籠の用意もある

今回の宿泊では5階の502号室でした。5階のレイアウトはこんな感じで、10畳や8畳のお部屋もあるようです。中央にエレベーターがあるので、エレベーターからあまり歩かずに部屋に行けるのは便利でした。

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5階のレイアウト図

海辺に立つ宿ですが、私の部屋からは海は見えず、窓の景色はこんな感じです。でも屋上の設備に目隠しがされていて、宿のお気遣いを感じます。

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窓からの景色

硫黄泉を楽しむ

この辺りの温泉は硫黄成分を含む温泉を楽しめます。塩化物泉でもあるので、よく温まり湯冷めしにくいお湯です。1階に「千代の湯」という男女別の大浴場があり、内湯からそのまま行ける露天風呂がついています。暖簾の入れ替えはありません。夜の12時から翌朝5時までは使用できません。

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大浴場「千代の湯」

入口の前の休憩スペースにはお水のサービスもありました。

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大浴場前の休憩スペース

脱衣所の手前でスリッパを脱ぎます。スリッパクリップがなかったのが残念ですが、マイクリップを持参していたので使いました。脱衣所は、鍵付きロッカー方式です。貴重品も安心です。

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脱衣所

かけ湯をして、いざ入浴。湯温は熱すぎずぬるすぎず、じっくりつかっていられる温度でした。40~41度くらいという印象です。内湯の湯船は割と広くて、7-8人は入れる広さでした。深さもあり、湯船の底にお尻をつけて座ると、身長158センチの私は肩までお湯につかれる深さでした。湯気でぼんやりした写真しか撮れなかったので、是非宿の公式サイトで確認してみて下さい。

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内湯

洗い場は6人ほど。シャワーがあり、シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、洗顔フォームやクレンジングもそろっていました。

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洗い場

露天風呂は内湯からそのまま行けます。露天と言っても屋根がついていて塀に囲まれているので眺望はありません。雨でも気にせずに入れるのは良いですね。内湯に比べると湯船は小さく1~2人用という感じですが、この日は誰もいなかったので、せいせいとつかることができました。深さは内湯より浅いです。

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露天風呂

内湯のお湯も少しにごりがありますが、露天風呂は外にあるからなのか、浮遊物が確認できます。湯の花なのかも。

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湯の花が舞うお湯

こんな看板がかかっていて、確かに効能豊かな感じがします。

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お湯の説明書き

脱衣所に掲示してある分析表によると、泉質は「含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉」とのこと。pHは8。溶存物質は3.035g/kgとなかなか濃い温泉です。

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温泉の成分表

お湯がとても良くて、じっくりつかって温まりました。

お食事

夕食・朝食ともに食事処でいただきます。食事処はグループごとに仕切りがあり背後を他のお客さんやスタッフが行きかうこともなく、落ち着いていただけました。こういう配慮は私にとってはとてもありがたいです。

夕食

お品書きはこちらです。今回のプランは「美味少量会席」という量より質を優先したプランですが、量も十分な感じがします。

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お品書き

テーブルには最初、これだけのお料理が並んでいます。右上の陶板は鮑の陶板焼きですが、私は鮑がダメなので、別の食材に変えてもらっています。左の鍋は牛のしゃぶしゃぶです。

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夕食

それでは食前酒の梅酒を飲んで、夕食スタートです。前菜からいきなり伊勢エビのお寿司、これがとても美味しかったです。

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伊勢エビのお寿司

お造りは目の前の漁港で水揚げされたマグロ。左はマグロのカルパッチョで、こちらのお料理はマグロづくしです。

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鮪のお造りとカルパッチョ

蒸し物や揚げ物など温かいお料理は厨房で仕上がると、その都度運ばれてきて、熱々をいただけます。サービスしてくれるスタッフの方もお良についてよくご存じで、質問すると丁寧に教えてくれました。

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熱々が運ばれてくる

鮑の代わりはマグロでした。かなり分厚いマグロを焼いていただきます。お刺身とカルパッチョが鮪だったので、鮪づくしっぽくなってしまいました。ここは別の食材がありがたかったけれど、自分のアレルギーが原因なので仕方ありません。

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鮑の代わりに鮪の陶板焼き

牛のしゃぶしゃぶはゴマダレで。とても柔らかいお肉でした。予約の時にお肉料理か魚料理を選ぶのですが、お肉を選ぶとしゃぶしゃぶでした。魚料理を選んだ場合は、牛しゃぶではないと思います。

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牛のしゃぶしゃぶ

お食事はお茶漬けです。事前に「普通のご飯もありますが・・・」と確認してくれました。私はお茶漬けをチョイス。お漬物とともに運ばれてきます。

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〆はお茶漬け

デザートの杏仁豆腐をいただいて夕食は終了です。ホントに少量なのか???と思える量でした。もうじき還暦の私には十分な量でした。

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デザートの杏仁豆腐

デザートが運ばれてきた時に、係の方が「朝食の時はスタッフが交代します。本日はありがとうございました」とあいさつをしてくださいました。ホント、こちらの宿のスタッフさんはどなたも皆さんおもてなしが素晴らしく、来てよかった!と思える宿です。

朝食

朝食は夕食と同じ会場・座席でいただきます。席につくと、昨夜とは違う係の方がコンロに火をつけてくれました。

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朝食

コンロで焼くのは「いらぎのみりん干し」で、いらぎは鮫とのこと。紀州の名物の一つなのだそうです。意外にも柔らかい身で美味しかったです。

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鮫の身を焼いて食べる

ご飯は専用の釜で炊いたご飯です。ふっくらしていて、とても美味しかったです。

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釜で炊いたご飯

その他の情報

建物

私が泊まった時はちょうど外壁の工事中で、建物全体がカバーで覆われていました。赤い矢印の建物が万清楼さんです。ちなみに青い矢印のところは、海を隔てて姉妹旅館の「ホテル浦島」さん。

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外から見た万清楼

暖簾をくぐって玄関を入ると、そこで靴を脱ぎスリッパに履き替えます。靴は下駄箱に名前の表示がされているので、そこに入れました。

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玄関

コインランドリーがある

エレベーターの中にコインランドリーがあるという標示がありました。こういう温泉宿では珍しいのでは?夏は海水浴客がいるのかもしれません。

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コインランドリーの表示

ホテル浦島の洞窟風呂も楽しめる

万清楼さんはホテル浦島の姉妹館ということで、ホテル浦島のお風呂にも入ることができます。紀伊勝浦の宿と言ったら、ホテル浦島を上げる人も多いのではないでしょうか。忘帰洞という洞窟内の温泉が超有名です。フロントにはこんな案内もありました。

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ホテル浦島のお風呂も利用できる

ホテル浦島は半島のさきっぽにあり、お風呂に入りに行くには、万清楼の目の前の桟橋から船で向かいます。私は到着した日も翌朝もあまり時間に余裕がなかったので今回は利用しませんでしたが、15時にチェックインするとか、10時までのんびり宿で過ごす、なんていう時には、利用するのも良いのではないでしょうか。

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万清楼の道路の反対側がホテル浦島行の船着き場

今回の旅ではホテル浦島への宿泊も考えたのですが、なんせこういう超大型ホテルで、一人旅で泊まるにはちょっと私の好みとは異なるのでやめました。

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ホテル浦島

ホテル浦島に向かう船は、浦島太郎の物語にちなんでなのか、亀さんのデザインでかわいいです。

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ホテル浦島に向かう船

アクセス

鉄道の最寄り駅は紀伊勝浦駅です。駅からは徒歩10分弱です。船に乗って行く宿も情緒があって良いですが、徒歩でアクセスできると、船の時間に左右されずに行動できるのが良いです。

大阪側からは特急「くろしお」で、名古屋側からは特急「南紀」でアクセスできますが、どちらから行っても3時間40分くらいの乗車時間という、かなりの長旅となります。

まとめ

万清楼さんは楽天で検索して口コミが良かったので宿泊したのですが、期待以上の内容で快適な滞在ができました。駅前の食堂で万清楼さんの話題になった時に「あそこは料理旅館ですからお料理がおいしいです」とお店の方が話していて、確かにお料理はおいしい。加えてお料理だけでなく、温泉も良かったし、いらっしゃいませ、から始まりお部屋への案内やお料理の説明など、スタッフの皆さんの対応がとても心地よかったです。こういうソフト面の質が高い宿は本当にくつろげます。良い宿に巡り合いました。

せっかく紀伊勝浦に行ったのなら、ホテル浦島の洞窟風呂に入りたい、けれど大型ホテルのビュッフェはちょっと・・・という方にも万清楼さんは良いのではないでしょうか。

今回は紀伊半島をぐるっと鉄道旅で回ってみようと思い出かけました。那智の滝も見たかったので、紀伊勝浦に宿泊し、万清楼さんに泊まった翌日に那智の滝を観光しました。その時の様子はこちらです。

www.frostmoonweb.com

 

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