鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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那智大社と那智の滝 参拝と食事と宿の記録

紀伊半島の和歌山にある熊野那智大社は、那智三山の一つです。三山に参拝するための路が熊野古道です。那智大社にお参りするための大門坂も熊野古道の一部です。那智大社近くには日本一落差のある那智の滝があり、三重塔と那智の滝は絵葉書やポスターなどでも見かける構図です。2022年に一人旅で初めて参拝し、その後2024年1月には夫婦で初詣にも行きましたので、那智大社参拝の記録とともに、最寄り駅である紀伊勝浦駅周辺の宿情報や食べてものなどを記録しておきます。

観光に必要な時間

那智大社と那智の滝にお参りするだけなら半日くらいで回れます。私は2022年2月にお参りした時には、前日から泊まっていた宿を早めにチェックアウトして、9時頃のバスに乗り、大門坂を歩いて上り、大社と滝を見てからバスで紀伊勝浦駅に戻り、12時20分頃に紀伊勝浦駅を出発する特急「南紀」に乗れました。ただ、大門坂を息きらして上り、その後も何となく後の時間を気にしながらの観光になってしまいました。

2024年1月の初詣では、前日宿泊していた宿で朝はのんびりしていたかったので、紀伊勝浦駅を11時5分に出発するバスに乗り、15時くらいに紀伊勝浦駅に戻ってきました。

紀伊勝浦駅から路線バスで那智大社へ

公共交通機関で那智大社に向かうには、紀伊勝浦駅から路線バスを利用します。

kumanogobobus.nankai-nanki.jp

定期観光バスで回る手もある

定期観光バスで回るという選択肢もあります。帰りの特急に間に合うように半日でくまれたコースと昼食付の一日コースがありました。どちらも事前予約が必要です。定期観光バスを利用すると、ガイドさんがついてくれて、詳しいお話も聞けるのが良いですね。

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定期観光バスもある

詳しくはこちらをどうぞ。

kumanogobobus.nankai-nanki.jp

大きな荷物はコインロッカーへ預けよう

那智大社や那智の滝を回ると結構歩きますし、大門坂を歩く方もいると思いますので、観光に必要のない荷物は紀伊勝浦駅のコインロッカーに預けて身軽になって向かいましょう。下の写真はバス乗り場のコインロッカーです。こちらは17時で表のシャッターが閉まるので、17時までに荷物の取り出しが必要です。JRの駅にもコインロッカーはあるので、17時すぎてから荷物を取り出す方は、JRの駅のロッカーの方が良いと思います。

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使わない荷物はコインロッカーへ

こういうポケッタブルザックがあると便利です。

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アークテリクスのポケッタブルザック

時刻表をもらっておこう

乗車券売り場や観光案内所では那智山行きのバスの時刻表が置いてあります。帰りのバスは何時だっけ?と調べるのに便利ですし、時刻表の裏側は那智山の地図になっているので、乗車前にもらっておくと良いです。(2022年当時)

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地図付き時刻表を窓口でもらおう

だいたい1時間に1~2本の頻度で出ています。

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バスは1時間に1~2本

窓口が開いていたら切符を買っておくとスムーズ

バスの支払いは現金のみです。車内に両替機はありますが1000円札しか対応していません。2000円札以上の両替はできないので、細かいお金がない人は、乗車前に窓口で乗車券を買っておくと、降車の際にスムーズです。

運賃は2024年1月現在で、大門坂まで480円、終点の那智山までは630円です。那智山との往復や、大門坂と那智山を行ったり来たりする場合は、フリー乗車券が1200円なのでお得です。

kumanogobobus.nankai-nanki.jp

窓口は11時くらいから昼休みになってしまい、対応していません。11時くらいのバスに乗る方は事前に購入しておくのが良いでしょう。

大門坂を歩く

大門坂を歩く方は、大門坂というバス停で降ります。紀伊勝浦駅からは20分くらいです。私は2022年2月に大門坂を歩きました。

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大門坂で下車

下車したバス停の道路の反対側にマイカー用駐車場があり、トイレもあります。バスを降りたら、坂道を上っていくと、こちらのような分岐があるので、左側の道を上っていきます。マイカーの方はこの駐車場に車を停めて、大門坂を上り、帰りはバスでここまで戻ってくるという方も多いです。

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大門坂の入り口

3分ほど歩くと鳥居が見えました。帽子を脱いで一礼してくぐりました。

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大門坂の入り口

橋を渡ると夫婦杉が出迎えてくれます。幹が太くてびっくりしました。

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夫婦杉に迎えられる

さぁここからは石段の連続です。

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石段を上る

ひたすら石段。

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ひたすら石段

途中、石段の横にこんな石標があり、三町と掘ってあります。六町まで行くとこの石段が終わりました。目印にすると良いと思います。

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三町の表示

三町ということはまだ半分です。まだまだ石段は続きます。

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まだまだ上る

下の鳥居をくぐってから20分ほどで大門坂の石段が終わりました。荷物を預けて来て良かったーと思いました。

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大門坂の石段が終わりました

那智大社参拝

大阪門の石段を上りたくない人は、終点までバスに乗ればこの苦行をする必要はありません。

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終点までバスの乗れば大門坂の石段はパスできる

終点までバスで来れば、大門坂の石段を歩く必要はありませんが、那智大社は終点のバス停よりだいぶ上にあるので、さらに坂道と階段を上ります。那智大社はパスして那智の滝のみで良ければ、道路を下るだけです。

バスを下りてから歩く階段

途中の広場からは那智の滝も見えます。

遠くに那智の滝

振返ると太平洋が見えます。

遠くに太平洋

さぁ、もうひと頑張りしましょう。

あともう少し

鳥居はお辞儀をしてくぐります。

鳥居をくぐってまた階段

これが最後の階段です。

これが最後の階段

最後の階段をのぼってようやく那智大社まで来ました。

熊野那智大社礼殿

神社内のレイアウトはこちらをご覧ください。

https://kumanonachitaisha.or.jp/common/files/pavilion.pdf

那智山青岸渡寺

那智大社礼殿にお参りした後、お守りなどを買ったら隣の敷地へ。こちらは青岸渡寺というお寺です。

青岸渡寺

三重塔と滝の絶景

青岸渡寺を過ぎると広場のような場所に出ます。ここからは那智の滝のお馴染みの景色が目の前に見えます。

三重塔と那智の滝

上の写真だと、まだ滝まで距離がありますね。広場からは道路と石段で滝の入り口まで下って行きましょう。下りもなかなか膝に来ますので、気をつけて石段を下ると、見えてきました。

三重塔と那智の滝

三重塔には有料ですが、上ることができます。記念撮影にぴったりな場所もあるので、是非登ってみましょう。1972年に再建された塔なので、エレベータ完備です。

三重塔

中は4階まであり、まずはエレベータで4階へ。周囲は転落防止のために金網で囲まれていますが、滝方向には撮影用に穴があけられています。

三重塔の4階からの眺め

2階に下りると、記念撮影ポイントの表示が。

2階

2階は周囲に金網が貼っていないので、滝の撮影にもってこいです。これはお金払ってでも三重塔に入る価値ありです。

三重塔の2階からの眺め

反対方向には太平洋が見えます。

滝の反対方向には太平洋

もっと滝の近くまで行けるので、案内標識に従い、滝方面に下ります。

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滝方向に向かって下る

那智の滝

こちらが滝への入り口です。この入り口の前にバス停があるので、滝だけを見たい場合は「那智の滝前」というバス停で降ります。紀伊勝浦駅でフリー乗車券を買っておけば、ここで途中下車して滝を見たのち、またバスに乗って終点の那智山まで行くことも可能です。

那智の滝への入り口

那智の滝の入り口からは、石の道を5分ほど歩きます。行きは下り、帰りは上りになります。両側の杉の木がどれも大木で歴史を感じるとともに、厳かな雰囲気に包まれていました。

那智の滝に向かって石段を下って行く

そして那智の滝に到着です。

那智の滝

那智の滝は日本三名瀑の一つです。1段滝としては、落差は日本一の滝です。

那智の滝

上の写真の左側に赤い手すりがついた滝見台があります。あそこに行くには300円必要ですが、せっかくなので行ってみることにしました。参入料を払うと、入場券代わりのお守りをいただけます。

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小さなお守りをいただける

入ってすぐ、延命長寿の水というのが湧いていて、水筒にいれて持ち帰る人もいました。きっと名水なのでしょう。

延命長寿の水

滝見台からの滝です。ちょうど背中側から太陽が当たるので、虹がかかっていました。

虹もかかる那智の滝

お食事やカフェの情報

ランチをどこで食べるかは、那智大社と那智の滝の観光時間帯によります。2022年のひとり旅の時は、紀伊勝浦駅を12時23分に出る特急に乗りたかったので、午前中に観光を終えて紀伊勝浦駅に戻ってきて、そのあと駅前の商店街で食べています。2024年1月の初詣の時には、朝は宿でのんびりしていたので、那智の滝付近の食堂で遅めのランチにしました。2024年1月の旅では、紀伊勝浦駅を17時過ぎに出る特急まで時間があったので、カフェで休憩したり、夕食も確保しました。紀伊勝浦駅周辺のお食事の記録です。

紀伊勝浦駅前の「川柳」

2022年のひとり旅で寄りました。駅前のメインストリートを港方向に歩いて1分という便利な場所にあるお店です。

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駅から徒歩1分の川柳

公式サイトはこちらです。

www.senryuu.net

土曜日のお昼時でしたが、しばらく貸切状態。なかなか経営は厳しそうです。

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メニュー

紀伊勝浦名物はマグロですが、前日の宿の食事でマグロをたっぷり食べたので、この日は天ぷらそばにしました。

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天ぷらそば

駅から近くて便利です。

 

勝浦漁港 にぎわい市場

勝浦港と言えばマグロ。一度も冷凍していない生のマグロを食べられる日もあるのだとか。いろいろなお店が入っていて、どの店も活気があってびっくりしました。帰りの列車の中で食べる言わば夕食をこちらで求めました。駅から徒歩5分というアクセスの良さも魅力です。

nigiwaiichiba.com

旦那さんはお寿司、私は焼き肉丼にしました。焼き肉丼は冷めた後でも美味しくいただきました。

にぎわい市場で夕食用のお弁当

意外にカフェも多い

2022年に来た時には気が付かなかったのですが、駅周辺にはカフェも何軒かありました。

2024年の初詣旅の時には、ちょっとレトロな雰囲気の喫茶店に入りました。東洋亭というお店です。

 

那智大社でたくさん歩いてお腹が空いていたので、ケーキセットをいただきました。

シフォンケーキのセット

東洋亭の向かいには、ケーキショップがあったり、駅近くの路地を入ったらこんなカフェもありました。ネット上の口コミも良いので、次回こちらに寄ってみたいです。

Wine Kumano

まぐろ料理 竹原

私は行っていませんが、お昼時は外に長い行列ができる人気店です。次回は食べに行ってみたいです。

 

宿泊

紀伊勝浦は温泉も良いのです。すっかり勝浦のファンになりました。

万清楼

2022年には万清楼さんに宿泊しました。忘帰洞で有名なホテル浦島とは姉妹館になっていて、万清楼さんの宿泊客はホテル浦島のお風呂も使えます。

www.frostmoonweb.com

熊野別邸 中の島

船でしか行けない特別感のある宿です。自家源泉を6本持っていて、濃い温泉を源泉かけ流しで楽しめるのも魅力。

www.frostmoonweb.com

まとめ

那智大社は熊野古道と併せて、とても厳かな感じがあり、日本人だけでなく外国人にも人気が出そうなスポットと思います。

那智三山、熊野古道、温泉、生マグロ、熊野牛などなど、日本の文化や食など多方面にわたって観光資源が山盛りです。私はまだ行ったことがないのですが、瀞峡という景勝地も車なら70分ほどで着くようです。紀伊勝浦の硫黄分を含んだ温泉を楽しみながら、神社巡りをしたり、自然美を楽しんだり、連泊で楽しめる場所と思いました。

難点を上げるとすれば、公共交通機関で行くと、紀伊半島をぐるりと回ることになるので、往復の時間がかかることと思います。近鉄の「しまかぜ」とか「火の鳥」やJR九州の「36ぷらす3」みたいな、乗っていても楽しい列車が走るようになると良いなと思いました。もう一つは路線バスが現金決済であること。海外旅行客のためにも、VISAのタッチ決済を導入してほしいです。

我が家からもなかなか遠い場所ですが、紀伊半島全体でいろいろ見どころがありそうなので、また出かけてみたいと思います。

旅行記へのリンク

那智大社に出かけた時の旅行記です。

www.frostmoonweb.com

 

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