立春を過ぎると伊豆には春がやってきます。そう、河津桜の季節です。2024年の河津桜まつりは、感染対策を行ったうえで今のところ開催予定とのこと。詳しくは公式サイトをご覧ください。
私が南伊豆に旅した2021年は、河津町の河津桜まつり公式HPには「河津桜見学はご遠慮願います」とありました。河津町に行くのはやめて、代わりに河津町よりさらに南に位置する南伊豆町の桜と菜の花と海を、伊豆急行の電車に乗って見に行ってきました。
- 日本の渚100選の弓ヶ浜
- 弓ヶ浜からお花見ポイントまでウォーキング
- 歩き疲れたら足湯でほっこり
- 下賀茂温泉
- 花のおもてなし南楽に一人泊
- はらたいら氏ゆかりのうなぎ屋さんでランチ
- アクセス
- まとめ
- 関連記事とリンク
日本の渚100選の弓ヶ浜
弓ヶ浜はその名通り、弓のように弧を描く白い砂浜と青い海が美しく、夏は海水浴客でにぎわいますが、桜の時期の平日は人はほとんどいません。静かな弓ヶ浜を眺めたいと、お花見に行く前に寄ってみました。
砂浜は1.2キロほどあるそうです。
弓ヶ浜は日本の渚100選にも選ばれています。
他にどんな渚が選出されているかは、こちらのリンクからどうぞ。
弓ヶ浜がどこにあるかというと、伊豆半島のかなり先っぽなんです。もうちょっと南に向かえば石廊崎という場所です。
弓ヶ浜に行くには、伊豆急行線の終点である伊豆急下田駅から東海バスで向かいます。4番乗り場から出る石廊崎オーシャンパーク行きのバスに乗り、休暇村というバス停で降ります。バスは1時間に1本くらいの割合で出ていました。料金は630円で、支払いは現金のみです。
地図で見ると32分と表示されますが、実際にバスに乗ってみると、20分くらいだったと思います。11:30発のバスに乗り、休暇村には11:50に到着していました。
弓ヶ浜からお花見ポイントまでウォーキング
菜の花畑
今回の旅の目的はお花見でした。まずは菜の花畑に向かいます。お天気が良くウォーキング日和だったので歩きました。歩きたくない場合は、休暇村から下田駅行きのバスに乗って、日野(ひんのと読む)で下車すれば目の前です。
弓ヶ浜に注ぐ青野川に沿って歩きます。
所々車道脇を歩く場所もありますが、ほぼ川沿いに歩道があり、車を気にせず歩けます。歩いてみると、川沿いには河津桜だけでなく、ソメイヨシノもあるようで、3月にはソメイヨシノのお花見もできそうです。
途中でデザインマンホールを見つけました。
グーグルマップだと、川沿いの歩道が途中で切れていますが、道はずっと続いていて歩けました。下の地図の紫のマークの位置は昼食を食べたウナギ屋さんです。
こちらが「元気な百姓たちの菜の花畑」です。
一面の黄色が目にまぶしい。
菜の花畑の中に木道が設置されています。
広大な面積、というほど広くはないのですが、それでも一面の菜の花は春が来た!という感じがしますね。土手にはこれから咲く種類の桜と思われる木が並んでいたので、桜とのコラボも楽しめるかもしれません。
下田駅から路線バスで来る場合は、3番乗り場から出る下賀茂行きか、4番乗り場の石廊崎オーシャンパーク行きに乗り、日野(ひんの)で降りると目の前が菜の花畑です。
河津桜
続いて河津桜を見に行きます。さくら祭が開催されているのは下賀茂温泉付近です。菜の花畑からは先ほど歩いてきた青野川沿いをさらに遡ります。この辺りの桜はもう終わっている感じです。
道の駅付近を目指します。グーグルマップだと川の片側にしか歩道がないように見えますが、川の両サイドの土手の上を歩けるので、お好みに合わせて歩くと良いでしょう。
観光協会の案内だと3日前には「葉が出始めている」と出ていましたが、もう見ごろを過ぎちゃっているのが残念。
所々まだ咲いている桜もありました。
もうちょっと頑張って道の駅よりも上流方向まで歩くと、まだ花が残っているポイントもありました。河津桜はソメイヨシノより花の色が濃くて力強さを感じます。
道の駅付近では、カヌーを楽しむ人の姿もありました。
南伊豆の河津桜と菜の花の開花情報
南伊豆の河津桜と菜の花の開花情報は、南伊豆町の観光課がupしています。
こちらです。
歩き疲れたら足湯でほっこり
弓ヶ浜から道の駅「下賀茂温泉 湯の花」まで4キロほどの距離でしょうか。かなり歩いた感じがあります。道の駅には無料の足湯があるので、こちらで疲れを癒しましょう。
足湯用の湯船は2つあるので、10人くらいでも利用可能。温度はちょっと熱めでした。タオルの用意がないので持参しましょう。
道の駅には近隣の農産物の販売コーナーもあります。また南伊豆町の観光案内所もあり、ここでマンホールカードを配付しているのですが、2022年12月に在庫切れとなりました。
南伊豆町のマンホールカード情報はこちら。
www.town.minamiizu.shizuoka.jp
南伊豆町のデザインマンホールはこちらです。カラーの蓋は次回来た時に探してみましょう。
下賀茂温泉
マンホールの蓋に「下賀茂温泉」と書かれていますが、この地域には塩分が濃くて高温の温泉が湧いています。そのため、あちこちから白い湯気があがっている光景を見ることができます。
「銀の湯会館」という日帰り温泉施設も青野川沿いにあります。
www.town.minamiizu.shizuoka.jp
花のおもてなし南楽に一人泊
日帰り温泉に入って日帰り旅でも十分南伊豆の桜と温泉を楽しむことはできますが、せっかく来たので1泊することに。平日なら1人でも泊まれる宿はたくさんあるかと思ったら案外なくて、こちらの宿は一人でも泊まれるプランが楽天に出ていたので3日前に予約しました。玄関は高級旅館のような和風のたたずまい。竹林の中の宿っぽい感じがします。
でも客室は鉄筋7階建ての建物です。今回は最上階のお部屋だったので、部屋から青野川を眺めることができ、桜が見ごろならば景色が楽しめたと思います。
こちらの宿は自家源泉を持っているそうで、温泉の掲示によると、湯量は1分間に182リットルと豊富。大浴場は広々していて、予約不要の無料の貸し切り湯が10か所あるのも魅力です。
温泉は結構楽しめましたが、食事はこれといって印象に残るものはなく。でも一人泊を受け入れてくれて、10畳+6畳の広すぎるお部屋に泊まって14,850円というのはありがたかったです(でも土曜日の夜は2万円)。予約サイトの口コミは賛否両論でちょっと心配もしていましたが、5点満点で3点はつけても良いかな、と思いました。バス停まで徒歩1分だし、桜並木は近いし、桜を泊りで楽しむのならロケーションは抜群だと思います。
はらたいら氏ゆかりのうなぎ屋さんでランチ
到着した当日、弓ヶ浜から日野の菜の花畑に向かう途中にあるうなぎ屋さん「川八」で昼食をとりました。
こちらの看板メニューはウナギのかば焼きが2段になった「かくれうなぎ」です。「かくれうなぎ」という名称は、漫画家のはらたいら氏が名付け親。お店のサイトにもその経緯が紹介されています。
「かくれうなぎ」はボリュームがありそうだったので、私はこじんまりとうな丼を注文。ご飯の量は大盛、普通、少な目と選択できるところはとても良いシステムと思います。私は少なめでお願いしました。
ふっくらと焼きあがったウナギ、とっても美味しかったです。こちらのお店、なかなか女性も入りやすいと感じました。ご飯の量を調整できることも良いし、トイレも男女別にありました。また手洗い場の石鹸も水栓も自動なので手で触れなくても良い点も素晴らしいです。また食べに来たくなるお店でした。日野の菜の花畑の近くにあります。
アクセス
南伊豆町に公共交通機関で行くのなら、伊豆急行線で伊豆急下田駅まで行き、そこから東海バスの路線バスが便利です。東京からなら特急踊り子号を利用しても良いでしょう。私は行きも帰りも普通列車利用でしたが、帰りは観光列車のような「黒船」に当たりました。この列車、各駅停車で追加料金不要ですが、展望車両もあります。
まとめ
自分が住んでいる静岡県内にありながら、伊豆半島の南というのは、高速道路もなく、鉄道で行っても時間がかかる印象があり、今まではあまり出かけていませんでしたが、下田駅からのバスの便が割と便利で、乗車時間も20分程度と、思っていたよりも行きやすいことがわかりました。お花見はその年の気候に開花時期が左右されるので、直前になって開花情報を見ながら旅に出るのが良いと思います。河津町よりは遠いし知名度も低そうなので、空いているのではないかと思います。東京からなら特急を利用して日帰りで楽しむこともできます。我が家からは普通列車でも日帰り可能なので、また来てみたいと思います。
関連記事とリンク
伊豆急行線を利用した旅では、1月に下田市の爪木崎水仙を見に行きました。
伊豆急行線の駅前には足湯が設置されている駅も多く、足湯巡りも楽しめます。ただコロナの影響で今は足湯は休業中。再開が待ち遠しいです。