鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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フェリーに乗って西伊豆の松崎で1200本の桜とお花畑と温泉を楽しむ旅

2023年3月末まで駿河湾フェリーが半額キャンペーンをやっていたので、このキャンペーンを利用して、西伊豆にある松崎町の桜と温泉を楽しんできました。松崎の那賀川沿いには1200本の桜があり、それはそれは見事な桜でした。西伊豆は東京からちょっと遠いせいか、割と空いていて静かにお花見を楽しめました。フェリー半額キャンペーンは終わってしまいましたが、フェリー以外のアクセス手段も含めてご紹介します。2023年3月の旅ですので、記事内の情報も2023年3月時点のものです。

※松崎港からの無料シャトルは2024年3月31日で終了です

駿河湾フェリーとは

駿河湾フェリーは静岡県の清水港と西伊豆の土肥港を結ぶフェリーです。フェリーなので車で乗船する方もいますが、もちろん徒歩客も乗船できます。徒歩客は私が乗船した時には通常片道2,300円でしたが、半額キャンペーン中だったので、往復で2,300円でした。2023年4月1日からは片道2,000円に引き下げられました。運賃については公式サイトをご覧ください。

www.223-ferry.or.jp

清水港へのアクセス

JR東海道本線の清水駅からフェリーの時間に合わせて無料のシャトルバスが出ています。歩いても30分くらいなので、季節の良い時には歩いてしまっても行けなくもないです。

フェリー発着場の近くのエスパルスドリームプラザ行きのシャトルバスも清水駅からは出ていて、エスパルスドリームプラザ行きのバスの便は平日でも1時間に2本くらいあります。エスパルスドリームプラザからフェリー乗り場までは歩いて5分くらいなので、こちらのバスを利用する手もあります。

www.dream-plaza.co.jp

車で港に行くなら指定駐車場へ

私は清水港までマイカーで行き、駐車場に車を置いて徒歩で乗船しました。駐車場は指定の有料駐車場があり、駐車券を乗船券発売所に出すと、1日500円の駐車券を売ってくれます。1泊2日で利用したので、この駐車券を2枚購入しました。これを買わずに通常精算しようとすると、何千円という高額出費になるので気をつけましょう。

指定の駐車場はマリンパーキングです。

 

マイカーを指定駐車場に停めたら、フェリー乗り場まで歩いて行きます。歩いて3分ほどです。

乗船券を購入

こちらの建物の中で乗船券を購入します。車を指定駐車場に停めた方は、乗船券売り場で駐車券を見せると、1日500円という駐車券を売ってくれるので、一緒に買いましょう。伊豆で一泊して翌日の船で戻ってくる場合は、駐車券を2枚、つまり1000円分購入します。

マリンターミナルで乗船券を購入

日本三高山が望める航路を進むフェリー

出発の10分くらい前から乗船できます。船の手前の車列は、これからフェリーに車と一緒に乗る皆さんです。遠くに富士山が見えています。

フェリーに乗船

船内は通常の客室と、乗船後に500円払うと利用できる特別室があります。行きは普通の客室を利用、帰りに特別室を利用しました。特別室だと、前方展望が良いのです。

普通席

こちらは帰りに利用した特別室。コーヒー1杯サービスです。

特別室

清水港と土肥港の間は県道223(ふじさん)号線となっています。標識の奥には富士山のてっぺんが見えています。

航路は県道223号線

こんなルートを航行します。

航行ルート

この航路上からは富士山はもちろんのこと、南アルプスの北岳、間ノ岳も条件が良いと見えるそうです。日本の高い山の上位3山が見えるとは、なかなか貴重なルートと思います。

条件が良いと北岳・間ノ岳も見える(この日は雲の中)

清水港を出発して70分ほどで土肥港に到着です。土肥港の桜も満開な感じです。

土肥港に到着

土肥港から松崎町までの移動手段

2023年3月は土肥港と松崎町の間の無料シャトルバスが走っていました。予約制ですが、当日でも空席があれば利用できるようです。ただマイクロバスで乗車人数が限られているので、桜の時期は予約しておく方が無難です。この無料シャトルバスは2023年3月末で終了かと思っていたら、2024年3月末まで運行しているそうです。フェリーに徒歩乗船の人限定ですが、徒歩で乗船の人は土肥から先の足が路線バスのみになってしまうので、この無料シャトルバスはとーってもありがたいです。(でも500円くらいとっても良いと思います。) 松崎までは50分ほどです。

www.223-ferry.or.jp

無料シャトルバスが土肥港の駐車場に待機

松崎町の桜とお花畑

松崎町を流れる那賀川沿いに約1200本の桜並木があります。桜の木もそれなりに大きいので、壮観な眺めが楽しめます。無料シャトルバスの終点の松崎バスターミナルから那賀川までは国道136号線をまっすぐ歩いて5~6分ほどです。

バスの終点から歩いて那賀川にかかる宮の橋までやってきました。奥の方までずっと川の両側に桜並木です。これは素晴らしい。

那賀川にかかる宮の前橋からの眺め

川の両側が歩けるようになっていますが、車が走る右岸沿いを上流に向かって歩きました。

県道沿いの歩道を那賀川の上流に向かって歩く

途中の橋の上から下流方向を見たところ。

那賀川の桜

橋から上流方向を見ると、駐車場スペースがあります。後ろの山にも桜と思われる白っぽい部分がたくさんあり、春爛漫という感じです。

橋の上からの眺め

松崎は桜も有名ですが、田んぼをつかったお花畑も人気があり、ちょうど姫キンギョソウが咲いていたので、寄ってみました。

 

田んぼをつかったお花畑

お花畑の中に人がいるように見えますが、これはリアルかかしです。

リアルかかしもたつお花畑

那賀川沿いの桜はまだまだ上流方向に続いています。

まだまだ続く桜並木

お花畑の中には足湯もあります。結構歩いた感じがあるので、足湯があるのは大変ありがたいです。

花畑の中には足湯も

足湯近くの鉄塔を見たら、1分に1350リットルという標示が。松崎温泉て湯量豊富なんですね。

湯量豊富な松崎温泉

この鉄塔がある場所には足湯だけでなく、ちょっとした売店もあり、ソフトクリームを食べました。

桜色のソフトクリーム

なおお花畑に入るには、協力金を求められます。地元の方が整備してくれるからこそ楽しめるお花畑なので、もちろん支払いました。

お花畑入場には協力金が必要

最近、木下斉さんやちきりんさんのVoicyで日本の観光産業について考えさせられます。こういうお金を取る仕組み、日本だとまだお願いベースのところが多いように思いますが、サービスにはコストがかかるものなので、協力金の支払いには協力していこうと思います。

フェリー以外のアクセス方法

今回はフェリーが半額ということで大変お得だったので往復フェリーを利用するコースで行きましたが、他の交通手段もご紹介します。

伊豆ドリームパスを使う

1枚の切符で伊豆半島内をぐるっと回れるパスで、3つのコースが設定されています。3つのコースの中で「黄金路コース」が松崎を通るコースになっています。私のように往復フェリーで同じルートを行って帰るのではなく、周回で楽しみたい方向けのパスです。「黄金路コース」は3日間有効で3,700円です。松崎以外の場所で宿泊するのも良いと思います。パスについての詳細はこちらをどうぞ。

www.izudreampass.com

修善寺駅や伊豆急下田駅からバスで行く

松崎を通る路線バスが走っています。修善寺駅からだと、だいたい1時間に1本程度走っていて、松崎までの所要時間は1時間半くらい、運賃は2190円です。伊豆急下田駅からだと、1時間に1~2本程度の運行で、所要時間は50分、運賃は1290円です。詳しくは東海バスのサイトで検索できます。

www.tokaibus.jp

清水起点で交通費を計算してみる

ここは次回以降のための個人的なメモになってしまいますが、ご容赦ください。

①往復フェリー利用
  フェリー代1人2000円×往復=4,000円

②伊豆ドリームパス利用

  バス:3700円、伊東駅から清水までの電車代 1,520円 で合計 5,220円

③ 修善寺からバス利用

 清水から修善寺までの電車代 1,410円 修善寺から松崎までのバス: 2,190円

 往復で合計7,200円

公共の宿 伊豆まつざき荘に宿泊

自宅からだと松崎のお花見は日帰り圏内ですが、温泉もある場所なので宿泊しました。何軒か宿がありますが、伊豆まつざき荘が公共の宿というだけあって、2人で泊まって、2食付きのプランで1人12,000円くらいでした。お部屋にはトイレ・洗面付きです。

宿泊記はこちら。

www.frostmoonweb.com

 

izu-matsuzakisou.com

松崎のその他の宿として 桜田温泉 山芳園

花畑を歩いている時に山側に見えた宿です。調べてみると、温泉が地中直結ということで、鮮度がとても良さげな感じです。公共の宿よりお値段はupしますが、桜並木にも近いので、次回は泊まってみたいと思いました。

sakurada-onsen.com

松崎以外に宿泊する手も

松崎は伊豆半島の西側にあります。伊豆半島の西海岸には松崎以外にも堂が島温泉や土肥温泉などの温泉地があり、松崎とは路線バスで行き来できます。お花見は松崎で楽しみ、宿泊は堂が島や土肥というプランも可能です。特に堂が島は奇岩を遊覧船で巡るアクティビティや、トンボロ現象の三四郎島もあって楽しめます。

www.nishiizu-kankou.com

伊豆半島をぐるりと回るプランなら、下田あたりに宿泊する手もあります。

まとめ

松崎の桜並木は思っていた以上に見事で楽しめました。平日だったこともあり、そんなに混雑していないのも魅力。これはやっぱり首都圏から遠いことが幸いしているのだと思います。

松崎は桜並木だけでなく、夏は海水浴を始めとするマリンレジャーも楽しめます。宿から見えた海はとてもきれいでした。

松崎の海

今回はフェリー半額+シャトルバス無料キャンペーンを利用しましたが、伊豆急とバスを組み合わせてぐるりと回るコースも、いろんな乗り物に乗れて楽しそうだと思いました。

ところでシャトルバス無料は助かるのですが、それなりにコストがかかっているはず。土肥港から松崎まで、路線バスだと1160円かかります。駿河湾フェリーは経営状態は決して良いとは言えないはずなので、土肥港から松崎までの予約制シャトルは1人500円くらいとっても良いのではないかと思いました。サービスにはお金を払うもの、という感覚になっていかないと、継続して行くのが難しいように思いました。

 

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