鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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南伊豆下賀茂温泉「花のおもてなし南楽」 50㎡のお部屋と10か所の無料貸切風呂で塩辛い温泉を楽しむ1人旅

2月になると南伊豆では河津桜が開花します。河津町の河津桜が有名ですが、さらに南に位置する南伊豆町にも河津桜の桜並木があります。我が家からも、おそらく東京からも日帰り可能ですが、せっかく下賀茂温泉という温泉があるので、泊りで出かけてみました。夜のライトアップされた桜も見たかったので、桜並木に近い宿で1人泊プランがある宿を楽天トラベルで探して見つけたのが「花のおもてなし南楽」です。お部屋は2間続きの50㎡と広く、無料の貸切風呂が10か所もあります。1泊2食で14,850円と手ごろな価格だったので泊まってみました。口こみが賛否両論で泊まるまではちょっとドキドキでした。さて、私の滞在はどうだったでしょうか?

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宿の外観・建物

こちらが宿の玄関です。和風の温泉旅館という雰囲気。

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宿の玄関

提灯が下がっているところから中に入ると、フロントはこちらの矢印がありさらに奥に進みむと、また玄関のような場所が。フロントにたどり着くまでにちょっと距離がある作りです。

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次なる建物

さらに奥に進んでいくと、竈が並ぶコーナーがあり、まだフロントはありません。

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釜などが並ぶコーナー

ここでスタッフの人が現れて、フロントまで案内してくれました。宿についたのは14時30分。チェックインは15時からなので、宿帳の記載をしながら、しばしラウンジで待ちました。ラウンジにはコーヒーマシンがあり、宿泊者は滞在中はいつでも利用可能です。

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いつでもコーヒーが飲めるラウンジ

15時になると係の人が部屋やお風呂、食事の説明をしてくれ、鍵を渡されます。スタッフによる部屋までの案内はなく、自分で荷物も持って向かいます。

広々としたお部屋

こちらの宿には露天風呂付の客室もありますが、無料の貸切風呂もあるので、今回は安い方のお部屋をチョイス。それでも広縁付きの10畳の本間と6畳の次の間がある広々としたお部屋です。

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広縁付き10畳の本間

6畳の次の間にはすでにお布団が敷いてありました。チェックアウトまで宿のスタッフが入室する必要がないスタイルです。

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次の間は6畳

ここまでの写真を見ると、和風の低層階の建物かと思いますが、客室は鉄筋コンクリート7階建ての立派な建物の中にあります。

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7階建ての建物に客室がある

今回案内されたお部屋は最上階のお部屋。広縁の窓からは青野川の景色を一望できます。宿周辺の河津桜はすでに葉桜ですが、見ごろの時期にこの部屋に泊まったら、部屋にいながらお花見ができます。窓に網戸がついているので、5月辺りは爽やかな風にも当たれそう。

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窓からの眺望

水回り

お部屋には洗面台とバストイレが付いています。洗面台は広くて化粧ポーチ広げるには便利でしたが、水栓をお湯にしてもなかなかお湯が出ないのが残念でした。女性用の化粧品類は用意がなく、アウスレーゼのヘアトニックやアフターシェーブローションがありました。ドライヤーは壁にコードが埋め込まれている古いタイプのものでした。トイレはウォシュレット付きです。

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洗面台とお風呂

お茶とお菓子 

テーブルの上の小箱の中にはお茶菓子が2種類入っていました。

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お茶菓子は2種類

お部屋のお茶はティーバッグ式で緑茶とほうじ茶の2種類が用意されていました。ポットは電気式の保温機能がついたポットです。

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お茶は緑茶とほうじ茶2種類

冷蔵庫内のドリンクは無料です。

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冷蔵庫

アメニティ

浴衣は男性用は部屋に用意されている緑っぽい浴衣。女性はチェックイン時にフロントで色浴衣を選ぶシステムです。まだ肌寒い時期なので、クローゼットにはちゃんちゃんこがありました。アメニティはバスタオル、お風呂で使うタオル以外に、足袋、歯ブラシ、使い捨てのヘアブラシ、ヘアゴム、ボディタオルが入っていました。お風呂で使うタオルは大浴場に用意があります。旅館の名前は入っていない白いタオルなので、記念に持ち帰ることはしませんでした。湯籠はないですが、ビニールの巾着がついています。

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浴衣

Wifi、コンセント、空調

お部屋にWifiの設備はありません。ラウンジではPW付きWifiの用意があるのに残念です。コンセントは部屋のあちこちにあり、スマホやカメラの充電には困りませんでした。枕元のスタンドの用意もあります。本を読みながら寝る私には必要な備品。

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枕元スタンド

空調はビルトインタイプで、個別に設定ができるタイプでした。今回は暑くも寒くもなく、空調は使用せずでした。

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空調は個別設定可能

等張性の塩辛い温泉

大浴場は男女別に1か所ずつあり、「甚兵衛の湯」「宮の湯」という名前がついています。夜の11時で男女が入れ替わります。どちらも広い内湯と露天付。チェックインした時には「甚兵衛の湯」が女湯でした。大浴場以外に予約不要の無料の貸し切り湯が10か所あります。10か所もあるというのはなかなか珍しいと思いますが、このうちの3か所は工事中で使えませんでした。

大浴場

浴室は1階にあり、内湯も露天も湯船は広々しています。「甚兵衛の湯」には露天が岩風呂、ヒノキぶろ、瓶風呂と3種類もありました。他のお客さんと一緒のことが多く、こちらの写真は「宮の湯」の露天風呂です。どちらの大浴場も塀で囲まれているので、眺望はありません。屋根がついている場所もあるので雨でも楽しめます。

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宮の湯の露天風呂

脱衣所はどちらも似たような造りで、オープンな棚に脱衣籠が用意されています。貴重品を入れるロッカーはなかったと思います。

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脱衣所

洗面台は3か所あり、クレンジングや化粧水、乳液はそろっていました。

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大浴場の洗面台

無料の貸切風呂

平日なので大浴場も空いていましたが、せっかく貸し切り湯があるので、そちらも楽しんでみました。こんな具合に内湯と露天がセットになっています。(内湯のみの貸し切り湯もありました)

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内湯と露天がセットになった貸し切り湯

だいたい似たような造りで、一方が瓶風呂になっている貸し切り湯もありました。

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貸し切り湯

何か所か入りましたが、全体的に湯温が高くて、中には裸になって湯船に向かったけど、熱くて入れず退散した湯船もありました。源泉が高温なので仕方ないのかも。

足湯

足湯もありました。チェックアウトまでちょっと時間をつぶす時に入りましたが、私にはちょっと熱かったです。

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足湯

泉質など

宿の公式サイトによれば、自家源泉を所有していて、源泉かけ流しと記載されています。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、なめてみるととても塩辛い温泉です。等張性弱アルカリ性高温泉と記されていて、等張性というのは温泉の溶存物質量がかなり多いというわけです。ガス性のものを除く溶存物質量は、温泉1kg中に8.804gです。確かに多いですね。溶存物質量によって、低張性、等張性、高張性と分類されます。今までいろいろな温泉に入りましたが、そのほとんどが低張性の温泉でした。

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温泉分析表

泉温が70度あり、湯量も1分間に182.4リットルと豊富です。なるほど源泉かけ流しができそうな感じがします。が、熱い温泉をどうやって適温まで下げているのかはわかりませんでした。宿がある下賀茂温泉はあちこちから湯気があがり、高温の温泉が湧いています。

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立ち上る湯気が確認できる下賀茂温泉郷

中には加水せずに冷ます工夫をしている宿も見かけました。下の写真は河内屋という旅館の竹製の冷却装置で、加水することなく源泉かけ流しをしているとのこと。

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河内屋の冷却装置

宿泊した南楽では温泉の使用状況の掲示が見当たらなかったので、加水して冷ましているかどうかはわかりませんでした。宿の公式サイトによると、2本の自家源泉があり、100%天然温泉かけ流しとのことです。

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公式サイトによると源泉かけ流し

お食事

食事は夜・朝ともに食事処でいただきます。食事処と言っても、普段は宴会場のような場所にテーブルと椅子を並べているスタイルです。隣の席とは距離も間仕切りもあり、周囲の目を気にせず食べることができました。

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隣のテーブルとは間仕切りあり

夕食

夕食は18時からと18時半スタートから選択します。テーブルにつくと、前菜などが用意されています。お品書きはありませんでした。

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夕食

まずは前菜やらお造りをいただいた後、適当なタイミングで陶板焼きの燃料に火をつけてもらいました。

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牛肉の陶板焼き

お品書きがないので、これで全てなのか、この後にもお料理が出てくるのかはわからず、ご飯をお願いするタイミングが難しいです。係の人に聞いたら、まだ出てきますとのこと。で登場したのは、伊勢エビの鬼瓦焼きとキンメダイの煮つけでした。そうそう、私が予約したプランは和牛、伊勢エビ、キンメダイの3品がつくプランでしたね。

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伊勢エビとキンメダイ

お食事の後にデザートが出ました。量は残さず食べきれる量です。ご飯のお代わりはできますが、セルフサービスです。お茶も最初の1杯は係の方がついでくれますが、おかわりはセルフでした。

朝食

朝食は7時半と8時からチョイスできました。8時にテーブルにつくと、固形燃料を使用するお料理の火はもう消えていました。せっかくなら着席した時につけてくれるとか、前につけても良いけれど、着席した時にはまだ火がついていると、熱々な感じがして良いと思うのですが。みそ汁は伊勢エビですが、伊勢エビでとったお出汁ではない感じ。

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朝食

アクセス

路線バスのバス停から徒歩1分なので、公共交通機関で行きやすいです。伊豆急下田駅の3番乗り場から下賀茂行きに乗り、乗車時間は20分くらい。1時間に1~2本あります。運賃は660円で、ICカードには非対応です。車内に両替機がありますが、2000円札以上は対応していないので、1000円札があることを確認して乗りましょう。

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下賀茂行きに乗車

最寄りのバス停は九条橋。下の写真のバス停の奥に写っている建物が今回の宿です。

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宿の最寄りのバス停は「九条橋」

冒頭にも書きましたが、河津桜が楽しめる青野川沿いに建っているのでお花見には絶好のロケーション。

夜は桜がライトアップされるので、夜桜見物に行くにも便利なのですが、私が泊まった時には宿周辺の桜はすでに葉桜。一応ライトアップはされていましたが、土手の歩道に街灯がなく真っ暗で歩きづらかったので、そそくさと帰ってきてしまいました。

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かなり暗い夜桜ライトアップ

まとめ

河津桜の桜並木のすぐそばなので、お花見にはとても便利な宿です。道の駅にも徒歩2分程度と近いです。下賀茂温泉の宿の中で、平日の1人泊プランを出している宿はこちらくらいしかなく、泊めていただけるのはとてもありがたかったです。1人旅でも広い部屋に泊まれて、無料の貸し切り湯を楽しめ、1泊2食で15,000円以下だったのはコスパの面では満足です。土曜の夜でも1人泊できますが、お値段が2万円を超えます。2万円でお料理が同じ内容だとすると、ちょっと高いな、という印象。予約サイトの口コミを見ると、結構厳しい意見も書かれていますが、今回の滞在については5点中3点はつけても良いと思いました。ハードは良いけどサービスが・・・という口コミは否定しません。なので至れりつくせりとは言わないまでも、旅の宿として過不足ないもてなしを期待すると、ちょっと裏切られるのかも。静岡県の宿って、なんとなくそういう宿が多いように感じます。

リンク

今回の旅で楽しんだお花見の状況はこちらにまとめました。 

www.frostmoonweb.com

渚100選に選ばれた美しい弓ヶ浜を眺められる宿に1人泊なら、休暇村が便利かも。下田駅からのバス停も目の前です。

www.qkamura.or.jp

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