別府の明礬温泉にお泊りした日は、ちょっとだけ別府市内の観光をしました。大分空港にお昼ごろ到着し、バスで別府駅へ。別府駅からは路線バスに乗り換えて、高さ125mのグローバルタワーで眺望と、別府の地獄めぐりから海地獄のみ観光して明礬温泉へ。すべて路線バスで移動したのですが、観光案内所の方が「バスを降りた時に次に何時のバスに乗るのかを確認しておくと良いです」と教えてくれ、このアドバイスがとても役立ちました。それではご紹介します。
別府駅の観光案内所でバスルートを確認
大分空港からバスで別府駅に着いたなら、万歳姿で観光客を迎えてくれるピカピカのおじさん、油谷熊八さんにまずはご挨拶。
熊八さんの背後にある竹籠のようなオブジェの中には手湯があります。さすが「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」というだけあって、勢いよく温泉がかけ流されています。
駅前の手湯なんか・・・と思うなかれ。ちゃんと温泉成分表も掲示されていて、メタケイ酸が423mgと超豊富。そう思うせいか、手をつけたらツルツルになった感じがしました。
この日の別府市の高台にある明礬温泉の岡本屋旅館にお泊りですが、チェックイン自国の3時までにまだ時間があったので、ちょっと観光に行くことにしました。別府市内は路線バスが充実していて、たいていの観光地にはバスでお安くいくことができます。でも路線網が豊富なので、どのバスに乗れば目的地に行くのか。亀の井バスのホームページで確認しても良いですが、駅構内の総合観光案内所で自分が回りたいところを相談すると、路線バスの番号を教えてくれます。
この日は、高さ125mのグローバルタワーに上り、そのあと海地獄により、そのあと宿がある明礬温泉に向かうルート。相談すると、地図に路線バスの番号を書き込んでくれました。
高さ125mのグローバルタワー
まず向かったのが高さ125mのグローバルタワー。別府のタワーというと、海沿いにある別府タワーの方が歴史もあって有名なのでしょうが、前回別府を通った時にこちらのスタイリッシュなタワーが気になっていまして、今回は是非行ってみようと思った次第です。
このタワーは別府市のビーコンプラザという国際会議場やコンサートホールなどを備える施設の一部です。別府駅の西口側のバス停1から36番湯布院行きという路線バスで向かいます。下車するバス停は「ビーコンプラザ前」というバス停で、別府駅からだと乗車時間は5分程度です。1.5kmくらいの距離なので、最初は歩こうかとも思ったのですが、荷物があったし、ずっと上り勾配なのでバスにして良かったです。36番のバスはだいたい20分間隔で走っています。
ビーコンプラザ前のバス停で降りたらタワーは目の前。ここでタワーに向かう前に一つやっておくことが。この先乗る路線バスの時刻を調べておきましょう。私の場合、海地獄に行きたいわけです。ビーコンプラザ前を通り、海地獄に行くバスは16番という路線バスで、1時間2本程度なんですね。タワーの見学時間は15分もあれば十分なんですが、次のバスが来る時間をチェックしてからタワーに上ると時間を有効に使えます。ホント、良いアドバイスをいただきました。
タワーの足元に行くと、チケット売り場があるので、チケットを購入し、エレベーターで一気に展望台まで上がります。大人1人300円です。
グローバルタワーの高さは125mですが、展望台は100m付近にあります。御覧の通りほとんどがガラス張りで、宙に浮いているようです。高所恐怖症の人にはちょっと無理かも。高いところが好きな私もゾクゾクしました。
まずは別府湾方向。海沿いに別府タワーが見えます。比べるとこちらの方がずいぶん高いですね。
こちらは海と逆方向。肌色の斜面の山は扇山で、毎年4月の頭に野焼きが行われます。街のあちこちから湯気が上がっているのも見えました。
扇山の野焼きについてはこちらをどうぞ。野焼きの面積が広いので見事でしょうね。
写真の中に登場している「グローバルタワーに上ったよ」というボードは、1階のエレベーター乗り口に用意されていて、SNS用に自由に使ってよいことになっていました。ほかにはこんなボードがありました。
展望台の面積は狭いので、所要時間は15分もあれば十分という感じです。バスを降りた時に次のバスの時間を調べておくと、何分展望を楽しめるかがわかるし、次の目的地に行く際に待ち時間がなくて効率的です。バス停に戻るとほどなくして16番の路線バスがやってきました。このバスに乗って海地獄を見に行きました。
もし16番の路線バスがしばらく来ないようなら、別府公園前まで歩くと、こちらからは2番、5番、7番、41番とたくさんバスが走っています。
海地獄
別府の観光として一番有名なのが地獄めぐりではないでしょうか。公式サイトによると7つの地獄があるのですが、今回は宿の温泉に早くにつかりたいな、と思っていたので海地獄のみ行きました。
地獄めぐりをする方はセット券がお得です。私は海地獄のみの入場券を買いました。大人1人400円です。かわいい丸型の入場券です。
入り口を入ると、奥の方にもうもうと上がる湯気。すごいエネルギーですよ。
こちらが海地獄。ミルキーブルーなのかコバルトブルーなのか、いずれにせよきれいですね。涼し気なブルーのにごり湯で温泉のようにのんびりつかれたら気持ちよさそうですが、温度は98度だそうです。絶対にお湯には触れないで下さいとのこと。
ホント湯気もうもうで、時々水面が見えなくなってしまうほどの湯気です。高温ぶりがうかがえます。
以前来た時には、海外からのお客さんもたくさんいましたが、今回は新型コロナウィルスの影響なのか、平日だからなのか、それほど混雑していませんでした。
海地獄園内には温泉の熱を利用した温室があります。地獄の噴気ということでHell emitting gasって書いてあるけど、欧米人に通じるのかな。
中はそんなに広くはなく、水連が咲く池が設置されています。
バナナもなっていました。
ここは美しいブルーがウリの海地獄ですが、園内には血の池地獄ほどではないものの、赤い色をした赤池地獄もあります。
地獄には足湯がある地獄もあります。海地獄のその一つ。たくさんの人が入れるよう広々としたつくりです。屋根もあるので小雨なら足湯でのんびりできそう。
海地獄の公式サイトはこちらです。
海地獄最寄りのバス停は「海地獄前」、わかりやすいですね。
3時を過ぎて宿にチェックインできる時間になったので、バスで明礬温泉に向かいます。5番、24番、41番が明礬温泉を経由します。5番と24番はAPU(立命館アジア太平洋大学)行きで1時間に2本くらい走っていますが、30分に1本という均等間隔ではないので、運が悪いとちょっと待つことになりそうです。なので、ここでも海地獄前でバスを降りた時に、観光に行く前に次に乗るバスの時間を調べておくことをおススメします。 先にバスの時刻を把握しておけば、足湯に入って時間調整も可能です。
明礬地獄と岡本屋旅館直営売店
海地獄からAPU行きバスに乗り明礬温泉に向かいました。一度宿によって荷物を下ろした後、明礬地獄に行ってみました。こちらも湯気もうもう。硫黄のにおいもプンプンします。
明礬地獄は地獄めぐりの中には含まれていません。海地獄からもちょっと離れた距離ですが、高台にあるので眺めが良いんです。
地獄の中には小ぶりながら足湯もあります。温度はややぬるめ。
地獄の中はそれほど広くないですが、湯の花を作る小屋が点在していて、遊歩道がついています。
明礬地獄の道路を挟んで反対側には、この日宿泊した岡本屋旅館直営の売店があり、岡本屋旅館名物の地獄蒸しプリンやゆで卵、軽食、飲み物を楽しむことができます。
岡本屋旅館宿泊者には、明礬地獄の入場券と売店でゆで卵をいただけるサービス券がついているので、こちらを利用しました。
岡本屋旅館に宿泊すると、夕食のデザートが名物地獄蒸しプリンなんですね。なので岡本屋旅館に宿泊される場合は、売店では別のものをオーダーするのが良いと思います。
岡本屋旅館のお料理や素晴らしい温泉はこちらで紹介しています。
路線バスで明礬地獄や岡本屋売店に行く場合は、バス停は「地蔵湯前」です。
明礬地獄と岡本屋売店のサイトはこちらです。
まとめ
別府市内は路線バスがたくさん走っていて、バスで回るのも便利でした。地獄めぐりがあるのは鉄輪地区なんですが、鉄輪を通るバスは路線の数も本数もたくさんあります。ただそこから郊外に移動する、たとえば私のように明礬温泉に行くなんていう場合は、バスを降りた時に、次のバスはすぐ来るのか、30分おきなのか、30分おきなら次は何分のバスなのか、を確認しておくと、「もうちょっと観光できるな」とか「バスが来るからここの足湯はパスしよう」と観光しながら調節ができて効率的だと思いました。亀の井バスは交通系ICカードが使えるのも便利でした。
もっとバスに乗る場合は、一日乗車券を買うとお得です。
それでは皆さまも良い旅を~