台風の影響で箱根登山鉄道が大変なことになってしまい、首都圏からのアクセスではバスを利用する方が多いと思いますが、三島側からアクセスするのはいかがでしょうか?三島側からアクセスすると、箱根の中でも最寄りの場所は、箱根の関所がある箱根町や箱根神社や足湯カフェがある元箱根になります。午後は観光客で混雑する元箱根も、午前10時前は土曜日でもまだ静かでおススメです。
三島から箱根に行くには
三島駅から箱根に行くには東海バスを利用します。東海バスのサイトによると、1時間かからずに元箱根まで行けるようです。本数も1時間に1本くらい走っています。ただ私はマイカーで行く方が便利なので、まだこのバスを利用したことはありません((^^;
東海バス 土曜・休日ダイヤ (2019年10月現在)
三島駅発 元箱根港着
8:15 → 9:08
8:45 → 9:32
9:15 → 10:08
料金1050円
三島発8:45のバスに乗るには、東京を7:26に出るこだま号に乗ることになりますので、ちょっと朝が早いかも。東京の皆さんが箱根に遊びに行く時には、何時頃自宅を出るのでしょうか?
元箱根の「ベーカリー&テーブル」で朝食
自宅をマイカーで7:45に出発したら元箱根に8:55についてしまいました。朝だと道路も空いているんですよ。8:30から営業開始の駐車場は、まだ1台も停まっていませんでした。元箱根には朝食を食べられるカフェがあります。足湯がありパン屋さんとしても有名な「ベーカリー&テーブル箱根」です。
1階がベーカリー、2階がカフェ、3階がレストランです。公式サイトによると、土日祝日はレストランで朝9時から朝食ありと出ていたのですが、私が行った11月2日(土)のレストランの営業は11時からで、2階のカフェで朝食メニューがありました。なので2階へ。
湖に向かって大きく窓が取られています。一人でも気兼ねなく座れるようカウンターの席が手前にあります。ここに席をとりました。が、カウンターの前は木が植わっていて、眺望が今一つです。奥の席の方がせいせいとレイクビューを楽しめます。
朝食メニューは1種類のみ。前払い方式で、できあがると番号で呼んでくれ、カウンターに取りに行きます。パンが2種類、サラダかスープかチョイスできます。飲み物もコーヒー以外に紅茶などもチョイスできます。外出時はトイレに行きたくなるのでコーヒーを避けるようにしていますが、さすがに箱根ならトイレに困ることもないだろうと思い、この日はコーヒーにしました。結構たっぷりはいっていて嬉しいです。税込み968円。なかなかイイお値段です。
こちらのお店は1階のテラスに足湯があり、足湯に入りながらお茶したり買ったパンを食べたりできるのが人気です。私も足湯に入りながら・・・と思いましたが、足湯は朝10時からだそうで、入れませんでした。バイクでツーリングで来ていた人も「10時からなんだってさー」とがっかりしていました。そして10時になればベーカリーがオープンするので、きっと混雑するんでしょうね。混雑嫌いな私はそこまでして足湯に入らなくても良いや、ということで次に進みました。午後、ここに戻ってきたときには足湯の席は満員でした。
公式サイトはこちらです
遊覧船に乗ってみよう
芦ノ湖を見ながら朝食を食べたら、遊覧船に乗ってみましょう。芦ノ湖の遊覧船は2つの会社が別航路で運行しています。箱根ロープーウェイ(大涌谷上空を通るやつ)に乗るのなら海賊船が便利です。駒ヶ岳のロープウェイに乗るのなら、芦ノ湖遊覧船が便利です。
乗船場所と航路のイメージを描いてみました。詳しくはそれぞれのサイトをご覧いただきたいですが、海賊船と芦ノ湖遊覧船では乗船場所もコースもビミョーに異なるんです。港が同じ場所だともうちょっと便利な感じもするのですが・・・。赤い方が海賊船、青いのが芦ノ湖遊覧船です。
①海賊船
芦ノ湖の遊覧船と言うと、海賊船をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
三島側から箱根に向かった場合の最寄りの乗船場は箱根町港ですが、元箱根で朝食を食べたので、元箱根港から乗船しました。こちら乗船口ですが、なんと、海賊船にはファーストクラスとエコノミークラスに分かれていました。私はエコノミークラスです。
日帰り利用で出発した港に戻ってくる予定なので、チケットは往復券を購入しました。往復で1930円です。
ここで大失敗。この後箱根ロープウェイにも往復乗ったのですが、その場合は「海賊船・ロープウェイ一日きっぷ」がずっとお得です。
海賊船往復 1930円
箱根ロープウェイ往復 2600円
別々に購入した時の合計 4530円
これが一日きっぷだと、3470円で、1060円もお得です。
一方通行で通り抜けてしまう方には向かないですが、箱根ロープウェイにも乗って出発地点に戻ってくるコースなら一日きっぷを利用しましょう。
出港した海賊船は桃源台を目指して芦ノ湖を進みます。出向して間もなく右手には箱根神社の鳥居が見えます。
今、この鳥居と写真を撮るのがインスタ映えするらしく、大混雑なんだとか。この時間帯でも鳥居の社員撮影待ちの方が何組か見えました。写真を拡大してみると10組程度のようです。が、午後はこんなものではすみません。大混雑なんです。午後2時ころに行ってみたらこの状態。列の後ろが見えません。撮影するのにどれくらい時間がかかるのでしょう??? そんなわけでこちらで写真を撮りたい場合も、朝活がおススメです。
つづいて山のホテルが見えてきました。このホテルのレストランで食べたコース料理はおいしかったな~と思い出しました。
続いて龍宮殿。有形文化財の建物が印象的です。現在は日帰り温泉施設になっていて、気軽に利用できるのも良いです。背後の山は駒ヶ岳。ロープウェイの山頂駅が見えますが、こちらのロープウェイに乗るには箱根園に立ち寄る芦ノ湖遊覧船を利用しないといけません。
こちらの日帰り温泉施設は、芦ノ湖と富士山を望める絶景露天風呂があります。こちらも午前中は空いていて、土曜日に行きましたが、貸し切り状態でした。
龍宮殿の日帰り温泉の公式サイトはこちらです。
船内をご紹介します。こちらはエコノミークラスの船室。十分ゆっくり座れます。前方にガラスの扉がありますが、あの先がファーストクラスの船室です。
ガラス戸の向こうをのぞいてみると、こんな船室でした。確かにゆったり座れますが、うーん、そこまでお金出さなくても良いかな、と思います。
お天気が良い日は甲板に出て風に当たるのも気持ち良いです。
甲板もエコノミーとファーストクラスでは差がありまして、前方の展望台はファーストクラスのお客さんしかいけません。展望台に上ったら、ついつい両手を水平に広げるタイタニックのポーズをとりたくなりますが、それはファーストクラスのお客さんだけに許されるのでした。
こんな具合に柵があり、クラス分けがされているのでした。
元箱根を出港して約20分。桃源台港に到着です。乗る時もお客さん10人くらいしかしませんでしたが、ここで降りるお客さんも10人くらいでしょうか。10時半くらいの状況です。この後はロープウェイに乗って、大涌谷を渡り、箱根ケーブルカーの終点、早雲山に行けます。
海賊船の公式ページはこちらです。
②芦ノ湖遊覧船
もう一つの航路は伊豆箱根鉄道が運営する「芦ノ湖遊覧船」です。こんな船です。
駒ヶ岳ロープウェイに乗る場合は、こちらの遊覧船で箱根園に行くのが便利です。今回は乗らなかったので紹介はまだいずれ。
箱根ロープウェイ
桃源台からは箱根ロープウェイに乗って、早雲山まで行くことができます。早雲山まで行けば、ケーブルカーで強羅に行くことができます。
ロープウェイは大涌谷で乗り継ぎとなります。桃源台港に海賊船がつくと、ほとんどの人がロープウェイに向かうのか、10人くらい乗れるゴンドラは80%くらいの乗車率でしたが、大涌谷で乗り継いだ時には貸し切りでした。これも三島側から朝アクセスしたおかげかも。早雲山から桃源台に向かってくるゴンドラは結構人が乗っていました。
大涌谷といえば、噴煙と黒たまごが有名ですが、最近、火山活動が活発で、2019年11月現在、立ち入りが禁止されていて、大涌谷駅の外には出られませんでした。
外には出られませんが、ゴンドラの中からは見ることができます。言われてみると確かにものすごい噴煙です。今までこんなに勢いよく大量の噴煙が上がっているのは見たことありません。
写真も1枚。
大涌谷上空を通過すると、今度は前方に相模湾が見えてきて、まもなく早雲山駅に到着です。
早雲山駅からはケーブルカーで強羅に向かうことができます。その先は、通常なら箱根登山鉄道ですが、2019年11月現在は、台風19号の影響でバスでの代行輸送とのこと。どれくらい混雑しているのかここから先は行っていないのでわかりません。一方通行で小田原方面に抜けても良いですが、ここで折り返し、また芦ノ湖に戻って、三島に戻るという選択肢もあるわけです。私は車を置いてある元箱根まで戻りました。
ところで、この日は富士山が雲に隠れてしまっていましたが、早雲山から芦ノ湖に向かう時に、晴れていれば素晴らしい富士山が見えるんです。 以前乗った時にはこんな富士山でした。
早雲山からの折り返しは、ケーブルカーが到着した直後はゴンドラも定員いっぱい乗っている感じ。混雑が嫌いな私はしばしトイレなどを済ませて時間をあけると、ラッキーなことに大涌谷までは貸し切りゴンドラとなりました。再び大涌谷上空を通過します。
ここまでは貸し切りゴンドラでしたが、大涌谷で乗り継ぎをした時には団体客がいたこともあり、満員となりました。往復乗車券は途中下車ができるので、姥子で降りてみました。駅前には古いゴンドラが展示されています。
付近を散策してみましたが、これと言って見どころを発見できず。緑のトンネルを抜けた先には・・・
大涌谷の噴煙を見ることができました。
カフェらしきものもないので、15分くらいうろうろしたのち、また姥子からロープウェイにのりましたが、やってくるゴンドラはすべて満員。姥子でおりる人もなかなかなくて、5台ほどゴンドラを見送ったのち、やっと乗車できました。お昼を芦ノ湖で食べるお客さんが押し寄せている感じです。さぁ、桃源台です。
桃源台付近でランチ
桃源台でお昼を食べました。駅舎内にもレストランがあり、食べる場所にはそんなに困らないですが、私はちょっと駅舎外に出てみました。湖に沿って歩いたら、徒歩2分くらいの場所にお店を発見。お昼時なのに一人もお客さんがいないのが気になりましたが入ってみました。
メニューを見ると、カレーが1600円、ビーフストロガノフは1680円。ほかにパスタやサンドイッチもあります。
1週間かけて煮込んだということで、カレーやビーフストロガノフがおススメのようなので、ビーフストロガノフを注文しました。んー、可もなく不可もなく。悪くはないですよ。でもなんで土曜日のランチ時にお客さん誰もいないんだろう・・・。ちなみに室内は日差しがよく入るのでやや暑い。エアコンがほしいくらいの気温なんですが、エアコンが入っておらず、汗をかきなが食べることとなってしまいました。
箱根町港から元箱根へは徒歩でも行ける
ランチを食べたら、再び海賊船に乗り、対岸の箱根町港に向かいました。さすが午後になるとかなりの混雑。桟橋の上も人でいっぱい。朝、元箱根を出る時には10人くらいしかいなかったのに・・・
船室内も座れないことはなかったですが、かなりの人でした。桃源台から箱根町までは20分くらいで到着しました。
車を元箱根に置いてあるので、海賊船で元箱根まで行っても良かったのですが、運動不足解消に歩くことにしたのです。寄り道せずに歩けば20分足らずですね。
時間に余裕があれば、箱根の関所に寄ったり、恩賜公園を歩くのも良いと思いますよ。
まとめ
箱根を訪れる観光客は圧倒的に首都圏側からアクセスされる方が多いようで、そういう皆さんが元箱根に到着するのはお昼前くらいになるようです。三島側からアクセスすると、首都圏からの人の流れと逆方向になるのと、首都圏からアクセスする皆さんが元箱根に到着するより先に元箱根に到着できるので、午前中の落ち着いた元箱根を楽しめるのではないかと思います。これが午後になると元箱根もどっと人がいまして、海賊船に乗るのも大行列という感じでした。人気の観光地は朝早い時間が良さそうです。ということで、箱根登山鉄道が復旧するまでは、三島から箱根に行ってみるのも良いですよ~というご紹介でした。