鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

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サイクリングでも鉄道旅でも楽しめる、由比・興津のグルメと絶景の薩埵峠

※記事で紹介している薩埵峠のハイキングコースは昨年一部崩落があり通行止め区間があります。訪れる際はリンク先の地図を参照ください。

www.city.shizuoka.lg.jp

桜エビで有名な由比には、美味しい海の幸を食べさせてくれる食事処があります。興津と由比の間には富士山を望める絶景ポイントの薩埵峠があります。古い宿場町の風情を残す街道が、ウォーキングにもサイクリングにもおすすめな場所。私にとっては定番のサイクリングコースで、何軒かランチしたりカフェで休憩して情報がたまってきたので、まとめてみました。鉄道旅でのアクセスも可能です。

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由比のお食事処

人気の名店「くらさわや」

桜エビや磯料理を出す「くらさわや」は由比界隈では一番の人気店ではないでしょうか。桜エビが食べられる時期はいつ通っても店の前に5~10人くらいが並んでいます。

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人気のお店、くらさわや

お店の入り口の赤い幕が目印です。駐車場はお店より少し静岡方向に進んだ場所に何台かおけますが、混雑している時には駐車場も待つことになります。私は自転車で行くのですが、サイクルラックがなくて自転車の置き場にちと困ります。

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くらさわや

店内はこんな感じのテーブル席です。

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くらさわやの店内

メニューは豊富。まずは桜エビをつかった料理です。

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メニューその1

桜エビとお刺身とか、どんぶり・釜めしメニューもあります。

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メニューその2

もう一つ、クリアファイルに入った別メニューが用意されていました。「しずまえ天丼」です。「しずまえ」とは、静岡市の前浜の総称で、このあたりで獲れる海鮮を天丼にしたメニューです。桜エビもシラスも食べられてお値段は1,458円とお得感あります。

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メニューその3

ということで、私は「しずまえ丼」をチョイスしました。どうです、この見事なサクサク感たっぷりのかき揚げ。見るからに美味しそう。手前のオレンジが桜エビ、その下の色っぽいのがシラスのかき揚げです。

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桜エビかきあげ丼

ではいただきまーす。本当に美味しい!!

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桜エビかきあげ丼

別の日に行った時にはかき揚付きの天ぷら定食を頼みました。

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桜エビのかき揚げ定食

こちらもかき揚げがサクサクでとても美味しかったです。

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サクサクのかき揚げを塩でいただく

「くらさわや」は、ちょっと高台にあるので窓からの景色もなかなか良いです。できれば窓際に座ると良いかも。またすぐ真下を東海道線が通っているので、電車ウォッチングもできます。時々貨物列車も通るので鉄道好きには良いお店です。

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窓からは線路も駿河湾も見える

桜エビは近年漁獲量が減ってしまい、昨年は資源保護のために漁を休んだこともありました。桜エビの料理が食べられるかどうかは、お店のホームページで紹介しているのが確認してから行くのが無難です。

www.sakuraebi.org

アクセスは鉄道の場合は由比駅が最寄り駅ですが、歩くと20分くらいかかります。ちょっとランチするには遠いのですが、途中通る由比の宿場町はなかなか趣もあるので、街並みウォッチングしながら向かうのも良いと思います。

由比川沿いの料理民宿「玉鉾」

由比川のすぐ近くにある食事処です。手元にお店やメニューの写真がないので、ランチの写真のみですみません。生の桜エビとお刺身が乗っている丼です。デザートのみかんがまるのまま出ているのがかわいいね。

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玉鉾のお料理

アクセスは由比駅から徒歩20分くらいです。こちらも由比本陣や安藤広重美術館を寄った時に行くのが便利だと思います。

由比港の「浜のかきあげや」

由比と言えば、桜エビが名物。由比漁港では桜エビやシラスを食べさせる食堂があり、いつも賑わっています。自転車の方もウォーキングの方もドライブついでに寄る方も多く、行列ができていることもあります。宿場町から由比漁港に行くには、こちらの標識を見落とさないように。

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由比漁港への案内標識

標識に従って左折して東海道線の下をくぐります。道幅が狭いので注意しながら走りましょう。 

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東海道線の下をくぐる

くぐるとそこはもう港。たくさんの漁船が停泊中。下の写真で前方左手の建物が食堂です。

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由比港

この日もお客さんで賑わっていました。

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由比港の食堂

浜のかきあげやの情報はこちらでも。2019年10月は土日祝日のみ営業(つまり平日はお休み)です。

www.yuikou.jp

また2019年秋の桜エビ漁は、10月23日から12月23日とのことです。こうした情報は由比漁港青年部のFacebookにも掲載されています。

www.facebook.com

由比のカフェ

つづいてカフェを2か所ご紹介します。がっつり食事をするほどではないけれど、歩いた時やサイクリングの途中で小休憩したいな、と思った時に寄れるお店です。

パンとコーヒーのお店 ニュースby河西新聞店

名前の通り、新聞屋さんが経営しているお店です。パンもコーヒーもとてもこだわりをもっていて、美味しいです。

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カフェNEWS

扉を開けるとそこはパンが並ぶショーケースがあるのみで、店内で食べたり飲んだりはできません。

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NEWS

小さいけれど手入れされたお庭があり、パラソルやテーブル、いすが置かれているので、NEWSで買ったパンやコーヒーをお庭でいただくことができます。

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お庭でパンとコーヒーをいただける

アクセスですが、由比駅からは徒歩10分程度。河西新聞店が目印です。

 

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河西新聞店が目印

この新聞店の脇に細い下り坂があるので、そこを下ります。下り坂の所にこの看板があるのが目印。

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看板横の下り坂を下りていく

下り坂を30mほど行くとお店があります。この隠れ家的な雰囲気がまた良いですね。車で行く場合は、通り沿いに4台程度停められる駐車場があります。

サイクリングで行く場合は、自転車を引いて下り坂を下りましょう。お店の敷地内にサイクリングラックがあります。

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お店の敷地内にサイクリングラックがある

肝心のパンとコーヒーの写真を撮り忘れました。次回行った時に撮影しましょう。あと、このお店は日曜日が定休日なので、週末にお出かけの際には気を付けて下さいね。

news-kawanishi.com

由比本陣併設のカフェ「陽だまり」

こちらは由比本陣内にあるカフェです。カフェというより喫茶店と呼んだ方がしっくりくるかも。こちらが由比本陣。堂々たる佇まい。

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由比本陣

本陣前には、なぜかたくさんの亀がいます。

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本陣前には亀多数

本陣の門を入り、右手のこの建物の中にカフェ「陽だまり」があります。

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陽だまりが入っている建物

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カフェの入り口

建物の中は観光案内所になっています。

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観光案内所にもなっている

こちらがカフェスペースです。木材が使われていて温かい雰囲気。

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カフェスペース

テラスがあり、ワンコ連れの方も利用可能です。

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テラス席もある

メニューはこんな感じ。カフェメニューと軽食です。

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「陽だまり」のメニュー

最初に訪問した時(10月ごろ)には壁に魅力的な貼り紙がありました。よくある濃縮還元のジュースではなく、生のみかんを絞ったジュースです。私はこの手のジュースが大好きなので、迷わず注文しました。

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みかんの生ジュースがある

サイクリングの途中はエネルギー補給したくなるので、あわせてあんみつも注文しました。

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みかんジュースとあんみつ

別の日に寄った時には、おにぎりを注文してみました。ここにも桜エビのから揚げが添えられていました。さすが由比。

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おにぎり

由比本陣には江戸時代の浮世絵師、歌川広重(安藤広重のことです)の美術館が併設されています。かの有名な「東海道五十三次」を描いた方ですね。入館料は510円なので、休憩がてら立ち寄るのも良いと思います。

絶景ポイント「薩埵(さった)峠」

ここから2023年1月7日更新

薩埵峠は昨年、興津駅側の遊歩道が崩落し、一部通行止め区間があります。迂回するか、由比駅側からアクセスするほうが良さそうです。詳しくは静岡市のサイトをご覧ください。

www.city.shizuoka.lg.jp

2023年1月7日更新はここまで。

このあたりの絶景ポイントもご紹介しておきます。なんと言っても薩埵峠がイチオシでしょう。歌川(安藤)広重の東海道五十三次「由比」にも描かれています。東名高速と富士山の構図の写真、よく見かけますよね?ライブカメラが設置されているので、今日はお天気どうかな~という時の参考にもなります。

youtu.be

こちらは私が行った時の写真。

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薩埵峠からの富士山

由比駅側からも興津駅側からもアクセスできます。私は由比駅側からしか上ったことがありません。しかも徒歩ではなく自転車で上りました。峠という名前ですから、山道を上ります。標高はそれほど高くなく上り坂の距離もそれほど長くはないのですが、勾配がものすごくきついところが数か所あり、私のやわな足では自転車を漕いであがれない箇所も2~3か所あり、そういう場所は引いて上りました。でも70%くらいは自転車にのったまま上れました。興津駅側から上る方が、だんだんと富士山も見えてくるし、地図を見ると、坂道の勾配も緩いように思います。

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ところどころ自転車を引いてのぼる

由比駅側からは みかん畑の中を走る農道のような道路を上ります。車も通れますが、狭いです。すれ違えない場所も多々あり、すれ違いができる場所まで下がらないといけないこともあります。道を上っていくと、みかん畑の中に所々みかんを積みだすモノレールが設置されているのですが、このモノレールで人も運べれば良いのに・・・と思います。興津駅側からの道は階段がついているようなので、歩行者と車は別々のルートのようです。

WEBを検索したら静岡市で提供しているハイキングマップがありました。

http://www.city.shizuoka.jp/000690160.pdf

地元で有名な鯛焼き屋

興津駅から薩埵峠を目指すのなら、地元で有名な鯛焼き屋さんで鯛焼きを仕入れてみてはいかがでしょう?結構人気なんです。写真がないので地図で場所をご紹介しておきます。

全体の位置関係

冒頭に由比のグルメを紹介してしまったので、ちょっと位置関係を整理しておきましょう。Aが興津駅で、②が鯛焼きやさん。③は桜エビ料理が美味しい「くらさわや」。④はこだわりのパンとコーヒーのカフェNEWS、Bは由比駅です。興津駅から由比駅まで歩くだけだと、由比本陣や由比漁港には寄れません。もうちょっと駅からのアクセスが良いと賑わうと思うのですが。

由比の宿場町

由比は東海道五十三次に描かれたように、昔からの宿場町。町全体が古い街並みを残していますので、歩きながらの建物ウォッチングも楽しいと思います。

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あかりの博物館

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小池邸

こちらは個人のお宅ですが、立派なつくりです。

 

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立派なお宅

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古い蔵もあります

また、この通り沿いでは、季節の果物の路地販売が多いんです。みかんや甘夏などのかんきつ類とビワが栽培されていて、新鮮な果物がお安く手に入るのも魅力です。

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新鮮な果物が販売されている

私もビワを買いました。

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もぎたてビワ

もしもこの界隈で地酒を買うのなら正雪がオススメなのですが、由比駅からかなり遠いんです。

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銘酒「正雪」をつくる神沢川酒造

神沢川酒造まで歩いてきたら、由比駅に戻るより、一つ東京寄りの蒲原駅に向かった方が早いです。

こちらがお店です。

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神沢川酒造

www.kanzawagawa.co.jp

まとめ

由比は海の幸が美味しくて、景色も良く、古い町並みが残る宿場町がなかなか風情があって素敵です。いつもサイクリングでさぁ~と走ってしまうのですが、自分でこういう記事を書いていて、今度はウォーキングしてみようかな、と思いました。ちょくちょく行くと思うので、新しい情報を仕入れたら追加していこうと思います。

更新履歴

更新3回目: 2023年1月7日 薩埵峠通行止め情報追記

更新2回目: 2021年1月21日 由比漁港浜のかき揚げや休業中←再開済

更新1回目: 2019年10月8日 海の庭閉店のお知らせ

初掲載 2019年7月11日