2024年6月にスイスツェルマットを訪れまた。一度泊まってみたいと思っていた老舗の5つ星ホテル「ツェルマッターホフ」に宿泊したので、宿泊記をまとめました。
一緒に旅していた妹が倒れるというトラブルがありましたが、スタッフの対応がとても上品かつ親切で、私のつたない英語にも嫌な顔せず対応してくれました。感動したのはお部屋のトイレが洗浄機能付きだったこと。海外のホテルで洗浄機能付きトイレに出会ったのはここが初めてかも。ツェルマットの町中にあるので、観光にも買い物にも食事にも便利な立地も良かったです。
ツェルマッターホフの概要
開業は1879年と古く、歴史あるホテルです。クラシカルが山岳リゾートホテル感を醸し出しているように思います。
入り口横には星が5つ並んでいて、5つ星ホテルであることを示しています。
ホテルの公式サイトはこちらです。
マッターホルンビューのお部屋をチョイス
5つ星の老舗ホテルですから、70㎡を超えるスイートもありますが、姉妹2人旅なので普通のお部屋を選びました。ただせっかくなので、マッターホルンビューのお部屋を選んでいます。
お部屋は3階で、窓からはマッターホルンがドーン。
温かいトーンのお部屋です。お部屋の広さは20㎡ほどで、2人で過ごすには少々狭いのですが、日中は観光に出かけているので、まぁ問題ありません。ベッドは掛布団は2人別々ですが、マットはダブルベッドなのでつながっています。私達姉妹はそんなに大柄な体型でもないので、隣に寝ている人のことは気にせず眠れました。
クローゼットがあるので、スーツケースはクローゼットに置いておけます。
デスクの上にはコーヒーメーカーやポット、各種ティーバッグ。
窓際のテーブルにはサービスのお水が2本。こちらはガス入りとガス無しが1本ずつ。毎日補充されます。日本だと冷蔵庫にペットボトルというスタイルがまだ多いですが、海外は環境保護のため脱プラを目指していることを感じます。水の後ろにはワインもありました。
冷蔵庫にはすでに飲み物がぎっしり。ノンアルコールの飲み物は無料で、飲んだものは次の日には補充されていました。さすが5つ星。その分宿泊料金は高いんですけど。
バスルームです。
バスアメニティはシャンプー、コンディショナー、シャワージェルが2人分、1人に1つずつありました。あれ? こういうところはプラ製品削減はしていないのですかね?
なんとなんとトイレは洗浄機能付きなのです。海外で洗浄機能付きトイレに出会ったのは初めてかも。大変気持ち良く使わせていただきました。
広くはないけど快適なお部屋でした。Wifiも問題なく使えました。ただベッドサイドにコンセントがなく、寝ながら充電しつつスマホをベッドの中で使いたい場合は少し不便です。私は旅の時には2mくらいの充電ケーブルを持ち歩いているので困らなかったのですが、ベッドサイドにコンセントがあるとさらに良いのに、と思いました。
レストラン
グリンデルワルト滞在中はアパート型の部屋だったので、朝食は近所のスーパーでパンなどを買ってきて食べていましたが、ツェルマットではせっかく5つ星ホテルに泊まったので、ホテルの朝食をいただきました。
こちらが朝食会場のメインダイニング。とても格式高い雰囲気が漂います。ダイニングの入り口に行くと、スタッフがにこやかに私達を出迎えてくれ、部屋番号と名前を告げるとテーブルに案内してくれました。
卵料理やコーヒーなどにはメニューがあり、好きなものをオーダーします。卵も1個でとか2個で、と個数をリクエストすることも可能。右下はフレンチトーストやパンケーキなどのメニューです。
最初にコーヒーや卵料理、スイーツのオーダーを済ませて、残りのお料理はビュッフェスタイル。チーズの種類が豊富でさすがスイスという感じ。すべてになんというチーズかの名札もついていて素晴らしい。
フルーツやヨーグルト、写真は撮っていませんが、サラダ、ハム、お寿司もありました。
こちらはオレンジジュースを絞る機械で、目の前でフレッシュジュースが絞られて出てきます。
ビュッフェからあれこれとって席に戻る頃、オーダーした卵料理が運ばれてきました。初日はオムレツにしましたが、2日目はエッグベネディクトを注文しました。卵2個で頼んだ方が良かったかも。
トラブルにも親切に対応
チェックアウトする日の早朝、実は妹が貧血で倒れるというハブラングが発生しました。チェックアウトした後は、鉄道や代行バスを乗り継いでチューリッヒに移動しなくてはなりません。大きな荷物を持って乗ったり下りたりが続きます。
結局前日からの体調不良による低血糖と軽い高山病のような症状で、グリンデルワルト滞在中にお世話になったガイドさんに連絡して、飴を舐めるなど糖分と水分を少しずつ取ってみて、というアドバイスでなんとか回復し、朝食は食べられるようになりました。
立地
駅からは徒歩7分と便利な場所にあります。事前に連絡しておけば送迎してくれるので、私は送迎をお願いしました。大きなスーツケースがあると、徒歩7分と言えども移動は結構大変なので、送迎サービスがあるのは助かります。
私達は送迎車で移動してしまいましたが、歩いて行くとこんなメインストリートを歩きます。ウィンドショッピングも楽しいね。
町中のホテルなので、夕食は町に出ればイタリアンや日本食などもあります。
ツェルマットに滞在中はあちこちに展望台に行ったり、ゴンドラやケーブルカーを利用してハイキングに行きますが、こちらのホテルはどの交通機関の乗り場に行くにしても、歩いて10分程度なのがメチャ便利です。私達は2023年7月に開業した新しいロープウェーに乗ってイタリアに行ってきました。詳しくはこちらをどうぞ。
まとめ
前年にツェルマットに来た時、このホテルに泊まってみたいと思ったので、念願がかない、大変良かったです。スタッフの上品で丁寧な対応に大変感動しました。お部屋や設備などのハード面がしっかりしているのももちろん嬉しいですが、スタッフのサービスというソフト面がとにかく素晴らしいと思いました。さすが5つ星ホテルです。
高地のホテルか町中のホテルのどちらが良い?
前回来た時にはゴルナーグラート展望台にあるクルムホテル・ゴルナーグラートに宿泊しました。標高3100mに立つクルムホテルも人気のホテルの1つで予約が取りづらいホテルです。1度は泊まってみたいと思いますし、ここが3100mの高地にあるのか?と思えるほど素晴らしいホテルではありますが、利便性という点では私はツェルマットの町中にあるツェルマッターホフの方が便利だと思いました。クルムホテルの宿泊記はこちらです。
ツェルマットは標高1600mほどで、高山病になりやすい人だと症状が出るということを、妹を見ていて実感しました。3100mのクルムホテルだとさらに高山病のリスクが高くなります。こういう点からも高地のホテルを選ぶか、町中のホテルを選ぶかを考えても良いと思いました。