健康診断の時期が近づき、いろんな数値が右肩上がりなので、ちょっと負荷がかかるウォーキングをしようと、長野県の蓼科方面にゆるい山歩きに出かけました。静岡から長野に行くには、鉄道よりは車が便利なので、今回はマイカーの旅です。片道3時間ほどのドライブになるので日帰りはもったいないと思い、蓼科付近の温泉宿を探して、2日連続で山歩きをすることに。お宿は鉄分が含まれる褐色のにごり湯を楽しめる横谷温泉旅館に泊まりました。
ひとり泊のお部屋
今回案内されたお部屋は10畳の和室。お布団敷いても十分なスペースがあり、一人ではかなりゆったり使用できます。
反対側から撮ったのはこちら。テレビはBSも入ります。
旅館は渓流沿いに建っていますが、案内されたお部屋からの眺望はまったくなく、旅館の裏手が見えるのみでした。
部屋には洗面・バス・トイレがついています。温泉の大浴場があるので、部屋のバスは使いませんでした。
部屋には冷蔵庫、沸かす機能付きの電気ポットの用意があります。
お茶は緑茶のみ。
部屋の空調は集中制御式で部屋ごとに温度調整はできないタイプです。6月上旬に泊まりましたが、冷房に切り替わっていなくて、スイッチを入れると暖房になってしまう状態でした。
泊まった日はちょっと蒸し暑かったので、窓を開けるとともに、扇風機を貸してもらいました。窓には網戸が入っているので、助かりました。
部屋にコンセントは複数個所あるので、デジタルガジェットの充電は問題ありません。Wi-fiは使用できるという案内でしたが、なんだかうまくつながりませんでした。他の方のブログでは問題なくつながったと出ていたので、部屋の位置によって電波状況に差があるのかもしれません。
褐色の鉄泉が魅力
貸し切り湯は2か所
こちらの旅館の温泉は、鉄分が豊富なので、酸化したお湯は褐色というかオレンジ色のような色で、湯につかると金気臭もあり、いかにも温泉という感じです。今回は貸し切り湯に入れるプランだったので、無料でのんびり、ぬる湯の鉄泉を楽しめました。貸し切り湯はつかるのみで洗い場はありません。ちなみにプランに組み込まれていないと、1回3,000円の追加料金が必要です。大浴場よりのんびりつかれるので、プランを選ぶ時には貸し切り湯付のプランがおススメです。
夜中でも入れますが、新緑の時期なので外の景色が見える時間帯の方が良いなと思い、朝食の前に入りました。湯温は熱くないので、かなーりのんびりつかっていられます。
貸し切り湯は1回40分で、フロントにある予約台帳に自分が入りたい時間に名前を書いて予約します。早い者勝ちで、私が宿についた時には、夕食前の時間はすでに埋まっていまた。予約時間になったらフロントで鍵を借りて使用するスタイルです。
大浴場
男女別の大浴場があります。暖簾が時間帯によって入れ替わります。内湯からそのまま行ける渓流沿いの露天風呂があり、せせらぎの音を聞きながら温泉につかれます。
浴室内には外の光が入り、明るい感じです。洗い場の数も10か所くらいありました。
泉質
お湯の色からもわかる通り、鉄分が豊富に含まれる温泉で、炭酸ガスも多く含まれています。泉質は単純鉄冷鉱泉と表示されています。源泉の温度が19度と低いので加温されています。
温泉の成分表はこちらです。
お食事
夕食・朝食ともに大広間でいただきます。テーブルとイス方式で、テーブル同士の間隔は開いていました。広間で一人で食べるのは構わないのですが、テーブルの位置が人通りの多い所にセットされていたのが今一つ。広間に出入りするお客さんも、お給仕するスタッフも、朝食のご飯とみそ汁を取りに来る人も、いずれも私のテーブルの脇をバタバタと歩いて行くので、落ち着かないですし、きっと目に見えないほこりもたっぷり入っているんだと思います。グループで食べている人は、食事中の会話に神経が集中していて周囲のことは気にならないと思いますが、1人で食べていると割と気になります。気が利く宿だと一人旅は奥まった場所にしてくれたりするのですけどね。
夕食
こちらがお品書き。この日は歩いた後でおなかが空くだろうと思い、蓼科牛ステーキのプランにしてありました。
こちらが最初から並んでいるお料理です。品数は豊富で向こう側のテーブルの上まで並んでいます。
蓼科牛ステーキは自分で焼いていただきます。なかなか美味しかったです。
揚げ物は調理場から揚げたてが届くのは良いですね。しかも天つゆではなく、塩で食べます。嬉しい。
信州ですから蕎麦もドーンとでてきました。
特別珍しい食材が出てくるわけではなく、味もまずまず。品数が多いので、結構おなか一杯になりました。
朝食
朝食はあらかじめお膳がテーブルにセットされていて、飲み物、ご飯、お味噌汁はセルフサービスです。食後にコーヒーのサービスはないので、コーヒーが飲みたい方はロビーで購入するか、自前で持参するのが良いです。
その他館内の様子やロケーション・周辺情報など
ロビーでは夜にライブコンサート
こちらの写真はロビーです。ロビーにはグランドピアノがあり、夜にはコンサートが開催されているようです。私は参加しませんでしたが、夜、そういえば遠くで音楽がなっていたように思います。
建物は鉄骨
駐車場側から見た建物はこんな感じです。80室ある大型旅館ですね。
茅野駅から無料の送迎バスがある
最寄り駅は中央線の茅野駅で、事前予約制ですが1日1往復の送迎バスがあります。詳しくは公式サイトのアクセスのところをご覧ください。
北八ヶ岳ロープウェイから車で15分
宿泊した日は、北八ヶ岳ロープウェイを利用して、北横岳に登りました。
途中息があがる登りもありますが、そもそも歩く距離はそれほど長くはないので、頑張れます。
標高は2,480mもあるのに、ロープウェイで2,200mまで上がれるので、ヘタレな私でも登頂可能でした。
温泉宿は、下山して車で15分で到着できるという便利な場所にあります。
スズランの群生が素晴らしい入笠山へは車で30分
翌日はこれまたゴンドラで標高が稼げる初心者向きの山の入笠山に行ってきました。入笠山にはスズランの群生地があり、花の時期は園内に良い香が漂います。
ゴンドラを降りてから山頂までは1時間くらいで到着できます。途中岩場コースと迂回コースに分岐している場所があり、迷わず私は迂回コースをチョイスしましたが、迂回コースもなかなかの登りでした。でも15分くらいで山頂に着けますので頑張れます。
山頂からは富士山、南アルプス、中央アルプス、北アルプスの山並みまで見えて景色が良いです。
宿からゴンドラの乗り場まで車で30分くらいです。ゴンドラの営業などはこちらをどうぞ。
下山後はソフトクリームが定番ですね。
山頂に向かう道の途中にあるマナスル山荘では名物のビーフシチューが有名ですが、数に限りがあり、電話予約でこの日は完売。それでもこの行列です。私は入店をあきらめました。
まとめ
褐色の鉄泉を楽しめて、3,000円の貸し切り湯も込みで2食付きで12,300円はリーズナブルでした。今回の山歩きにはロケーションも良かったです。80室ある大型旅館なので、宿のご主人と女将さんの目が隅々まで届く、という宿ではありません。部屋の空調が個別に冷房にできない点も私にはいまいちなのですが、一人旅でも泊めてもらえるのはありがたいことです。蓼科には旅館やペンション、リゾートホテルなど宿泊施設は多いので、いろいろ泊まってお気に入りを見つけられると良いなと思いました。
次回泊まってみたい宿
実は今回別の宿も候補に入っていました。こちらは13室のみのこじんまりした宿で、横谷温泉旅館同様に褐色の鉄泉に入れます。今回はギリギリまで天気予報が確定せず、私が宿泊予約をしようとした時には素泊まりプランしかなかったので諦めました。
近所には東山魁夷の「緑響く」のモチーフになった池で有名な御射鹿池があり、この池まで徒歩10分という立地だそうで、次回は泊まってみたいです。