2022年1月の「大人の休日倶楽部パス」で雪見鉄に出かけた際、飯坂温泉の双葉旅館に宿泊したので、宿泊記をまとめました。飯坂温泉は鳴子・秋保とともに奥州三名湯に数えられるそうで、松尾芭蕉も訪れたことがあるのだとか。ちょっと熱めの温泉が、冬旅にはぴったりでした。
双葉旅館の概略
- 全8室。お部屋にトイレ付き。1人旅は2食付き19,000円プランで受け入れ可。
- WEB予約はなく、電話予約のみ
- 部屋でWifi使用可。コンセントの数も問題なく、寝ながらスマホもできた。
- 部屋ごとに温度調整可能な冷暖房あり
- クレジットカード使用可
- 男女別に大浴場があり、暖簾の入れ替えあり。貸し切り湯もあるが、滞在時はバルブ故障で利用できなかった
- 駅から徒歩15分ほど。お願いすれば送迎も可。
公式サイト
宿泊したお部屋
案内されたお部屋は階段上がってすぐの「鵬」というお部屋でした。部屋の入り口を入ると踏み込み部分に洗面台。洗面の反対側にはトイレがあります。奥に見えているのが客間と広縁です。
写真に写っていませんが、姿見という2畳の小部屋も右奥にある、かなりひろーいお部屋でした。
姿見の小部屋側から見るとこんな感じで、畳ベッドなのがわかります。ベッドのお部屋だと、スタッフの立ち入りがない宿も多いですが、夕食時には急須を入れ替えてくれたり、朝食が終わって戻ってきたらすでにベッドのお布団は片付けられていたので、スタッフの方の部屋への立ち入りはあるようです。
姿見のお部屋と客間との間に扉がなく、窓にカーテンがないので、夏場は明るくなるのが早いかもしれませんが、私が泊まったのは1月でまだ日の出時刻が遅かったので、あまり気になりませんでした。
広縁にはテーブルと椅子。
広縁の窓からは近所にある宿「伊勢屋」さんの建物が見えました。なんか風格ある建物です。
お部屋に案内されると間もなくお茶とお茶菓子が運ばれてきます。なんとプリンですよ。とっても美味しい!
お部屋でWifiは快適に使用できました。
ツインベットの間にコンセントがあり、寝ながら充電&スマホの私にも問題なし。コンセントにはあらかじめUSBの充電ソケットも用意されていて、ケーブルしか持っていなくても充電できるようになっていました。
スタンドもあり、部屋の照明を消した後に本を読みながら寝落ちするにも便利です。スタンドの隣は、およそ冬には使いそうもない電気蚊取りです。暖房が入っているから冬でも蚊が出るのかな・・・。もうちょっと見えない場所に置いておくとか、フロントで貸し出しでも良さそうな気がしました。
部屋にはコンセントが他にもあるので、デジカメなどの充電も問題ありません。また加湿器の用意もありました。
空調はエアコンとガスファンヒーターがあり、どちらも自分で温度設定ができるのはありがたいです。室温調整は滞在の快適さに大きく影響します。
洗面台の下には冷蔵庫があり、あらかじめ有料の飲み物が入っています。冷水も入っていて、冷水は無料です。冷水は夕食を食べている間にポットでお部屋に持ってきてくれる宿が多いですが、こちらは最初から冷蔵庫に用意されていました。食事前に温泉で温まるので、その時点で部屋に冷水があるのは嬉しいです。
お部屋のお茶は緑茶のみです。
コーヒーはないのか?と思うかもしれませんが、館内のラウンジにドリップバッグが用意されていて、好きな時にコーヒーを飲むことができるのです。
さて、プリンも食べたし、浴衣に着替えて温泉に入りに行きましょう。浴衣、バスタオル、お風呂で使うタオル、足袋に歯ブラシが用意されています。
ちょっと熱めの温泉を楽しむ
こちらの宿は部屋数8室なのに、湯船は6つあるというのもウリです。男女別の内湯が各1か所あり、こちらは時間帯で暖簾が入れ替わります。他には無料の貸し切り湯もあるのですが、この冬はバルブが故障してしまい、貸し切り湯は使用できませんでした。湯船が6つとありましたが、内湯の片方(石灯の湯)の外に湯船が2つあるので、石灯の湯だけで湯船が3つあるというわけです。でも行ったら外の湯船は1つ使えませんでした。なのでこの日に使用可能だった湯船は3つのみという、少々残念な状態でした。
では内湯へ。
部屋数が少ないので、脱衣所もそんなに広くはありません。脱衣所の手前でスリッパを脱ぎますが、スリッパクリップはありません。今回の旅ではマイスリッパクリップを忘れてしまい、しまった!と思いました。
奥には洗面台があり、ドライヤーやクレンジング、化粧水、乳液などの基礎化粧品が用意されていました。ビオレやMUJIの製品です。
石灯の湯の内湯は縁が石造りの湯船。飯坂温泉らしいちょっと熱めのお湯で、冷えた体で入ると「あちっ」という感じですが、体が慣れてくるとこの熱さが心地よく感じて、じっくりつかっていたい感じがしました。
給湯口には温泉の成分がついていて、いかにも温泉という感じがします。
洗い場の奥の引き戸の向こうには屋根付きですが外になり、湯船が2つ用意されています。片方しかお湯が張ってなかったけど、こちらは木の浴槽です。
浴槽の横の瓶は水かと思ったら日本酒でした。お酒好きな人には嬉しいサービスなのかも。私は飲めない人なので、水と間違えて飲まないで良かった。
部屋数が少ないので、それほど混み合うことはないですが、どうしても夕方の5時くらいは、夕食前に一風呂浴びたい人たちが集中します。1回目に入浴した時がまさにその時間帯で、最初は私含めて2人でしたが、その後3人の女性グループがどやどや入ってきました。夕食後の早いタイミングだと、お酒飲んでいる人はまだ入りにこないので、たいてい空いていますね。
なお内湯は石灯の湯の方が湯船が大きいです。
お食事
お食事は夕食・朝食ともに1階の個室でいただきます。完全なる個室ですが、隣との仕切りはふすまなので、隣の賑やかさなどは伝わってきます。夕食・朝食ともに準備ができると、お部屋に電話がかかってくるシステムでした。
夕食
個室に案内されると、あらかじめお料理が並んでいます。残念ながらお品書きがありません。係の方が説明してくれますが、今の私の記憶力ではすっと忘れてしまうし、その場でメモを取るのも不自然な気がして、聞き流してしまいました。コンロはすき焼きです。
お造りが出てきました。
続いてお野菜の天ぷらです。こちらの宿の女将さんは野菜ソムリエだそうで、らしさが出ていると思いました。一緒にあん肝や生ハムなど、ちょっとオードブルぽいものも乗っていました。
揚げたての天ぷらを食べていたら、続いて焼き魚が運ばれてきました。お魚はヤナギカレイでした。熱々をどうぞ、と言われたのですが、天ぷらも熱いうちに食べたいし・・・。もうちょっとお料理の間隔をあけてもらえると嬉しいのですが。
そうこうしているうちに、続いて福島の名人がうったというお蕎麦も運ばれてきました。この間にすきやきも食べているので、テーブルの上がかなりいっぱいな状態になってきています。
お蕎麦を食べ終わった頃、ご飯とお吸い物も出てきましたが、御覧の通り天ぷらもお造りもかなり残っている状況。せっかくの熱々の天ぷらも冷めてしまいました。
食事の後はデザートで、リンゴのコンポートのようなデザートでした。
お料理一つ一つは美味しいので、もうちょっと出来立てを一つずつ味わいたかったです。
朝食
朝食もフロントから電話がかかって来てから個室に向かいます。テーブルの上にはこんな感じで飯の友になりそうなものがたくさん籠に入って並んでいて美味しそう。
食前酒のようなのは、紫蘇のジュースです。寝ぼけた体が目覚めます。
籠の中にいろいろなおかずがありますが、意外にもご飯は炊き込みごはん。朝からお腹いっぱいです。またみそ汁以外にポタージュスープも出て来てからだが温まりました。
食べきれないことは宿も承知していて、残った釜飯はおにぎりにしてお持ちください、とビニール袋をいただきました。自分で握って、この日のお昼ご飯にしました。夏だとちょっと心配かもしれませんが、寒い冬なので、お昼に食べても問題なかったです。
食後はロビーでコーヒーのサービスがありましたが、私はこの日も鉄道旅なので、コーヒーは遠慮しました。
アクセスと飯坂温泉の温泉街
福島駅から福島交通の電車で飯坂温泉へ
福島駅からは福島交通の電車で飯坂温泉に向かいました。福島駅では福島交通と阿武隈急行は同じホームを使用しているので、間違えないように乗りましょう。
こちらが福島交通の電車です。
福島駅を出ると坂を上っている感じがしました。少しずつ標高が高くなっているのかも。気のせいか雪も増えてきたように思います。
車内には飯坂温泉の暖簾がかかっていてかわいいです。
30分ほどで飯坂温泉駅に到着しました。
駅から徒歩で宿に向かうには
飯坂温泉駅からは徒歩15分くらい
駅前から川沿いに歩く道でも、温泉街の中を歩く道でも時間は変わりませんが、行きは川沿いの道が曲がる箇所が少なく、わかりやすいように思います。歩き始めて間もなく、右手には共同浴場の建物。飯坂温泉の共同浴場と言うと、鯖湖湯が有名ですが、こちらは波来湯という共同浴場です。
所々案内板も出ていますが、双葉旅館の文字はなかったので、まずはホテル聚楽という大型ホテルを目指して歩きます。
ホテル聚楽の前を通過すると信号のある交差点にぶつかります。角に翠月という宿があります。ここは直進。
ホテル翠月を過ぎると二股に分かれた道が出てきますので、ここは左手の道を直進し、突き当りを左に曲がれば双葉旅館です。双葉旅館の隣に伊勢屋さんという大きな旅館があるので、そちらを目印にしても良さそうです。
突き当りまでいくと左手に双葉旅館が見えました。
飯坂温泉の温泉街
飯坂温泉は大小いろいろな宿があるようで、駅近くの橋からは摺上川沿いに立つ温泉宿の景色が見えます。
共同浴場の鯖湖湯が有名です。観光協会にHPによると、飯坂温泉は古くは「鯖湖の湯」と呼ばれていたそうです。
鯖湖湯入り口の看板を見たら、浴槽温度が47度と書いてあり、かなりの高温。私にはちょっと厳しいかも。鯖湖湯の隣には温泉神社があり、お湯かけ薬師如来さまもいらっしゃいました。
鯖湖湯の隣には足湯もあります。
鯖湖湯の向かい側には古民家を利用したカフェがありましたが、私が行った時にはまだ営業時間前だったので寄りませんでした。
オンカフェ、コロナ対策のために2022年1月25日から一時休業のようです。
鯖湖湯のすぐ横にこんなレトロな宿があり、ちょっと気になりました。「ほりえや旅館」というのですが、楽天のクチコミ見ると、評価が高いです。でも宿泊プランが全然出てこないので、予約は電話のみなのかなー。
twitterのアカウントはありました。
飯坂温泉のマンホール
飯坂温泉は福島市ですが、飯坂温泉独自のデザインマンホールを設置しているようで、鯖古湯がデザインされていました。是非マンホールカードも発行したほしいです。
まとめ
駅前に温泉街が広がる飯坂温泉には、以前から行ってみたいと思っていて、今回の大人の休日倶楽部パスの旅で行くことができました(福島交通線は大人の休日倶楽部パス対象路線ではありません)。
予約が電話予約のみというのが、ちょっと面倒に感じていましたが、電話をしてしまえばそれほどの手間はかかりません。宿のご主人と女将さんが温かく出迎えてくれる宿でした。食事はどれも美味しかったのですが、食事のところで書いたように、お料理が出てくるタイミングが早すぎて、結局熱いものを熱々の状態で食べることができなかったのと、自慢の貸し切り湯がバルブの故障で全く使用できなかったことが残念でした。飯坂温泉は熱めのお湯なので、ぬる湯好きの私には「あちっ」という感じでしたが、一回肩までつかると、じんわり体に効いてきて、意外に長くつかっていたくなる温泉で、温まりました。冬に行きたい温泉だなーと思ったのでした。
飯坂温泉の観光情報や宿のリストは観光協会のサイトに掲載があります。